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第二章 弓使いと学校のアイドル編
第26話 高嶺乃花の覚醒
しおりを挟む《三人称視点》
彼の顔を思い浮かべたからだろうか。
カランと、自分の肩から何かがおちた。それは、いつかの日からひたすらに練習を重ねていた――自分の弓矢だった。
そこで、彼女は思い出す。絶望の中、何もかも逃げ出したいこの状況の中で。
一つの力強い希望となる弓矢を見た瞬間、当たり前に抱いていたはずの気持ちを、改めて思い出す。
――なぜ、彼女は弓矢を練習し始めたのか?
“憧れた人が使う武器だから”
それは間違っていない。絶望の中、泣きじゃくる自分を見つけてくれた光。そんな彼を象徴するものだから。
“いつか彼と再会したときに、「強くなったんだね」と頭を撫でて欲しかったから”
それも合っている。いつか、強くなった自分を見て笑顔で褒めて貰いたい。私のことを見て欲しい。
そういった様々な気持ちが絡み合い、彼女は“弓使い”となった。
でも、それは本質じゃない。
彼女が弓矢を扱う、原点となるものではない。
じゃあ、彼女にとっての本質――“なぜ、高嶺乃花は”弓使い“になろうと決意したのか? なぜ、息吹翔に憧れたのか?”
再会した翔は自分のことを覚えていなくて、拗ねて自暴自棄になりかけていた乃花は、それをすっかり忘れていた。
でも――この土壇場で思い出す。
誰も助けてくれないこの状況。
目の前には、どうしようもなく恐ろしいバケモノ。そして――一秒も迷わず乃花を助けようと足を踏み出した、かけがえのない友人の存在。
そんな友人が今、身動きがとれずにいる。
路地裏の奥の奥で。逃げることも助けを呼ぶこともできず、苛められて泣きじゃくることしかできなかった昔の自分が、否応にも重なる。
(ああ、そうか……)
ゴーレムが近づいてくる、ズシンズシンという地響きを聞きながら、乃花ははっきりと自覚する。
「私がかっくんに憧れて、弓使いになったのは――彼みたいになりたかったからだ」
自覚すれば、この上なく単純な話。
でも、それが彼女の原点。
誰にも気付かれない路地裏で、ただ泣きわめくことしかできなかった彼女の前に現れ、小さな弓矢で乃花の大きな絶望をぶち抜いた翔。
その姿が鮮烈に焼き付いているからこそ、そんな存在に彼女は憧れたのだ。
では、今の自分はどうだろう?
誰も助けてくれない状況だと知りながら、助けを求めることしかできない自分。
目の前で、自分以上の恐怖と絶望に体中を蝕まれているはずの親友がいながら、保身に走ってしまった自分。
ここにいるのは、路地裏で泣いていたあの頃から、何も変わっていない自分だ。
(……嫌だ、そんなの!)
乃花は自分の唇を噛みしめる。
未だに身体の震えは止まらない。
それでも、乃花は転がり落ちた弓矢を掴み、立ち上がる。目の前まで迫っているゴーレムの赤い単眼を睨みつけ、真美を庇うように前に立つ。
――翔が覚えているかとか、いないかとか、そんなことはもうどうだっていい。
こんな情けない自分を見せるために、乃花は今まで弓矢を練習してきたわけじゃないんだ。
乃花が憧れた息吹翔という人間は、目の前で泣いている子を、動けない子を助けるために、迷わず危険な場所に飛び込んでいける人間だ。
そんな彼に憧れたのなら、ここで逃げない。
乃花は目尻に浮かぶ涙を拭い、それでも後から後から溢れてくる涙を必死に堪えながら、弓矢を構える。
個人ランクはまだBで、Aランク以上からの「魔法矢」は使えない。それでも乃花は逃げない。
目の前で動けないでいる、誰かを守るために。身体を蝕む恐怖と絶望を必死に押し殺し、矢を矢筒から抜いた。
抜いた一本の矢に、硬質化やダメージ増加、麻痺毒など、今使えるありとあらゆるスキルを重ねがけする。
矢を弦につがえ、乃花は大きく引き絞る。
そんな彼女の思いに応えるかのごとく、弓矢が淡白く輝きを増していく。
いや――彼女は気付いていないが、実際に弓矢は彼女の思いに答えて力を増していた。
これは、その場限りのオカルトチックな精神論ではない。
いわく。弓矢とは、元来“邪気から身を守る”と信じられてきた。
霊力の宿る神聖なものである弓矢は、祈祷や破邪に使われてきたのである。
邪を払い、人の願いを的に届けるもの。
つまり――邪から身を守る弓矢という力には、誰かを守りたいという強い“願い”が宿る。
ただ壊すに留まらないその力こそが、“弓使い”の真骨頂。
偶然か、それとも必然か。
