Face of the Surface

悟飯粒

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彼らは新人類編

明日なんて来なければいいのに

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 常人なら浴びただけで失神してしまうような殺気を帯びながら、グレンが勇者達に襲いかかる!

バリンッ!!

 勇者の1人が透明のバリアーを張るもグレンはなんなく拳1発でぶち壊した!拳に大量の魔法エネルギーが纏ってあるな。無意識的に出来ていたとはいえ、俺が今教えただけでそれを意識的に出来る様になるとは………

 「そんなもんかぁ!?あぁあ!?」

 そしてバリアーを張った勇者を殴り飛ばし、次の標的に襲いかかる!そこからのグレンはもう暴れに暴れた。勇者達がバリアーを張ろうともそれら全てをパンチ1発で破壊し、ぶん殴り、蹴飛ばす!最上位の勇者に殴られた彼らの表情に恐怖が刷り込まれていく。

 「………チッ、誰も俺の攻撃を止められねーじゃねぇか。おら、30分の休憩後にもう一回やるから、必死になれよてめぇら」

 ………こ、これが教員免許を持った人間の理性的な教育なのですか?俺はグレンの凶行を全力でひきながら見ていた。

 もちろん、グレンの攻撃を喰らって30分そこらで回復しきれる勇者なんていない。また実践練習が始まると、回復しきれてない勇者達は満足のいく魔力を発動させられずにまた吹き飛ばされていく。うわーーボロボロなんだけど。

 「おいおいおい、これが実戦だったらお前ら死んでるぞ。つーわけだ、30分後またやるからそれまでに頑張れや」

 そしてグレンは鎧を身につけた小さな小間使いを呼び出すと、這いつくばらせたそいつに座った。こんなの悪魔だよ………魔王の俺すらドン引きだよこんなの………

 「まぁ、グレンの気持ちもわかるけれどね。本気で物事に挑んでない奴を全力でぶん殴りたい気持ち………私も同じ立場ったら同じようにしてたと思う」
 「イリナお前まで!?あんな悪の道に堕ちるのはマジでやめろって!」
 「悪に堕ちるだけで彼らを助けられるのなら、私は簡単に悪に堕ちるよ。………死にそうなほどの痛い思いをするだけで、本当に死なずに済むのなら安いもんでしょ」

 そうかもしれないけれどね!?でももっとやり方がさぁ………

 「甘ったれただけで上に行けるのなら誰も苦労しないんだよ。今彼らに必要なのは危機感だ。戦いは常に死と隣り合わせだという危機感」

 ………カイの死から、やはりイリナの考え方は変わった。とても安全思考だ。戦闘において理想を押し付ける前みたいな戦い方はしない。

 「それは君も同じだよ、ミフィー君。勇者の力を身につけたいんでしょ?私が本気で相手してあげる」
 「………いや、イリナさん?別に俺はそんな死ぬような思いなんて………」
 「残り2日しかないんだよ、甘ったれるな」
 「でもよく考えて下さいよ、戦いをすることは悲しみを生むということ。冷静にかんが逃げろ!」

 俺は大量の水を生み出し俺とイリナの間に壁を作り出すと全力で逃げ出す!グレンのせいでイリナのやる気に火がついちまった!このまま鍛錬したら俺が半殺しにされてしまう!イリナのやる気がなくなるまで姿を隠さなくちゃ!

ドボォン!!

 しかしその水の壁をパンチ1発で吹き飛ばすとイリナは一瞬で距離を詰めてきた!こんの怪力お化けが!
 魔剣でイリナと自分の位置を切り替え、背後から殴りかかる!

タンッ

 全力で殴ったのに全然痛くなさそうな音が出たんだけど!

 「もっと本気で殴らないとダメだよ!」

 そして振り回されるイリナの長い右脚!俺の顎めがけて飛んでくる後ろ回し蹴りを両手でガードするが、威力がありすぎる!吸収しきれなかった衝撃で俺は吹き飛ばされた!
 あいつ、攻撃が当たると同時に体をひいて俺の攻撃の威力を吸収しきりやがった!多分無意識でやってるんだろうけれど、そういう部分が天才だよなぁこいつ!

