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第二章
第十九話
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夜。
セレナは宿の一室で、今日の報酬の入った麻袋を見つめていた。
クエスト達成の報酬をギルドで受け取った後、レインは少し多めに入った麻袋を渡したのだ。
「今金欠なんだろ? なら、少し多めに持っておけ」と。
「ふふ、意外に優しいところあるじゃん」
そういうセレナの顔には笑みが浮かんでいる。つい先日の、不安に駆られて沈んでいる少女は、既にいない。
「練習にも付き合ってくれたし、それに……」
ゴブリンを仕留め損ねたとき、颯爽と対峙してくれたレインの背中は、とてもカッコよかった。頼りになる大きな背中。
「って、私何考えてるの⁉」
まるでレインを想っているかのような思考に、セレナは慌てて頭を振る。
「ないない! 私があいつを? ない。絶対ない」
言い合いもするし、相性がいいわけがない。
「あ、でも……」
セレナを褒めて、赤くなっていたレインの姿を思い出す。
「ふふ、可愛かったな、あれ」
また口元には笑みが。
はッ、とそれに気が付いたセレナは枕にダイブする。
「もー! 馬鹿レイン!」
足をジタバタさせながら、枕に顔を押し付けて叫ぶセレナ。
結局この日、寝ようとしてもレインの顔を思い出してしまって夜中になるまで寝れなかったという。
「ここよ」
「ああ、ここか」
翌日。
俺はリアと共に、先日訪れたカフェに来ていた。
昨日の冒険後。リアから突如、「約束、覚えているわよね?」と誘われて、セレナには悪いがこちらの要件を優先させてもらった。
本当であれば今日から3階層へ行くはずだったが、セレナも頑張っていたようだし、今日くらい休んで英気を養ってもいいと、後付けで考えたりした。
「知っているの?」
俺の反応に驚いたのか、リアが聞き返してくる。
まぁ、こんな女子の為の、といっても過言ではないカフェを知っているのは、確かに不思議がられるだろうな。
「前に一回来ててな」
「ふーん?」
俺の答えにリアは首を傾げる。
深堀りされても面倒なので、足早に店内に入る。
「いらっしゃいませ。って、あの時の。今日は違う女性と来られたんですね?」
「違う女性?」
出迎えたのは、セレナに紅茶をこぼしてしまった、例の女性だった。
そして、リアは俺を睨む。睨まれても困る。
「あー、まぁ。ほら、覚えてるだろ? 俺が助けたあのセレナってやつ」
「ええ、いたわね? って、その子と来たってこと? なぜ?」
「成り行きでパーティを組むことになったから?」
なんで俺は責められているんだ? 別にリアに迷惑を掛けたとか、そんなつもりは全くないのだが?
「へぇ、そう。私はレインからのパーティの誘いを待っていたというのに、貴方は私の知らないうちに、あんなポンコツ女とパーティを組んでいたってわけね。へぇー、そう」
明らかに不機嫌な様子のリア。って、俺からの誘いを待っていた? なんでだ。あの時は臨時だったはずじゃ?
「え、えっと。私、余計なこと言っちゃいました?」
俺たちの険悪な雰囲気に、店員の女性がおろおろしだす。
「いいえ、有益な情報をいただけたわ。ありがとう。それよりも、席に案内してもらえるかしら? できれば、端の席がいいわね」
「は、はい! 畏まりました」
女性は慌てて俺たちを案内する。
席を離れる際、耳元で「なんかごめんなさい」と謝られてしまった。
「それで?」
「それで、とは?」
腕を組み、不満な様子を隠そうともしない、というか実際に頬を膨らまして不満をアピールするリアがそう尋ねてくるが、意図がわからない。
「その、セレナって女よ。レインはあんなのが私よりもいいと?」
「いや、待ってくれ。リアとはあの時だけの臨時のパーティだったよな? なんで怒られてるんだ、俺?」
分からないので素直に聞いてみた。
すると、リアが頬を少しだけ朱に染め、視線を逸らしながら言った。
「わ、私だけが喜んでいたみたいじゃない」
「喜んでいた?」
「そうよ! あの時、レインと一緒にあの女を助けて戻ってきたとき。私は嬉しかったの! あなたと一緒に一つのことを成し遂げられて。だから次の日の朝からレインを待ってたのに、来ないし……」
そう言って怒るリアは、なんだか子供っぽい。いつもの大人びたというか、どこか凛々しさすら感じる雰囲気はどこにもなく、今はただの女の子という感じだ。
「あー、それは。セレナが朝早いのダメだっていうから……」
「またあの女⁉」
どうしろと⁉
というか、俺が悪いのか? そういえば、俺には女の扱いというものが欠けていた気がする。結局検討しただけで行っていないし。やっぱり、娼館に行って扱い方を覚えた方が?
