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二章 新たな出会いと冒険
別れの挨拶
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「そうか、気を付けて、な」
翌朝、目が覚めた僕は最初に宿の大男さんに別れの挨拶をした。この人には本当にずいぶんお世話になった。娘さんのお古はそのまま貰っていいということだったので、今でも大事に着ている。三年経っても着れるあたり、僕の成長度合いがわかるね。
ごりごりと久々に頭を撫でてくれる。スティーグの事もそうだけど、彼のことも僕は忘れることはないだろう。
こうして一人目に別れを告げるて次の人へ。行く場所はもう決まっている。
門番さんに軽く挨拶して中へ入れば、目当ての人はすぐ見つけることができた。
「あら、メルタさん。こんにちは。今日はどうされました?」
「えっと、冒険者になって街を出ることになったから、挨拶まわりに」
「そうでしたか。見聞を広げるのは良いことです。あなたの行く先に幸いのあらんことを」
教会にもそれこそ沢山お世話になった。昨日イノシシを無理やりとはいえなんとかできたのも、聖堂騎士さんたちの特訓のおかげだ。
それに、この世界の常識も何もほとんど知らない僕に色々な事を教えてくれた。ここにもしばらく来れないってなると、ひっこめたはずの寂しさが顔を出す。でも、足を止めるわけにはいかないもんね。
聖堂騎士さんたちのところにも顔を出して挨拶を告げたあとは、僕を一時的に雇っていてくれたパン屋さんへ。見ず知らずの僕をフィリーネさんの紹介だからってほとんど何も聞かずに働かせてくれた。お給金もくれたし、こっそり数少ない白パンを食べさせてくれたりもした。ここの味も楽しめないとなると、なかなかに残念だ。次の街でもおいしいパン屋さんがあればいいけど、基本的にその日暮らしになる可能性を考えたら期待しすぎないほうがいいかもしれない。
最後に行くのは冒険者ギルドだ。一日しかお世話にはならなかったけど、アランもギルドには挨拶しとけって言ってたしね。キチンと筋は通さないと、ということだろう。
初日と同じようにスイングドアを開けると、変わらない喧噪がそこにある。ラウラさんも昨日と同じテーブルに着いているのが見えた。
「あら、一日だけなんて寂しいわね」
このギルドやラウラさんとはあまり関わることは無かったけど、この街にきて最初に来たところだからか、何故か思い入れがある。
ラウラさんもどこか思うところがあるのだろう、その言葉を裏付けるように彼女の耳もぺたんと伏せてしまっている。
「アランって同い年くらいの冒険者と、アスラントに行くんです」
「そう、あそこは町が大きいのもあるけど、遺跡があるから魔物退治にかかわる仕事も多いはずよ。鍛えるにしても稼ぐにしても良いけど、体には気を付けてね」
「はい」
カウンターの向こうから手を伸ばして僕の頭を撫でてくれる。おお、この世界にきて一番の撫で上手。雑じゃない。
「スティーグが最初あなたを連れてきたときはどうなるかって思ったけど、元気になれて良かったわ。」
見えないところできっと心配してくれていたのだろう。僕を撫でる顔は笑顔だけれども、その目には寂しさが浮かんでいるように思えた。
「貴方が何をしてどうするのか自由だけれども、くれぐれも死ぬような事はしないようにね」
「またいつか、きっと元気に戻ってきます」
その言葉を最後に僕は席を立ってギルドの建物から身を返す。
挨拶する人がそこまでは多くないということもあって、まだ日は上り切って少したったところだ。こんな時間になると当然ながら、お腹がすく。今頃はアランは準備に動いているだろうし、僕はとりあえずお昼ご飯でも食べようかな。
適当な露店からホットドッグを買って口にしながら街を歩く。
僕も残りのお金に気をつけながら、他に必要そうな道具でも買い集めよう。そう決めると大通りから商店が集まる方へ足を向ける。先ずは初日すっかり忘れていたシャベルと水筒かな。
次の街まで多分それなりに距離はあるはずだし、そこまでアランに頼るわけにもいかないだろう。
適当な道具屋を見つけて中に入れば、そこには所狭しと様々な物が売りに出されていた。それこそ日持ちする食材から、簡易な金物まで。一瞬百均みたいだなとは思ったけども、値段当然、百均じゃなかった。
並べられている中で必要そうなのは…… テント用の布と、マント、シャベルに水筒にロープ、体を拭く布と火起こしの道具、ええい多いなぁもう!
