異世界関係のお仕事ってあります？

異世界バイトの概要

　異世界系…今とても流行っている小説の分野だ。そしてここに安堂ルカという異世界系小説に魅せられた男が居た。
　
　｢おおー、すげぇな！異世界ではハーレム作り放題のチート使って無双し放題？素晴らしいじゃないか！うん、俺も異世界に行こう！｣
　
　彼は普段ティッシュ配りのバイトをしている高校生だ。普通の高校生だが数学と化学が得意らしい。物理は苦手。他はぼちぼち。
　
｢はぁ、今日もバイトかよ…ったくろくな事がねぇなぁマジで…｣
　
バイトというものは行くまでがダルい。そして彼はいつも通りママチャリに乗って商店街へ向かった、、しかし彼は求人チラシの異世界という文字を見逃さ無かった。

｢お！異世界開拓者募集…？報酬は歩合制…年齢は問わない？…高校生大歓迎！？｣

彼は早速書いてある電話番号に電話をかけてみた。……

　どうやら一度直接会って契約書を書かなければならないらしい。やっぱり面接は必要。
 3日後、彼は示された場所へ行ったそこは近所のファミレスだった。30分くらいココアを飲んで待っていると、ひげの生えた不良中年がやって来た。
　
　中年｢やあ！君が異世界で無双してハーレムを作りたがっている安堂くんかい？｣

　ルカthinking（なんだこのおっさん、声が無駄にでかいぞ、お陰で俺まで不審者じゃねぇか)
　
　｢はい！そうです！私が安堂です！異世界で仕事させてもらえるんですよね？いつ行かせて貰えるんですか？｣

　中年｢その前にこの契約書にサインを…よく読めよ！｣

　安堂はサインを済ませた。
　
　中年｢それじゃあ、仕事の説明をしよう。異世界に飛び込んで開拓しろ。給料は歩合制。以上！あと、死んだ場合はこっちに戻ってこれるから安心して死んで良いぞ！以上！｣

　｢死ぬこともあるの？｣

　中年｢もちろん！それじゃあ、転生したい世界を選んでね！
１つ目は鉱物が沢山あるところ
２つ目は木が沢山あるところ
最後はめっちゃ寒いとこ。｣
　
　どうやら過酷な場所ほど報酬は高いようだ。
安堂は木の沢山あるところを選んだ。それはもちろん、マインクラ◯トに基づく判断だ。
その瞬間！彼の回りの光景が目まぐるしく変わる！こともなく床が抜けて彼は一面に草原の広がる異世界に放り出されてしまった。
　
　その光景に彼は狂喜した。
　｢ついに！ついに念願の異世界だぞ！思いっきりエンジョイするぞ！｣
　
　彼はあることに気付いていなかった。異世界に行っただけではチートを使う事は出来ないと言うことだ。
　
　｢よっしゃあ、てか開拓って何をするんだ？まずは木でも切るか！…おい、木、お前ら固すぎじゃね？無理無理、こんなんチート使うわ。｣
　
　彼はチートを使えない。
　
～～～～3時間後～～～～～
　　
　｢畜生、マイクラのスティーブはどんなクソ力なんだよ！しゃあねぇ、寝るわ。待てよ、喉乾いたな水がねぇよ！｣

　詰みである。そして3日後彼は無事に元の世界に戻って来たのだった。

　中年｢ほい！お疲れ！……今回の報酬は無しだな！少し難し過ぎたかな、今度は村から始めるか！じゃ、また来週の月曜日にここに集合な！｣

　彼は現実世界では全く時間がたっていないことに気がついた。彼は眠さと謎の疲労感に襲われながら決意をした。
　
　｢異世界で無双するまで…やってやんよ！｣