そういえば、女性を怒らせたときはとりあえず謝っておけ、と聞いたことがあるな。
「悪かったよ、リア」
「え? ま、まぁ。私が勝手に期待して待ってただけで、レインは何も悪くないというか……」
おお、本当にどうにかなった。女性にはとりあえず謝る。完璧だ。
で、整理すると。リアは俺とパーティを組みたいと思ってくれた、ということでいいのか? 聞いてみる。
「リアは、俺とパーティを組みたい?」
「ふん」
あれ、目を逸らされた。これはなんだ? この状況で謝るのも違うし……。
リアは妙にセレナに対抗意識を燃やしてる。理由はわからないが。
これはもしや、そういう事か?
「リア、もしよかったら、俺とパーティを組んでくれないか?」
これでダメだったら万策尽きるのだが。
「へ、へぇ。レインにそこまで頼み込まれては、組まないのがかわいそうね。いいわ、組んであげる」
別にそこまで頼み込んでないし、そもそもさっきからリアのキャラが崩壊してる気がするが、そこには触れないでおこう。
また怒らせたら次こそ詰むしな。
「あ、ああ。リアが仲間になってくれて嬉しいなー」
若干棒読みになった気がするが、どうやらリアは気にしていないらしい。
「そう? ふふ、安心しなさい。私が仲間になった以上、治療も戦闘も任せてくれていいわよ。もうあの女は用済みね」
「いや、セレナはセレナで魔法使いとして腕が立つと思うぞ?」
「そ。まぁ、私が上なのは確実だけどね」
「あはは……」
もう愛想笑いで誤魔化すしかなかった。
悪いな、セレナ。
セレナは宿の一室で、今日の報酬の入った麻袋を見つめていた。
クエスト達成の報酬をギルドで受け取った後、レインは少し多めに入った麻袋を渡したのだ。
「今金欠なんだろ? なら、少し多めに持っておけ」と。
「ふふ、意外に優しいところあるじゃん」
そういうセレナの顔には笑みが浮かんでいる。つい先日の、不安に駆られて沈んでいる少女は、既にいない。
「練習にも付き合ってくれたし、それに……」
ゴブリンを仕留め損ねたとき、颯爽と対峙してくれたレインの背中は、とてもカッコよかった。頼りになる大きな背中。
「って、私何考えてるの⁉」
まるでレインを想っているかのような思考に、セレナは慌てて頭を振る。
「ないない! 私があいつを? ない。絶対ない」
言い合いもするし、相性がいいわけがない。
「あ、でも……」
セレナを褒めて、赤くなっていたレインの姿を思い出す。
「ふふ、可愛かったな、あれ」
また口元には笑みが。
はッ、とそれに気が付いたセレナは枕にダイブする。
「もー! 馬鹿レイン!」
足をジタバタさせながら、枕に顔を押し付けて叫ぶセレナ。
結局この日、寝ようとしてもレインの顔を思い出してしまって夜中になるまで寝れなかったという。
「ここよ」
「ああ、ここか」
翌日。
俺はリアと共に、先日訪れたカフェに来ていた。
昨日の冒険後。リアから突如、「約束、覚えているわよね?」と誘われて、セレナには悪いがこちらの要件を優先させてもらった。
本当であれば今日から3階層へ行くはずだったが、セレナも頑張っていたようだし、今日くらい休んで英気を養ってもいいと、後付けで考えたりした。
「知っているの?」
俺の反応に驚いたのか、リアが聞き返してくる。
まぁ、こんな女子の為の、といっても過言ではないカフェを知っているのは、確かに不思議がられるだろうな。
「前に一回来ててな」
「ふーん?」
俺の答えにリアは首を傾げる。
深堀りされても面倒なので、足早に店内に入る。
「いらっしゃいませ。って、あの時の。今日は違う女性と来られたんですね?」
「違う女性?」
出迎えたのは、セレナに紅茶をこぼしてしまった、例の女性だった。
そして、リアは俺を睨む。睨まれても困る。
「あー、まぁ。ほら、覚えてるだろ? 俺が助けたあのセレナってやつ」
「ええ、いたわね? って、その子と来たってこと? なぜ?」
「成り行きでパーティを組むことになったから?」
なんで俺は責められているんだ? 別にリアに迷惑を掛けたとか、そんなつもりは全くないのだが?