バチィインン!!!

 イリナの身体から雷が弾けた!!その強すぎる電撃は空間を駆け回り、遠くにある木々を燃やしていく!!

 「今からするのはリヒトを倒すための攻撃だから。本気でやらなきゃ身体がなくなるよ」

 え?いや、そんなものを練習に持ち込んじゃいけないだろ!

ッッッパァァアアンンンン!!!!

 そんな俺にお構いなくイリナが飛び出した!!地面の磁力に反発しながら毎秒加速していくイリナはマッハ10を軽く超えた!!イリナの姿がまともに見えねぇ!!

ドッッッッッパァァアアンンンン!!!!

 そしてかまされる一撃!!水と炎で壁を作り出し両手をクロスさせて防御したとはいえ、攻撃が凄まじすぎる!!その衝撃に耐えきれなかった両手が吹き飛び骨がバラバラに折れた!!

 「………攻撃の方はからっきしだけど、防御の方は完璧じゃん。ちゃんと魔力を纏ってたよ」
 「だからって荒治療すぎんだろっっ!!」

 赤黒く変色した両腕をぶら下げながら、俺は立ち上がる!両腕が燃えるように痛い!!これなら魔力を纏わせて防御しなければよかった!!中途半端に防御したせいで神経が死にきれてない!!

 「まぁまぁ、それじゃあ病院に行こうかミフィー君」
 「ちょっと待て!俺1人で行くからやめっ」

 イリナの目に見えないジャブが俺の顎を的確に捉え俺は気を失った。



 表面世界から戻っていた俺は自室の机に向かって座っていた。今日の復習、今日の復習だ。表面世界に頻繁に出入りするようになってから勉強時間を満足に取れなくなっている。短い時間で効率よく勉強しなきゃ。

 俺はノートにペンを走らせる。

 あとちょっとだ、あとちょっとで全てが終わる。そうすれば俺はあの世界に行かないで済むようになる。

 文字を書く速さが増していく。

 カースクルセイドはこの戦いに向けてとても多くの時間をかけて準備しているのがよく分かった。今のこの付け焼き刃の戦法で勝ち切るのは不可能に近い。それに決定的で致命的なダメージを与えなきゃ奴らの復活の芽は摘めない。

 線が乱雑になっていく。

 大丈夫。大丈夫じゃないか。俺は一度やったことがあるだろ。一年前のことをまたやるだけだ。今度は失敗しない、怖気つかない。大丈夫、大丈夫だから。

ダンッ!

 ペンを握り締めていた右手を机に叩きつけた!

 「大丈夫………大丈夫…………全員殺すだけなんだから…………」

 俺は復習を進めた。ノートに書き込まれた線はあまりにも文字からかけ離れていた。



 ~アジト殲滅戦まで残り 1日 ~

 感覚が研ぎ澄まされているのがわかる。時計の針の音がやけに煩い。周りの声は聞こえないのに、なぜか時計の音だけは消えてくれない。カチカチと、明日へと時間が進んでいく。止められないのだとやかましく俺に伝えてくる。

 「………寝不足?」

 登校してきた遼鋭が俺の顔を覗き見た。

 「勉強時間が少なくてさ、睡眠時間削らないとやりきれないんだよ」
 「いつも3時間ぐらいしか寝てない君の睡眠時間削ったら何が残るんだよ」
 「徹夜した達成感だけだな」

