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第29話》色んな武器を試したい
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「ねえ、エットってレベル4で攻撃力っていくらなの?」
「え? 攻撃力? ちょっとまってよ」
魔法しか使わない俺に、攻撃力を聞いてどうするんだという疑問を持ちつつも、ママルさんの質問に答える為にステータスを確認した。
□――――――――――――――――――――□
名 前:エット
レベル:4
H P:70/70
M P:690/700
体 力:70
攻撃力:715
防御力:20
魔 力:7,000
魔防力:20
素早さ:2,332
ジャンプ力:1.1メートル
ラック:102
ランク:S
経験値:750 next:350
□――――――――――――――――――――□
あ、ジャンプ力っていうパラメータが増えている。
「攻撃力は、715だね」
「700!? 私の半分もあるの?」
「私なんて、エットさんの更に半分しか……いやそれ以下しかないのに……わけてほしい」
「そんな事言われても……」
ミチさんって、攻撃力そんなに低いのか。レベルがガンガン上がらないと、大変そうだな。そうだ! 素早さがあるんだから弓攻撃すればいいんじゃないか?
「ミチさん、弓は素早さが攻撃力なんだって。武器を弓にしてみない?」
「え? そうなの?」
「うん。ナビがそう言っているから間違いない」
「え~~! いいなぁ。ねえ私へのお薦めは?」
「え? ママルさんに? うーん……」
期待した瞳でママルさんは、俺を見ている。
「……ナビ、ママルさんに適した武器ってある?」
『槍などどうでしょうか? リーチが長いので、魔法や弓などでなければ先制攻撃が可能です。貫通しますと、ダメージが1.5倍になります』
「おお、それいいね! 槍だって。リーチが長いから相手が剣なら先制攻撃が可能だって」
「何それ! 凄くいいじゃない! それほしい!」
「武器って色々あったのね」
「みたいだね」
ママルさんが扱える武器があってよかったぁ。
街に着いたら武器屋を探してみよう。
□ ◇ □ ◇ □
「コールド」
――敵を倒して、経験値5を取得しました。
――ダイス3で、魔法の石を取得しました。
ふう。だいぶ倒したな。
「やったぁ! 私もレベル上がった! ありがとう、エット」
「え? もう? よかったね」
ズルランの街が目の前という所で、ママルさんがレベル7になった。ミチさんは、もっと前にレベル8に。それでもミチさんのHPは54。今は俺の方がHPがある。
はあ……それにしてもSランクは上がりづらい。俺まだ、120以上あるんだけど……。レベル上げが楽しいランクではないな。
「エットさんがレベル上がらないうちにズルランに着いちゃったわね」
「Sランクは、凄すぎだわ」
ミチさんの言葉に頷きながらママルさんが言った。
本当に凄すぎだ。それでもステータスの上がり方は驚異的だよな。比べる相手がいるからよくわかる。
ミチさんのHPは、最初俺の3倍の33あった。けど、3ずつしか上がらないから彼女の半分のレベルで、すでにHPを越している。
そして思ったんだけど、一人だけレベルが上がると、暫く打ち止めになってしまう。敵のレベルが下回る為、結局パーティーのレベルが上がるまで待たないといけない。
これではEランクは、全然幻のランクじゃないな。
俺も、素早さが100とかだったらもっとレベル上げが大変だっただろう。
俺達は、ズルランに到着すると、ロンダが言っていた研究所を探した。それは、街の東側にあった。でかでかとロンダ研究所と書いてある。
「すみません。ロンダさんに頼まれてきました」
「はい。レベルを拝見しても宜しいですか?」
ドアが開いたと思ったらそんな事を聞かれた。プレイヤーじゃなくても見るんだ。
「どうぞ」
「ステータス!」
俺を見て、凄く驚いている。
「あなた、ここら辺のモンスターに殺されずによく来たわね」
「HPは低いですが、魔力があるので……。あ、これを」
ロンダに渡された紙を渡した。受け取った研究員は、それを水に付けている。
「そこの東門からまっすぐ東に向かうとすぐに遺跡がある。あなた方が手に入れたレリーフが遺跡のカギであるなら中に入れるだろう」
よくわからないけど確認が取れたようで、ロンダと同じような説明をされた。
「あと、あの遺跡には呪いがかかっている。強すぎる者が入ると弱くなるようだ。精霊の言霊を手に入れてくれば、報酬を渡そう」
「え~~!」
研究者の言葉に、ママルさんが大きな驚きの声を上げた。呪われた場所らしい。ロンダはそんな事、一言も言ってなかったんだけど――。
「え? 攻撃力? ちょっとまってよ」
魔法しか使わない俺に、攻撃力を聞いてどうするんだという疑問を持ちつつも、ママルさんの質問に答える為にステータスを確認した。
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名 前:エット
レベル:4
H P:70/70
M P:690/700
体 力:70
攻撃力:715
防御力:20
魔 力:7,000
魔防力:20
素早さ:2,332
ジャンプ力:1.1メートル
ラック:102
ランク:S
経験値:750 next:350
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あ、ジャンプ力っていうパラメータが増えている。
「攻撃力は、715だね」
「700!? 私の半分もあるの?」
「私なんて、エットさんの更に半分しか……いやそれ以下しかないのに……わけてほしい」
「そんな事言われても……」
ミチさんって、攻撃力そんなに低いのか。レベルがガンガン上がらないと、大変そうだな。そうだ! 素早さがあるんだから弓攻撃すればいいんじゃないか?
