短編集(ジャンル多数)

風@

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31〜40

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31.夜を泳ぐ

 みんなが夢に潜っている間、私はあてのない暗闇を彷徨っている。数年前のある日から不眠症になった私は、自分のことを孤独な旅人と感じるようになった。コンビニ店員などの夜勤の人達を含めれば、正確には孤独ではないのだが、私が信用を置く相手は全員朝を待ち眠る。
 
 不眠症になった原因を私はよくわかっていない。もともと人間社会に馴染めなかった私だが、ある日突然眠れない日が続いてこれはまずいと思い病院に行くと、不眠症と診断された。最初のうちは薬を飲めば泥のように眠ることができたが、数ヶ月もすると危機は悪くなり、今では最上に強い薬でも眠ることはできない。

 きっとこれからも私は夜に眠れないこの心と体と生きていく。けれどこの一人ぼっちの暗闇は案外悪くないものだと最近は感じてる。昼間は何でもないような風景も夜というだけで際立った情趣を孕む何かに見えるし、日差しのない通りは暑さも喧騒も含んでないので心地が良い。

 他人と違うことを嘆くのではなく、自分の特権だと受け止めるのが楽な生き方なのだ。私はそう勝手に結論付けて、缶ジュース片手にまた旅に出た。

32.流離

 身を焦がすような残酷すぎる現実を告げられるくらいなら、酔いしれるような優しい嘘を吐いて欲しかった。そう思ってしまったのは僕の我儘である。結局現実逃避をした所で、それは傷口に麻酔をしただけで根本的な解決にはなってない。

 どうやって今自分が歩いてるのかさえわからない。どうやってこの場所に辿り着いたのか。わかるのは、今この場所が僕の夢の中であるということくらいだ。夢の中のお前は全てを忘れてしまっていて、狂ったように踊っている。その様子を見て笑ったの僕の笑顔は、世界で一番醜いものだったと思う。

 油汚れのように蓄積されてこびりついた悲しみを取ることはなかなかできない。生まれては死んでいくこの世の中で、僕らは汚れ続けている。僅かな光に縋って進むくらいなら自分自身も暗闇に堕ちて、細やかな人の世を生きていけばいいと思う。

 きっと僕はお前の存在を呪いのように扱うだろう。あの時はこの煤けた世界を2人で分け合えていたと本気で感じていたし、行くあてがなく流離ってしまったらお前の元に行こうと決めていた。
 
 俺はお前という呪いと歓喜を分かち合って生きていくよ。

33.喧騒と狂乱

 この命はたった一度きり。燃え盛るこの心臓だけが原動力。遊びも仕事も何もかもを全力でやり切る。自分だけのベストアルバムを積み上げていくのが人生。

 危険な賭けが脳を爆発させる。負けたら死ぬような戦いが目を血走らせる。純真無垢な闘争心で挑むのが運命。落ち着かない血流を加速させるのが宿命。

 正規攻略じゃ興奮できない。息が荒くなるようなBAD ENDじゃなきゃ腹は空かない。観客が会場を揺らすような演出が、武者震いが止まらないような強敵が世界を揺るがす。

 底知れない狂気だけが刺激。倒れ込むほどのシナリオが辞められない。退屈は死。変化こそが生。空回り。それでもいい。

 誰か俺を止めてくれないか。諦めが肝心な場面ですら一発逆転を狙うこの俺を。それとも俺に付き合ってくれるのか。迷うくらいなら来なくていい。何度でも立ち上がれる強靭さがあるやつがいい。全力で笑えて、全力で泣けるようなやつを俺は待っている。

34.窓硝子

 いつもそばにあると思っていたものは、変わり映えのない日常の中でするりと失ってしまうものだ。

 彼女は昨日、彼女の大学の先輩と2人で今日の朝までカラオケにいたらしい。僕がこの事を知ったのは彼女の口からではなく、その先輩と僕の友達が繋がっていたからで、要するに告発だ。

 彼女の口からはまだ何も聞いていない。朝も何気ないおはようをLINEで言い合った。ちなみに僕は朝の時点でその事を知っていた。

 僕と彼女は大学一年生で、まだお互いに19歳だ。しかしその友達曰く、カラオケボックスという隔離された狭い空間の中で2人の男女は酒を交わしたという。僕は未だに酒は飲んだことはないし、彼女も飲んだことがないと言っていた。

 彼女は流されて飲むような人間ではない。そんな人間だったならば、僕は最初から付き合ってなかっただろう。それでも別々の大学に入り、羽目を外したくなってしまったのかもしれない。

 僕は彼女のことが大好きで仕方がなかった。そんな思いも一瞬で真実かどうかわからない磨硝子のようなものとなってしまった。そこに映る彼女の笑顔を、上手く見られなくなってしまった。

 ...もしかしたら僕が悪かったのかもしれない。大学に入り、想像以上の忙しさで彼女との時間を大幅に減らしてしまった。彼女に寂しい思いをさせてしまった。だから、僕が悪い。

