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ハンターになりたくないと言いながら 1
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「えい……」
つん。
気合も入ってない声で、攻撃もやる気なしに見える動き。
「せめて、振り上げろよ……」
見かねてレメゼールさんに言われてしまった。
やりたくないモンスター退治。スライムだから一撃だ。つんとしただけで動かなくなり消え去った。
一応退治しないといけないからね。
「必ず魔石を拾う様に」
「魔石?」
「それも覚えてないのか?」
驚かれた。
いや知っている。モンスターを倒すと魔石という黒っぽい石になる。それを回収し持ち帰り、聖女の祈りによって浄化するとそのモンスターは転生しないらしい。
つまり生き返っていたが、浄化させられて天昇する。
「えっと。魔石がどれかわからなくて……」
「これだ」
「えー!」
屈んで右手人差し指で指した石は、かなり小さい。うっすらと明るい程度だし、大きさを知らなかったら気づけない。
「これ、本当に拾う意味あります?」
つまみながら聞いた。
「大きさは関係ない。いやあるか。浄化するのは知っているな? その後その石から魔法力を抜き取るらしい。大きければ大きい程、量は増える」
「ふうん。それって何に使うんですか?」
「……それも習ったはずなんだけどなぁ。MP回復に使うんだよ。さっき貰った帰還の水は、全MPを消費して脱出するんだ。MPが枯渇して0だと、飲んでも帰還できないからな。覚えておけよ」
「え? 僕、5しかないけど」
今の所使わないみたいだけどね。
「そうだな。増やす方法はMPを減らすだ。HPは、攻撃を受けると最大値が増える。体力が増えやすいのは、リュックを背負って動き回るからなだ。ずっと走っていたりすれば、素早さもアップする」
なるほど。それでいくと、攻撃を受けずにいるとHPは増えないわけね。なんだよそれ! しかもMPは減らさないと増えない? 僕はどうやって減らせばいいの? 帰還の水だってタダじゃない。
「あぁ、まあ。覚えたスキルにMPを消費するのがあるかもしれないだろう?」
僕が、ずーんと沈んだのを見てそう言ってくれた。
本来サーチは、MPを消費するらしいけど、僕が取得したサーチには消費MPが書いてなかった。つまり消費しないって事。使い放題だ。けどMPが増えない。
まあ、減る事がないのなら増えなくても問題はないけどさ。
でも覚えたスキルがいきなり消費6とかだったら使えないスキルになってしまう。それにダンジョンから出ると消えちゃうらしいしさ。
「そんなに落ち込むなって。君はいいスキルを手にしたんだから」
「どこが? 外に出れば消えちゃうんでしょ?」
「下に行けば手に入るだろう? サーチなんて凄いスキルだぞ? 宝箱を手に出来るかどうかって、強くなれるかどうか掛かっている。つまりは、生き延びる可能性を高める」
「そうだけどさ……」
「一つだけ言うと、魔石の数でお給金が出るからな。ダンジョンによって一個当たりの金額が違う。だから奥に進まなくてもいいが、ここに通えるのは三日だ」
「うん? 三日?」
「そう。スライムダンジョンに潜れるのは最大三日となっている。俺と一緒にパーティーを組めるのも三日間だ。その内に腕力ぐらいは上げておけ。スライムをひたすら倒すだけで少しは上がる」
「わかったよ。やってみる」
一応助言してくれているのだろうけど、スライムを倒した程度では、全然上がらないだろうなぁ。
そういう事で、魔法陣に行くまでに出会ったスライムを倒して行った。
そして一つ下の地下3階に降りた。
つん。
気合も入ってない声で、攻撃もやる気なしに見える動き。
「せめて、振り上げろよ……」
見かねてレメゼールさんに言われてしまった。
やりたくないモンスター退治。スライムだから一撃だ。つんとしただけで動かなくなり消え去った。
一応退治しないといけないからね。
「必ず魔石を拾う様に」
「魔石?」
「それも覚えてないのか?」
驚かれた。
いや知っている。モンスターを倒すと魔石という黒っぽい石になる。それを回収し持ち帰り、聖女の祈りによって浄化するとそのモンスターは転生しないらしい。
つまり生き返っていたが、浄化させられて天昇する。
「えっと。魔石がどれかわからなくて……」
「これだ」
「えー!」
屈んで右手人差し指で指した石は、かなり小さい。うっすらと明るい程度だし、大きさを知らなかったら気づけない。
「これ、本当に拾う意味あります?」
つまみながら聞いた。
「大きさは関係ない。いやあるか。浄化するのは知っているな? その後その石から魔法力を抜き取るらしい。大きければ大きい程、量は増える」
「ふうん。それって何に使うんですか?」
「……それも習ったはずなんだけどなぁ。MP回復に使うんだよ。さっき貰った帰還の水は、全MPを消費して脱出するんだ。MPが枯渇して0だと、飲んでも帰還できないからな。覚えておけよ」
「え? 僕、5しかないけど」
今の所使わないみたいだけどね。
「そうだな。増やす方法はMPを減らすだ。HPは、攻撃を受けると最大値が増える。体力が増えやすいのは、リュックを背負って動き回るからなだ。ずっと走っていたりすれば、素早さもアップする」
なるほど。それでいくと、攻撃を受けずにいるとHPは増えないわけね。なんだよそれ! しかもMPは減らさないと増えない? 僕はどうやって減らせばいいの? 帰還の水だってタダじゃない。
「あぁ、まあ。覚えたスキルにMPを消費するのがあるかもしれないだろう?」
僕が、ずーんと沈んだのを見てそう言ってくれた。
本来サーチは、MPを消費するらしいけど、僕が取得したサーチには消費MPが書いてなかった。つまり消費しないって事。使い放題だ。けどMPが増えない。
まあ、減る事がないのなら増えなくても問題はないけどさ。
でも覚えたスキルがいきなり消費6とかだったら使えないスキルになってしまう。それにダンジョンから出ると消えちゃうらしいしさ。
「そんなに落ち込むなって。君はいいスキルを手にしたんだから」
「どこが? 外に出れば消えちゃうんでしょ?」
「下に行けば手に入るだろう? サーチなんて凄いスキルだぞ? 宝箱を手に出来るかどうかって、強くなれるかどうか掛かっている。つまりは、生き延びる可能性を高める」
「そうだけどさ……」
「一つだけ言うと、魔石の数でお給金が出るからな。ダンジョンによって一個当たりの金額が違う。だから奥に進まなくてもいいが、ここに通えるのは三日だ」
「うん? 三日?」
「そう。スライムダンジョンに潜れるのは最大三日となっている。俺と一緒にパーティーを組めるのも三日間だ。その内に腕力ぐらいは上げておけ。スライムをひたすら倒すだけで少しは上がる」
「わかったよ。やってみる」
一応助言してくれているのだろうけど、スライムを倒した程度では、全然上がらないだろうなぁ。
そういう事で、魔法陣に行くまでに出会ったスライムを倒して行った。
そして一つ下の地下3階に降りた。
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