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四章 二つ目の国
聖地にて
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結論からいえば、聖地では神様に出会うことはなかった。
お祭りの会場になっているので、色々見て回るのは簡単だったのだが、一向にあの白い場所に呼ばれる時に鳴る鐘の音が聞こえることはなかった。
結果僕たちはただ、お祭りを買い食いしながら歩いて回るだけに終わったのだった。
「まぁそんな時もあるって」
「いままでがトントン調子にいってたからちょっと期待しちゃってたんだよね」
特に力の神様なんてなんでもない街の教会で出てきたんだから、きっとレア度は低いに違いない。
だけど、まだ知恵の神様みたいに縁の教会で祈ったら出てきてくれるならまだしも、下手に狩猟神さまみたいに条件を満たさないと力をくれないとかやらかしてくれると、なかなか大変だ。
「とにかくここが違うってなったらもう一か所の教会の方にいってみよう」
「うし、とりあえず最短距離でいくなら山越えすることになるから、その装備整えるためにも、ここで金かせぐか」
「そうだね、食料も残りが怪しいから買っておきたいし」
「とりあえず、ギルドに顔出してみようぜ。祭りの最中でも何かあるかもしれねぇし」
ということで、僕らはギルドへと足を運んだのであった。たどり着いた冒険者ギルドはいつもよりも閑散としていた。
それも当然だろう、なにせこの村にいる冒険者たちはほとんどが祭りに参加して楽しんでいるのだ。
それでも幸い仕事はあるようで、クエストボードにはいくつかの仕事が張り出してあった。
確認してみるとほとんどが討伐系で、しかも山に生息する岩トカゲがほとんどだった。
受付の人に聞いてみると、岩トカゲの肉は筋肉質ながらもやわらかく、癖もない。その上非常に美味なため、このお祭りで大量消費されているので、追加は大歓迎らしい。
他を眺めてみても、岩トカゲ以上に割のよさそうな仕事は他にはなさそうだ。だが、アランはあまりあまり乗り気じゃなさげに唸っている。
「どうしたのさ」
「いや、全身ほとんど岩に囲まれてるんだろ。矢は通じなさそうだし、とどめ刺すってなると剣が欠けそうでなぁ」
あぁ、たしかに。受付の人にみせてもらった姿絵だと、たしかに体の表面のほとんどに岩が付着している。
弱点として書かれているのは関節と首の付け根のみ。下手に剣を振り下ろせば欠けるどころか折れてしまいそうだ。
僕の斧なら下手すれば両断できてしまいそうだけど、彼の剣は普通の剣だもんね、悩むのは仕方ない。
とはいえ、現状財布の中身がそろそろ心もとないのも事実。ただ、ここはお金を稼いでおくべき場面だと思うんだ。
「うーん、確かに難しいかも。けど、これ以外の選択肢はないわけだし」
「そうだよなぁ、出来る限り多めに稼いでまた研ぎに出すかぁ」
どこかうなだれた感じでアランが依頼書を取り、受付で手続きをする。生息地はこの村からすぐ北の山の中ごろ辺りらしい。
往復でも山道がきついだけで、その他は何も問題なさそうだ。
むしろ魔物がいない分安全かもしれない。
こうして僕らはその日のうちに、目的地に向けて出発したのだった。
道中は特に何事もなく順調に進み、僕たちは目的の場所までやってきた。
この山腹の岩肌に岩トカゲは擬態しているらしい。何も考えずに近づくと、足に嚙みつかれてそのままお陀仏なんてこともありうる存外危険な生き物だ。
たしかに遠目に見ればどこにいるかなんてわからない、が
「あそこの岩と、あっこのとこに一匹いるな」
アランにとってはなんてことないらしい。すぐに指さしして僕に注意を促してくれる。
「よく見えるね」
「前の狩猟神さまとの一件以後な。なんとなく見てわかるんだよ」
とはいえ、先に見つけられたアドバンテージはあっても、弓矢じゃ奴の表面の岩は貫けない。どっちみち近づく必要はあるわけだ。
アランに指さされたうちの一体に近づく。まだ反応はなし。ハルバードの間合いギリギリまでくれば流石に見分けがつく。
しかし、こっちの足音に気づいたのか、一番近い一体がこちらに首をもたげる。
肉を取らなきゃいけないから、適当にはっ倒すわけにもいかない。できるなら本体にはダメージをいれずに頭だけに攻撃を集中させるたいところだ。
考えているうちに、のそのそと近くに隠れていたであろう岩トカゲも顔をだす。
おっと、これはちょっと想定外に多い。でも、やることは一つ!
