75 / 150
Chapter③ 恋人となって ~タカシside~
元恋人登場(3)
しおりを挟む
シュンの家に着くと、一緒に夕飯の支度をし、そしてお酒を飲みながら夕飯を済ませる。先にシュンがシャワーを浴びている間に俺が食器を洗い片付け終えた時、シュンがシャワーを終えてリビングに戻ってきた。
「タカシ、ありがとう。シャワー浴びてきなよ?」
「はーい!入ってくるね」
俺はそう言ってシュンの腰に手を回してキスをした。
シュンもキスを返すように何度か唇を合わせる。
そして俺はシャワーを浴び、身体を拭いてドライヤーをかけ終えてリビングに戻るとシュンはソファーに座りスマホを見ていた。その表情は何だかいつもと少し違い、まるで何かを考えているようだった。なので、俺は声をかけた。
「シュン、どうした?そんな難しい顔して」
「いや・・・ケンジからLINEが来ていてさ」
「どんな内容?」
「うーん・・・今度はセフレの関係にならないか?って・・・」
あいつ、俺の恋人に対してひどいLINEを送りつけやがって・・・。俺はケンジの無神経な対応に怒りを覚えた。ケンジは奥さんもいて、そのお腹の中には赤ちゃんがいるのに、男とヤろうとするなんて、どんな神経を持っているんだ。
ただ、今のシュンの気持ちも知りたい。まだケンジに未練があるのかどうか。
俺はシュンに聞いた。
「シュンはなんて返事するの?」
シュンは俺に顔を向け、真剣な目をしていた。
「そんなの決まってるじゃん。“なるわけないだろ、ばーか“って送ってやるよ」
俺は安心した。ちゃんとシュンはケンジとの関係を整理してくれている。シュンの隣に俺も座り、フーッとため息をつく。
「あぁーー・・・!もしシュンが“セフレならいいかな“って言い出したらどうしようかと思った」
俺は安心してそう言ったが、次のシュンの一言に現実を知らされた。
「だけどね。未練がないかと言われると、少しはある。付き合っていた期間は4年間だったし、アメリカ留学中や日本に帰ってきてからも、いろんな場所に二人で行った思い出はまだ消えてない」
シュンの目はどこか寂しげだった。
俺は咄嗟に横でソファーに座るシュンの肩を引き寄せる。
「色んな思い出があると思うけど、俺と一緒に新しい思い出も作っていこうな?」
「・・・できるかな?俺たち」
「俺がケンジを忘れるくらい、シュンのことを想うから。旅行をして楽しい思い出だけじゃなく、辛いことも一緒に乗り越えていこう?」
「うん・・・」
シュンが俺の唇にキスをする。
そして俺たちはしばらくソファーに座ったまま、珍しくまったりとした時間を過ごした。
「ケンジにはシュンを渡さないから」
俺はシュンの耳元でそう呟くと、シュンも「ちゃんと守ってよ?」と言って再び俺にキスをした。
俺はこの場のノリで思い切って聞いてみた、あの質問を。
「元恋人と俺、セックスの相性はどっちが良い?」
「タカシ、ありがとう。シャワー浴びてきなよ?」
「はーい!入ってくるね」
俺はそう言ってシュンの腰に手を回してキスをした。
シュンもキスを返すように何度か唇を合わせる。
そして俺はシャワーを浴び、身体を拭いてドライヤーをかけ終えてリビングに戻るとシュンはソファーに座りスマホを見ていた。その表情は何だかいつもと少し違い、まるで何かを考えているようだった。なので、俺は声をかけた。
「シュン、どうした?そんな難しい顔して」
「いや・・・ケンジからLINEが来ていてさ」
「どんな内容?」
「うーん・・・今度はセフレの関係にならないか?って・・・」
あいつ、俺の恋人に対してひどいLINEを送りつけやがって・・・。俺はケンジの無神経な対応に怒りを覚えた。ケンジは奥さんもいて、そのお腹の中には赤ちゃんがいるのに、男とヤろうとするなんて、どんな神経を持っているんだ。
ただ、今のシュンの気持ちも知りたい。まだケンジに未練があるのかどうか。
俺はシュンに聞いた。
「シュンはなんて返事するの?」
シュンは俺に顔を向け、真剣な目をしていた。
「そんなの決まってるじゃん。“なるわけないだろ、ばーか“って送ってやるよ」
俺は安心した。ちゃんとシュンはケンジとの関係を整理してくれている。シュンの隣に俺も座り、フーッとため息をつく。
「あぁーー・・・!もしシュンが“セフレならいいかな“って言い出したらどうしようかと思った」
俺は安心してそう言ったが、次のシュンの一言に現実を知らされた。
「だけどね。未練がないかと言われると、少しはある。付き合っていた期間は4年間だったし、アメリカ留学中や日本に帰ってきてからも、いろんな場所に二人で行った思い出はまだ消えてない」
シュンの目はどこか寂しげだった。
俺は咄嗟に横でソファーに座るシュンの肩を引き寄せる。
「色んな思い出があると思うけど、俺と一緒に新しい思い出も作っていこうな?」
「・・・できるかな?俺たち」
「俺がケンジを忘れるくらい、シュンのことを想うから。旅行をして楽しい思い出だけじゃなく、辛いことも一緒に乗り越えていこう?」
「うん・・・」
シュンが俺の唇にキスをする。
そして俺たちはしばらくソファーに座ったまま、珍しくまったりとした時間を過ごした。
「ケンジにはシュンを渡さないから」
俺はシュンの耳元でそう呟くと、シュンも「ちゃんと守ってよ?」と言って再び俺にキスをした。
俺はこの場のノリで思い切って聞いてみた、あの質問を。
「元恋人と俺、セックスの相性はどっちが良い?」
0
あなたにおすすめの小説
塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
BL 男達の性事情
蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
漁師の仕事は多岐にわたる。
例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。
陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、
多彩だ。
漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。
漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。
地域との連携も必要である。
沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。
この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。
もう一人の主人公は木下英二。28歳。
地元で料理旅館を経営するオーナー。
翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。
この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる