どうやら俺は、未来のキスで魔法をかけられたみたいです

すみ 小桜(sumitan)

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第7話

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 ふと気がつくと俺は、知らない男に組み敷かれていた!

 「うおぉ! 離せ!」
 「うるさい! よくも邪魔したな!」

 うん? 邪魔をした?
 辺りを見渡すと、ディーが少し離れた場所で身構えている。

 と、いう事はこれは、予知夢なのか?
 どういう状況なんだよ~!

 「まさか魔物ハンターが本当にいるなんてな!」

 魔物ハンター!!
 こいつ、魔物を魔法陣で出現させようとしたって事か!

 ――レオ。
 うん? どこからか声が……。

 ――起きてレオ。
 あ、ディーだ!

 ―――― ――― ―― ― ・

 「やっと起きた。おはよう」

 ディーがにこやかに俺を起こしていた。

 「はぁ……」

 ため息をしつつ俺は体を起こすと、ディーがジッと俺を見下ろしている。

 「具合悪い? それとも背中が痛いとか?」
 「え? あ、いや。嫌な夢を見たから……」
 「夢? それって予知夢?」

 ディーの言葉に俺はそうだと頷いた。
 組み敷かれていた事は言わず、魔法陣のキャンセルが成功し、相手が怒り狂っていたという予知を聞かせた。

 「じゃまずは、その男を探そうか? 顔覚えているよね?」
 「いるけどさ。どこにいるかなんてわかんないけど」
 「でもそうなる事は確実なんだから。予知夢の様にレオが、相手に捕まらない様にすればいいんじゃない?」
 「なるほど……。じゃ、探すか」

 うんうんとディーが嬉しそうに頷く。
 乗り気じゃなかったようだったけど、何かやる気出て来たみたいだな。よかった。

 結局俺達は、朝まで同じベットで寝ていたらしい。
 そう言う事で、朝食を食べながら探す事にした。
 公園のベンチに座り、一応あの男を探しながら朝食のパンをぱくりと食べる。

 「で、どんな感じの男?」
 「うーん。30代ぐらいで、身なりはきちんとしていたなぁ。髪は……そうそうあの男と同じ赤い色……あいつだ!」

 俺達は、顔を見合わせた。
 さすが予知夢だ。会っちゃうんだなぁ……。
 って、ガシッとディーが俺の腕を掴む。驚いて振り向くと、何やら呪文を唱えていた。

 「10分間だけどこれで僕達は、見つかりづらくなったはず」
 「ありがとう」

 気配を消す魔法みたいだ。尾行にはもってこいだな。
 しかしどこに行くんだあの男。
 公園すぐ隣は、林になっていた。そこへと男は入って行く。俺達もそっと追った。これ魔法を掛けていないと、見つかっていただろうなぁ。

 たぶん10分ぐらいたった頃、小さな小屋が見えてきた。
 あそこに向かっているらしい。
 まずいな。小屋に着く前に魔法の効果が消えそうだ!

 「ディー。俺はあの男より先に小屋に入る。だから魔法の効果が切れたら、あいつの気を引いてくれ」
 「え? でも……」
 「頼んだぞ!」
 「待って!」

 俺は、男が見えない位置から小屋へと走る。
 そしてドアを開けようとするも開かない。
 げ! カギが掛かっている!
 よく考えれば当たり前だ。もし誰かが入れば、魔法陣がばれる。なんて間抜けなんだ俺……。
 って、男が来た。
 俺は陰に隠れ、男がドアを開けるのを待った。
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