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第六章
死者の住処
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エクセの鋭い問いに対し、イエカイは平然と返した。
「ぼくの名はイエカイです」
その双眸はガラス玉のように冷やかに開かれているだけで、そこには何の感情も浮かんではいない。
まるで塑像のような冷やかさで佇立している。
「そいつはおかしいのう」
ダーはいつのまにか移動していた。
奥へ倒れている、もうひとりの冒険者の遺体のもとへと。
彼は片膝をつき、うつ伏せの死体をじっと見つめている。
「本物のイエカイは、ここにおる」
ダーは冒険者の死体を仰向けにした。
遺体は、カッスターダンジョンに施された特有の魔力の影響であろうか、腐敗がほとんど進んでいなかった。
顔色は月光りのように蒼白で、すでに生命を感じさせない。
だが、その顔はまぎれもなくイエカイだった。
ダーとイエカイをのぞく全員に、驚愕の表情が浮かんだ。
「――で、でも、おかしいよ。イエカイは同じ階級の冒険者に見捨てられたって言ってたじゃない。なのに、こんなところで死んでいるなんて」
「デタラメだったのじゃろう」
「な、なんでそんなウソを?」
「さての。知られたくない何かがあったのか、それとも――」
ダーはイエカイを睨みつけた。
「――記憶をしっかりと読み取れなかったのか」
イエカイはぐらりとよろめいた。
その姿は、顔以外はもはや別の生物となりはてている。
「もう一度問う。おまえは 何者だ」
「ぼ、ぼくは、ボクハぼぼぼぼぼくぼぼぼぼぼくはははははは」
イエカイの身体は、既に原型をとどめていない。
それは不定形に変化し、徐々に醜く巨大化していく。
「ドッペルゲンガーですね……」
ドッペルゲンガーは、対象の人物を殺害したあと、その姿形、能力をトレースして本人になりすましてしまうという怪物である。
あげくは殺した遺体の脳から生前の記憶までも読み取り、肉親や友人すらも欺いてしまう場合があるという。見分ける手段は、ほぼないに等しい。
イエカイは、イエカイではなかった。
しかし、彼そのものの思考回路を元に行動していたのだ。
「不審に思っておったわい。なぜ実力不足の若者が、こんな深い階層まで来たがるという執着を見せたのか……。自らも知らず知らず、生前の記憶をたどっておったのじゃろう」
「浅い階層に倒れていたのはどうして?」
「憶測にすぎませんが――」
とエクセは前置きをして、語りはじめた。
「ドッペルゲンガーの性質に従い、新たな犠牲者が現れるのをひたすら待っていたのでしょう。しかし珍しいことに、このドッペルゲンガーは生前のイエカイの性格を完璧に模写してしまった。滅多にあることではありませんが、トレースした当人と錯覚するほど意識が同化してしまったのでしょう」
「短い時間じゃが、ここまで同行したワシにもわかる。イエカイは冒険者には向かぬほど気弱で、心優しい性格じゃ。この連中に危害を加えられなければ、攻撃本能が目覚めることもなかった。ずっと自分のことをイエカイだと錯覚したまま、生きていたのかもしれぬ」
かつて彼らがイエカイと呼んでいたものは、もはや怪物の本性を露わにしている。両手は長い鉤爪と化し、全身はむきだしの緑色の皮膚。醜悪な姿に変貌を遂げていた。
しかし、その貌はまだ、イエカイの面影を残している。
「あの連中にそそのかされ、こんな深い階層まで来てしまったのか……気の毒なことじゃ」
ダーはゆっくりと立ち上がり、戦斧を構えた。
じわりとドッペルゲンガーとの距離をつめる。
あわてて、その傍らにコニンが歩み寄った。
「ダーさん、殺すの……イエカイを……」
「あれはイエカイではない」
