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第二章
第二十七話
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その後二人の協力を得て、無事にオーガの心臓の採取を完了する。
心臓は、フィル姉お手製の袋に入れてから、俺のアイテムボックスに収納した。フィル姉お手製の袋には、劣化防止の魔法が付与されているとかで、新鮮さを保つにはもってこいだ。
「行くぞ。さっさとここを離脱しよう」
俺たちは来た道を戻り、9階層への通路を目指す。
が、その行く手を影が遮った。それも、複数。
「これは……」
「ワームね」
現れたのは、10階層以降に現れる、中級ワームだった。それも、運が悪いことに複数体。ワームは時として群れることがあるそうだが、今目の前にいるのは、軽く見積もって十体。
オーガの戦闘の音や血の匂いを嗅ぎつけてきたのだろうか。なんにせよ、時間が惜しい今この状況において、前方が複数のワームで遮られているのは非常にまずかった。しかも、中級以降のワームは酸を使った攻撃を持っている。
「一点突破で行くぞ!」
俺は戦闘で走り出す。ワーム単体は、オーガに比べればそれほど強くない。俺は剣に強化魔法を付与すると、一太刀の下に屠る。
「走れ!」
俺の号令のもと、出来た穴を全力で駆け抜ける。
「先に行け!」
リアに先頭を譲り、俺はセレナの背後を守る。
そして、視界に通路を捉えた。そのタイミングで。
「グガァァ」
前方に、オーガが一体出現した。
いっそ、最初の一体がこの場所で出現してくれれば良かったのに、と内心で悪態をつく。
が、悠長に対峙してなどいられない。背後には酸を放つワームが迫て来ているのだ。
完全に挟み撃ち。しかも、少しの判断の迷いが全滅につながる状況だ。
「リア!」
俺はアイテムボックスを脱装すると、リアに投げる。
「レイン?」
「俺がこいつらを引き付けておく。二人は全力で走ってギルドに、ティナさんに届けろ!」
「正気⁉ 三人で一体のオーガを倒したのよ? あなた一人で何が……」
「ここで迷えば、パーティが全滅だ! 俺なら平気だ。さっさと行け! 死にたいのか!」
俺はリアの言葉を食い気味で制止させて、怒鳴った。
俺の声に委縮したのか、リアとセレナは一瞬顔を見合わせる!
しょうがない。あんまり長くは持たないから、使う気はなかったんだが。
「解放する」
俺の言葉に応じて、魔力が体内で膨れ上がり、すぐに外部に溢れだす。
あふれ出した魔力が俺を中心に渦となり、やがてそれは剣を包み込んだ。
「死ねぇッ!」
全力の跳躍で一気に前方のオーガに肉薄し、首元を一閃。
ボトリ、と音を立ててオーガの首が落ちた。
「レイン? それ……」
セレナの疑問に、今は答えている時間はない。
「わかったな? 俺なら平気だ。さっさと行け!」
二度目の命令。二人は顔を見合わせると、俺の背後にある通路へと向かって走る。
そんな二人に向かって放たれる酸の嵐は、全て剣で斬り落としていく。
「さぁて、こっからだな」
背後で二人が駆け抜け戦線を離脱したのを確認して、俺は正眼に剣を構えなおす。
この強化は長くは持たない。できれば早々に片付けて俺も戦線を離脱したいのだが。
酸の攻撃を斬り落とすために通路から離れたのが仇となった。
さらに増える魔力反応。前方には依然としてワームの群れ。
「ついてねーな……」
今日の自分の不運さを呪いながら、この場を切り抜けるシミュレートを開始した。
二人は全力で駆けた。
すれ違う魔物は拳で潰し、魔法で焼却して。息が上がって弱音を吐きそうになっても駆けた。
全ては、レインの思いを無駄にしないために。
リアにはわかっていた。一撃でオーガを沈めたあの力。確かに凄まじい魔力の強さを感じたが、長くは持たないことを。
セレナは感じていた。また助けられたことを。そして、自分の弱さを。
だからこそ、二人はレインの思いを無駄にしないため。そして、レインを助けるために、全力で駆けていた。
やがて見える、1階層の出口。
外の空模様は既にオレンジ色。一日も終わろうとしていた。
二人は道行く人を避け、時にぶつかりながらも足を止めず、ギルドの扉を開けた。
