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35話 点と点が繋がった
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ミキは、ホワイトに着くと、一番奥の席に座った。
「いらっしゃいませ」
ウェイトレスが席に水を持って来た。その彼女にコーヒーを頼み、半分ほど飲んだ所で浅井が到着した。
二人は、そのまま少し早い昼食をとることにした。
そして、食事が終わり、食後のコーヒーが運ばれてきた。
「昨日の帰り際に河本さんに、ミキさんって大声で呼ばないのって注意されちゃいました……」
コーヒーを一口飲んだ後、浅井は唐突に言った。
「大した大声でもないと思うけどね……」
ミキは、どう思うと問われたのだと思い答えたが、浅井は意外な話を続けた。
「いえそうではなくて、皆が三木さんだと思ったからだそうです。あ、三つの木と書いて三木さんです。先月、寿退社したすごーく美人な人がいたんです」
「美人じゃなくてすみませんね……」
――そういう事か。そっちの三木さんが来たと思って、皆振り向いていたのか……。
ミキは、もやっとしていたものが解決した。
ドアを開けた時に、ミキを呼ぶのに浅井が叫び、皆が振り向いた時の事である。
ミキを注目したのは、三木が来たのかと思ったのだ。
ミキの下の名前など憶えている者はいないだろう。
だから浅井が、『ミキさん』と呼べば『三木さん』だと思った。
ハッとして浅井は言う。
「ミキさんは、美人じゃないかも知れなませんが、カッコいいです!」
「それ、褒め言葉じゃないから!」
ミキは、浅井をジド目で見て言った。
浅井は、カッコいいは良いとして、美人じゃないと言い切ったのに真顔で言っていた。
「えー。褒め言葉ですよ! でも、勘違いってありますよね。僕も佐藤さん間違いしましたし……」
「そうね……」
――そういえば、佐藤さんって孫がいるって言っていたよね? 違うとは思うけど……。
「ねえ、浅井さん、佐藤さんのお宅で撮ったデータ持ってる?」
「はい。ありますけど……」
ミキの問いに、浅井は頷いて答えた。
「ちょっと、それ貸してもらえる?」
「いいですよ。どうぞ」
ミキは、浅井からメモリーカードを受け取ると、パソコンに差し込んだ。
そして、浅井が撮った画像を一つ一つ見ていく。
「あった!」
「何があったんですか?」
「家族写真よ」
ミキは、浅井を手招きしながら言った。横に座れという事である。浅井は、横に移動してきた。
ミキは、写真を拡大した。
「え? これって!」
「たしか、家族写真があったと思って見たけど、ビンゴだわ……」
拡大した写真には、先日ミキに声を掛けて来た男性の佐藤が親と一緒に写った物だった。
佐藤という名字は珍しくなく、つながりがある可能性は低かったが、ミキは一応確認してみたのである。
「男の佐藤さんって佐藤さんの孫?」
「でしょうね。息子家族の写真を飾っていたのよ。でも、なぜ私に声を掛けたのかは、わからないわね……」
「孫の佐藤さんに取材の事を話したとか……」
「だったら嘘をついて近づく事ないでしょう? 私を見兎社の者だと知って声を掛けてきた可能性はあるかもだけど。まあ、理由は直接聞いた方が早いわよねー」
ミキは、浅井の意見に首を横に振って返すと、鞄から貰った名刺を取り出した。
「電話するんですか?」
「勿論! 私に近づいた事と佐藤さんが殺された事、両方聞けるでしょ?」
ミキはそう言いながら、名刺を見てスマホで佐藤に電話をかける。
「大丈夫なんですか? 危険な人だったら……」
「大丈夫ですって。少なくても偽名ではなさそうだし。あなたもいるんだし」
「え? 僕……」
浅井は、驚いた様にジッとミキを見ていた。
「え? 何……」
ミキが浅井にそう言った時、相手が電話にでた。
『はい……』
「私は先日、あなたに名刺を頂いたミキです。会えませんか?」
『……いいですよ。場所は、そうですね。取りあえず、俺達が会った場所でどうですか? 時間は、一時間後でどうです?』
少し間があったが良い返事が返って来た。
ミキは、浅井に人差し指と親指で輪を作り、OKだと伝える。
「わかりました。では、一時間後に」
ミキは、電話を切ると立ち上がった。
「じゃ、出ましょうか。一時間後に出会った場所ですって」