「へぇ、そう。私はレインからのパーティの誘いを待っていたというのに、貴方は私の知らないうちに、あんなポンコツ女とパーティを組んでいたってわけね。へぇー、そう」
明らかに不機嫌な様子のリア。って、俺からの誘いを待っていた? なんでだ。あの時は臨時だったはずじゃ?
「え、えっと。私、余計なこと言っちゃいました?」
俺たちの険悪な雰囲気に、店員の女性がおろおろしだす。
「いいえ、有益な情報をいただけたわ。ありがとう。それよりも、席に案内してもらえるかしら? できれば、端の席がいいわね」
「は、はい! 畏まりました」
女性は慌てて俺たちを案内する。
席を離れる際、耳元で「なんかごめんなさい」と謝られてしまった。
「それで?」
「それで、とは?」
腕を組み、不満な様子を隠そうともしない、というか実際に頬を膨らまして不満をアピールするリアがそう尋ねてくるが、意図がわからない。
「その、セレナって女よ。レインはあんなのが私よりもいいと?」
「いや、待ってくれ。リアとはあの時だけの臨時のパーティだったよな? なんで怒られてるんだ、俺?」
分からないので素直に聞いてみた。
すると、リアが頬を少しだけ朱に染め、視線を逸らしながら言った。
「わ、私だけが喜んでいたみたいじゃない」
「喜んでいた?」
「そうよ! あの時、レインと一緒にあの女を助けて戻ってきたとき。私は嬉しかったの! あなたと一緒に一つのことを成し遂げられて。だから次の日の朝からレインを待ってたのに、来ないし……」
そう言って怒るリアは、なんだか子供っぽい。いつもの大人びたというか、どこか凛々しさすら感じる雰囲気はどこにもなく、今はただの女の子という感じだ。
「あー、それは。セレナが朝早いのダメだっていうから……」
「またあの女⁉」
どうしろと⁉
というか、俺が悪いのか? そういえば、俺には女の扱いというものが欠けていた気がする。結局検討しただけで行っていないし。やっぱり、娼館に行って扱い方を覚えた方が?
そういえば、女性を怒らせたときはとりあえず謝っておけ、と聞いたことがあるな。
「悪かったよ、リア」
「え? ま、まぁ。私が勝手に期待して待ってただけで、レインは何も悪くないというか……」
おお、本当にどうにかなった。女性にはとりあえず謝る。完璧だ。
で、整理すると。リアは俺とパーティを組みたいと思ってくれた、ということでいいのか? 聞いてみる。
「リアは、俺とパーティを組みたい?」
「ふん」
あれ、目を逸らされた。これはなんだ? この状況で謝るのも違うし……。
リアは妙にセレナに対抗意識を燃やしてる。理由はわからないが。
これはもしや、そういう事か?
「リア、もしよかったら、俺とパーティを組んでくれないか?」
これでダメだったら万策尽きるのだが。
「へ、へぇ。レインにそこまで頼み込まれては、組まないのがかわいそうね。いいわ、組んであげる」
別にそこまで頼み込んでないし、そもそもさっきからリアのキャラが崩壊してる気がするが、そこには触れないでおこう。
また怒らせたら次こそ詰むしな。
「あ、ああ。リアが仲間になってくれて嬉しいなー」
若干棒読みになった気がするが、どうやらリアは気にしていないらしい。
「そう? ふふ、安心しなさい。私が仲間になった以上、治療も戦闘も任せてくれていいわよ。もうあの女は用済みね」
「いや、セレナはセレナで魔法使いとして腕が立つと思うぞ?」
「そ。まぁ、私が上なのは確実だけどね」
「あはは……」
もう愛想笑いで誤魔化すしかなかった。
悪いな、セレナ。
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