「っせ!」
特に警戒することなく近づいてきていた正面の一体にハルバードを振り下ろす。断末魔を上げることもなく、頭部が両断される。
手ごたえは、確かに岩にあたる反発はあったが、ハルバードには刃こぼれは見られない。よし、これなら弱点だとか何も考えずに一撃を入れられる!
僕の背後ではアランが3匹の首を切り落としていた。うーん、やっぱり速度的な意味だと剣の方が良いよねぇ。でも僕には剣でこいつらの弱点だけを斬るなんて芸当できそうにもない。
そんなことを考えながら、僕は次の獲物に狙いを定めたのであった。
連中どうにも表皮が岩の様な硬さで守っている分、動きが遅い。が、複数を相手にしていると近づいてきた奴が一気に噛みつこうとしてくる。
それの頭をハルバードの石突で砕いて、手近の一体の頭を斧でたたき割る。
あれ、これ結構な数いるんじゃない? 注意しながら周囲を見渡すと、そこら中の岩にトカゲの姿があった。
「アラン、数が多い」
「影にいたんだろうなぁ。擬態してたやつはこんなにいなかったはずだ」
気が付けば囲まれてしまっている。ここまで詰められてしまったら、肉の品質とかあまり言ってられないかも。多少傷がついてしまっても、命あっての物種だからね。
僕らは背中合わせになり、周囲をにらんで戦闘態勢を整える。魔法でドカンが一番楽だけど、それだと肉の納品は絶望的になる。どうやったところで倒した連中の死体も巻き込んでしまう。
氷系だと外殻を貫けないし、雷系は肉が傷むし、炎系はこっちまで丸焦げになりかねない。つまり物理で殴るが一番ってことだ。
「一旦引いて連中を1方向にまとめよう」
「おう、俺が切り開くから、ついてきてくれよ!」
いうが早いか、アランが目のまえの一体に剣を突き刺し、そのまま次の一体を踏み台にして距離をとる。
僕は地面すれすれをハルバードで薙ぎ払い、血路を開いてアランの下にすすむ。
「数がいるって話は聞いてなかったんだがなぁ」
「何事も予想外はやっぱ想定しておくべきだったね」
愚痴りながらも、僕たちは互いにカバーをしあいながら、迫りくるトカゲ共を駆逐していく。
幸いなことに奴らはそこまで速く動けない。連携さえ崩してしまえば、それほど脅威ではないようだ。
しばらくすると、僕たちの周囲に動くものはいない。結局、僕たちが全滅させたのは15匹ほどだった。途中で何回か他の個体の攻撃を受けそうになったりもしたけど、とにかく二人とも無傷だ。
も無傷だ。うん、これならいいだろう。
「とりあえず、この場は片付いたかな?」
「そうだな、この程度なら大丈夫だろ」
二人で死体を集めていく。
今回はアランと一緒だったおかげでかなり余裕をもって対処できたと思う。一人で戦っていたら、もっと苦戦していたかもしれない。どうにも僕の武器の都合上隙ができやすいのをカバーしてもらえる安心感は何物にもかえられないね。
今のところは他の群れが近寄ってくる気配もないので、手近なものから血抜きをして表面の岩を剥がす。これだけで重量がだいぶん違うからだ。ていうかこいつら、やっすい天ぷらみたいに衣ばっかで存外身が少ない。大きさからしっぽ辺りがマンガ肉にならないか期待していたんだけど、無理そうだね。
「さて、解体するか」
ある程度作業を終えたアランが腰に下げたナイフを取り出した。
僕もそれにならい、自分のナイフを取り出すと、岩トカゲの皮に手をかけたのであった。
「終わったー」
時刻はすでに日がちょうど頭上にきたころだ。
山に入ってからもう4時間近く経過していることになる。それだけの時間があれば、それなりの数の肉を確保できていた。
もちろん、内臓なんかはその場で食えるわけじゃないから捨ててきた。腐らせるよりはマシだと思うことにしよう。
「まあ、この量だしな。これで全部か?」
「うん、痛んじゃう前にもってかえろ」
大き目の袋にいれた肉を抱えて下山する。
さあこれで今日の晩御飯は決まりだ。
お祭りの会場になっているので、色々見て回るのは簡単だったのだが、一向にあの白い場所に呼ばれる時に鳴る鐘の音が聞こえることはなかった。
