6 / 8
第6話
しおりを挟む
俺は、ベッツの横で体はベットの方を向いて座り、手をベットの上に乗せていた。
つーっと、ディーの指が俺の背中をなぞる。
「あ……」
俺は咄嗟に、口を押えた。
恥ずかしい。声が出た。
「もう動かないでよ。魔法陣を描いている時は、動くと大変だから」
何! まだ描いていなかったのか。じゃ今のはなんだ!
「あれだね。ディーはもう少し筋肉付けた方がいいかもね」
そう言いながら、またスーッと背中を指でなぞる。
「だぁ! さっさとしろよ!」
「わかったけど、絶対に動かないでよ」
俺は頷く。
またディーの指が俺の背中をなぞる。
さっきと違ってビリビリと痛い!
俺は、ギュッとシーツを握る。
「ちょ、待って……」
「動かないでよ?」
「痛いんだけど!」
「最初からそう言ったけど? 我慢できない?」
「う……いや、でも痛い」
ゆっくりと動く指。それ早く動いて、早く終わらせてほしい!
「あ、あのさ。もう少し早く描けない?」
「一番痛くないスピードなんだけど」
そうなのか……。
痛くても動いちゃいけないし、ただジッと耐えるしかない。
「肩の力抜いたら? ゆっくり息を吐いて……」
「無理。痛いから力入るんだって」
「そう。じゃそれで頑張って」
こうして、20分間俺は耐え続けた。
はぁはぁと肩で息する俺をディーは覗き込む。
「大丈夫? 俺も初めてだったからさぁ」
「……うん」
描いたディーより描かれた俺の方が体力消耗してるんだけど……。
「少し休んだら?」
「そうする」
俺は、ベットに這い上がり横になった。
「僕もする事ないし、寝ようかな?」
そう言ってディーが布団に入って来た!
ドキドキドキ。
って、なんでこんなに緊張してるんだ俺!
「そんなに怖がらなくても大丈夫だって」
ディーはそう言って、上半身を起こし俺の顔を覗き込んだ。
「もう痛い事はしないから」
「変な言い方するな!」
「変なって?」
「え? あぁ……別に……」
ディーもパタンと横になる。
「明日からどうしようか?」
ディーが呟くように言った。
確かにどうしよう。
兄さんも探さなきゃだし……。
「あ、あれしたらどうかな? う、うらない? だっけ?」
「俺、母さんの様に自分から見に行けないけど……」
本来ならもう、そう言うのも出来るぐらいになっていてもおかしくないんだけど、俺にはどうやらそこまでの能力はないらしい。
「困ったね。ふぁ……魔力使ったから眠くなった。おやすみ」
「え? あぁ、お、おやすみ」
チラッと盗み見れば、平然として寝ている。
とにかく、お金を稼いで別々の部屋で寝るようにしないと、俺が眠れない!!
スースーと規則正しい寝息を聞きつつ、俺も寝ようと目をつぶった。
つーっと、ディーの指が俺の背中をなぞる。
「あ……」
俺は咄嗟に、口を押えた。
恥ずかしい。声が出た。
「もう動かないでよ。魔法陣を描いている時は、動くと大変だから」
何! まだ描いていなかったのか。じゃ今のはなんだ!
「あれだね。ディーはもう少し筋肉付けた方がいいかもね」
そう言いながら、またスーッと背中を指でなぞる。
「だぁ! さっさとしろよ!」
「わかったけど、絶対に動かないでよ」
俺は頷く。
またディーの指が俺の背中をなぞる。
さっきと違ってビリビリと痛い!
俺は、ギュッとシーツを握る。
「ちょ、待って……」
「動かないでよ?」
「痛いんだけど!」
「最初からそう言ったけど? 我慢できない?」
「う……いや、でも痛い」
ゆっくりと動く指。それ早く動いて、早く終わらせてほしい!
「あ、あのさ。もう少し早く描けない?」
「一番痛くないスピードなんだけど」
そうなのか……。
痛くても動いちゃいけないし、ただジッと耐えるしかない。
「肩の力抜いたら? ゆっくり息を吐いて……」
「無理。痛いから力入るんだって」
「そう。じゃそれで頑張って」
こうして、20分間俺は耐え続けた。
はぁはぁと肩で息する俺をディーは覗き込む。
「大丈夫? 俺も初めてだったからさぁ」
「……うん」
描いたディーより描かれた俺の方が体力消耗してるんだけど……。
「少し休んだら?」
「そうする」
俺は、ベットに這い上がり横になった。
「僕もする事ないし、寝ようかな?」
そう言ってディーが布団に入って来た!
