【完結】大きな声では言えないが俺が魔王だ!

すみ 小桜(sumitan)

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第四章 立場逆転!?眷属に弟子入り!

第二四話

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 オオカミンとの戦闘は、検証はまああれだったけど、魔法の練習が出来たしレベルも上がったし充実した戦闘だったな。

 『ヒカルは、完全にキソナ様の事を勇者だと思われているようです。で、少しお話があります』

 俺が満足感に浸っていると、ピピがそう話掛けて来た。

 『話って? ヒカルの事か? 何かやばい事でもあったか?』

 『やばくはありません。彼女がキソナ様をどのように分析しているかというお話です』

 分析? いきなりなんだ?

 『分析って? それ重要なのか?』

 ピピは頷いた。

 『じゃ聞くから、出来るだけ俺にわかるように宜しくな』

 『かしこまりました』

 ピピはカワイクお辞儀をした。本人にはそんなつもりはないかもしれないが。

 『ヒカルは、キソナ様を勇者だと思っております。つまりランダムは、種族に一回使ったと思っている。そして、無詠唱をキソナ様が獲得しているハズだと、思い込んでおります』

 ふむ。そうだな。無詠唱なのは、魔王補正の効果で本来は取得していない。

 『グッドラックランダムで勇者を引き当てた場合は、勇者の職業を獲得出来ます。ですがグッドラックランダムを使わずに普通のランダムの場合は、「勇者の資格を持つ者」となり、勇者そのものの職業を手に入れれるわけではないのです』

 『え? それって……』

 『はい。テスターの特典として、勇者を引き当てる事ができました。ですが、今の所引き当てた者はおりません。グッドラックランダムを使用しない場合は、資格を手に入れるだけなので、今後この世界のイベントにより勇者の職業を取得する事になります』

 それじゃ、運が良ければ勇者が生まれない事になるのか! 俺に取っては好都合だ!

 『この事は、勇者を引き当てた者にしかわからない事なのです。これはさておき、種族のランダムで一つ引き当て、スキルと魔法選択の方でも一つ引き当てた事にします。そうすれば、のちほど召喚が知れても誤魔化せます』

 誤魔化せる? どういう意味だ?
 裏ステータスを見たとして、勇者じゃなかったとわかり、召喚を持っている事を知るだけだよな。何を誤魔化すって事なんだ?

 『何を誤魔化すんだ?』

 『獲得した数です。本来スキルと魔法選択から選べるのは二つなのです。キソナ様は、魔王補正で一つ増えていたのです』

 なんだと! じゃ、他の奴らは二つしか選んでないのか!
 えーと、そうすると。ランダムを一回使って引いておまけを貰う。これはワープと無詠唱という事で仮定すると、普通に選んだのは回復魔法になるよな。

 『あれ? その考え方だと一個足りなくないか? 種族の方は?』

 種族のランダムで手に入れたモノがない事にならないか?
 俺はそう思って質問をした。

 『はい。そこで召喚です。きっと彼は、強さの原因は勇者の恩恵だと思っているはずです。ですが、違うとなればどうして強い? という事になります。後になれば、強かったのは、お金を稼いで装備を整えていた事にすればいいのです。召喚があったのですから可能だったと』

 なるほど。召喚は切り札にしておけばいいのか。人前で使わなければ、取得しているのがバレない。のちほど、ソロで召喚で戦闘をしていた事にして、それでお金を稼いで装備を整えて強くなっていたっという事にするればいいって事か。

 『さすがピピ! 召喚は、一人でクエストを受けた時にだけ使用する事にする。そうすれば、誰にも見られないし』

 『そうですね。それがいいでしょう』

 まとめると種族でランダムを使い人間になったが、ただの人間だったって事にする。そしてスキルでもランダムを使い、おまけも含めて『回復、ワープ、召喚、無詠唱』を持っている事にするのか。つじつまは合っている。……たぶん。

 ちょっと自信がないが、これで大丈夫だろう。
 本当は違うが、これで誤魔化せそうだ。
 魔王が隠しステータスで隠れていてよかった。
 後は余りにも強くなりすぎると、装備を整えたというのでは誤魔化せなくなるって事か。

 しかし魔王補正チートで強いけど、魔王の姿の俺の強さってどれくらいなんだ?

 『なぁ、ピピ。本来の魔王の力ってどれくらいなんだ?』

 『確かめてみますか?』

 『確かめる?!』

 『はい。変身を解除して、元の姿になれば宜しいのです』

 いや、そうかもしれないけど、見つかったらどうするんだよ!
 って、出来たのかそれ……。
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