ゲイのキャビンアテンダントはイケメンリーマンがお好き?

藤咲レン

文字の大きさ
25 / 150
Chapter① 出会い 〜タカシside〜

一夜限りの(5)

翌朝、7時に目覚ましが鳴る。俺は枕元に置いたアラームを止め、横を見るといるはずのシュンがいなかった。そして部屋自体もカーテンが開けられて朝日が惜しみなく入り込んで、明るい雰囲気に様変わりしている。




俺はひとまずベッドから起き上がりシャワールームへと移動したが、シュンの姿は家のどこにもなかった。そして、俺はシャワーを借りて予備のワイシャツや靴下、インナーなどに着替え、帰る支度をしていると玄関のドアが開いた。

そこにはランニングのユニフォーム姿のシュンがいた。
頭にはヘアバンドをつけ、長い足がよく見えるショート丈のランニングパンツを履き、上はノースフェイスのTシャツにアンダーアーマーのインナーを着ている姿は、駅伝選手のようにも見えた。一言で言うと、エロい格好だった。

「起きたんだ?しかも帰る支度までしちゃって、まだ寝ててもよかったのに」
「いや、俺も土曜の朝はジムに行ったり昨日までの仕事をしたりしたかったからさ」
「そっかー。まぁ朝食簡単に作るから食っていったら?コーヒーも淹れるし」
「それなら朝飯食べてから帰ろうかな」
「オッケー。それなら一旦シャワー浴びてから準備するから待ってて」

シュンは爽やかに脱衣所でランニングのユニフォームを脱ぐと、風呂場へと消えていった。





俺は一旦ビジネスバッグからパソコンを取り出し、シュンがシャワーを終えるまで仕事をすることにする。

シュンは手早くシャワーから上がり、上稞姿でキッチンへとやってきて冷凍庫に入っているワッフルやフルーツを解凍し始める。そして、コーヒーメーカーでコーヒーを淹れ始めた。

「休日も仕事してんの?意識高いね?」
シュンの上から目線っぽい話を俺は受け流しつつ、「そうだよ。上司とか取引先に好かれるために、こうやって休日も仕事してんのさ」と答える。シュンは「ふーん」と大して興味なさそうに答えると、俺の横に温められたワッフルとフルーツが添えられたプレートを置いた。そしてそこにメープルシロップをかける。

「コーヒーはブラックでいいんだよね?」
「おう」

機内での会話を覚えていたようで、俺の朝食プレートの横にブラックコーヒーを置いてくれた。俺はパソコンをシャットダウンしビジネスバッグへと片付けた。

シュンは既に食べ始めているようで、俺もいただきますと言って食べ始めた。

「タカシってホント真面目だね。わざわざいただきますっていう人、久しぶりに見たよ」
「いや、フツー言うだろう?」
「俺の周りの友達は言わないなー。同じゲイなのに、住んでいるコミュニティが別だね、なんだか」
「そうかもな。同い年だけど共通の友達はいなさそうだし」
「確かに」そう言ってシュンはふふっと笑った。




そして俺は食事中だったが、昨夜の目的の一つを聞いてみる。

「LINE交換って結局してくれないの?」
「あぁいいよ」

俺はやった!と内心思った。

「あ、ただ俺は返信遅いから」とシュンは言葉を付け加える。

「それは乗務中だからでしょ?仕方ないよ」と俺は返事をすると、シュンは「いや、相方がいるからあんまり頻繁にはLINEできないよ」とさらっとシュンは言った。

俺は「えっ!?」と顔を上げてシュンを見つめるが、シュンはスマホを見ながら朝食を食べており、俺とは視線を合わさなかった。そして、「はいっ。LINEの QRコード」と画面を見せてきて、俺は呆然としつつもLINE交換を成功させたのだった。





ただ、相方がいるということで、LINE交換と同時に儚くも付き合うという関係には持っていけないことがわかり、俺は撃沈したのだった。
感想 1

あなたにおすすめの小説

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

BL 男達の性事情

蔵屋
BL
 漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。 漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。  漁師の仕事は多岐にわたる。 例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。  陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、 多彩だ。  漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。  漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。  養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。  陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。  漁業の種類と言われる仕事がある。 漁師の仕事だ。  仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。  沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。  日本の漁師の多くがこの形態なのだ。  沖合(近海)漁業という仕事もある。 沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。  遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。  内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。  漁師の働き方は、さまざま。 漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。  出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。  休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。  個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。  漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。  専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。  資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。  漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。  食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。  地域との連携も必要である。 沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。  この物語の主人公は極楽翔太。18歳。 翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。  もう一人の主人公は木下英二。28歳。 地元で料理旅館を経営するオーナー。  翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。 この物語の始まりである。  この物語はフィクションです。 この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

隣の親父

むちむちボディ
BL
隣に住んでいる中年親父との出来事です。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

父のチンポが気になって仕方ない息子の夜這い!

ミクリ21
BL
父に夜這いする息子の話。