「でも! 考えられないよ! あんなに必死に学んで、あんなに憧れのお兄さんのことを熱く話していたのに……」
コニンは両膝をつき、静かに落涙した。
ダーはドッペルゲンガーへの警戒を怠らぬよう、顔はそちらへ向けたまま、やさしい手つきで、ぽんぽんとその頭を叩いた。
「すべてが幻想だったのじゃよ。儚い、怪物が見せた生前の記憶。わしらはその残滓を視ておったにすぎぬ。本物のイエカイは、もうおらぬ。冷たい屍となって、そこに眠っておる」
ダーは重々しい溜息を漏らした。
その吐息には、彼の深い哀しみが凝縮しているかのようだった。
「その悪夢より、魂を解放してやるのは、年長者の役目じゃ」
当たり前のように、その傍らに立ったものがいる。
クロノトールだった。無言で剣を抜いている。
「……哀しみ……分かち合うよ……」
ダーはやさしげな表情を浮かべ、ふっと微笑した。
「好きにするがいい」
ふたりはゆっくりと、ドッペルゲンガーに歩み寄った。
もはや攻撃本能をとりもどしたドッペルゲンガーの攻撃にためらいはなかった。
伸縮自在の鉤爪がダーとクロノを同時に襲った。
クロノはタートルシールドでそれを防ぎ、ダーはたくみに戦斧で弾く。
ダーはアイコンタクトを送り、コニンはこくりと頷いた。
不意打ちが得意のドッペルゲンガーは、戦闘に特化した魔物ではない。
鉤爪が伸び、それを弾くと同時に、ふたりは一気に距離を詰めた。
怪物は後方へと跳びさがりつつ、迎撃の鉤爪を放った。熟練の戦士ふたりを同時に相手をするには、あまりにも攻撃の幅がせまいというしかなかった。
爪の軌道パターンは読みきっている。
もはや、ドッペルゲンガーにはなすすべがなかった。
剣が袈裟斬りにふりおろされ、戦斧は胴をつらぬいた。
それで、決着はついた。
深手を負った怪物は、よろよろとふらつきながら、かろうじて立っている。
「僕はぼくはボクハ何のため……アコガレ……兄さん……」
ドッペルゲンガーの言葉が、宙に浮いた。
「イエカイよ、おぬしの事はワシらが忘れぬ。おぬしの苦悩は、ワシらが覚えている。だから、安らかに旅立つがいい」
ドッペルゲンガーは、最後の言葉を吐いた。
「もっと……早くみなさんと出会えていれバ…こんな……」
そうして、ゆっくりと倒れ、動かなくなった。
ダーは両目を閉じ、片膝をついて祈りを捧げた。
コニンのすすり泣きが、静かに部屋を満たしていた。
―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―
「われらが大地母神センテスに慈悲を乞う。迷える魂を、天へと還らせ給え――」
朗々としたルカの詠唱が地下にこだまする。
他のメンバーは神妙な面持ちで聞き入っている。
イエカイと冒険者の死体は、地上に持ち帰ることも、地下迷宮の中で火葬するわけにもいかない。
かといって放置しておけば、下手をすると、アンデッド化する恐れもある。仕方のないことだった。
だが、彼の唯一の家族である兄に、せめてなにかを遺したい。
ダーはそう思い、短刀でイエカイの髪をひとふさ切り、小さな布袋に納めておいた。
「浄化の光」
室内が、聖なる光輝に包まれた。
冒険者たちの屍は光の中へと還った。浄化されたのだ。
「終わりました――」
厳かにルカが告げた。
まだ光の粒の残滓が、みなの網膜に灼きついている。
「イエカイの魂はどこへ行くんだろう……」
勃然とコニンがつぶやいた。
その目はまだ赤く充血している。
「彼らの魂は清められました。もう、何者も手出しのできないところにいったのです」
「そうじゃな、そうであってほしいのう」
本当にそうならば、きっとよい話で終わっただろう。
だが、ダーは長命の身ながら、人の魂の行き先を識らない。
ダーは嗚咽をこらえ、ルカに励ましてもらっているコニンを見つめ、思った。