 朝8時に起きたいうのに、ただ天井を見つめたりするだけで12時くらいにはなっていた。起き上がり窓から差し込むうざったい陽の光を遮断しようとした。その時窓硝子に反射していたのは、つまらなそうな顔をしている誰かだった。

35.全てを悲観するには私はまだ若すぎる

 ここ最近嬉しいことも悲しいことも摂取過多になるくらいには味わった。どちらかいえば嬉しいことの方がたくさんあった。悲しいことなんてそうそう起こることではない。

 それでも人の記憶にこびりつくのは悲しい出来事だ。私には今もそれが雨に濡れたジーパンのようにまとわりついている。

 全てを悲観するには、私はまだ若すぎる。その一つだけが自分の人生の意味だと思い込んでるにすぎないのだ。だから私は何かに打ち込むようにした。

 何かに打ち込んでいるときは、そのことしか考えなくて良いので楽だった。それでも休憩の合間や、ふと気持ちが緩んだ時に苦味が口の中に広がる。その時の頭を内側から殴られたかのような感覚はいつになっても慣れない。

 私は昨今のJ-POPの登場人物ではないので、お酒を飲んだり煙草を吸ったりで現実逃避をすることはない。酒は嫌いだし煙草も大嫌いだ。それでも今の自分を正常に戻すにはその2つが必要なのではないか?と考えてしまう。そういう発想がある時点で、私はまだ若いのだろう。

 若さは力だというが、それと同じくらい若さは感情に振り回される特質があると若い私は思う。何事も経験だという擦られまくって玉みたいになった言葉を胸に、少しずつ歩いていければ良いと思う。少しずつそれを笑い話にしていれば、良いと思う。

36.天秤

 何かを得るためには何かを差し出さなければいけない。一番わかりやすい例は、何かを買うためにはお金を払う必要があるということだろう。アニメなどの創作物では命を代償に絶大な何かを得るというシーンはわりかしよく見られる。ただ、現実世界で直接命を代償に何かを得ることはできない。

 ある日僕は家の物置の奥から見つけてしまった。何かを代償に自分が得たいものを得られる天秤を。その天秤を見つけた時はなんだこれ感が半端じゃなかったが、その天秤にはご丁寧に説明書がついていた。
「あなたの欲しいものを願い、それに見合うと思うものを天秤に掛けてください」
僕は好きなアーティストのアルバムを思い浮かべて、5000円札を天秤に置いた。置いて10秒くらいすると、件のアルバムがお金を置いた皿とは別の方の皿に乗っていた。代償として僕のお金は消えていた。

 それに見合うと思うもの、これに該当するものはお金以外でも適用されるかと思った。それを試すために、僕はお金で買えないもので欲しいものを考えた。...僕も男だ、下心はたっぷりとある。僕は同じクラスの女子生徒の安藤さんに恋心を抱いている。なので頭の中で、安藤さんの彼氏になりたいと想像した。代償として何を払おうかと考えた時、何も思いつかなかったので、とりあえず自分自身の手を天秤に掛けた。先ほどと同じように10秒ほど待ってから手を離す。特に何の変化もなかったので、お金で売買できないものはやはり得られないのだなと考察した。

 次の日学校に行くと、安藤さんと僕の関係は劇的に変化していた。僕は安藤さんと恋人関係になっていた。僕は幸せにぉ溺れていた。

 安藤さんの手を握りながら歩く帰り道で僕は考えていた。安藤さんを手に入れるために、僕は何を支払ったのだろう。お金も払ってないし、大事な物を失ったわけではない。僕はあの天秤に手を置いただけだ、一体何を...

