【完結】ミキって書かせて頂きます

すみ 小桜(sumitan)

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25話 ミキが講師?1

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 次の日は、晴天でこのまま散歩でもしたい気分だが、ミキ達はサッポロンに向かった。
 サッポロンが入ってるのはビルの一階で、ドアはガラスだったので建物内が見える。
 そっと覗くと、全員女性だった。

 「あら、おばあちゃんばっかり。男性の意見も聞きたかったのになぁ……」

 ミキは、あらかじめ聞いておけばよかったと思った。

 「入りますか」
 「はい」

 ミキの掛け声で二人は、こんにちはっと中に入って行った。
 スタッフ二人と八人の参加者が出迎えてくれる。
 あまり広くはなく、物も置いてあることから、十人もいればちょっと窮屈な感じがする。

 「私は、見兎社けんとしゃの記者で若狭ミキと言います。ミキって呼んで下さい」
 「僕は、浅井真実です。あ、カメラマンです!」

 二人は、早速自己紹介をする。
 浅井は、青いリュックを背負い、首から一眼レフを下げていて、カメラマンと名乗らなくとも、写真を撮る担当だとわかる。
 ミキは、ホワイトボードを借りると、取材いや、リクリエーションを始める。
 これが終わってから、取材が出来る約束なのである。

 「では、まず、皆さんの自己紹介からお願いしようかな」

 ミキは前列の右端からお願いする。
 参加者は、前四人、後ろ四人がパイプ椅子に座っていた。

 「私は、林です。一番若いんですよ」

 林は、ジーパンを履いていて、見た目も若い。

 「若いたって、一つじゃない。私は、佐藤です。孫もいますので、昨日聞いてこの講座を楽しみにしてました」

 佐藤は、長い髪をおろし、水色のシャツに紺のズボン。ネックレスに指輪とおしゃれだ。

 「私は、逆に子供いないけど、興味はあります。あ、熊谷です。宜しくね、ミキちゃん」

 熊谷は、少しふくよかで、全身黒で固めていた。こちらもネックレスなどアクセサリーを付けている。

 「……中島です」

 中島は一人、和服だ。
 前列の四人の挨拶が終わり、中島の後ろの席から後列は挨拶が始まる。

 「荒木です」
 「五十嵐です。ムッちゃん、あ、荒木さんの事ね。幼馴染なのよ。それでね……」
 「ちょっと、今、自己紹介の時間!」
 「あ、そうだった。次、どうぞ」

 五十嵐は、荒木に注意され大人しくいう事を聞いた。
 この二人は幼馴染らしく、似たようなバックを持っていた。同じ店で買ったらしい。
 ここ以外でも二人で出掛けているようだ。

 「宮本じゃ……」

 宮本は、杖を手に持ち座っている。足が悪い様だ。

 「小野です」

 小野は、服は派手ではないが、メイクバッチリだ。
 全員の自己紹介が終わると、ミキは昨日大急ぎで作った資料を配った。

 「では、振り込め詐欺、今は特殊詐欺と呼ばれている事について少しお話をして、その後に皆さんの意見を聞きたいと思いますので、宜しくお願いします」

 ミキがそう説明をし頭を下げると、浅井も慌てて下げた。

 「浅井さん、写真お願いね」
 「はい!」

 浅井は、嬉しそうに首から下げていたカメラを手に取り構えた。

 「詐欺と言っても色々ありますよね? 代表的なのがオレオレ詐欺です。電話でオレだと言って息子になりすまして、お金を騙し取る手口ですね」

 皆、うんうんと頷く。

 「でも今は、その手口は巧妙化して、会社の上司、警察官、弁護士などを装ってきます。そういう人だとこちらも色々確認しづらいですよね。対策として電話を切った後、本人に連絡してみる事や警察に相談する事など勧められています」
 「でも、騙される人って信じきってるからしないんでしょ?」

 熊谷がそう発言した。
 ホワイトボードに対策を書いていたミキは、振り向き頷く。

 「私もそう思っていたんですよ! でも、そうではない方もいるみたいです。半信半疑の人や詐欺だと思っていながらも振り込む人がいるそうです。つまり、おかしいと思いながらも、もし本当だった場合の保険のつもりで振り込んだり、断った時に報復されるのではないかという恐怖心で振り込んだり……」
 「え? そんな人もいるの?」

 熊谷の質問に、ミキはそうですと頷く。

 「そうなんです。つまり電話を受けてしまったら払わされる可能性があるのです。そこで、私的にお勧めなのが、在宅中でも留守番電話にしておくです! 本当に急用なら留守電に入れるわけですし、詐欺なら証拠が残ると思って吹き込まないでしょう」

 ミキは、そう言ってニッコリ微笑んだ。
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