ハッピーエンドにねじ曲げろ

002

  こんにちわ､カティです｡一歳になりました｡

  …え？展開が早い？そこは気にしないでください｡語ることはなにもありません｡
  しいて言うなら記憶が残ってるせいでバッチリ黒歴史が出来ちゃったことくらいです｡
  
  それはさておき､この世界はやっぱり私が前世でやっていた乙女ゲームの世界でした｡
  そして､私ことカティは端的に言いますと悪役令嬢の取巻きその1です｡
  オマケにゲームの中ではデ…ぽっちゃりさんでした｡
  …………正直に言います｡相当なデブでした｡

  あ､勘違いしないで下さいね､今現時点ではふとっていませんから｡
  
  っていうか今のところ太る予定はないから｡

  まぁそれはいいとして､この世界魔法があるんです！！！
  いええええええい！！！

  魔法！あぁ､なんていい響き！
  そして､もちろん使えますよ！魔法！

  え？お前一歳児だろって？
  大丈夫！周りの大人にはバレてないんだなこれが！


  そもそも､魔法を知ったきっかけが部屋に置いてあった魔法書(仮)だったから｡
  それに､私の部屋には誰も入ってこないしね｡

  たぶん､お母さん達はとても忙しいんだと思う｡
  私が泣いたりしたらすぐに来てくれるけど､それ以外だと部屋に来るのは食事の時くらいかな？

  これ､私がふつうの一歳児だったらとっくの昔に怪我とかいっぱいしてたよ｡
  だって､この部屋すごく物がいっぱいあってごちゃごちゃしてるもん｡

  でもまぁ､そんな環境のおかげでゆっくり魔法の研究が出来たんだけどね！
  

  さて､ここら辺でこの世界の魔法について整理しておこう！

  まず､この世界には魔力がある｡この魔力の量は人それぞれなんだけど平均はだいたい､20から多くて70くらい｡

  ちなみに私の魔力量は知らない｡
  はかり方は専用の器具ではかるか､魔法を使ってはかる方法があるんだけど､分からなかった｡

  ……正確に言えば､はかりきれなかった｡

  私がしたはかり方は､それぞれの属性←(これはあとで説明します)の初級魔法がたいていは魔力5を使うからそれを出せるだけ出すっていうやつなんだけど……終わりが見えなかった｡

  ていうか､自分の魔力量､正直いってなめてた｡
  でもまさか5時間永遠に出し続けても終わらないなんて思わないじゃん？
 
  しかも､私一歳！
  アイムベイビー！

  まぁ､魔力は7歳になったらみんなはかるらしいからそこはいいとして､次は､属性について｡

  属性は平均で､一人1~2個は持ってるもので､いちばん多くて3個｡でも､3個持ってる人なんて滅多にいない｡

  え？私？全属性つかえましたけど何か？

  ちなみに基本的には火属性､水属性､風属性､土属性のこの4つがいちばん多い｡
  その次に多いのが光属性だけど､多いと言っても､全体の5%くらいしかいない｡
  そしてその次が闇属性｡これは全体の2%くらい｡

  最後に､いちばん珍しいのがユニーク属性｡
  今まで発見されてきたのだと､氷属性､魅了属性､時属性､身体属性などがある｡

  ちなみに､私のいちばんのお気に入りユニークは元素属性かな｡
  この属性は私が勝手に作っちゃったけど､でもすごい楽しい｡

 
  コンコン

｢失礼します｣

　
  ん？こんな時間に使用人が来るなんて珍しい｡


｢お嬢様､ご主人様がお呼びです｡｣


  お父様が？何のようだろ？









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変な所で区切ってすみません_(. .)_　
作者です｡
初心者なので気に入らない部分がありましたらコメントして下さい！