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『レベル9―これで卒業!?検証セレモニー ―』
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この学校のマドンナで、生徒会副会長の安達陽乃先輩が、入部宣言をした次の日の放課後、本当に部室にやってきた。
僕が所属している部は、かそう部。そして何故かお飾り部長をさせられている!!
『かそう部』――この部は、趣味全開! 魔女っ子大好きの大場幸映と同じクラスの二色愛音さんがエンジョイする為に作った部だ!
ミーラさんも部員になった。ついでに今日、安達先輩も部員になってしまった!!
「あら、イスが足りないわね」
そう言ったのは、二色さんだ。そう言って、何故か僕を見た。
譲れと言っている。目が言っている!
「どうぞ……」
「え、でも……」
「今、イス貰って来るので……」
僕がそう言うと、「ありがとう」と安達先輩は僕が座っていた席に座った。
はぁ……。
このまま、こっそり帰ってもいいだろうか?
仕方がないので、職員室で倉庫の鍵を借りていると、後ろから声がかかった。
「あぁ、審。ちょうどよかった」
振り返れば、担任の先生と僕を睨み付けている稲葉先輩がいた。
この先輩も、生徒なら誰もが知っている人物だ! 何せ生徒会長様だから!
眼鏡の奥の目が僕を睨んでいる! 原因は、わかってる。安達先輩だろう。――でも入部したのは、僕のせいじゃないから!
「君が、かそう部とかいう、ふざけた部の部長の審さんですか……」
何故かそう言うと、上から下までジロジロと値踏みされた!
「ここでは何だから場所を変えようか?」
「え? あ……僕、ちょっと用事があって……」
「あぁ。倉庫に行くみたいだね。そこでもいいよ」
「………」
逃げられなかった!!
何故、いつも僕はこういう役回りなんだろう……。
ダン!!
倉庫について、ドアを閉めた途端、稲葉先輩に怖い顔つきで壁ドンされたんですけど!
「君、彼女の何なの?」
わぁ、カッコいい人が言うと様になりますね……。
って! 安達先輩、何て僕の事言ったの?
「えっと……」
「もしかして、付き合っている?」
「え!? まさか! そんな事あるわけないじゃないですか!」
「だよな。確か君に恋人いたもんね?」
うーん。その噂広まってるの? それとも調べたの!?
「いえ、恋人はいません! 噂の子は、親戚なだけで……」
「ふーん。じゃ、安達さんと君の関係は何? 彼女、君の事、特別な人って言っていたけど!」
何でそんな誤解を受けるような言い方をしているんだ!
きっと、僕が魔法使いだから特別な人って意味なんだろうけどさ!
さて、どう説明しよう。そのまま言っても信じてもらえないよね。
はぁ……。
「僕が魔法使い役なんですよ……」
「はぁ?」
「だから部活の中での役割です。魔法使いって特別な役なんで……」
「………」
睨んだまま僕を凝視ている。
言い訳が、これしか浮かばなかったんだから仕方がないだろう! 後は、言いようがない!
「なんだよ、そ……」
バン!
突然ドアが開いた!
「もういつまでかかっているのよ。体育館に行くわよ!」
ドアを開けてその台詞を言ったのは、二色さんだった。
で、なんで体育館?
「あら、稲葉くん。何しているの? あ、もしかして……」
安達先輩も一緒に来ていた。って、全員一緒だ。
稲葉先輩は、安達先輩に話しかけられてビクッと肩を震わせている。
「体育館に誘ってくれていたの? ちょっと人手が足りないもんね。その話をしたら、かそう部の皆も手伝ってくれるって」
「そ、そうなんだ。なあ、審」
「はぁ……」
そう言えば、明日は卒業式だった!
その用意か……。取りあえず、助かったぁ!
僕達は、そのままぞろぞろと体育館に向かったのだった。
僕が所属している部は、かそう部。そして何故かお飾り部長をさせられている!!
『かそう部』――この部は、趣味全開! 魔女っ子大好きの大場幸映と同じクラスの二色愛音さんがエンジョイする為に作った部だ!
ミーラさんも部員になった。ついでに今日、安達先輩も部員になってしまった!!
「あら、イスが足りないわね」
そう言ったのは、二色さんだ。そう言って、何故か僕を見た。
譲れと言っている。目が言っている!
「どうぞ……」
「え、でも……」
「今、イス貰って来るので……」
僕がそう言うと、「ありがとう」と安達先輩は僕が座っていた席に座った。
はぁ……。
このまま、こっそり帰ってもいいだろうか?
仕方がないので、職員室で倉庫の鍵を借りていると、後ろから声がかかった。
「あぁ、審。ちょうどよかった」
振り返れば、担任の先生と僕を睨み付けている稲葉先輩がいた。
この先輩も、生徒なら誰もが知っている人物だ! 何せ生徒会長様だから!
眼鏡の奥の目が僕を睨んでいる! 原因は、わかってる。安達先輩だろう。――でも入部したのは、僕のせいじゃないから!
「君が、かそう部とかいう、ふざけた部の部長の審さんですか……」
何故かそう言うと、上から下までジロジロと値踏みされた!
「ここでは何だから場所を変えようか?」
「え? あ……僕、ちょっと用事があって……」
「あぁ。倉庫に行くみたいだね。そこでもいいよ」
「………」
逃げられなかった!!
何故、いつも僕はこういう役回りなんだろう……。
ダン!!
倉庫について、ドアを閉めた途端、稲葉先輩に怖い顔つきで壁ドンされたんですけど!
「君、彼女の何なの?」
わぁ、カッコいい人が言うと様になりますね……。
って! 安達先輩、何て僕の事言ったの?
「えっと……」
「もしかして、付き合っている?」
「え!? まさか! そんな事あるわけないじゃないですか!」
「だよな。確か君に恋人いたもんね?」
うーん。その噂広まってるの? それとも調べたの!?
「いえ、恋人はいません! 噂の子は、親戚なだけで……」
「ふーん。じゃ、安達さんと君の関係は何? 彼女、君の事、特別な人って言っていたけど!」
何でそんな誤解を受けるような言い方をしているんだ!
きっと、僕が魔法使いだから特別な人って意味なんだろうけどさ!
さて、どう説明しよう。そのまま言っても信じてもらえないよね。
はぁ……。
「僕が魔法使い役なんですよ……」
「はぁ?」
「だから部活の中での役割です。魔法使いって特別な役なんで……」
「………」
睨んだまま僕を凝視ている。
言い訳が、これしか浮かばなかったんだから仕方がないだろう! 後は、言いようがない!
「なんだよ、そ……」
バン!
突然ドアが開いた!
「もういつまでかかっているのよ。体育館に行くわよ!」
ドアを開けてその台詞を言ったのは、二色さんだった。
で、なんで体育館?
「あら、稲葉くん。何しているの? あ、もしかして……」
安達先輩も一緒に来ていた。って、全員一緒だ。
稲葉先輩は、安達先輩に話しかけられてビクッと肩を震わせている。
「体育館に誘ってくれていたの? ちょっと人手が足りないもんね。その話をしたら、かそう部の皆も手伝ってくれるって」
「そ、そうなんだ。なあ、審」
「はぁ……」
そう言えば、明日は卒業式だった!
その用意か……。取りあえず、助かったぁ!
僕達は、そのままぞろぞろと体育館に向かったのだった。
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