死した者の魂が、たとえ地上から消滅したとしても。
その存在が消えることは無いのだ。
それは死を見届けた者の心の中に、永遠に住みつづけるのだろう。
「ぼくの名はイエカイです」
その双眸はガラス玉のように冷やかに開かれているだけで、そこには何の感情も浮かんではいない。
まるで塑像のような冷やかさで佇立している。
「そいつはおかしいのう」
ダーはいつのまにか移動していた。
奥へ倒れている、もうひとりの冒険者の遺体のもとへと。
彼は片膝をつき、うつ伏せの死体をじっと見つめている。
「本物のイエカイは、ここにおる」
ダーは冒険者の死体を仰向けにした。
遺体は、カッスターダンジョンに施された特有の魔力の影響であろうか、腐敗がほとんど進んでいなかった。
顔色は月光りのように蒼白で、すでに生命を感じさせない。
だが、その顔はまぎれもなくイエカイだった。
ダーとイエカイをのぞく全員に、驚愕の表情が浮かんだ。
「――で、でも、おかしいよ。イエカイは同じ階級の冒険者に見捨てられたって言ってたじゃない。なのに、こんなところで死んでいるなんて」
「デタラメだったのじゃろう」
「な、なんでそんなウソを?」
「さての。知られたくない何かがあったのか、それとも――」
ダーはイエカイを睨みつけた。
「――記憶をしっかりと読み取れなかったのか」
イエカイはぐらりとよろめいた。
その姿は、顔以外はもはや別の生物となりはてている。
「もう一度問う。おまえは 何者だ」
「ぼ、ぼくは、ボクハぼぼぼぼぼくぼぼぼぼぼくはははははは」
イエカイの身体は、既に原型をとどめていない。
それは不定形に変化し、徐々に醜く巨大化していく。
「ドッペルゲンガーですね……」
ドッペルゲンガーは、対象の人物を殺害したあと、その姿形、能力をトレースして本人になりすましてしまうという怪物である。
あげくは殺した遺体の脳から生前の記憶までも読み取り、肉親や友人すらも欺いてしまう場合があるという。見分ける手段は、ほぼないに等しい。
イエカイは、イエカイではなかった。
しかし、彼そのものの思考回路を元に行動していたのだ。
「不審に思っておったわい。なぜ実力不足の若者が、こんな深い階層まで来たがるという執着を見せたのか……。自らも知らず知らず、生前の記憶をたどっておったのじゃろう」
「浅い階層に倒れていたのはどうして?」
「憶測にすぎませんが――」
とエクセは前置きをして、語りはじめた。
「ドッペルゲンガーの性質に従い、新たな犠牲者が現れるのをひたすら待っていたのでしょう。しかし珍しいことに、このドッペルゲンガーは生前のイエカイの性格を完璧に模写してしまった。滅多にあることではありませんが、トレースした当人と錯覚するほど意識が同化してしまったのでしょう」
「短い時間じゃが、ここまで同行したワシにもわかる。イエカイは冒険者には向かぬほど気弱で、心優しい性格じゃ。この連中に危害を加えられなければ、攻撃本能が目覚めることもなかった。ずっと自分のことをイエカイだと錯覚したまま、生きていたのかもしれぬ」
かつて彼らがイエカイと呼んでいたものは、もはや怪物の本性を露わにしている。両手は長い鉤爪と化し、全身はむきだしの緑色の皮膚。醜悪な姿に変貌を遂げていた。
しかし、その貌はまだ、イエカイの面影を残している。
「あの連中にそそのかされ、こんな深い階層まで来てしまったのか……気の毒なことじゃ」
ダーはゆっくりと立ち上がり、戦斧を構えた。
じわりとドッペルゲンガーとの距離をつめる。
あわてて、その傍らにコニンが歩み寄った。
「ダーさん、殺すの……イエカイを……」
「あれはイエカイではない」
「でも! 考えられないよ! あんなに必死に学んで、あんなに憧れのお兄さんのことを熱く話していたのに……」
コニンは両膝をつき、静かに落涙した。