「あ、二人ともおかえり。って、あれ? レイン君はどうした?」
ちょうどカウンターの外で作業をしていたアルマが、二人の姿を見つける。
が、大きく肩で息をしていること。それに何より二人しかいないことに、その目つきが険しくなる。
「10階層で、無事にオーガの心臓は採ってこられました。ですが、帰り道。ワームとオーガの挟み撃ちにあってしまい、レインが殿として残ってくれました」
息を整えながら、セレナがアルマに説明した。
リアはアルマに預かったアイテムボックスを渡すが、その顔色は良くない。
「お二人とも!」
そこに、ティナ、ミリヤ、ナナの三人のサポーターが駆け寄ってくる。
が、そこにレインの姿が無いことに気が付き、ティナは口を押えた。
「落ち着け、ティナ」
が、ティナが何かを口にする前に。アルマは先んじて言葉を封じた。
「ティナがそれを口にしちゃだめだ。レイン君の無事を、サポーターは信じて続けなくちゃ」
アルマが放つ言葉は、その場にいる全員の胸に刺さった。
「あの、私たちを救援に行かせてください!」
「わ、私も行きます!」
リアに続いてセレナが、レインの救援に向かう意思を伝える。
が、アルマはそれに頭を振った。
「許可は、できない」
「なんでですか? 仲間が危険なのですよ⁉」
「じゃあ、貴方たちが行って、何ができるの? 二次被害を産むだけよ」
アルマの言葉は真実だけに、二人は反論ができない。
今の疲労が蓄積した状態では、10階層に行けても救援ができる状態ではない。既に二人はフラフラだった。
「レインなら、私に任せてもらえない? アルマちゃん」
そこに、場違いなほどのんきな声が響く。
ギルドの入り口から響くその声に、一同が振り返る。
「フィル⁉」
その姿を認め、真っ先にその名を口にしたのはアルマだった。
「久しぶり~、アルマちゃん。元気してた?」
「元気してた、って。それよりも、レイン君が危ないの」
「聞いてたよ。だから、私に任せてって」
ふふ、とフィルはこの状況でも笑って見せる。
「あ、あの、こちらは?」
ティナが尋ねる。
ティナにとっては、優しい雰囲気のお姉さんとして映っていた。
「あ、貴方がレインのサポーターだね? 初めまして。私、レインの姉のフィルって言います。一応、昔は冒険者してました」
「あ、初めまして……。え? フィル?」
ティナはどこかでその名前に聞覚えがあったのか、首を傾げる。が、それがどこでか思い当たらない様子だ。
「フィルは、私の担当冒険者。数少ない、Ⅱ等級冒険者よ」
「「「は?」」」
リア、セレナ、そしてティナ。ミリヤにナナも、アルマの一言に固まった。
こんなポヤポヤしたお姉さんが、まさか数少ない上層到達冒険者とは、予想してなかったのである。
「それで? 任せてって、どういう事? あなたにはこれを使って薬を作る仕事があるでしょう?」
「うん、作るよ。今ここでね。その後、助けに行くの」
「今作るの?」
「そうだよ。ここに、それ以外の素材で作ったものがあるから、これに心臓を、っと」
アイテムボックスから取り出した心臓を混ぜ合わせる。
一瞬光が視界を覆った後、フィルの手元には小さな丸薬が出来上がっていた。
「はい、どうぞ。これをお母さんに飲ませてあげれば、症状は改善すると思うよ」
「あ、ありがとうございます!」
「ふふ、どういたしまして。でも、お礼はこの子たちと、何よりレインに言ってあげて」
「あ。わ、分かりました」
ティナの返事に頷いたフィルは、アルマに向き直る。
「じゃあ、行ってくるね」
「行ってくるねって。はぁ。突然いなくなったと思ったら、突然戻ってきて。その理由が両方レイン君なのね? まったく、貴方って人は」
「気が付いてたの?」
「当たり前でしょ。新人で、あんなに良い装備持ってて、薬作れる知り合いが近くにいるなんて、貴方しかいないわ」
「あはは、照れるね」
「褒めてないわよ! 全く。でも、貴方以上の適任はいないしね。それに、フィルは別に冒険者を辞めたわけでもないし。いいわ。サポーターとして許可します」
「ありがと、アルマちゃん。じゃあ、ちょっと行ってくるね」
そう言って、軽い足取りでギルドを出ていくフィル。