ドキドキドキ。
って、なんでこんなに緊張してるんだ俺!
「そんなに怖がらなくても大丈夫だって」
ディーはそう言って、上半身を起こし俺の顔を覗き込んだ。
「もう痛い事はしないから」
「変な言い方するな!」
「変なって?」
「え? あぁ……別に……」
ディーもパタンと横になる。
「明日からどうしようか?」
ディーが呟くように言った。
確かにどうしよう。
兄さんも探さなきゃだし……。
「あ、あれしたらどうかな? う、うらない? だっけ?」
「俺、母さんの様に自分から見に行けないけど……」
本来ならもう、そう言うのも出来るぐらいになっていてもおかしくないんだけど、俺にはどうやらそこまでの能力はないらしい。
「困ったね。ふぁ……魔力使ったから眠くなった。おやすみ」
「え? あぁ、お、おやすみ」
チラッと盗み見れば、平然として寝ている。
とにかく、お金を稼いで別々の部屋で寝るようにしないと、俺が眠れない!!
スースーと規則正しい寝息を聞きつつ、俺も寝ようと目をつぶった。
0
あなたにおすすめの小説
【8話完結】強制力に負けて死に戻ったら、幼馴染の様子がおかしいのですが、バグですか?
キノア9g
BL
目が覚めたら、大好きだったRPGの世界に転生していた。
知識チートでなんとか死亡フラグを回避した……はずだったのに、あっさり死んで、気づけば一年前に逆戻り。
今度こそ生き残ってみせる。そう思っていたんだけど——
「お前、ちょっと俺に執着しすぎじゃない……?」
幼馴染が、なんかおかしい。妙に優しいし、距離が近いし、俺の行動にやたら詳しい。
しかも、その笑顔の奥に見える“何か”が、最近ちょっと怖い。
これは、運命を変えようと足掻く俺と、俺だけを見つめ続ける幼馴染の、ちょっと(だいぶ?)危険な異世界BL。
全8話。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
天使から美形へと成長した幼馴染から、放課後の美術室に呼ばれたら
たけむら
BL
美形で天才肌の幼馴染✕ちょっと鈍感な高校生
海野想は、保育園の頃からの幼馴染である、朝川唯斗と同じ高校に進学した。かつて天使のような可愛さを持っていた唯斗は、立派な美形へと変貌し、今は絵の勉強を進めている。
そんなある日、数学の補習を終えた想が唯斗を美術室へと迎えに行くと、唯斗はひどく驚いた顔をしていて…?
※1話から4話までは別タイトルでpixivに掲載しております。続きも書きたくなったので、ゆっくりではありますが更新していきますね。
※第4話の冒頭が消えておりましたので直しました。
言い逃げしたら5年後捕まった件について。
なるせ
BL
「ずっと、好きだよ。」
…長年ずっと一緒にいた幼馴染に告白をした。
もちろん、アイツがオレをそういう目で見てないのは百も承知だし、返事なんて求めてない。
ただ、これからはもう一緒にいないから…想いを伝えるぐらい、許してくれ。
そう思って告白したのが高校三年生の最後の登校日。……あれから5年経ったんだけど…
なんでアイツに馬乗りにされてるわけ!?
ーーーーー
美形×平凡っていいですよね、、、、
俺の好きな男は、幸せを運ぶ天使でした
たっこ
BL
【加筆修正済】
7話完結の短編です。
中学からの親友で、半年だけ恋人だった琢磨。
二度と合わないつもりで別れたのに、突然六年ぶりに会いに来た。
「優、迎えに来たぞ」
でも俺は、お前の手を取ることは出来ないんだ。絶対に。
絶対に追放されたいオレと絶対に追放したくない男の攻防
藤掛ヒメノ@Pro-ZELO
BL
世は、追放ブームである。
追放の波がついに我がパーティーにもやって来た。
きっと追放されるのはオレだろう。
ついにパーティーのリーダーであるゼルドに呼び出された。
仲が良かったわけじゃないが、悪くないパーティーだった。残念だ……。
って、アレ?
なんか雲行きが怪しいんですけど……?
短編BLラブコメ。
偽物勇者は愛を乞う
きっせつ
BL
ある日。異世界から本物の勇者が召喚された。
六年間、左目を失いながらも勇者として戦い続けたニルは偽物の烙印を押され、勇者パーティから追い出されてしまう。
偽物勇者として逃げるように人里離れた森の奥の小屋で隠遁生活をし始めたニル。悲嘆に暮れる…事はなく、勇者の重圧から解放された彼は没落人生を楽しもうとして居た矢先、何故か勇者パーティとして今も戦っている筈の騎士が彼の前に現れて……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる