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第三章 ヒカルのお誘い。緊急事態発生!?
第二二話
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「ねえ、モンスター使いにはならないの?」
近くの森を抜けてすぐに、ヒカルはそんな質問をしてきた。
「え? 何、突然」
「いやだってモンスター使いの説明聞いたって言っていたから。それで人間選んだんじゃないの? まあ、普通は鬼人だろうけど」
そう思われていたのか。でも今は召喚あるしな。モンスターは倒されると消滅しちゃうんだよな……。って、召喚の場合はどうなんだ?
『なあ、ピピ。召喚したやつが死んだ場合はどうなるんだ?』
『はい。元の世界に戻り、一時間は召喚出来ません』
『なるほど。ありがとう』
やっぱりモンスター使いはやめよう。和むけどモンスターを強くするのが大変だ。しかも、死んでしまうとそれもパーだ。
「えっと。色々考えたんだけど、手に入れた後が大変みたいなんだよな。だから違うのにする事にした」
「違うのって? 錬金術師?」
そう言えば、料理スキル覚えるって言ったんだっけ。
「そうそう。それ」
「まあ、キソナならドワーフ並みにチートだから大丈夫か……」
「え? ドワーフじゃないと難しい職業か?」
俺が質問をすると、ヒカルは難しい顔つきになった。
「いや、わかんないけど、種族選ぶ時に職業適正にあったよね?」
「え?」
「何も見ないで選んだの?」
ヒカルに凄く驚かれた。
どうせランダムだから見ても仕方がないと思っていたから確認してなかったな。
「いやぁ。だって、選ばないの見たってしょうがないだろう?」
「でも人間を選ぶメリットってないよね? ランダム以外……」
「え? そうなのか?」
「………」
なんか凄い目で見てるんだけど……。まるで何かを疑っているような……。
「なんだよ」
「勇者……」
「え!」
「キソナって勇者なんじゃない?」
「はぁ?」
なんでそうなるんだ! 強かったからか? でも今の流れから言うと人間だからだよな? どういう事だ?
「誤魔化さなくてもいいよ! 誰にも言わないから!」
「いや違うって!」
違うと言っているのに、ヒカルはまだ疑いの目でみているようだ。参ったなぁ。
『キソナ様。もしかして本当にご存知ないのですか?』
『ピピまで言うか! 一体どういう事だよ!』
『では、ご説明します。人間には適正職業がございません。ただ唯一勇者になれる種族なのです。ランダムで種族を選んだ時に、エルフ、ドワーフ、鬼人はそれぞれ三〇%、九%が人間、残りの一%が隠し種族の確率で抽選されます。そして、人間が選ばれた場合、九八%がただの人間、一%が勇者の職業を取得、残りの一%で他の特殊能力を取得できるのです』
そうだったのかよ! 意図せずにそんな事を俺はしていたのか! しかも一%の隠し種族をひいたのか!
でもまあ、これだと人間で強かったら勇者だと思っても仕方ないな。
『どうしたらいい? ピピ?』
『と、申されますと?』
『だから、勇者だと疑われているからさ!』
『そうですね。ハッキリ言わず誤魔化されてはいかかがでしょうか? 勇者と違うとわかるまでは』
うん? わかるまで? 本物の勇者が現れるまでって事か?
『わかった。そうするよ』
『はい。彼女が賢者になれば疑いは晴れますから』
あぁ、賢者ね……。ってそっちか! そう言えば賢者には裏ステータスを見るスキルがあるんだったか! いやそれ、勇者が現れるよりずっと後だよなきっと。まあいっか。
ヒカルには、勘違いさせておく事にする。
「まあ、どちらにしても証明出来ないし、そう思いたかったらそれでいいけどさ。俺の場合、ただの面倒臭がり屋なだけだぞ」
そう言うと、ヒカルはうんと頷く。
これ青魔法を取得していると知ったら、もう勇者だと信じて疑わないだろうな。しかし、本当に魔王という存在は思いつかないんだな。
いや俺も、自分が魔王にならなければ、魔王はNPCだと思っていたか……。
考え事をしているうちに、双子の丘に到着した。ここは近くの森から真っ直ぐに来ると道を挟んで、同じような丘がありそこをそう呼んでいる。
木はあまりなく、草原のような感じだ。
俺達はパーティを組んだ。
「あれ? 青魔法覚えたの?」
やっぱり気が付いたか。回復魔法が消えて青魔法になっているからな。
「実はあれからちょっと行ってみた。ヒカルの足止めの有難味がよくわかったよ」
一人でとは言わないでおく。足止めの事は本当だ。取得出来るのならほしいぐらいだ。きっと、チートスキルだから取得方法はなさそうだが……。
「へぇ……」
そう言って俺を見る瞳は、確信を色濃くしたのを伺える。
まあ下手に否定して、じゃなんでそんなに強いんだって勘ぐられても困るから、ピピの言う通りここは一先ず知らんぷりしておこう。
「何か来る!」
突然ヒカルが声を上げた。勢いよくこちらに向かって来る動物がいる! オオカミだ。草原の中を颯爽と走る姿は美しい。けど、あれはモンスターなんだよな? 確かオオカミン。なんとカワイイネーミングか。
その動きがピタっと止まった。
見るとヒカルが左手を突き出していた。スキルを使ったようだ。
「あのオオカミのモンスターは、集団で行動するはずだから、すぐに仲間がくるよ。通常三体ぐらいが一緒に現れるけど、あのモンスターはその倍くる事もあるから!」
「あ、うん。俺が魔法で攻撃してみてもいいか?」
ヒカルは頷く。
「じゃ、いくぜ! 火の玉!」
俺はそう叫んで、右手を振るった! 野球ボールを投げる様に手を振ると、手のひらから火の玉が飛んでいく。……思いっきりモンスターを超えて行った。
ボッ、っと、火の玉が落ちた所に火が付いた。燃え広がるかと思ったが、そこだけ燃えている。
まあ、こんな所で燃え広がったら、あっという間にすごい事になるか。
「凄いノーコン……」
「うるさい! 初めてなんだから仕方ないだろう!」
「じゃ、次は私の番ね。火の玉……」
それから五秒後、ヒカルは右手を振って火の玉を放つ。それは、モンスターにヒットした!
だが勿論、一発じゃ倒れない。
近くの森を抜けてすぐに、ヒカルはそんな質問をしてきた。
「え? 何、突然」
「いやだってモンスター使いの説明聞いたって言っていたから。それで人間選んだんじゃないの? まあ、普通は鬼人だろうけど」
そう思われていたのか。でも今は召喚あるしな。モンスターは倒されると消滅しちゃうんだよな……。って、召喚の場合はどうなんだ?
『なあ、ピピ。召喚したやつが死んだ場合はどうなるんだ?』
『はい。元の世界に戻り、一時間は召喚出来ません』
『なるほど。ありがとう』
やっぱりモンスター使いはやめよう。和むけどモンスターを強くするのが大変だ。しかも、死んでしまうとそれもパーだ。
「えっと。色々考えたんだけど、手に入れた後が大変みたいなんだよな。だから違うのにする事にした」
「違うのって? 錬金術師?」
そう言えば、料理スキル覚えるって言ったんだっけ。
「そうそう。それ」
「まあ、キソナならドワーフ並みにチートだから大丈夫か……」
「え? ドワーフじゃないと難しい職業か?」
俺が質問をすると、ヒカルは難しい顔つきになった。
「いや、わかんないけど、種族選ぶ時に職業適正にあったよね?」
「え?」
「何も見ないで選んだの?」
ヒカルに凄く驚かれた。
どうせランダムだから見ても仕方がないと思っていたから確認してなかったな。
「いやぁ。だって、選ばないの見たってしょうがないだろう?」
「でも人間を選ぶメリットってないよね? ランダム以外……」
「え? そうなのか?」
「………」
なんか凄い目で見てるんだけど……。まるで何かを疑っているような……。
「なんだよ」
「勇者……」
「え!」
「キソナって勇者なんじゃない?」
「はぁ?」
なんでそうなるんだ! 強かったからか? でも今の流れから言うと人間だからだよな? どういう事だ?
「誤魔化さなくてもいいよ! 誰にも言わないから!」
「いや違うって!」
違うと言っているのに、ヒカルはまだ疑いの目でみているようだ。参ったなぁ。
『キソナ様。もしかして本当にご存知ないのですか?』
『ピピまで言うか! 一体どういう事だよ!』
『では、ご説明します。人間には適正職業がございません。ただ唯一勇者になれる種族なのです。ランダムで種族を選んだ時に、エルフ、ドワーフ、鬼人はそれぞれ三〇%、九%が人間、残りの一%が隠し種族の確率で抽選されます。そして、人間が選ばれた場合、九八%がただの人間、一%が勇者の職業を取得、残りの一%で他の特殊能力を取得できるのです』
そうだったのかよ! 意図せずにそんな事を俺はしていたのか! しかも一%の隠し種族をひいたのか!
でもまあ、これだと人間で強かったら勇者だと思っても仕方ないな。
『どうしたらいい? ピピ?』
『と、申されますと?』
『だから、勇者だと疑われているからさ!』
『そうですね。ハッキリ言わず誤魔化されてはいかかがでしょうか? 勇者と違うとわかるまでは』
うん? わかるまで? 本物の勇者が現れるまでって事か?
『わかった。そうするよ』
『はい。彼女が賢者になれば疑いは晴れますから』
あぁ、賢者ね……。ってそっちか! そう言えば賢者には裏ステータスを見るスキルがあるんだったか! いやそれ、勇者が現れるよりずっと後だよなきっと。まあいっか。
ヒカルには、勘違いさせておく事にする。
「まあ、どちらにしても証明出来ないし、そう思いたかったらそれでいいけどさ。俺の場合、ただの面倒臭がり屋なだけだぞ」
そう言うと、ヒカルはうんと頷く。
これ青魔法を取得していると知ったら、もう勇者だと信じて疑わないだろうな。しかし、本当に魔王という存在は思いつかないんだな。
いや俺も、自分が魔王にならなければ、魔王はNPCだと思っていたか……。
考え事をしているうちに、双子の丘に到着した。ここは近くの森から真っ直ぐに来ると道を挟んで、同じような丘がありそこをそう呼んでいる。
木はあまりなく、草原のような感じだ。
俺達はパーティを組んだ。
「あれ? 青魔法覚えたの?」
やっぱり気が付いたか。回復魔法が消えて青魔法になっているからな。
「実はあれからちょっと行ってみた。ヒカルの足止めの有難味がよくわかったよ」
一人でとは言わないでおく。足止めの事は本当だ。取得出来るのならほしいぐらいだ。きっと、チートスキルだから取得方法はなさそうだが……。
「へぇ……」
そう言って俺を見る瞳は、確信を色濃くしたのを伺える。
まあ下手に否定して、じゃなんでそんなに強いんだって勘ぐられても困るから、ピピの言う通りここは一先ず知らんぷりしておこう。
「何か来る!」
突然ヒカルが声を上げた。勢いよくこちらに向かって来る動物がいる! オオカミだ。草原の中を颯爽と走る姿は美しい。けど、あれはモンスターなんだよな? 確かオオカミン。なんとカワイイネーミングか。
その動きがピタっと止まった。
見るとヒカルが左手を突き出していた。スキルを使ったようだ。
「あのオオカミのモンスターは、集団で行動するはずだから、すぐに仲間がくるよ。通常三体ぐらいが一緒に現れるけど、あのモンスターはその倍くる事もあるから!」
「あ、うん。俺が魔法で攻撃してみてもいいか?」
ヒカルは頷く。
「じゃ、いくぜ! 火の玉!」
俺はそう叫んで、右手を振るった! 野球ボールを投げる様に手を振ると、手のひらから火の玉が飛んでいく。……思いっきりモンスターを超えて行った。
ボッ、っと、火の玉が落ちた所に火が付いた。燃え広がるかと思ったが、そこだけ燃えている。
まあ、こんな所で燃え広がったら、あっという間にすごい事になるか。
「凄いノーコン……」
「うるさい! 初めてなんだから仕方ないだろう!」
「じゃ、次は私の番ね。火の玉……」
それから五秒後、ヒカルは右手を振って火の玉を放つ。それは、モンスターにヒットした!
だが勿論、一発じゃ倒れない。
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