ダーはドッペルゲンガーへの警戒を怠らぬよう、顔はそちらへ向けたまま、やさしい手つきで、ぽんぽんとその頭を叩いた。
「すべてが幻想だったのじゃよ。儚い、怪物が見せた生前の記憶。わしらはその残滓を視ておったにすぎぬ。本物のイエカイは、もうおらぬ。冷たい屍となって、そこに眠っておる」
ダーは重々しい溜息を漏らした。
その吐息には、彼の深い哀しみが凝縮しているかのようだった。
「その悪夢より、魂を解放してやるのは、年長者の役目じゃ」
当たり前のように、その傍らに立ったものがいる。
クロノトールだった。無言で剣を抜いている。
「……哀しみ……分かち合うよ……」
ダーはやさしげな表情を浮かべ、ふっと微笑した。
「好きにするがいい」
ふたりはゆっくりと、ドッペルゲンガーに歩み寄った。
もはや攻撃本能をとりもどしたドッペルゲンガーの攻撃にためらいはなかった。
伸縮自在の鉤爪がダーとクロノを同時に襲った。
クロノはタートルシールドでそれを防ぎ、ダーはたくみに戦斧で弾く。
ダーはアイコンタクトを送り、コニンはこくりと頷いた。
不意打ちが得意のドッペルゲンガーは、戦闘に特化した魔物ではない。
鉤爪が伸び、それを弾くと同時に、ふたりは一気に距離を詰めた。
怪物は後方へと跳びさがりつつ、迎撃の鉤爪を放った。熟練の戦士ふたりを同時に相手をするには、あまりにも攻撃の幅がせまいというしかなかった。
爪の軌道パターンは読みきっている。
もはや、ドッペルゲンガーにはなすすべがなかった。
剣が袈裟斬りにふりおろされ、戦斧は胴をつらぬいた。
それで、決着はついた。
深手を負った怪物は、よろよろとふらつきながら、かろうじて立っている。
「僕はぼくはボクハ何のため……アコガレ……兄さん……」
ドッペルゲンガーの言葉が、宙に浮いた。
「イエカイよ、おぬしの事はワシらが忘れぬ。おぬしの苦悩は、ワシらが覚えている。だから、安らかに旅立つがいい」
ドッペルゲンガーは、最後の言葉を吐いた。
「もっと……早くみなさんと出会えていれバ…こんな……」
そうして、ゆっくりと倒れ、動かなくなった。
ダーは両目を閉じ、片膝をついて祈りを捧げた。
コニンのすすり泣きが、静かに部屋を満たしていた。
―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―
「われらが大地母神センテスに慈悲を乞う。迷える魂を、天へと還らせ給え――」
朗々としたルカの詠唱が地下にこだまする。
他のメンバーは神妙な面持ちで聞き入っている。
イエカイと冒険者の死体は、地上に持ち帰ることも、地下迷宮の中で火葬するわけにもいかない。
かといって放置しておけば、下手をすると、アンデッド化する恐れもある。仕方のないことだった。
だが、彼の唯一の家族である兄に、せめてなにかを遺したい。
ダーはそう思い、短刀でイエカイの髪をひとふさ切り、小さな布袋に納めておいた。
「浄化の光」
室内が、聖なる光輝に包まれた。
冒険者たちの屍は光の中へと還った。浄化されたのだ。
「終わりました――」
厳かにルカが告げた。
まだ光の粒の残滓が、みなの網膜に灼きついている。
「イエカイの魂はどこへ行くんだろう……」
勃然とコニンがつぶやいた。
その目はまだ赤く充血している。
「彼らの魂は清められました。もう、何者も手出しのできないところにいったのです」
「そうじゃな、そうであってほしいのう」
本当にそうならば、きっとよい話で終わっただろう。
だが、ダーは長命の身ながら、人の魂の行き先を識らない。
ダーは嗚咽をこらえ、ルカに励ましてもらっているコニンを見つめ、思った。
死した者の魂が、たとえ地上から消滅したとしても。
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