【完結】大きな声では言えないが俺が魔王だ!

すみ 小桜(sumitan)

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第二章 マルとバツ。とんだハプニング!?

第八話

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 食事が終わり俺は、食堂から出て来た。満腹度は一〇〇%以下だが少しだけなので問題ない。
 さてあの冒険者達はいなくなっただろうか? 気にしなければいいだけだが……。

 そういう事で冒険所ギルドに向かう事にした。
 中に入ると先ほど声を掛けて来たドワーフがまだいた。まだいたが、まあ気にしない!
 俺が掲示板の前に立つと、ドワーフは横に来た。相手はほっといてくれないらしい。

 「なあ、一緒に組んでクエストしないか?」

 そう言って、冒険者認定書を提示してきた。
 見せられて邪険にするのもあれなので、確認をする。


 名前:ガイ
 種族:ドワーフ
 性別:男性
 年齢:見た目三〇代
 職業:冒険者
 レベル:三
 HP:一〇〇
 MP:一〇
 攻撃:四〇
 防御:二〇
 補正:なし
 所得スキル:なし
 取得魔法:回復魔法
 貢献:なし
 二つ名:なし
 経験値:二六〇
 その他:素早さUP


 うん? レベルが上がると一律五UPと思っていたけど、それは人間だけなのか? レベル一の時を知らないからわからないが、MPは上がっていないだろう?
 俺的には、大発見だ!

 うんじゃ、裏も……覗かせてもらいます。
 ――裏ステータス!


 名前:ガイ
 種族:ドワーフ
 性別:男性
 年齢:二七歳
 職業:冒険者
 レベル:三
 HP:一〇〇
 MP:一〇
 攻撃:四〇
 防御:二〇
 補正:なし
 所得スキル:目隠し 超音波
 取得魔法:回復魔法
 貢献:なし
 二つ名:なし
 経験値:二六〇
 その他:素早さUP


 なんだこの超音波というスキルは。目隠しは何となくわかるが。

 「で、どうする?」

 ガイさんは、問いかけて来た。どうしたらいいんだ?
 チラッとピピを見た。

 『宜しいのではないですか。数が少ないのを選べば問題ないかと』

 俺の聞きたい事がわかったらしく何も言わずして答えてくれた。
 ピピのスキル、以心伝心に偽りなし!

 「わかった。一緒にやってみよう」

 「そうか。ありがとう。じゃ、先に組んじゃおうぜ」

 パーティーを組もうという事だ。どっちが先でも同じなのでパーティーを組んだ。俺のステータスがガイさんに公開された。

 「へえ、一人でやってるだけあるな。HPとMPが%か。いったいどれだけの数値なんだか。大量発生を一人で受けていたのも納得いったぜ」

 俺のステータスを見て早口で言った。きっとステータスを見たかったのだろう。まあ裏は見れないようだけど……。

 「おっと。すまないな。気になったもんで。じゃクエスト選ぼうぜ」

 「あぁ。えっと、ラビーがいいんだけど」

 「OK。じゃそれで探そうぜ」

 よく考えれば、今日INしている殆どがテスターを体験したもの達だ。つまりチート持ち。知りたくなるよな。俺なんて裏も見てるもんな。

 ガイさんは、ラビー八体を選んだ。報酬は三二〇T。
 俺も請け負い、俺達は近くの森に向かった。

 近くの森に入った途端、エンカウントする。
 ガイさんは、手に斧を装備した!
 おぉ! 斧だ! いや珍しいわけじゃないけど、もう買ったんだと驚いた。いくらするんだろうか? 後で武器屋に確かめに行ってみよう。

 この人も一人でクエストを受けていたっぽいな。報酬は複数で受けると受取額が減るから、一人で受けないと貯まらない。
 俺もアイテムボックスからナイフを取り出した。

 「ふうん。まだナイフか」

 俺はドキっとした。よく考えれば俺の攻撃力は二五になっている。ナイフの攻撃力を足しても三〇だ。普通の攻撃で敵を倒していない事がバレバレだ!
 表示されている魔法攻撃はない。

 俺ならそんな人物に、すご~く興味が湧くな! やっぱりスカーフより武器を買おう! このクエストが終わったら武器屋に直行だ!

 「おーい。大丈夫か? 来たぞ!」

 ガイさんの呼びかけで、ハッと俺は我に返る。
 ラビーは、ジャンプして突進してきていた。慌ててかわす。
 危な。ボーっと考え事している場合じゃなかった。

 俺は二回攻撃を当ててラビーを一体倒した。ガイさんも同じだ。
 斧を装備しても二回なのか……。俺は魔王補正が掛かっているからナイフでも二回で倒せるのか。やっぱり目立つよな? 正体を見せなくても強いのがバレてしまう。って、本当はこれ自慢のはずなのに!!

 そして戦闘終了。
 俺はラビーの動きについて行けずに、結構攻撃をくらうもHPの表示は八二%だ。一〇〇ぐらいダメージを受けた事になる。戦闘下手過ぎるな……。本来なら瀕死だ。
 それに比べガイさんは、一度も食らってなかったな。
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