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第二襲 災炎嵐龍編
永炎焔翔鳳 ――エターナル・フェニックス――
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私の目の前で【永炎焔翔鳳】が発動される。
今の私ならどう押し返せる……?
フェニックスのような形をした当たったら消えないだろう炎を目の当たりにして、精神を統一するために目を閉じた――。
現実世界の思い出が甦る――こんな私でもおばあちゃんが誕生日ケーキを買ってくれた。
本当のママ、パパには祝って貰えなかった悲しい思い出。それでも、おばあちゃんがケーキを買ってきてくれて必死に祝ってくれた。
おばあちゃんと一緒にロウソクの火をありったけの息で消そうとした。でも、なかなか消えずに二人で困っていた。
窓からやさしい風が流れ込む――全てのロウソクを消していってしまった。
当時の私だったら悲しかったけど、今、思えば友達が消してくれたんだと思う。
そんな消えない癒えない嫌な思い出――死んで忘れたくないっ!
――私は¨眼¨を開けた。
「これでおしまいね――楽しかったわ!」
仮面の女は笑い続ける。
旋風刃を相手に突き刺すような構えを取る。
「魔術発動ッ! 【旋風の舞】ッ!」
刀の刃を風に溶けるように自然に溶かすと、周囲に8本の風の刃が展開される。
「廻れッ! 風の刃ッ!」
風の刃が紅く燃え盛る消えない炎を消し飛ばそうと廻り始めた。
――ぶつかり合う風の刃とエターナル・フェニックス。
圧倒的な魔力量に押されていた。風が熱を纏い、返せなかった炎が大きな火の粉となり横切った。
身体の頭から足先まで熱い。気を許せば、炎に焼き殺されてしまう。
でも、まだ力を出せる。
――――出せるはず!
「もっと舞えッ! 【旋風の舞】ッ!」
残り僅かな魔力を解放しようと声が枯れるくらいに叫んだ。
叫べば枯れそうな魔力もまだ振り絞れると信じて、まだまだ私は出し切れる!
あの仮面の女なんかに絶対に負けない!
負けたくないっ!
――8本の風の刃が64本に。
――64の風の刃が4096本に。
徐々に細かく2乗になるように分裂していく。
――気づかない内に16777216枚まで風の刃は分裂した。
見えない風の刃がキリエを轟轟と燃え続ける炎から守ろうと廻転する。
「吹き飛ばせッ……! キリエの魔力ッ……!」
目から、口から、あらゆるところから血が出始めていた。今までにないくらいに魔力を使いすぎてる自覚はある。
声でも出さなければ痛みも我慢出来ないし、魔力も使い切れない。
全身のありとあらゆる魔力が刃のない刀に集まり、廻り続ける風の刃に流れていく。
それでも――ここで死んだら村の仲間たちに申し訳ない気持ちでいっぱいになるから。
それに――また会って関わってみたい仲間たちがこんなキリエにも出来たから)
「だから……」
「――――ッ!」
仮面の女の顔が歪んだ気がする。まさか押し返されるだろうとは思わないだろう。
そのまさかをこれから――やってやる。
「だから……! 死ぬわけにいかないんだァァァアアアア!」
キリエの心からの叫びに、細い腕から流れ続ける魔力に応じるように風の刃が強くなる――強固に、吹き飛ばそうと廻転力が上がり続ける。
――消えない炎を纏ったフェニックスは風の刃に切り刻まれ、熱風の竜巻となって押し返した。
直撃――仮面の女は何食わぬ顔だが立っている側の壁が吹き飛ばされるように崩壊していく。
「はぁ……、はぁ……」
全力を出し尽くしたキリエに魔力も、立つ気力も残っていなかった。
竜巻が吹きやむとその場で崩れるキリエ――全身がきしむように痛く、呼吸するだけで苦しい。
体温はさっきと変わらずに熱いままだから余計に。
魔力の維持が出来なくなったため旋風刃は刀の刃が戻ると消滅してしまった。
「これで――傷つけたつもり? 私――炎なら効かないのよ」
仮面の女は何食わぬ顔で立っていた。
「でも……、風なら受けるはず……!」
「――えっ……?」
仮面の女の肌に亀裂が入る。初めてこの女に入れた切り傷だ。
「コイツ――殺してやる!」
怒り狂いながら2刀を持ち直してこちらに向かってくる――ようやく艶やかな笑顔を引きはがすことができた。
ふと、上から窓ガラスが割れる音がする。
「かっこつけて現れるから……」
ようやく来てくれたかと安心する――虹色に光る綺麗な髪の自称“幼女”のヴェールが脚を痛そうに隣に立っていた。
「キリエン、待たせた!」
今の私ならどう押し返せる……?
