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第74話》ナビの情報を整理しよう
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イベントを進める為、全員クリスタルを所持した状態でアトリエの地下室に戻って来た。これから家探し……じゃなくて、宝箱探しです。
「何があるか楽しみだね!」
ママルさんが、ウキウキで言う。
この地下室には扉があった。なので、そこから出て1階への階段を探す事にした。
扉を開けると、セーフティエリアが出現した! しかもドアを開けたのにも関わらず、向こう側が見えない。水の膜が張ってあるような感じで、歪んでいる。まるで、異空間の出入り口みたいなイメージだ。
――ここから出ると、トライアルが始まります。敵は出現しませんが、15分過ぎるとアトリエから出され、砂浜にワープします。
ゴールは1階です。何度でもチャレンジできます。
「マジか。ここって、マップ使える?」
『使えません』
「使えないのか……」
「使えないの? こういう時にこそ、使いたいのに!」
リラさんがそう言うもどうしようもない。
「ちょっと色々聞いてみるから、まだスタートしないでね」
俺達は頷いた。
「俺も聞いてみる」
さて、何て聞いたら欲しい情報を得られるだろうか。
「えーと、出来る事と出来ない事を教えて。例えば、壁は壊せますとか、ここにあるモノを使えますとか。あと仕掛けがありますとか」
『はい。壁は壊せませんが、ドアは壊せます。仕掛けもあり、15分経って外へ出されたとしても、壊したドアや発動した仕掛けはそのままの状態になります。また、この部屋からは持ち出せませんが、地下にある宝箱の中身は持ち出せます』
宝箱の中身を持ち出せなかったらママルさんが発狂する!
それよりドアがあるんだ。という事は、やっぱりダンジョンじゃなくて、大きな屋敷的迷路な感じなのか?
「1階への階段というか、ゴールって一か所?」
『はい。一か所です』
あとは、何を聞いたらいいんだ? 聞いた事しか答えてくれないのも質問の仕方が難しいんだよなぁ。どうせだからボスの事も聞いておくかな。
「ボスって地下にはいないよね? 1階? もしかして2階もあるの?」
『ボスは、1階にいます。出てすぐに戦闘が始まります。2階も存在します』
うぉ。凄い有力な情報だ。1階に出れて一安心してる暇はないって事か。
「エット、何か聞けた?」
リラさんが聞き終えた様で聞いて来た。
「うん。まずドアが存在するようだよ」
「そりゃそうでしょう。一応建物なんだから」
「でもここ地下だから私は、迷路なのかと思ったよ」
リラさんの言葉に、ママルさんが素直に言った。俺もそう思ってました……。
「それもそうね。地下だから迷路って可能性もあったのね。まあ一つぐらいは、部屋があるって事ね」
とリラさん。
「壁は壊せないけど、そのドアは壊せるって。仕掛けもあって、15分経って外に出されても、それはそのままらしいよ」
「じゃ、開けたドアは開けっ放しがいいかもね。万が一、沢山ドアがあったり、迷路だとしても目印になるわ」
ミチさんが言った。そうしようとみんな頷く。
「そうそう。ここは一回で突破は無理そうよ。トライアルは時間を競うんじゃなくて、何回で突破出来たか競うらしいから」
有力な情報をリラさんは、ナビから引き出していた。それって、一筋縄じゃいかない複雑な迷路って事だよな。ミチさんが言う様に、目印をつけながら進んだ方がよさそうだ。
「ねえ、宝箱は?」
ママルさんらしい質問だ。
「あるよ。それとボスとは、1階に行ってすぐに戦闘らしいから気は抜けないよ」
「1階がゴールだけど、ボスを倒してゴールって事みたいね」
俺の話を聞いたリラさんが言った。たぶんそうだと思われる。つまり、1階への階段を見つけたとしてもボスを倒さないと、クリアした事にならない。
「これ、クリスタルの事を知らないと、ここ自体クリア出来なさそうね」
俺達は頷いた。
このアトリエを守るボス。実は、凄い魔法攻撃をしてくる。どんな強いプレイヤーも最初の一撃で死亡らしい。その攻撃を吸収してくれるのが、クリスタル。だからクリスタルを所持していないと、ボスを倒せない。
