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第三章 ヒカルのお誘い。緊急事態発生!?
第二一話
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双子の丘に行くなら近くの森を通る。大きく迂回してもいいが、面倒なので真っ直ぐの道を進む。そして近くの森に入ってすぐに、ヒカルに出会った。
「キソナ!」
「おぉ。ヒカル……さん」
びっくりした。こんな所で会うとは……。
「別にさんはいらないよ。私も呼び捨てだし」
「そうか? で、こんな所で何してるんだ?」
「何って魔法の練習」
俺はてっきり他のプレイヤーと一緒に試練に向かったとばかり思っていたけど、一人で魔法の練習をしていたのか。って、魔法って練習が必要なのか?
「攻撃魔法って練習必要なのか?」
「……本当に使った事ないんだね」
ヒカルは、呟くように言った。
俺も少し後悔している。何故色々体験しておかなかったのかと。だからもう、聞くしかない。
「……まあ体験しておかなかった事は反省している。で、教えてもらえるか?」
って、ヒカルに聞いて大丈夫だろうか? 嘘を教えられたら……。あ、ピピに合っているか確認すればいいか。
「いいけど。う~ん。ボールを投げるような感じ? 勝手に敵に当たってくれるワケじゃなくて、投げて当てるからどけられたりするんだよね」
「そうなのか! 普通の攻撃より難しそうだな……」
ヒカルは頷く。
「練習は必要だと思う。野球とか出来る人でも的が動くからね」
なるほど。先読みも必要か。でも武器で攻撃しながら魔法でも攻撃出来ると、便利だしカッコいいよな。サクサクとレベル上げも出来そうだ。
「早く練習してみたな。所で他の試練は受けたのか?」
ヒカルは首を横に振る。
「やっぱり付き合ってくれなかった。まあ、当たり前だけどね」
当たり前って。テスターの時にやった事で恨まれているからか? あ、でも普通はメル友になったりしないか。俺はしちゃったけど。まあ俺の場合は監視的な意味合いだけど。あ、他の奴もそうだから協力はしないのか?
「キソナぐらいのチートを手に入れてないと、やっぱり誘っても断られるよ。キソナは、知らないで受けたみたいだけど……」
「え! ちょっと待て! 考えてみればそうだ! それなのに誘ったのか!」
二人でやった時は気づかなかったが、一人でやってみてレベルが高くても装備を整えないと、ヒカルのスキルがあってもやばいよな。
もしかして本当は、俺を嵌めたつもりだった?
「試練を受けた事ないって知ったのは、クエストを請け負ってからだから。キャンセルしてもお金戻ってこないし……。悪いとは思ったけど。でも強くてびっくりした」
おいおい。嵌めるつもりではなかったようだけど、二人共死ぬかも知れないってわかっていて何も言わなかったのかよ!
「しかも瀕死になったらあんなに慌てるなんて……。ギャップが凄くて……。あ、ごめん!」
俺のジド目に気が付いたのか、ヒカルは慌てて謝った。
「死んだらレベル下がるから慌てるの当然だよね……」
怒ってるのそこじゃないし。って俺、よく考えればハズイな。死にそうになって、あたふたしていたって思われているんだもんな。
何かムカつく。俺の行動見て、心の中で笑っていたんだ!
「面白かったか? 俺が慌てふためいて! それに俺が偶然強かったから何とかなったんだろう? 俺を殺すつもりだったのかよ!」
「え! 違う。そうじゃないって! 私、足止めのスキル持ってるし、私もキソナも回復持ってるから何とかなるって採算あったの。私だってレベル下げたくないし!」
ヒカルは慌てて弁明する。本気で言っているようには見えるが、テスターの時の事もあるし怪しい。
「でも、他の人は断ったんだろう?」
「まあね。キソナと同じレベルのドワーフだったからね。魔法防御の装備も買ってないからって。一応回復を持っている人だったけど、ドワーフだと結局戦闘中使えないし……」
うん? 戦闘中に使えない?
「ドワーフって回復魔法の使い方に制限があるのか?」
「え? ……そこからなんだ」
またヒカルに驚かれた。なんか俺、変な事聞いたのか?