「ミチさん、弓は素早さが攻撃力なんだって。武器を弓にしてみない?」
「え? そうなの?」
「うん。ナビがそう言っているから間違いない」
「え~~! いいなぁ。ねえ私へのお薦めは?」
「え? ママルさんに? うーん……」
期待した瞳でママルさんは、俺を見ている。
「……ナビ、ママルさんに適した武器ってある?」
『槍などどうでしょうか? リーチが長いので、魔法や弓などでなければ先制攻撃が可能です。貫通しますと、ダメージが1.5倍になります』
「おお、それいいね! 槍だって。リーチが長いから相手が剣なら先制攻撃が可能だって」
「何それ! 凄くいいじゃない! それほしい!」
「武器って色々あったのね」
「みたいだね」
ママルさんが扱える武器があってよかったぁ。
街に着いたら武器屋を探してみよう。
□ ◇ □ ◇ □
「コールド」
――敵を倒して、経験値5を取得しました。
――ダイス3で、魔法の石を取得しました。
ふう。だいぶ倒したな。
「やったぁ! 私もレベル上がった! ありがとう、エット」
「え? もう? よかったね」
ズルランの街が目の前という所で、ママルさんがレベル7になった。ミチさんは、もっと前にレベル8に。それでもミチさんのHPは54。今は俺の方がHPがある。
はあ……それにしてもSランクは上がりづらい。俺まだ、120以上あるんだけど……。レベル上げが楽しいランクではないな。
「エットさんがレベル上がらないうちにズルランに着いちゃったわね」
「Sランクは、凄すぎだわ」
ミチさんの言葉に頷きながらママルさんが言った。
本当に凄すぎだ。それでもステータスの上がり方は驚異的だよな。比べる相手がいるからよくわかる。
ミチさんのHPは、最初俺の3倍の33あった。けど、3ずつしか上がらないから彼女の半分のレベルで、すでにHPを越している。
そして思ったんだけど、一人だけレベルが上がると、暫く打ち止めになってしまう。敵のレベルが下回る為、結局パーティーのレベルが上がるまで待たないといけない。
これではEランクは、全然幻のランクじゃないな。
俺も、素早さが100とかだったらもっとレベル上げが大変だっただろう。
俺達は、ズルランに到着すると、ロンダが言っていた研究所を探した。それは、街の東側にあった。でかでかとロンダ研究所と書いてある。
「すみません。ロンダさんに頼まれてきました」
「はい。レベルを拝見しても宜しいですか?」
ドアが開いたと思ったらそんな事を聞かれた。プレイヤーじゃなくても見るんだ。
「どうぞ」
「ステータス!」
俺を見て、凄く驚いている。
「あなた、ここら辺のモンスターに殺されずによく来たわね」
「HPは低いですが、魔力があるので……。あ、これを」
ロンダに渡された紙を渡した。受け取った研究員は、それを水に付けている。
「そこの東門からまっすぐ東に向かうとすぐに遺跡がある。あなた方が手に入れたレリーフが遺跡のカギであるなら中に入れるだろう」
よくわからないけど確認が取れたようで、ロンダと同じような説明をされた。
「あと、あの遺跡には呪いがかかっている。強すぎる者が入ると弱くなるようだ。精霊の言霊を手に入れてくれば、報酬を渡そう」
「え~~!」
研究者の言葉に、ママルさんが大きな驚きの声を上げた。呪われた場所らしい。ロンダはそんな事、一言も言ってなかったんだけど――。
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