 本当に、一体何なんでしょうね?笑

37.ツッコミ酒場 橘

 仕事帰りに行きつけのバーで店主と話すのが、毎週日曜の習慣だ。

 「マスター、いつもの」
 「いやあんた一見さんだろ」
少々見栄を張ってしまった。私がこの店に来たのは初めてだ。
 「...っとすみません。いきなりツッコンデでしまいまして」
 「いや全然。というより、ここってそういう店ですよね?」
 「そうなんですけど、いきなりですと不快に思われる方もいますので」
 「『ツッコミ酒場 橘』。看板見てビビッと来たんですよね」
 「先週オープンしたばっかなんですけど中々お客さんが入ってこなくてですね、今も店内にはあなただけです」
 「まあ看板見ただけじゃ意味わからないですしね。ツッコまれながら酒飲むってコンセプトがわからないですし...」
 「自分が関西出身なものなので...元々はツッコミ居酒屋にする予定だったんですけど、それだと普通かなって」
 「いやそれでも十分個性的ですよ」
 「そうですかね...何頼まれます?」
 「ポールマッカートニーを一つ」
 「そりゃビートルズや。ジョンレノンも林檎酒もないでっせ」
 「冗談です。いちごオレを一つ」
 「酒やないんかい。かしこまりました」
 「バーのメニュー表にいちごオレなんてあるんですね」
 「娘が好きなんで、山積みにストックしてあるんですよ」
 「ご結婚されてるんですか...あ、指輪されてますね」
 「そうなんですよ、7歳の娘がいます」
 「いいですね、家庭があるって。自分は独身で彼女もいないんで」
 「お客さん真面目でモテそうですけどね。理想が高いとかですか?」
 「いえいえそんな...普通に暮らせればそれでいいんですけどね。けど普通って思ったよりも遠い場所にあるじゃないですか。世間一般的な普通と自分の中での普通が乖離してる場合もあったりしますし...相手の思う普通と自分が思う普通が擦りあって初めて共同生活が成立すると思ってるんです。でもそういう相手とは中々出会えないものですよね。...ってすみません、主観をたらたらと喋ってしまいました。酔ってるのかな」
 「まだ酒一口も飲んでないでしょお客さん、頼んだのいちごオレやし...でも「普通」ですか...僕と妻は存外普通じゃないかもしれないですね」
 「自分に酔ってるのかもしれないです。それと、普通じゃないというのは?」
 「いや、自分がこういう店を営んでいますし、妻の職業も特殊なので」
 「奥さんは何をされてる方なんですか?」
 「SASUKEのセットを作ってます」
 「まじかよ」
 「まじです。年末は家族でSASUKEを見るんですが...妻はクリフハンガーで落ちる選手を見ると嬉しそうな顔して「勝った!私この筋肉の人に勝った!」って喜ぶんですよ」
 「クリフハンガー作ってる方なんですね...独特な視聴者だ」
 「攻略されると悔しそうな顔するんですけど、それもまた可愛いんですよ...お待たせ致しました、いちごオレです」
 「僕、また来ます。絶対」
 「本当ですか、嬉しいです」
 「橘さん?でいいんですか?」
 「ああ、はい。橘と申します」
 「橘さん、次来る時はビートルズカクテル、用意しといてくださいね」
 「どんなん作ればいいねん...ビートルズどんだけ好きなんですか」
 「実家の犬の次くらいには好きですよ。犬飼ってないですけど」
 「じゃあランク外やないか」
 「ツッコミあざす!いただきまーす!」
私はいちごオレを一気飲みした。その後もバナナオレとか牛乳とかいちごオレのおかわりを頼んだ。橘さんは私に対して風呂上がりくらい牛乳飲むやんと言った。絶対また来る。

38.月明かり

 深夜の空に浮かぶ月は、より一層寂しさを感じさせる青白い光を放っている。汗ばむ孤独が体にまとわりつき、私は動けなくなっていた。

 いつからか私の周りから人は消えた。家族は地元にいるが、あいにく私は上京してきたので知り合いはこの地にはいない。同僚や上司、後輩との仲も大してよくはない。

 冬に人肌が恋しくなるのは寒さのせいだ。でもなぜか夏であろうとも誰かの体温を感じたくなる。私はそういう生き物だった。1人では何処にも歩み出せない面倒臭くて弱い人間だった。

 過去に恋人はいた。誰とも長続きはしなかったが、学生の恋愛なんてそんなのだと思う。水面に浮かぶ泡の中の一粒のように、誰にも気に留めれられることなく弾けていく。それが子供の恋愛だ。

 大人になって、責任感のある恋はしてこなかった。それどころか親密な関係を誰かと気づくことも叶わなかった。いつからか私の歯車は世間とは異なる運動を始めていた。私の秒針は、異界の時を刻み続けている。

 暑さと湿度にやられて、いや、主に最近頻繁に感じる虚しさに苛まれているせいで寝つきが悪くなっていた。私が過度に感じるというのもあるが、やはり人は誰かといたいものだ。孤独は怖い。一人ぼっちのまま眠るのは寂しい。この弱さを受け止めてくれる人が現れてほしい。

39.推し×推し=美味しい(?)

 推しが推しの曲をカバーしてくれるのが一番健康にいいと思う。好きなものに好きなものが合わさってるのだから、そりゃ素晴らしい。こういうことを言うと「カレーとケーキ一緒に食ってもまずいだろ笑」とか言ってくる野暮くさい糞餓鬼がいるが、そういう奴は「常識的に考える脳」が生まれつき欠落しているため一発殴っても罪には問われない(鵜呑みにしないでくださいね、捕まるのは貴方です。)

 日常には幸せが溢れている。自分の収入とかそういうのじゃなく、なんとなく幸福な気分を味わうことができるものが幾つも散りばめられている。例えばコンビニとかで重たい財布の小銭を上手く処理して財布が軽くなったりすると私は少し誇らしい気持ちになる。最近は電子決済が主流となっているが、この感覚を感じるためだけに現金主義を保っていると言っても過言ではない。いや、過言である(反語。)

 私は日常に潜む微細な物事を捉えられたらいいなと思う。莫大に世界を捉えるのも悪くはないが、さまざまな角度から見る世界も非常に興味深いものだと思う。

40.灰になるほど

 正直今の僕は満足している。世の中に不満を感じていないから、創作活動をする意味がない。つまりモチベーションがない。
 
 秀逸でも凡庸でも、アーティストは皆世の中に不満を感じている。だから何かを創り出す。僕は音楽も作っているのだが、最近は調子がめっきり悪い。

 燃え尽きている僕だが、地道に書き続けては行こうと思う。
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