「全く知らないんだね。あのね、魔法は手が空いてないと発動出来ない事になっているの。ドワーフってメイン武器、両手でしょう? だから回復魔法時は、武器をしまわないといけないから、ドワーフが回復魔法使う時は戦闘終了後だよ」
「へ~。そうだったんだ」
俺がヒカルの説明に関心していると、呆れている様子だ。
「だから断られたの。魔法耐性の装備買ったら連絡くれる事になってる」
そういう事だったのか。俺は装備は買ってないが、装備していると同じだしな。うん? ちょっと待てよ? 二刀流にしたら魔法使えないんじゃないか?
『なあ、ピピ。二刀流だと魔法使えないのか?』
『はい。そのままの状態だと使えません。一つ解除する必要があります。別にしまわずとも、地面に突き立て唱える事も可能です』
あぁ、なるほど。リアリティーがそういう所で役に立つのか。初めてリアリティーにいい面を見つけたよ。
「わかってくれた?」
「まあ、考えてはいたって事はな。でも出来れば次からは、俺が知らなさそうなら説明がほしい。って、知らない俺が悪いのかも知れないけど……」
「わかったそうするよ」
ヒカルは、ニッコリ微笑んで頷いた。
まあ、俺もわがままいってるよな。テスターをしていたら知っている事だったんだからな。
「俺も悪かったよ。勘違いして……。ごめん」
「よかったぁ。こっちもごめんね。これからも宜しく」
「あぁ」
ヒカルは笑顔でそう言った。
根はいいやつなのかもな。テスターの時は色々試したくてやったのかも……。
「所でどこ行く気だったの?」
「あぁ。双子の丘に……。レベル上げに」
本当は強さの検証だけどな。
「そっか。もうそこで戦えるんだ」
「いや、初めて行くんだ。……一緒に行ってみるか?」
って、何誘ってるんだ俺は……。あ、でももしかして恵みの雨があれば、俺も魔法の練習できるのか?
「いいの?」
俺は頷く。
「あぁ。ところで、恵みの雨って覚えてる?」
「勿論。火が付いたら消せるし、敵は足止めするから攻撃与えやすいよ!」
「よし! じゃ、行こう!」
ヒカルは頷いた。
俺もつくづく現金だよなぁ……。
こうして俺達は、双子の丘に向かった。
「キソナ!」
「おぉ。ヒカル……さん」
びっくりした。こんな所で会うとは……。
「別にさんはいらないよ。私も呼び捨てだし」
「そうか? で、こんな所で何してるんだ?」
「何って魔法の練習」
俺はてっきり他のプレイヤーと一緒に試練に向かったとばかり思っていたけど、一人で魔法の練習をしていたのか。って、魔法って練習が必要なのか?
「攻撃魔法って練習必要なのか?」
「……本当に使った事ないんだね」
ヒカルは、呟くように言った。
俺も少し後悔している。何故色々体験しておかなかったのかと。だからもう、聞くしかない。
「……まあ体験しておかなかった事は反省している。で、教えてもらえるか?」
って、ヒカルに聞いて大丈夫だろうか? 嘘を教えられたら……。あ、ピピに合っているか確認すればいいか。
「いいけど。う~ん。ボールを投げるような感じ? 勝手に敵に当たってくれるワケじゃなくて、投げて当てるからどけられたりするんだよね」
「そうなのか! 普通の攻撃より難しそうだな……」
ヒカルは頷く。
「練習は必要だと思う。野球とか出来る人でも的が動くからね」
なるほど。先読みも必要か。でも武器で攻撃しながら魔法でも攻撃出来ると、便利だしカッコいいよな。サクサクとレベル上げも出来そうだ。
「早く練習してみたな。所で他の試練は受けたのか?」
ヒカルは首を横に振る。
「やっぱり付き合ってくれなかった。まあ、当たり前だけどね」
当たり前って。テスターの時にやった事で恨まれているからか? あ、でも普通はメル友になったりしないか。俺はしちゃったけど。まあ俺の場合は監視的な意味合いだけど。あ、他の奴もそうだから協力はしないのか?