あとランプも欲しいけど……
「すいません、冒険者用のランプはあります?」
奥にいた店員さんらしき前掛けを掛けた女の人に聞いてみる。
「油用とスキル石用がございますが、何方をお求めですか?」
おおっとー、ここでスキル石が再登場。しかしランプの良し悪しなんて、正直わかる筈もない。
大人しく店員さんに全部任せてみようかな。
「あの、実は昨日冒険者になったばかりでよくわからないんです。他の道具も一応自分で見繕ってはみたんですけど…… 教えて貰ってもいいですか?」
「ええ、構いませんよ。んー、基本的な物は大丈夫そうですね。ランプは今から選んで、あとは…… 傷薬や簡単な食器、糸と針、ポーチ類ももう少しあった方が良さそうですね」
確かに! 言われてみれば自分が抜けていたのがよくわかる。スティーグだって思い出してみれば結構大きな荷物持ってたし、これくらいは必要だろう。
「もっと細かいものを考え出すとキリはないので、最初の装備としてはこのくらいですね。ランプを選びましょう」
案内されるがままに店の一角へ向かう。通り道には何に使うのかよくわからない道具もあったり、今後色々揃えるのも面白そうだ。何せ力だけはあるからね。少々荷物が重くても大丈夫。
「ランプはこの辺りですが、先程申し上げた様に油用とスキル石用の2種類がございます。油用は燃料も用意しやすく安価ですが、まず火を点ける必要がある事と燃料の油を携帯しなければならないこと、そして付いている間は手に持つ必要があるのが難点です。しかし、燃料の油は小瓶に分けておけば、攻撃手段に転用したり、松明を作る際にも便利ですね」
最初に持ってこられたのは、正にキャンプ用品とかで見た覚えがあるオイルランプだ。端っこには見本用だろうか、一つがその芯に火を灯し、辺りを柔らかく照らしている。
「次にスキル石用ですが、こちらは燃料としてどの階級の物でも構いませんが、光に属するスキル石を使用します。燃料の価格が油に比べて高くなりますし、基本的に中にスキル石を焚べたら、力を使い切るまで明かりは点きっぱなしになります」
次に店員さんが持ってきたのは金属でできた筒状のランプだ。かろかろと音がするのは中にスキル石が入っているからだろうか。
筒の外側、スリーブになっている部分がくるりと回されると、開けられていた穴から明かりが漏れ出す。
「その反面、火をつける手間も環境も影響しないのは大きなアドバンテージですね。明るさは中にある発光石の精度に影響され、時々こちらも交換が必要です。総評すると使いやすいし頑丈ですが、維持にお金がかかりやすいのが難点ですね。私個人としてはスキル石用の方が汎用性が高いためおすすめです」
うーん、僕の事だ油用だといつかひっくり返したり落としたりして壊れそうな気がする。
スキル石用だと懐中電灯に近いと思えば使いやすいかもしれない。火じゃないから腰に提げて使うって方法も取れるだろうし、火が起こせない時でも役立ちそうだ。
「じゃあスキル石用で、腰に提げられるのはあります?」
「はい、こちらがコンパクトで邪魔にならないのでよろしいかと。使い方は燃料の石はそこを回していただき、外れたら中に入れてください。また明かりを点ける際はこの筒を引っ張ると明かり部分が出てきます」
僕の問いにすぐに商品を出してくれるお姉さん。プロだね。だけど一番の問題は……
「えーと、ここまでのお会計、これで足りるかな?」
僕のなけなしのお金、皮袋の中身を手に並べて見せる。
「ちょっと厳しいですね…… 少し他の物を整理して選び直してみましょう」
結果いくつかの道具のランクを落として、冒険者装備はなんとか整える事ができた。
お財布をほぼ空にした僕の足取りが少し重たかったのはアランには内緒にしておこう。
翌朝、目が覚めた僕は最初に宿の大男さんに別れの挨拶をした。この人には本当にずいぶんお世話になった。娘さんのお古はそのまま貰っていいということだったので、今でも大事に着ている。三年経っても着れるあたり、僕の成長度合いがわかるね。