結果僕たちはただ、お祭りを買い食いしながら歩いて回るだけに終わったのだった。
「まぁそんな時もあるって」
「いままでがトントン調子にいってたからちょっと期待しちゃってたんだよね」
特に力の神様なんてなんでもない街の教会で出てきたんだから、きっとレア度は低いに違いない。
だけど、まだ知恵の神様みたいに縁の教会で祈ったら出てきてくれるならまだしも、下手に狩猟神さまみたいに条件を満たさないと力をくれないとかやらかしてくれると、なかなか大変だ。
「とにかくここが違うってなったらもう一か所の教会の方にいってみよう」
「うし、とりあえず最短距離でいくなら山越えすることになるから、その装備整えるためにも、ここで金かせぐか」
「そうだね、食料も残りが怪しいから買っておきたいし」
「とりあえず、ギルドに顔出してみようぜ。祭りの最中でも何かあるかもしれねぇし」
ということで、僕らはギルドへと足を運んだのであった。たどり着いた冒険者ギルドはいつもよりも閑散としていた。
それも当然だろう、なにせこの村にいる冒険者たちはほとんどが祭りに参加して楽しんでいるのだ。
それでも幸い仕事はあるようで、クエストボードにはいくつかの仕事が張り出してあった。
確認してみるとほとんどが討伐系で、しかも山に生息する岩トカゲがほとんどだった。
受付の人に聞いてみると、岩トカゲの肉は筋肉質ながらもやわらかく、癖もない。その上非常に美味なため、このお祭りで大量消費されているので、追加は大歓迎らしい。
他を眺めてみても、岩トカゲ以上に割のよさそうな仕事は他にはなさそうだ。だが、アランはあまりあまり乗り気じゃなさげに唸っている。
「どうしたのさ」
「いや、全身ほとんど岩に囲まれてるんだろ。矢は通じなさそうだし、とどめ刺すってなると剣が欠けそうでなぁ」
あぁ、たしかに。受付の人にみせてもらった姿絵だと、たしかに体の表面のほとんどに岩が付着している。
弱点として書かれているのは関節と首の付け根のみ。下手に剣を振り下ろせば欠けるどころか折れてしまいそうだ。
僕の斧なら下手すれば両断できてしまいそうだけど、彼の剣は普通の剣だもんね、悩むのは仕方ない。
とはいえ、現状財布の中身がそろそろ心もとないのも事実。ただ、ここはお金を稼いでおくべき場面だと思うんだ。
「うーん、確かに難しいかも。けど、これ以外の選択肢はないわけだし」
「そうだよなぁ、出来る限り多めに稼いでまた研ぎに出すかぁ」
どこかうなだれた感じでアランが依頼書を取り、受付で手続きをする。生息地はこの村からすぐ北の山の中ごろ辺りらしい。
往復でも山道がきついだけで、その他は何も問題なさそうだ。
むしろ魔物がいない分安全かもしれない。
こうして僕らはその日のうちに、目的地に向けて出発したのだった。
道中は特に何事もなく順調に進み、僕たちは目的の場所までやってきた。
この山腹の岩肌に岩トカゲは擬態しているらしい。何も考えずに近づくと、足に嚙みつかれてそのままお陀仏なんてこともありうる存外危険な生き物だ。
たしかに遠目に見ればどこにいるかなんてわからない、が
「あそこの岩と、あっこのとこに一匹いるな」
アランにとってはなんてことないらしい。すぐに指さしして僕に注意を促してくれる。
「よく見えるね」
「前の狩猟神さまとの一件以後な。なんとなく見てわかるんだよ」
とはいえ、先に見つけられたアドバンテージはあっても、弓矢じゃ奴の表面の岩は貫けない。どっちみち近づく必要はあるわけだ。
アランに指さされたうちの一体に近づく。まだ反応はなし。ハルバードの間合いギリギリまでくれば流石に見分けがつく。
しかし、こっちの足音に気づいたのか、一番近い一体がこちらに首をもたげる。
肉を取らなきゃいけないから、適当にはっ倒すわけにもいかない。できるなら本体にはダメージをいれずに頭だけに攻撃を集中させるたいところだ。
考えているうちに、のそのそと近くに隠れていたであろう岩トカゲも顔をだす。
おっと、これはちょっと想定外に多い。でも、やることは一つ!