恐怖よりもギリギリ勝る感情で勇喜を奮い立たせたことで、この場に限り、高嶺乃花は覚醒する。誰かを守るため、絶望をぶち抜く“弓使い”が、今ここに出現する。
「ぐすっ、ひっく……必ず、守りきる! あの人に、胸を張って「久しぶり」って言える自分になるために!」
ゴーレムの豪腕がゆっくりと振り上げられる。
その異様を前に、乃花は震える足を地面に半ば突き刺すようにして、無理矢理に安定させる。
うなりをあげ、進路上にあるもの全てを押し潰さんと迫る拳。だが、彼女の瞳が捕らえているのはそこじゃない。
矢の狙う先。それは、ゴーレムの弱点である外骨格の間の腰関節。
「当たれぇええええっ!!」
強い願いを弓矢に載せて、彼女は引き絞った右手を離した。
刹那、青白く輝く矢が飛んだ。それはまるで一条の流星の如く駆け抜け、狙い過たず巨大ゴーレムの腰関節をぶち抜く。
「ゴァアアアッ!」
低いうなり声をあげ、上下真っ二つに分かたれたゴーレムが倒れ込む。
目前まで迫っていた拳の軌道が逸れ、近くの壁に深く突き刺さった。
「……か、勝った……?」
猛烈な振動と突風を身体に浴びながら、乃花は呆けたように呟く。
思わず足の力が抜けて転びそうになるのを止めたのは、近くでもぞりと動く気配があったからだ。
「……ん」
側にいた真美が、振動のせいか目を覚ました。
「あれ……私、何して?」
先程の一撃によるショックからだろうか?
一部記憶が混濁しているのか、きょろきょろと辺りを見まわしている。
乃花は安堵したように大きく息を吐いて、彼女の方に近寄って行く。それから、いつかの日の誰かのように、座り込む少女へ向けて手を差し伸べた。
「だ、大丈夫?」
「う、うん。なんとか……」
真美は呆けたように呟き、乃花の手をとろうとして――その手が止まった。
「あ……あ」
口をパクパクさせ、青ざめた顔で乃花の背後を凝視する。
「? どうしたの、真美ちゃん」
その反応を不思議に思った乃花は、思わず後ろを振り返って――絶句した。
倒したはずの強化版“エンペラー・ゴーレム”。その上半身と下半身のつなぎ目から、青黒いゼリーのようなものが出たかと思うと、互いのパーツを引き合わせる。まるで、瞬間接着剤でも塗りたくったように、みるみる元の姿に戻って行く。
それをただ呆然と見つめていた乃花は、掠れた声で呟いた。
「そ、そんな……再生、してる?」
彼の顔を思い浮かべたからだろうか。
カランと、自分の肩から何かがおちた。それは、いつかの日からひたすらに練習を重ねていた――自分の弓矢だった。
そこで、彼女は思い出す。絶望の中、何もかも逃げ出したいこの状況の中で。
一つの力強い希望となる弓矢を見た瞬間、当たり前に抱いていたはずの気持ちを、改めて思い出す。
――なぜ、彼女は弓矢を練習し始めたのか?
“憧れた人が使う武器だから”
それは間違っていない。絶望の中、泣きじゃくる自分を見つけてくれた光。そんな彼を象徴するものだから。
“いつか彼と再会したときに、「強くなったんだね」と頭を撫でて欲しかったから”
それも合っている。いつか、強くなった自分を見て笑顔で褒めて貰いたい。私のことを見て欲しい。
そういった様々な気持ちが絡み合い、彼女は“弓使い”となった。
でも、それは本質じゃない。
彼女が弓矢を扱う、原点となるものではない。
じゃあ、彼女にとっての本質――“なぜ、高嶺乃花は”弓使い“になろうと決意したのか? なぜ、息吹翔に憧れたのか?”
再会した翔は自分のことを覚えていなくて、拗ねて自暴自棄になりかけていた乃花は、それをすっかり忘れていた。
でも――この土壇場で思い出す。
誰も助けてくれないこの状況。
目の前には、どうしようもなく恐ろしいバケモノ。そして――一秒も迷わず乃花を助けようと足を踏み出した、かけがえのない友人の存在。
そんな友人が今、身動きがとれずにいる。
路地裏の奥の奥で。逃げることも助けを呼ぶこともできず、苛められて泣きじゃくることしかできなかった昔の自分が、否応にも重なる。
(ああ、そうか……)
ゴーレムが近づいてくる、ズシンズシンという地響きを聞きながら、乃花ははっきりと自覚する。
「私がかっくんに憧れて、弓使いになったのは――彼みたいになりたかったからだ」
自覚すれば、この上なく単純な話。
でも、それが彼女の原点。
誰にも気付かれない路地裏で、ただ泣きわめくことしかできなかった彼女の前に現れ、小さな弓矢で乃花の大きな絶望をぶち抜いた翔。
その姿が鮮烈に焼き付いているからこそ、そんな存在に彼女は憧れたのだ。
では、今の自分はどうだろう?