 予習を済ませた俺は目を閉じた。3秒だけ意識を飛ばせば眠った実感が得られる。それで今日は乗り切るか……
 時計の針がやけに煩い。明日がドンドン迫ってくる。

 「………明日なんてこなきゃいいのに」

 俺は誰にも聞こえない声で呟いた。

 「明日は来るよ。明日も、明後日も……修学旅行も」

 なのに遼鋭は聞こえている。身体の作りまで超人だなこいつ。

 「そういえば今日のホームルームでお前なんか言うんだろ?ちゃんと準備してるのか?」

 隣の宏美が聞いてきた。

 「お前はスピーチとかマジで下手だからなぁ。一日とかそこら準備したところで………」
 「ああ大丈夫だ」

 俺は無表情で呟いた。

 「………そっか。ならいいんだ」

 その言葉を最後に宏美は黙った。

 20分後、ベルが鳴った後にホームルームが始まる。その最中俺はずっと上の空だった。

 「それでは修学旅行について飯田さんから話があるそうです」

 俺は立ち上がり教卓まで歩いていく。そして生徒全員を眺める。

 「………私ごとで申し訳ないのですが、修学旅行当日に予定が入ってしまい休まなきゃいけなくなりました」

 宏美とイリナが驚いて目が大きくなった。だが俺は無視して話を続ける。

 「ただそうなると私の班の人数が少なくなってしまい修学旅行本来の目的である[学友と思い出を共有し学校生活をより綿密に過ごす]ことが達成できないと判断。イリナさん達の班と合併することにしました。……以上です。何か質問あれば受け付けます」
 「ちょ、ちょっと待て狩虎!用事ってなんだよ!」
 「用事は用事です。こんなに大人数がいる場で喋れるような内容ではないです。………他には?」

 ………いないな。それじゃあさっさと終わらせるか。

 「ということです。先生、ホームルームを続けてください」

 俺は席に戻り、残りのホームルームを聞き流した。あとちょっとだ、明日で全てが終わる。大丈夫、大丈夫だから………


 それから授業は何事もなく進んでいった。いたっていつも通り、これといったイレギュラーなど起こりようもない。だってここは争いのない現実世界なのだから。

 「何度も言ってるだろ!狩虎!お前何考えるんだよ!」

 昼休み、ご飯を食おうとしたら宏美がつっかかってきた。

 「何って、さっき言った通りだよ。修学旅行は休むから俺抜きで楽しんでくれ」
 「いやだからなんでお前が休まなきゃいけないんだって聞いてるんだよ!」
 「んーーー面倒だから?」

 俺は欠伸をした後に弁当箱を開けた。

 「面倒って………」
 「あんなの金の無駄だろ。あの金があるのならパソコン買ってゲームしてた方がうん十倍有意義だ。無駄なものに金を割く気はないんだ」
 「お前っ!」

バチィン!!

 思いっきり頬っぺたを叩かれた。宏美はいまだに怒りで目を光らせながら俺を睨みつけてくる。

 「私が許すと思ってるのか!そんな幼稚な!言い訳で!折れるほど!私がっ!!」

 宏美は机を両手で叩いた。そして俺をキツく睨みつけた。

 「………許すわけがないだろ」
 「………あとちょっとなんだ」

 俺は宏美の目を見ながら呟いた。

 「あとちょっとで決着がつくんだ。俺が生み出した過去にようやく………だから、だからさ…………」

 俺は精一杯の笑顔を宏美に向けた。

 「許してくれないかな、あと一日だけ」
 「つっ…………」

 宏美は自分の席に着くと放心しながら黒板の方を見続ける。

 「………ずりいぞ、その言い方」
 「………俺もそう思う」

 俺は弁当をかきこんだ。



 生徒会もまた何事もなく終わった。みんな無言で仕事を終わらせていく。俺も久しぶりに仕事に着手し、全てを終わらせると早めに帰った。時間は………16時。かなり早かったな、ご飯を食べて理事長からの仕事を終わらせるには十分だろう。

 家に着いてから俺はキッチンに向かった。そして冷蔵庫を開けて作り置きされているご飯を取り出し電子レンジにぶち込む。
 待っている間にテレビをつけてボーッと眺める。テレビを見るなんていつぶりだろう。………まだ連続殺人事件解決してなかったんだ。東京の話だからどうでもいいけど、それにしても長いな。警察は何してんだ。