「っせ!」
特に警戒することなく近づいてきていた正面の一体にハルバードを振り下ろす。断末魔を上げることもなく、頭部が両断される。
手ごたえは、確かに岩にあたる反発はあったが、ハルバードには刃こぼれは見られない。よし、これなら弱点だとか何も考えずに一撃を入れられる!
僕の背後ではアランが3匹の首を切り落としていた。うーん、やっぱり速度的な意味だと剣の方が良いよねぇ。でも僕には剣でこいつらの弱点だけを斬るなんて芸当できそうにもない。
そんなことを考えながら、僕は次の獲物に狙いを定めたのであった。
連中どうにも表皮が岩の様な硬さで守っている分、動きが遅い。が、複数を相手にしていると近づいてきた奴が一気に噛みつこうとしてくる。
それの頭をハルバードの石突で砕いて、手近の一体の頭を斧でたたき割る。
あれ、これ結構な数いるんじゃない? 注意しながら周囲を見渡すと、そこら中の岩にトカゲの姿があった。
「アラン、数が多い」
「影にいたんだろうなぁ。擬態してたやつはこんなにいなかったはずだ」
気が付けば囲まれてしまっている。ここまで詰められてしまったら、肉の品質とかあまり言ってられないかも。多少傷がついてしまっても、命あっての物種だからね。
僕らは背中合わせになり、周囲をにらんで戦闘態勢を整える。魔法でドカンが一番楽だけど、それだと肉の納品は絶望的になる。どうやったところで倒した連中の死体も巻き込んでしまう。
氷系だと外殻を貫けないし、雷系は肉が傷むし、炎系はこっちまで丸焦げになりかねない。つまり物理で殴るが一番ってことだ。
「一旦引いて連中を1方向にまとめよう」
「おう、俺が切り開くから、ついてきてくれよ!」
いうが早いか、アランが目のまえの一体に剣を突き刺し、そのまま次の一体を踏み台にして距離をとる。
僕は地面すれすれをハルバードで薙ぎ払い、血路を開いてアランの下にすすむ。
「数がいるって話は聞いてなかったんだがなぁ」
「何事も予想外はやっぱ想定しておくべきだったね」
愚痴りながらも、僕たちは互いにカバーをしあいながら、迫りくるトカゲ共を駆逐していく。
幸いなことに奴らはそこまで速く動けない。連携さえ崩してしまえば、それほど脅威ではないようだ。
しばらくすると、僕たちの周囲に動くものはいない。結局、僕たちが全滅させたのは15匹ほどだった。途中で何回か他の個体の攻撃を受けそうになったりもしたけど、とにかく二人とも無傷だ。
も無傷だ。うん、これならいいだろう。
「とりあえず、この場は片付いたかな?」
「そうだな、この程度なら大丈夫だろ」
二人で死体を集めていく。
今回はアランと一緒だったおかげでかなり余裕をもって対処できたと思う。一人で戦っていたら、もっと苦戦していたかもしれない。どうにも僕の武器の都合上隙ができやすいのをカバーしてもらえる安心感は何物にもかえられないね。
今のところは他の群れが近寄ってくる気配もないので、手近なものから血抜きをして表面の岩を剥がす。これだけで重量がだいぶん違うからだ。ていうかこいつら、やっすい天ぷらみたいに衣ばっかで存外身が少ない。大きさからしっぽ辺りがマンガ肉にならないか期待していたんだけど、無理そうだね。
「さて、解体するか」
ある程度作業を終えたアランが腰に下げたナイフを取り出した。
僕もそれにならい、自分のナイフを取り出すと、岩トカゲの皮に手をかけたのであった。
「終わったー」
時刻はすでに日がちょうど頭上にきたころだ。
山に入ってからもう4時間近く経過していることになる。それだけの時間があれば、それなりの数の肉を確保できていた。
もちろん、内臓なんかはその場で食えるわけじゃないから捨ててきた。腐らせるよりはマシだと思うことにしよう。
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