ごりごりと久々に頭を撫でてくれる。スティーグの事もそうだけど、彼のことも僕は忘れることはないだろう。
こうして一人目に別れを告げるて次の人へ。行く場所はもう決まっている。
門番さんに軽く挨拶して中へ入れば、目当ての人はすぐ見つけることができた。
「あら、メルタさん。こんにちは。今日はどうされました?」
「えっと、冒険者になって街を出ることになったから、挨拶まわりに」
「そうでしたか。見聞を広げるのは良いことです。あなたの行く先に幸いのあらんことを」
教会にもそれこそ沢山お世話になった。昨日イノシシを無理やりとはいえなんとかできたのも、聖堂騎士さんたちの特訓のおかげだ。
それに、この世界の常識も何もほとんど知らない僕に色々な事を教えてくれた。ここにもしばらく来れないってなると、ひっこめたはずの寂しさが顔を出す。でも、足を止めるわけにはいかないもんね。
聖堂騎士さんたちのところにも顔を出して挨拶を告げたあとは、僕を一時的に雇っていてくれたパン屋さんへ。見ず知らずの僕をフィリーネさんの紹介だからってほとんど何も聞かずに働かせてくれた。お給金もくれたし、こっそり数少ない白パンを食べさせてくれたりもした。ここの味も楽しめないとなると、なかなかに残念だ。次の街でもおいしいパン屋さんがあればいいけど、基本的にその日暮らしになる可能性を考えたら期待しすぎないほうがいいかもしれない。
最後に行くのは冒険者ギルドだ。一日しかお世話にはならなかったけど、アランもギルドには挨拶しとけって言ってたしね。キチンと筋は通さないと、ということだろう。
初日と同じようにスイングドアを開けると、変わらない喧噪がそこにある。ラウラさんも昨日と同じテーブルに着いているのが見えた。
「あら、一日だけなんて寂しいわね」
このギルドやラウラさんとはあまり関わることは無かったけど、この街にきて最初に来たところだからか、何故か思い入れがある。
ラウラさんもどこか思うところがあるのだろう、その言葉を裏付けるように彼女の耳もぺたんと伏せてしまっている。
「アランって同い年くらいの冒険者と、アスラントに行くんです」
「そう、あそこは町が大きいのもあるけど、遺跡があるから魔物退治にかかわる仕事も多いはずよ。鍛えるにしても稼ぐにしても良いけど、体には気を付けてね」
「はい」
カウンターの向こうから手を伸ばして僕の頭を撫でてくれる。おお、この世界にきて一番の撫で上手。雑じゃない。
「スティーグが最初あなたを連れてきたときはどうなるかって思ったけど、元気になれて良かったわ。」
見えないところできっと心配してくれていたのだろう。僕を撫でる顔は笑顔だけれども、その目には寂しさが浮かんでいるように思えた。
「貴方が何をしてどうするのか自由だけれども、くれぐれも死ぬような事はしないようにね」
「またいつか、きっと元気に戻ってきます」
その言葉を最後に僕は席を立ってギルドの建物から身を返す。
挨拶する人がそこまでは多くないということもあって、まだ日は上り切って少したったところだ。こんな時間になると当然ながら、お腹がすく。今頃はアランは準備に動いているだろうし、僕はとりあえずお昼ご飯でも食べようかな。
適当な露店からホットドッグを買って口にしながら街を歩く。
僕も残りのお金に気をつけながら、他に必要そうな道具でも買い集めよう。そう決めると大通りから商店が集まる方へ足を向ける。先ずは初日すっかり忘れていたシャベルと水筒かな。
次の街まで多分それなりに距離はあるはずだし、そこまでアランに頼るわけにもいかないだろう。
適当な道具屋を見つけて中に入れば、そこには所狭しと様々な物が売りに出されていた。それこそ日持ちする食材から、簡易な金物まで。一瞬百均みたいだなとは思ったけども、値段当然、百均じゃなかった。
並べられている中で必要そうなのは…… テント用の布と、マント、シャベルに水筒にロープ、体を拭く布と火起こしの道具、ええい多いなぁもう!