一同は、呆然とその後ろ姿を見送ることしかできないのだった。
ただ一人、アルマは笑みを浮かべていたが。
心臓は、フィル姉お手製の袋に入れてから、俺のアイテムボックスに収納した。フィル姉お手製の袋には、劣化防止の魔法が付与されているとかで、新鮮さを保つにはもってこいだ。
「行くぞ。さっさとここを離脱しよう」
俺たちは来た道を戻り、9階層への通路を目指す。
が、その行く手を影が遮った。それも、複数。
「これは……」
「ワームね」
現れたのは、10階層以降に現れる、中級ワームだった。それも、運が悪いことに複数体。ワームは時として群れることがあるそうだが、今目の前にいるのは、軽く見積もって十体。
オーガの戦闘の音や血の匂いを嗅ぎつけてきたのだろうか。なんにせよ、時間が惜しい今この状況において、前方が複数のワームで遮られているのは非常にまずかった。しかも、中級以降のワームは酸を使った攻撃を持っている。
「一点突破で行くぞ!」
俺は戦闘で走り出す。ワーム単体は、オーガに比べればそれほど強くない。俺は剣に強化魔法を付与すると、一太刀の下に屠る。
「走れ!」
俺の号令のもと、出来た穴を全力で駆け抜ける。
「先に行け!」
リアに先頭を譲り、俺はセレナの背後を守る。
そして、視界に通路を捉えた。そのタイミングで。
「グガァァ」
前方に、オーガが一体出現した。
いっそ、最初の一体がこの場所で出現してくれれば良かったのに、と内心で悪態をつく。
が、悠長に対峙してなどいられない。背後には酸を放つワームが迫て来ているのだ。
完全に挟み撃ち。しかも、少しの判断の迷いが全滅につながる状況だ。
「リア!」
俺はアイテムボックスを脱装すると、リアに投げる。
「レイン?」
「俺がこいつらを引き付けておく。二人は全力で走ってギルドに、ティナさんに届けろ!」
「正気⁉ 三人で一体のオーガを倒したのよ? あなた一人で何が……」
「ここで迷えば、パーティが全滅だ! 俺なら平気だ。さっさと行け! 死にたいのか!」
俺はリアの言葉を食い気味で制止させて、怒鳴った。
俺の声に委縮したのか、リアとセレナは一瞬顔を見合わせる!
しょうがない。あんまり長くは持たないから、使う気はなかったんだが。
「解放する」
俺の言葉に応じて、魔力が体内で膨れ上がり、すぐに外部に溢れだす。
あふれ出した魔力が俺を中心に渦となり、やがてそれは剣を包み込んだ。
「死ねぇッ!」
全力の跳躍で一気に前方のオーガに肉薄し、首元を一閃。
ボトリ、と音を立ててオーガの首が落ちた。
「レイン? それ……」
セレナの疑問に、今は答えている時間はない。
「わかったな? 俺なら平気だ。さっさと行け!」
二度目の命令。二人は顔を見合わせると、俺の背後にある通路へと向かって走る。
そんな二人に向かって放たれる酸の嵐は、全て剣で斬り落としていく。
「さぁて、こっからだな」
背後で二人が駆け抜け戦線を離脱したのを確認して、俺は正眼に剣を構えなおす。
この強化は長くは持たない。できれば早々に片付けて俺も戦線を離脱したいのだが。
酸の攻撃を斬り落とすために通路から離れたのが仇となった。
さらに増える魔力反応。前方には依然としてワームの群れ。
「ついてねーな……」
今日の自分の不運さを呪いながら、この場を切り抜けるシミュレートを開始した。
二人は全力で駆けた。
すれ違う魔物は拳で潰し、魔法で焼却して。息が上がって弱音を吐きそうになっても駆けた。
全ては、レインの思いを無駄にしないために。
リアにはわかっていた。一撃でオーガを沈めたあの力。確かに凄まじい魔力の強さを感じたが、長くは持たないことを。
セレナは感じていた。また助けられたことを。そして、自分の弱さを。
だからこそ、二人はレインの思いを無駄にしないため。そして、レインを助けるために、全力で駆けていた。
やがて見える、1階層の出口。
外の空模様は既にオレンジ色。一日も終わろうとしていた。
二人は道行く人を避け、時にぶつかりながらも足を止めず、ギルドの扉を開けた。
「あ、二人ともおかえり。って、あれ? レイン君はどうした?」
ちょうどカウンターの外で作業をしていたアルマが、二人の姿を見つける。
