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第六章 ヒカルの正体
第四二話
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「もし彼女が復讐相手だとしてももう十分だろう? テスターの時は二週間しかなく上がっても三〇レベル。こっちに何も持ち込めない! 二度も倒して経験値奪ったんだからこれ以上いいだろう? だから噂をなが……」
「なんだよ。結局認めてるじゃん」
「違う! あなたが認められないならって話だ!」
ケンタは、少し黙り込んだ。そして、口を開く。
「いいぜ。噂広めるのやめてやっても。ただし……」
ケンタはニヤッとする。
「俺と勝負しろ! そうしたら勝っても負けてもやめてやるよ。ヒカルを信じているなら受けるよな?」
こいつ、挑発的だな。絶対負けないと思っているんだろうけど……。これしか方法ないのか? 仕方がない。乗ってやるよ!
「あぁ、わかった。受けて立つよ!」
「じゃ、外出ようぜ」
親指を立て、クイッとリリタの森の方を指す。俺は頷いた。絶対負けねぇ!
押さえ込みにさえ気を付ければ、きっと何とかなる!! ――そう思っていたけど少し考えが甘かったかもしれない。
×× × ××
俺達は、街を出て少しの所で対戦する事にする。だが街からは見えない場所だ。
「約束は守れよ」
「あぁ、守ってやるよ!」
ケンタは、右手に刀を装備した。
俺も装備する。両手にだ!
「二刀流? 使いこなせるのかよ!」
使いこなせるかは俺にもわかんない! だって二刀流で戦うのは初めてだからな!
俺もケンタも走り、俺は右手の刀を振り下ろす。二人の刀はカキンといって、ぶつかり合う!
今だ!
俺は、左手を振り下ろす! だがケンタの蹴りで、俺は後ろに吹き飛ばされた!
「ぐわー!!」
俺は腹を抑えつつ、驚愕していた! 痛かったんだけど!! え? 何で?
『ピピ! 蹴られると痛みってあるのか? それともスキルなのか?』
痛みが伴うスキルは聞いた事がない。修行で蹴られたりしたけど痛みなんてなかった! 痛みがあるのとないのとでは、恐怖心が違うんだが!!
『PVPには、静電気程の痛みが伴う事になっております』
はあ? 聞いてないそんなの……。賊との戦闘は、PVPって事だったけどイベントだから痛みはなかったんだ……。いやあれに痛みがあったら、心折れてたな。
ってこいつ、戦い慣れしているよな。
フッと見れば、HPは九〇%だ。七〇ほど受けている。俺の防御は本来六〇で魔王補正があって一一〇だ。
という事は――ケンタは、俺が一〇〇以上HPが減ったと思っているはずだ!
俺は、スッと立ち上がる。
「ふ~ん。余裕そうだな」
何? どうしてそう思う? もしかしてこいつ、俺の情報仕入れていたのか? ヒカルが何か話していたんだろうか?
『キソナ様きます!』
「随分余裕だな! 考え事かよ!」
ケンタは走り込んで来てもう目の前だ!
右手の刀で攻撃するも避けられ、ケンタの蹴りが繰り出される! それを左手に食らい、刀が吹き飛んだ!
「な!」
腕がピリピリと痛い。
「別にスキルがなくたって、リアリティーを持たせてるからこんな事も出来るんだぜ。まあ、あんたには無理だろうけどな!」
そう言って、ケンタは後ろに下がりは間合いを取った。
くそ! スキル以前に戦闘技術に差がある! これヤバくないか? 今更だけど死んだら経験値が相手に入らなくて、変に思われるよな……。
自分が死亡するかもしれないという考えが浮かぶと、急に焦りが出て来る。
ヒカルが云々の話だけではなくなってきた!
もう少し作戦を考えるべきだったと、今更思っても遅かった――。
「なんだよ。結局認めてるじゃん」
「違う! あなたが認められないならって話だ!」
ケンタは、少し黙り込んだ。そして、口を開く。
「いいぜ。噂広めるのやめてやっても。ただし……」
ケンタはニヤッとする。
「俺と勝負しろ! そうしたら勝っても負けてもやめてやるよ。ヒカルを信じているなら受けるよな?」
こいつ、挑発的だな。絶対負けないと思っているんだろうけど……。これしか方法ないのか? 仕方がない。乗ってやるよ!
「あぁ、わかった。受けて立つよ!」
「じゃ、外出ようぜ」
親指を立て、クイッとリリタの森の方を指す。俺は頷いた。絶対負けねぇ!
押さえ込みにさえ気を付ければ、きっと何とかなる!! ――そう思っていたけど少し考えが甘かったかもしれない。
×× × ××
俺達は、街を出て少しの所で対戦する事にする。だが街からは見えない場所だ。
「約束は守れよ」
「あぁ、守ってやるよ!」
ケンタは、右手に刀を装備した。
俺も装備する。両手にだ!
「二刀流? 使いこなせるのかよ!」
使いこなせるかは俺にもわかんない! だって二刀流で戦うのは初めてだからな!
俺もケンタも走り、俺は右手の刀を振り下ろす。二人の刀はカキンといって、ぶつかり合う!
今だ!
俺は、左手を振り下ろす! だがケンタの蹴りで、俺は後ろに吹き飛ばされた!
「ぐわー!!」
俺は腹を抑えつつ、驚愕していた! 痛かったんだけど!! え? 何で?
『ピピ! 蹴られると痛みってあるのか? それともスキルなのか?』
痛みが伴うスキルは聞いた事がない。修行で蹴られたりしたけど痛みなんてなかった! 痛みがあるのとないのとでは、恐怖心が違うんだが!!
『PVPには、静電気程の痛みが伴う事になっております』
はあ? 聞いてないそんなの……。賊との戦闘は、PVPって事だったけどイベントだから痛みはなかったんだ……。いやあれに痛みがあったら、心折れてたな。
ってこいつ、戦い慣れしているよな。
フッと見れば、HPは九〇%だ。七〇ほど受けている。俺の防御は本来六〇で魔王補正があって一一〇だ。
という事は――ケンタは、俺が一〇〇以上HPが減ったと思っているはずだ!
俺は、スッと立ち上がる。
「ふ~ん。余裕そうだな」
何? どうしてそう思う? もしかしてこいつ、俺の情報仕入れていたのか? ヒカルが何か話していたんだろうか?
『キソナ様きます!』
「随分余裕だな! 考え事かよ!」
ケンタは走り込んで来てもう目の前だ!
右手の刀で攻撃するも避けられ、ケンタの蹴りが繰り出される! それを左手に食らい、刀が吹き飛んだ!
「な!」
腕がピリピリと痛い。
「別にスキルがなくたって、リアリティーを持たせてるからこんな事も出来るんだぜ。まあ、あんたには無理だろうけどな!」
そう言って、ケンタは後ろに下がりは間合いを取った。
くそ! スキル以前に戦闘技術に差がある! これヤバくないか? 今更だけど死んだら経験値が相手に入らなくて、変に思われるよな……。
自分が死亡するかもしれないという考えが浮かぶと、急に焦りが出て来る。
ヒカルが云々の話だけではなくなってきた!
もう少し作戦を考えるべきだったと、今更思っても遅かった――。
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