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第8話
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『これはまた凄いな。よしこうなったら水の精霊を誕生させよう』
「え? 誕生? そんなことができるの?」
『シオミならきっとできる。まずはその川の水を両手ですくうのだ』
「う……」
嫌だなぁ。触りたくない。でも森を救うため!
「えい……」
シオミは川の水をすくった。ドロドロしているせいか、指の隙間から流れ落ちず手の中に納まっている。
『まずは浄化し、魔力を与えつつ息吹を吹き込むのだ』
魔力はわかるけど息吹って……。ううん、まずはやってみよう!
お願い、きれいになって! そして聖霊よ、生まれて!
手ですくった水がキラキラと煌めき、あの毒々しい色から透明になった。ぷるんと水滴を思わせる形を保っている。匂いも消えた。
『さすがシオミだ。ではその水の精霊に川の水の浄化を手伝ってもらおう。川に戻すのだ。そして、水の精霊に魔力を与えるのだ』
「うん。わかった。水の精霊さん、よろしくね」
水の精霊を川に戻すと、ずぶずぶと沈んでいく。
大丈夫だろうか?
シオミは、手を突き出しリバークに言われた通り水の精霊に魔力を送る。離れているモノに初めて送ったがすんなりいった。
みるみるうちに水の精霊が大きくなり、川の水も透明になっていく。そして、匂いも消え、心地よい水の音が聞こえ始めた。
底が見えるほど川の水はきれいになった!
「凄いわ」
『シオミの力がなくても己の力だけで浄化していけそうだな』
「ありがとう。リバーク」
『まだまだだ。土が汚染されすぎて、水が向こうまでしみこまない。そこで土の浄化を行おう。その前に、結界を張った方がいいだろうな。あと数か所に聖樹を作ろう。そうすれば、シオミがいなくても結界を張り続けることが出来る』
「うん」
シオミたちは、聖樹の木に適した木を探し、四つほど聖樹にした。
「ふう。疲れた」
『もう一息だ。五つの聖樹の中心に行き結界を張ろう』
「うん」
二人が向かった先は、川に面したところだった。そこには大きな岩が、ごろんとある。
『おあつらえ向きに石があるな』
「うん? 石で何かする気?」
岩は、シオミが座り込めば姿が隠れるほど大きい。
『なにちょっと、魔力を与えて聖女の石にし、守護石にするのだ。これがあれば、石に魔力を溜めることができるので便利だぞ』
「わかったわ。どうせだからやりましょう」
シオミは、岩の前に立った。
「え? 誕生? そんなことができるの?」
『シオミならきっとできる。まずはその川の水を両手ですくうのだ』
「う……」
嫌だなぁ。触りたくない。でも森を救うため!
「えい……」
シオミは川の水をすくった。ドロドロしているせいか、指の隙間から流れ落ちず手の中に納まっている。
『まずは浄化し、魔力を与えつつ息吹を吹き込むのだ』
魔力はわかるけど息吹って……。ううん、まずはやってみよう!
お願い、きれいになって! そして聖霊よ、生まれて!
手ですくった水がキラキラと煌めき、あの毒々しい色から透明になった。ぷるんと水滴を思わせる形を保っている。匂いも消えた。
『さすがシオミだ。ではその水の精霊に川の水の浄化を手伝ってもらおう。川に戻すのだ。そして、水の精霊に魔力を与えるのだ』
「うん。わかった。水の精霊さん、よろしくね」
水の精霊を川に戻すと、ずぶずぶと沈んでいく。
大丈夫だろうか?
シオミは、手を突き出しリバークに言われた通り水の精霊に魔力を送る。離れているモノに初めて送ったがすんなりいった。
みるみるうちに水の精霊が大きくなり、川の水も透明になっていく。そして、匂いも消え、心地よい水の音が聞こえ始めた。
底が見えるほど川の水はきれいになった!
「凄いわ」
『シオミの力がなくても己の力だけで浄化していけそうだな』
「ありがとう。リバーク」
『まだまだだ。土が汚染されすぎて、水が向こうまでしみこまない。そこで土の浄化を行おう。その前に、結界を張った方がいいだろうな。あと数か所に聖樹を作ろう。そうすれば、シオミがいなくても結界を張り続けることが出来る』
「うん」
シオミたちは、聖樹の木に適した木を探し、四つほど聖樹にした。
「ふう。疲れた」
『もう一息だ。五つの聖樹の中心に行き結界を張ろう』
「うん」
二人が向かった先は、川に面したところだった。そこには大きな岩が、ごろんとある。
『おあつらえ向きに石があるな』
「うん? 石で何かする気?」
岩は、シオミが座り込めば姿が隠れるほど大きい。
『なにちょっと、魔力を与えて聖女の石にし、守護石にするのだ。これがあれば、石に魔力を溜めることができるので便利だぞ』
「わかったわ。どうせだからやりましょう」
シオミは、岩の前に立った。
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