が、大きく肩で息をしていること。それに何より二人しかいないことに、その目つきが険しくなる。
「10階層で、無事にオーガの心臓は採ってこられました。ですが、帰り道。ワームとオーガの挟み撃ちにあってしまい、レインが殿として残ってくれました」
息を整えながら、セレナがアルマに説明した。
リアはアルマに預かったアイテムボックスを渡すが、その顔色は良くない。
「お二人とも!」
そこに、ティナ、ミリヤ、ナナの三人のサポーターが駆け寄ってくる。
が、そこにレインの姿が無いことに気が付き、ティナは口を押えた。
「落ち着け、ティナ」
が、ティナが何かを口にする前に。アルマは先んじて言葉を封じた。
「ティナがそれを口にしちゃだめだ。レイン君の無事を、サポーターは信じて続けなくちゃ」
アルマが放つ言葉は、その場にいる全員の胸に刺さった。
「あの、私たちを救援に行かせてください!」
「わ、私も行きます!」
リアに続いてセレナが、レインの救援に向かう意思を伝える。
が、アルマはそれに頭を振った。
「許可は、できない」
「なんでですか? 仲間が危険なのですよ⁉」
「じゃあ、貴方たちが行って、何ができるの? 二次被害を産むだけよ」
アルマの言葉は真実だけに、二人は反論ができない。
今の疲労が蓄積した状態では、10階層に行けても救援ができる状態ではない。既に二人はフラフラだった。
「レインなら、私に任せてもらえない? アルマちゃん」
そこに、場違いなほどのんきな声が響く。
ギルドの入り口から響くその声に、一同が振り返る。
「フィル⁉」
その姿を認め、真っ先にその名を口にしたのはアルマだった。
「久しぶり~、アルマちゃん。元気してた?」
「元気してた、って。それよりも、レイン君が危ないの」
「聞いてたよ。だから、私に任せてって」
ふふ、とフィルはこの状況でも笑って見せる。
「あ、あの、こちらは?」
ティナが尋ねる。
ティナにとっては、優しい雰囲気のお姉さんとして映っていた。
「あ、貴方がレインのサポーターだね? 初めまして。私、レインの姉のフィルって言います。一応、昔は冒険者してました」
「あ、初めまして……。え? フィル?」
ティナはどこかでその名前に聞覚えがあったのか、首を傾げる。が、それがどこでか思い当たらない様子だ。
「フィルは、私の担当冒険者。数少ない、Ⅱ等級冒険者よ」
「「「は?」」」
リア、セレナ、そしてティナ。ミリヤにナナも、アルマの一言に固まった。
こんなポヤポヤしたお姉さんが、まさか数少ない上層到達冒険者とは、予想してなかったのである。
「それで? 任せてって、どういう事? あなたにはこれを使って薬を作る仕事があるでしょう?」
「うん、作るよ。今ここでね。その後、助けに行くの」
「今作るの?」
「そうだよ。ここに、それ以外の素材で作ったものがあるから、これに心臓を、っと」
アイテムボックスから取り出した心臓を混ぜ合わせる。
一瞬光が視界を覆った後、フィルの手元には小さな丸薬が出来上がっていた。
「はい、どうぞ。これをお母さんに飲ませてあげれば、症状は改善すると思うよ」
「あ、ありがとうございます!」
「ふふ、どういたしまして。でも、お礼はこの子たちと、何よりレインに言ってあげて」
「あ。わ、分かりました」
ティナの返事に頷いたフィルは、アルマに向き直る。
「じゃあ、行ってくるね」
「行ってくるねって。はぁ。突然いなくなったと思ったら、突然戻ってきて。その理由が両方レイン君なのね? まったく、貴方って人は」
「気が付いてたの?」
「当たり前でしょ。新人で、あんなに良い装備持ってて、薬作れる知り合いが近くにいるなんて、貴方しかいないわ」
「あはは、照れるね」
「褒めてないわよ! 全く。でも、貴方以上の適任はいないしね。それに、フィルは別に冒険者を辞めたわけでもないし。いいわ。サポーターとして許可します」
「ありがと、アルマちゃん。じゃあ、ちょっと行ってくるね」
そう言って、軽い足取りでギルドを出ていくフィル。
一同は、呆然とその後ろ姿を見送ることしかできないのだった。
ただ一人、アルマは笑みを浮かべていたが。
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