その事に気づいた人は、自分で作れなかったとしてもトレードで手に入れているはずだ。
その前に、ここに辿り着くのも大変だけどね。
「何があるか楽しみだね!」
ママルさんが、ウキウキで言う。
この地下室には扉があった。なので、そこから出て1階への階段を探す事にした。
扉を開けると、セーフティエリアが出現した! しかもドアを開けたのにも関わらず、向こう側が見えない。水の膜が張ってあるような感じで、歪んでいる。まるで、異空間の出入り口みたいなイメージだ。
――ここから出ると、トライアルが始まります。敵は出現しませんが、15分過ぎるとアトリエから出され、砂浜にワープします。
ゴールは1階です。何度でもチャレンジできます。
「マジか。ここって、マップ使える?」
『使えません』
「使えないのか……」
「使えないの? こういう時にこそ、使いたいのに!」
リラさんがそう言うもどうしようもない。
「ちょっと色々聞いてみるから、まだスタートしないでね」
俺達は頷いた。
「俺も聞いてみる」
さて、何て聞いたら欲しい情報を得られるだろうか。
「えーと、出来る事と出来ない事を教えて。例えば、壁は壊せますとか、ここにあるモノを使えますとか。あと仕掛けがありますとか」
『はい。壁は壊せませんが、ドアは壊せます。仕掛けもあり、15分経って外へ出されたとしても、壊したドアや発動した仕掛けはそのままの状態になります。また、この部屋からは持ち出せませんが、地下にある宝箱の中身は持ち出せます』
宝箱の中身を持ち出せなかったらママルさんが発狂する!
それよりドアがあるんだ。という事は、やっぱりダンジョンじゃなくて、大きな屋敷的迷路な感じなのか?
「1階への階段というか、ゴールって一か所?」
『はい。一か所です』
あとは、何を聞いたらいいんだ? 聞いた事しか答えてくれないのも質問の仕方が難しいんだよなぁ。どうせだからボスの事も聞いておくかな。
「ボスって地下にはいないよね? 1階? もしかして2階もあるの?」
『ボスは、1階にいます。出てすぐに戦闘が始まります。2階も存在します』
うぉ。凄い有力な情報だ。1階に出れて一安心してる暇はないって事か。
「エット、何か聞けた?」
リラさんが聞き終えた様で聞いて来た。
「うん。まずドアが存在するようだよ」
「そりゃそうでしょう。一応建物なんだから」
「でもここ地下だから私は、迷路なのかと思ったよ」
リラさんの言葉に、ママルさんが素直に言った。俺もそう思ってました……。
「それもそうね。地下だから迷路って可能性もあったのね。まあ一つぐらいは、部屋があるって事ね」
とリラさん。
「壁は壊せないけど、そのドアは壊せるって。仕掛けもあって、15分経って外に出されても、それはそのままらしいよ」
「じゃ、開けたドアは開けっ放しがいいかもね。万が一、沢山ドアがあったり、迷路だとしても目印になるわ」
ミチさんが言った。そうしようとみんな頷く。
「そうそう。ここは一回で突破は無理そうよ。トライアルは時間を競うんじゃなくて、何回で突破出来たか競うらしいから」
有力な情報をリラさんは、ナビから引き出していた。それって、一筋縄じゃいかない複雑な迷路って事だよな。ミチさんが言う様に、目印をつけながら進んだ方がよさそうだ。
「ねえ、宝箱は?」
ママルさんらしい質問だ。
「あるよ。それとボスとは、1階に行ってすぐに戦闘らしいから気は抜けないよ」
「1階がゴールだけど、ボスを倒してゴールって事みたいね」
俺の話を聞いたリラさんが言った。たぶんそうだと思われる。つまり、1階への階段を見つけたとしてもボスを倒さないと、クリアした事にならない。
「これ、クリスタルの事を知らないと、ここ自体クリア出来なさそうね」
俺達は頷いた。
このアトリエを守るボス。実は、凄い魔法攻撃をしてくる。どんな強いプレイヤーも最初の一撃で死亡らしい。その攻撃を吸収してくれるのが、クリスタル。だからクリスタルを所持していないと、ボスを倒せない。
その事に気づいた人は、自分で作れなかったとしてもトレードで手に入れているはずだ。
その前に、ここに辿り着くのも大変だけどね。
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