誰も助けてくれない状況だと知りながら、助けを求めることしかできない自分。
目の前で、自分以上の恐怖と絶望に体中を蝕まれているはずの親友がいながら、保身に走ってしまった自分。
ここにいるのは、路地裏で泣いていたあの頃から、何も変わっていない自分だ。
(……嫌だ、そんなの!)
乃花は自分の唇を噛みしめる。
未だに身体の震えは止まらない。
それでも、乃花は転がり落ちた弓矢を掴み、立ち上がる。目の前まで迫っているゴーレムの赤い単眼を睨みつけ、真美を庇うように前に立つ。
――翔が覚えているかとか、いないかとか、そんなことはもうどうだっていい。
こんな情けない自分を見せるために、乃花は今まで弓矢を練習してきたわけじゃないんだ。
乃花が憧れた息吹翔という人間は、目の前で泣いている子を、動けない子を助けるために、迷わず危険な場所に飛び込んでいける人間だ。
そんな彼に憧れたのなら、ここで逃げない。
乃花は目尻に浮かぶ涙を拭い、それでも後から後から溢れてくる涙を必死に堪えながら、弓矢を構える。
個人ランクはまだBで、Aランク以上からの「魔法矢」は使えない。それでも乃花は逃げない。
目の前で動けないでいる、誰かを守るために。身体を蝕む恐怖と絶望を必死に押し殺し、矢を矢筒から抜いた。
抜いた一本の矢に、硬質化やダメージ増加、麻痺毒など、今使えるありとあらゆるスキルを重ねがけする。
矢を弦につがえ、乃花は大きく引き絞る。
そんな彼女の思いに応えるかのごとく、弓矢が淡白く輝きを増していく。
いや――彼女は気付いていないが、実際に弓矢は彼女の思いに答えて力を増していた。
これは、その場限りのオカルトチックな精神論ではない。
いわく。弓矢とは、元来“邪気から身を守る”と信じられてきた。
霊力の宿る神聖なものである弓矢は、祈祷や破邪に使われてきたのである。
邪を払い、人の願いを的に届けるもの。
つまり――邪から身を守る弓矢という力には、誰かを守りたいという強い“願い”が宿る。
ただ壊すに留まらないその力こそが、“弓使い”の真骨頂。
偶然か、それとも必然か。
恐怖よりもギリギリ勝る感情で勇喜を奮い立たせたことで、この場に限り、高嶺乃花は覚醒する。誰かを守るため、絶望をぶち抜く“弓使い”が、今ここに出現する。
「ぐすっ、ひっく……必ず、守りきる! あの人に、胸を張って「久しぶり」って言える自分になるために!」
ゴーレムの豪腕がゆっくりと振り上げられる。
その異様を前に、乃花は震える足を地面に半ば突き刺すようにして、無理矢理に安定させる。
うなりをあげ、進路上にあるもの全てを押し潰さんと迫る拳。だが、彼女の瞳が捕らえているのはそこじゃない。
矢の狙う先。それは、ゴーレムの弱点である外骨格の間の腰関節。
「当たれぇええええっ!!」
強い願いを弓矢に載せて、彼女は引き絞った右手を離した。
刹那、青白く輝く矢が飛んだ。それはまるで一条の流星の如く駆け抜け、狙い過たず巨大ゴーレムの腰関節をぶち抜く。
「ゴァアアアッ!」
低いうなり声をあげ、上下真っ二つに分かたれたゴーレムが倒れ込む。
目前まで迫っていた拳の軌道が逸れ、近くの壁に深く突き刺さった。
「……か、勝った……?」
猛烈な振動と突風を身体に浴びながら、乃花は呆けたように呟く。
思わず足の力が抜けて転びそうになるのを止めたのは、近くでもぞりと動く気配があったからだ。
「……ん」
側にいた真美が、振動のせいか目を覚ました。
「あれ……私、何して?」
先程の一撃によるショックからだろうか?
一部記憶が混濁しているのか、きょろきょろと辺りを見まわしている。
乃花は安堵したように大きく息を吐いて、彼女の方に近寄って行く。それから、いつかの日の誰かのように、座り込む少女へ向けて手を差し伸べた。
「だ、大丈夫?」
「う、うん。なんとか……」
真美は呆けたように呟き、乃花の手をとろうとして――その手が止まった。
「あ……あ」
口をパクパクさせ、青ざめた顔で乃花の背後を凝視する。
「? どうしたの、真美ちゃん」
その反応を不思議に思った乃花は、思わず後ろを振り返って――絶句した。
倒したはずの強化版“エンペラー・ゴーレム”。その上半身と下半身のつなぎ目から、青黒いゼリーのようなものが出たかと思うと、互いのパーツを引き合わせる。まるで、瞬間接着剤でも塗りたくったように、みるみる元の姿に戻って行く。
それをただ呆然と見つめていた乃花は、掠れた声で呟いた。
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