フェニックスのような形をした当たったら消えないだろう炎を目の当たりにして、精神を統一するために目を閉じた――。
現実世界の思い出が甦る――こんな私でもおばあちゃんが誕生日ケーキを買ってくれた。
本当のママ、パパには祝って貰えなかった悲しい思い出。それでも、おばあちゃんがケーキを買ってきてくれて必死に祝ってくれた。
おばあちゃんと一緒にロウソクの火をありったけの息で消そうとした。でも、なかなか消えずに二人で困っていた。
窓からやさしい風が流れ込む――全てのロウソクを消していってしまった。
当時の私だったら悲しかったけど、今、思えば友達が消してくれたんだと思う。
そんな消えない癒えない嫌な思い出――死んで忘れたくないっ!
――私は¨眼¨を開けた。
「これでおしまいね――楽しかったわ!」
仮面の女は笑い続ける。
旋風刃を相手に突き刺すような構えを取る。
「魔術発動ッ! 【旋風の舞】ッ!」
刀の刃を風に溶けるように自然に溶かすと、周囲に8本の風の刃が展開される。
「廻れッ! 風の刃ッ!」
風の刃が紅く燃え盛る消えない炎を消し飛ばそうと廻り始めた。
――ぶつかり合う風の刃とエターナル・フェニックス。
圧倒的な魔力量に押されていた。風が熱を纏い、返せなかった炎が大きな火の粉となり横切った。
身体の頭から足先まで熱い。気を許せば、炎に焼き殺されてしまう。
でも、まだ力を出せる。
――――出せるはず!
「もっと舞えッ! 【旋風の舞】ッ!」
残り僅かな魔力を解放しようと声が枯れるくらいに叫んだ。
叫べば枯れそうな魔力もまだ振り絞れると信じて、まだまだ私は出し切れる!
あの仮面の女なんかに絶対に負けない!
負けたくないっ!
――8本の風の刃が64本に。
――64の風の刃が4096本に。
徐々に細かく2乗になるように分裂していく。
――気づかない内に16777216枚まで風の刃は分裂した。
見えない風の刃がキリエを轟轟と燃え続ける炎から守ろうと廻転する。
「吹き飛ばせッ……! キリエの魔力ッ……!」
目から、口から、あらゆるところから血が出始めていた。今までにないくらいに魔力を使いすぎてる自覚はある。
声でも出さなければ痛みも我慢出来ないし、魔力も使い切れない。
全身のありとあらゆる魔力が刃のない刀に集まり、廻り続ける風の刃に流れていく。
それでも――ここで死んだら村の仲間たちに申し訳ない気持ちでいっぱいになるから。
それに――また会って関わってみたい仲間たちがこんなキリエにも出来たから)
「だから……」
「――――ッ!」
仮面の女の顔が歪んだ気がする。まさか押し返されるだろうとは思わないだろう。
そのまさかをこれから――やってやる。
「だから……! 死ぬわけにいかないんだァァァアアアア!」
キリエの心からの叫びに、細い腕から流れ続ける魔力に応じるように風の刃が強くなる――強固に、吹き飛ばそうと廻転力が上がり続ける。
――消えない炎を纏ったフェニックスは風の刃に切り刻まれ、熱風の竜巻となって押し返した。
直撃――仮面の女は何食わぬ顔だが立っている側の壁が吹き飛ばされるように崩壊していく。
「はぁ……、はぁ……」
全力を出し尽くしたキリエに魔力も、立つ気力も残っていなかった。
竜巻が吹きやむとその場で崩れるキリエ――全身がきしむように痛く、呼吸するだけで苦しい。
体温はさっきと変わらずに熱いままだから余計に。
魔力の維持が出来なくなったため旋風刃は刀の刃が戻ると消滅してしまった。
「これで――傷つけたつもり? 私――炎なら効かないのよ」
仮面の女は何食わぬ顔で立っていた。
「でも……、風なら受けるはず……!」
「――えっ……?」
仮面の女の肌に亀裂が入る。初めてこの女に入れた切り傷だ。
「コイツ――殺してやる!」
怒り狂いながら2刀を持ち直してこちらに向かってくる――ようやく艶やかな笑顔を引きはがすことができた。
ふと、上から窓ガラスが割れる音がする。
「かっこつけて現れるから……」
ようやく来てくれたかと安心する――虹色に光る綺麗な髪の自称“幼女”のヴェールが脚を痛そうに隣に立っていた。
「キリエン、待たせた!」
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