「あ、はい!」
浅井も立ち上がって、二人はホワイトを出ると、約束の場所に向かった。
「いらっしゃいませ」
ウェイトレスが席に水を持って来た。その彼女にコーヒーを頼み、半分ほど飲んだ所で浅井が到着した。
二人は、そのまま少し早い昼食をとることにした。
そして、食事が終わり、食後のコーヒーが運ばれてきた。
「昨日の帰り際に河本さんに、ミキさんって大声で呼ばないのって注意されちゃいました……」
コーヒーを一口飲んだ後、浅井は唐突に言った。
「大した大声でもないと思うけどね……」
ミキは、どう思うと問われたのだと思い答えたが、浅井は意外な話を続けた。
「いえそうではなくて、皆が三木さんだと思ったからだそうです。あ、三つの木と書いて三木さんです。先月、寿退社したすごーく美人な人がいたんです」
「美人じゃなくてすみませんね……」
――そういう事か。そっちの三木さんが来たと思って、皆振り向いていたのか……。
ミキは、もやっとしていたものが解決した。
ドアを開けた時に、ミキを呼ぶのに浅井が叫び、皆が振り向いた時の事である。
ミキを注目したのは、三木が来たのかと思ったのだ。
ミキの下の名前など憶えている者はいないだろう。
だから浅井が、『ミキさん』と呼べば『三木さん』だと思った。
ハッとして浅井は言う。
「ミキさんは、美人じゃないかも知れなませんが、カッコいいです!」
「それ、褒め言葉じゃないから!」
ミキは、浅井をジド目で見て言った。
浅井は、カッコいいは良いとして、美人じゃないと言い切ったのに真顔で言っていた。
「えー。褒め言葉ですよ! でも、勘違いってありますよね。僕も佐藤さん間違いしましたし……」
「そうね……」
――そういえば、佐藤さんって孫がいるって言っていたよね? 違うとは思うけど……。
「ねえ、浅井さん、佐藤さんのお宅で撮ったデータ持ってる?」
「はい。ありますけど……」
ミキの問いに、浅井は頷いて答えた。
「ちょっと、それ貸してもらえる?」
「いいですよ。どうぞ」
ミキは、浅井からメモリーカードを受け取ると、パソコンに差し込んだ。
そして、浅井が撮った画像を一つ一つ見ていく。
「あった!」
「何があったんですか?」
「家族写真よ」
ミキは、浅井を手招きしながら言った。横に座れという事である。浅井は、横に移動してきた。
ミキは、写真を拡大した。
「え? これって!」
「たしか、家族写真があったと思って見たけど、ビンゴだわ……」
拡大した写真には、先日ミキに声を掛けて来た男性の佐藤が親と一緒に写った物だった。
佐藤という名字は珍しくなく、つながりがある可能性は低かったが、ミキは一応確認してみたのである。
「男の佐藤さんって佐藤さんの孫?」
「でしょうね。息子家族の写真を飾っていたのよ。でも、なぜ私に声を掛けたのかは、わからないわね……」
「孫の佐藤さんに取材の事を話したとか……」
「だったら嘘をついて近づく事ないでしょう? 私を見兎社の者だと知って声を掛けてきた可能性はあるかもだけど。まあ、理由は直接聞いた方が早いわよねー」
ミキは、浅井の意見に首を横に振って返すと、鞄から貰った名刺を取り出した。
「電話するんですか?」
「勿論! 私に近づいた事と佐藤さんが殺された事、両方聞けるでしょ?」
ミキはそう言いながら、名刺を見てスマホで佐藤に電話をかける。
「大丈夫なんですか? 危険な人だったら……」
「大丈夫ですって。少なくても偽名ではなさそうだし。あなたもいるんだし」
「え? 僕……」
浅井は、驚いた様にジッとミキを見ていた。
「え? 何……」
ミキが浅井にそう言った時、相手が電話にでた。
『はい……』
「私は先日、あなたに名刺を頂いたミキです。会えませんか?」
『……いいですよ。場所は、そうですね。取りあえず、俺達が会った場所でどうですか? 時間は、一時間後でどうです?』
少し間があったが良い返事が返って来た。
ミキは、浅井に人差し指と親指で輪を作り、OKだと伝える。
「わかりました。では、一時間後に」
ミキは、電話を切ると立ち上がった。
「じゃ、出ましょうか。一時間後に出会った場所ですって」
「あ、はい!」
浅井も立ち上がって、二人はホワイトを出ると、約束の場所に向かった。
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