チーン

 俺は電子レンジからアツアツとおかずを取り出すと、テーブルに置いてご飯をよそう。そして両手を合わせて食前の言葉を言い終わるとご飯を食べる。
 歳を取れば取るほど漬物が美味しく感じるな。あの野菜の食感を楽しんでいる感じが堪らなく楽しい。それを炊き立てで甘い、湯気のたつ白米で流し込み肉と野菜の炒め物を食べる。その口の中に残った肉汁と白米の甘さがお味噌汁のしょっぱうまさと合わさり………ふーー、いいご飯だった。

 俺は食器を洗い居間を後にした。



 いつもと同じ時間に表面世界に来た俺は勇者の方々の修行を見ていた。本当は昨日の最後に彼らの試験をするつもりだったけれど、俺が気絶してしまったばかりに今日にずれてしまった。

 「ちょっとミフィー君!朝のあれは何!?ちゃんと説明してよ!」

 そして今度はイリナに朝のことについてからまれる。

 「ああ言っとけばひとまず班はくっつくだろ?」
 「そうだけどさぁ!?」
 「その後に俺が[やっぱ用事なくなっちゃいましたー]って言えば同じ班に合流できるだろ?あの場ではああ言った方がいろんな人が納得してくれるんだよ」
 「なるほどぉ!確かに!てっきり私は本当に君が修学旅行を休むのかと思ったよ!」
 「だろ?それぐらいしないと俺の行動の裏を見られそうだったから仕方ないのよ」

 俺は無言で体育座りをする寿々乃井さんを見る。

 「これで宏美とイリナの班が一緒になりました。俺達に協力してくれますよね」
 「………分かってます。約束したことは守ります。ただ解せないことがあります」

 寿々乃井さんはイリナを見つめる。本当ブレないなこの人。

 「あそこまで自分を貶める必要ありました?もっとスマートな方法があったんじゃないですか?まあ、私は嫌いなあなたの地位が下がったので嬉しくはあるんですけど」

 ブレないなあ本当。

 「俺の1番得意なことは自虐なんでね。あれが1番やりやすかったんですよ」
 「相変わらずダメなやつですね」

 うーーん、それは自覚してる。

 「しかし全然人が来なそうですね」

 昨日のグレンの鍛錬のせいで大勢が逃げ出したみたいだ。残ったのは寿々乃井さん含めて3人だけ。これでどうやってユピテルさんを守りきるんだよ。

 「あんなんで逃げ出すような奴が人を守れるわけがねぇ。丁度よかったんだよ」
 「………それでも人数が欲しかったんですけどね」
 「最大の敵はいつだって使えない味方っていうだろ?有象無象が集まったって足手纏いにしかならねぇ。少数精鋭が1番だ」

 ああ言えばこう言いやがって………ええそうですね、グレンさんの言う通りですね。

 俺は鍛錬を続ける2人の勇者を見続ける。それにしてもずっと頑張るなぁ彼ら。

 「………もういいや、彼ら合格でいいよ」
 「えっ!?そんなテキトウに!?」
 「痛い思いをしても逃げない彼らが、重要な局面で逃げ出すとは思えない。適材適所だよ適材適所」

 俺は2人の元に近づいて親指を立てた。

 「おめでとうございます!2人とも合格です!これからよろしくお願いしますね!」
 「「えっ!?」」

 2人とも同じタイミングで同じ反応をした。そらまぁそうだよなぁ。

 「もうグレンさんに殴られる心配もありません!おめでとうございます!」
 「ほ、本当ですか!?」
 「彼の機嫌を損ねなければ大丈夫です!ちなみに俺は何もしてないのに殴られますけどね!」
 「殴ってない、蹴りだ」
 「暴力に種類などない!」

 俺は2人をこっちに連れてきて円陣を組んだ。

 「それじゃあ明日の作戦会議をしましょう。………とても大切ですよ」

 俺は真剣な表情で2人を見つめた。
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