あとランプも欲しいけど……
「すいません、冒険者用のランプはあります?」
奥にいた店員さんらしき前掛けを掛けた女の人に聞いてみる。
「油用とスキル石用がございますが、何方をお求めですか?」
おおっとー、ここでスキル石が再登場。しかしランプの良し悪しなんて、正直わかる筈もない。
大人しく店員さんに全部任せてみようかな。
「あの、実は昨日冒険者になったばかりでよくわからないんです。他の道具も一応自分で見繕ってはみたんですけど…… 教えて貰ってもいいですか?」
「ええ、構いませんよ。んー、基本的な物は大丈夫そうですね。ランプは今から選んで、あとは…… 傷薬や簡単な食器、糸と針、ポーチ類ももう少しあった方が良さそうですね」
確かに! 言われてみれば自分が抜けていたのがよくわかる。スティーグだって思い出してみれば結構大きな荷物持ってたし、これくらいは必要だろう。
「もっと細かいものを考え出すとキリはないので、最初の装備としてはこのくらいですね。ランプを選びましょう」
案内されるがままに店の一角へ向かう。通り道には何に使うのかよくわからない道具もあったり、今後色々揃えるのも面白そうだ。何せ力だけはあるからね。少々荷物が重くても大丈夫。
「ランプはこの辺りですが、先程申し上げた様に油用とスキル石用の2種類がございます。油用は燃料も用意しやすく安価ですが、まず火を点ける必要がある事と燃料の油を携帯しなければならないこと、そして付いている間は手に持つ必要があるのが難点です。しかし、燃料の油は小瓶に分けておけば、攻撃手段に転用したり、松明を作る際にも便利ですね」
最初に持ってこられたのは、正にキャンプ用品とかで見た覚えがあるオイルランプだ。端っこには見本用だろうか、一つがその芯に火を灯し、辺りを柔らかく照らしている。
「次にスキル石用ですが、こちらは燃料としてどの階級の物でも構いませんが、光に属するスキル石を使用します。燃料の価格が油に比べて高くなりますし、基本的に中にスキル石を焚べたら、力を使い切るまで明かりは点きっぱなしになります」
次に店員さんが持ってきたのは金属でできた筒状のランプだ。かろかろと音がするのは中にスキル石が入っているからだろうか。
筒の外側、スリーブになっている部分がくるりと回されると、開けられていた穴から明かりが漏れ出す。
「その反面、火をつける手間も環境も影響しないのは大きなアドバンテージですね。明るさは中にある発光石の精度に影響され、時々こちらも交換が必要です。総評すると使いやすいし頑丈ですが、維持にお金がかかりやすいのが難点ですね。私個人としてはスキル石用の方が汎用性が高いためおすすめです」
うーん、僕の事だ油用だといつかひっくり返したり落としたりして壊れそうな気がする。
スキル石用だと懐中電灯に近いと思えば使いやすいかもしれない。火じゃないから腰に提げて使うって方法も取れるだろうし、火が起こせない時でも役立ちそうだ。
「じゃあスキル石用で、腰に提げられるのはあります?」
「はい、こちらがコンパクトで邪魔にならないのでよろしいかと。使い方は燃料の石はそこを回していただき、外れたら中に入れてください。また明かりを点ける際はこの筒を引っ張ると明かり部分が出てきます」
僕の問いにすぐに商品を出してくれるお姉さん。プロだね。だけど一番の問題は……
「えーと、ここまでのお会計、これで足りるかな?」
僕のなけなしのお金、皮袋の中身を手に並べて見せる。
「ちょっと厳しいですね…… 少し他の物を整理して選び直してみましょう」
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