「キソナぐらいのチートを手に入れてないと、やっぱり誘っても断られるよ。キソナは、知らないで受けたみたいだけど……」
「え! ちょっと待て! 考えてみればそうだ! それなのに誘ったのか!」
二人でやった時は気づかなかったが、一人でやってみてレベルが高くても装備を整えないと、ヒカルのスキルがあってもやばいよな。
もしかして本当は、俺を嵌めたつもりだった?
「試練を受けた事ないって知ったのは、クエストを請け負ってからだから。キャンセルしてもお金戻ってこないし……。悪いとは思ったけど。でも強くてびっくりした」
おいおい。嵌めるつもりではなかったようだけど、二人共死ぬかも知れないってわかっていて何も言わなかったのかよ!
「しかも瀕死になったらあんなに慌てるなんて……。ギャップが凄くて……。あ、ごめん!」
俺のジド目に気が付いたのか、ヒカルは慌てて謝った。
「死んだらレベル下がるから慌てるの当然だよね……」
怒ってるのそこじゃないし。って俺、よく考えればハズイな。死にそうになって、あたふたしていたって思われているんだもんな。
何かムカつく。俺の行動見て、心の中で笑っていたんだ!
「面白かったか? 俺が慌てふためいて! それに俺が偶然強かったから何とかなったんだろう? 俺を殺すつもりだったのかよ!」
「え! 違う。そうじゃないって! 私、足止めのスキル持ってるし、私もキソナも回復持ってるから何とかなるって採算あったの。私だってレベル下げたくないし!」
ヒカルは慌てて弁明する。本気で言っているようには見えるが、テスターの時の事もあるし怪しい。
「でも、他の人は断ったんだろう?」
「まあね。キソナと同じレベルのドワーフだったからね。魔法防御の装備も買ってないからって。一応回復を持っている人だったけど、ドワーフだと結局戦闘中使えないし……」
うん? 戦闘中に使えない?
「ドワーフって回復魔法の使い方に制限があるのか?」
「え? ……そこからなんだ」
またヒカルに驚かれた。なんか俺、変な事聞いたのか?
「全く知らないんだね。あのね、魔法は手が空いてないと発動出来ない事になっているの。ドワーフってメイン武器、両手でしょう? だから回復魔法時は、武器をしまわないといけないから、ドワーフが回復魔法使う時は戦闘終了後だよ」
「へ~。そうだったんだ」
俺がヒカルの説明に関心していると、呆れている様子だ。
「だから断られたの。魔法耐性の装備買ったら連絡くれる事になってる」
そういう事だったのか。俺は装備は買ってないが、装備していると同じだしな。うん? ちょっと待てよ? 二刀流にしたら魔法使えないんじゃないか?
『なあ、ピピ。二刀流だと魔法使えないのか?』
『はい。そのままの状態だと使えません。一つ解除する必要があります。別にしまわずとも、地面に突き立て唱える事も可能です』
あぁ、なるほど。リアリティーがそういう所で役に立つのか。初めてリアリティーにいい面を見つけたよ。
「わかってくれた?」
「まあ、考えてはいたって事はな。でも出来れば次からは、俺が知らなさそうなら説明がほしい。って、知らない俺が悪いのかも知れないけど……」
「わかったそうするよ」
ヒカルは、ニッコリ微笑んで頷いた。
まあ、俺もわがままいってるよな。テスターをしていたら知っている事だったんだからな。
「俺も悪かったよ。勘違いして……。ごめん」
「よかったぁ。こっちもごめんね。これからも宜しく」
「あぁ」
ヒカルは笑顔でそう言った。
根はいいやつなのかもな。テスターの時は色々試したくてやったのかも……。
「所でどこ行く気だったの?」
「あぁ。双子の丘に……。レベル上げに」
本当は強さの検証だけどな。
「そっか。もうそこで戦えるんだ」
「いや、初めて行くんだ。……一緒に行ってみるか?」
って、何誘ってるんだ俺は……。あ、でももしかして恵みの雨があれば、俺も魔法の練習できるのか?
「いいの?」
俺は頷く。
「あぁ。ところで、恵みの雨って覚えてる?」
「勿論。火が付いたら消せるし、敵は足止めするから攻撃与えやすいよ!」
「よし! じゃ、行こう!」
ヒカルは頷いた。
俺もつくづく現金だよなぁ……。
こうして俺達は、双子の丘に向かった。
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