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レーサーギルド
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「……ふむ、まぁこんな感じかな」
ボディの埃を払うために家から持ってきたタオルのような布で一頻りシビックのボディを磨くとその手を止めた
既にファーストカーとしてEG6と再会してから一時間ほどが経過しており
その間にボディを綺麗にすることはもちろんの事
リビングに女神からの手紙が置いてあった事に気づき、ようやくこの世界について詳しく知ったのだ
まずこの世界は前世で言うところの1980年代のようなモータースポーツ真っ盛りの世界
馬や馬車しかなかった陸上の移動手段だったが
過去の異世界人が【魔燃料動力車】と言う魔物から取れる魔核を砕いた魔燃料を使って走る車を作ったのを切っ掛けに一気に爆発的ブームとなったらしい
そして国公認での大規模レースに参加することにより莫大な富を気づく事も可能だったり
言ってしまえば外国ゲーム【ニー○フォースピード】みたいな感じだ
「…んで、公認レースに必要なのはレーサーギルドの証明書か」
この世界事情でのかなり変わった点と言えば
レーサーギルドなるものがある、と言うこと
女神の手紙によれば、レーサーギルド発行の証明書は前の世界で言うレーサーライセンスのようなものらしいのだ
「じゃあ早速行ってみようか」
辰起は布を近場の棚に放り投げると
EG6のドアを開ける
「んー……なんか懐かしいな」
EG6を廃車にしてそんなに経ってないにもかかわらず
純正のホワイトメーターが酷く懐かしく感じた
_シュルリ…_カチッ
背をバケットシートへ預けながら
両腕を四点シートの間から通して着用する
「……まぁなんだ……これからもよろしくな」
初期装備か、女神から整備用のお金は沢山貰ってあるので
もうシビックを廃車にする必要はない
整備のできる限りいつまでも乗れようで
あと全くの余談だが歳も10歳位若返ってる
レース中でも長く集中が続くようにとの配慮らしいが
(…ポンポン若返らしたりしていいんかいな)
そう考えながら辰起はナルディの木目ハンドルを軽くなで
キーを捻ってエンジンを始動させる
ピピピピッピピピッ_キュィッキッキッ……ゴォロッ_!!
聞きなれた本田独特の目覚まし音(鍵の警告音)を書き消し、四気筒であるが低音の心地良い音が辺りに響く
マフラーは勿論触媒含むフルストレートパイプの直管で
抜けに関してもちゃんと計算して弄ってる為、直管マフラーにありがちなパワーダウンには至ってない
「じゃあ行きますか」
ゴォアッ_!
_ゴボォアアアアッ!!
重たい強化クラッチを踏み込んで一速に入れ
ゆっくりと発進させる
「……自動なんか?」
車で外に出たとたん
ゆっくりと閉まるシャッターを見て
中々良いガレージを貰った物だなと思いつつ
標識に掛かれたギルドの場所までシビックを走らせる
◆
「…えっとここが左か」
標識に従いながらギルドの近くまで来ると
建物付近はロータリーになっており
その流れに乗るため左に入る
(それにしても…)
「……当たり前だけど、見たことない車ばかりだな」
馬や馬車がそこそこの数を締め
他は見たことのない奇抜な見た目の車から
前世言うところの1950年代位のクラシックカー風の車など様々
当然、そんな中で改造シビックは目立つわけで……
__す、スゲェ!なんだあの車!____
____カッケェ!速そ~~!!____
と聞こえる声は多種
「…お、あったあった」
改造車が二台並んでレースしてるように描かれた看板があり
そこには英文で『レーサーギルド』とかかれてた
ゴボボボボボボッォオオオッオオオワァ……_
「違う世界って言っても……野次馬の声は日本語だし……
字を書くにしても英語でOKなのか……」
ウィンカーを出してギルド側に曲がっていき
建物のすぐ奥に駐車場と思わしき場所が見えたのでそこにシビックを止めた
「さて……」
四点を外し、ドアを開けて外に出るとしっかり鍵を掛ける
「登録行ったりますかぁ」
◆
_カランカランッ
ギルドのドアを開けると
来店を知らせる為の鈴だろうか?乾いた音がなり
カウンターにいた受付のおねぇちゃんやらレーサーギルドのメンバー達がこちらを見てきた
「あの~、登録お願い出来ません?」
受付には人がいなかったので
適当におねぇちゃんの所へ向かってそう話しかける
「はい、レーサーカードへの登録ですね
少々お待ちください____代筆は必要ですか?」
受付のおねぇちゃん、以下受付嬢は
近くの棚から登録書を取り出して代筆が必要か聞いてくる
(識字率が低いのか?
……何にせよそんなんばかりなら余計なパーツとか買わされる奴とかいそうだな)
建物などから世界観は中世のヨーロッパと考え
騙される奴とかいるんだろうなとも考えつつ
「いや、代筆は結構」
整備士の免許を取る際
海外の車も直せるようにと英語の勉強をしていた事があるので代筆は必要ないと答える
「それではお名前・種族・年齢・性別・現在のレース活用車種名と登録車の種類をお書きください」
渡された登録書とペンで辰起は項目をスラスラと書いていく
『Name シオン=タツキ
Race 人間
Age 19
Gender 男
Car HONDA CIVIC(EG-6)
Drive FF駆動魔燃料自動車』
ちなみにDriveの項目には馬や馬車もありだそうだ
「ま、こんなもんかな?」
とりあえず書き終わったのでそのまま提出する
「はい、お預かりします…
原則レーサーギルドでは、技量が何もない方の入隊はお断りさせていただく場合がございます
これより指定の場所に移動していただき、そこで指導員が貴方の実力の程を調べさせていただきます」
そう、これこそがレーサーギルドの変わった特徴の一つ
レーサーギルドは登録の際の年齢制限はない
それはいくら歳が幼くても速いものが正義だからである
しかし、だからと言って制限も何も掛けないのでは事故が起こるし
何よりレーサーの名を借りるに当たってとんでもなく遅いでは面目が丸潰れになる
だから指導員の合格判定を貰わなくてはいけないのだ
(ま、相手が誰でも長年の愛車で負ける気がしねぇよな……)
タツキはそう考えながら
受付嬢に先導されて指定コースへ向かうべく外へ出た
ボディの埃を払うために家から持ってきたタオルのような布で一頻りシビックのボディを磨くとその手を止めた
既にファーストカーとしてEG6と再会してから一時間ほどが経過しており
その間にボディを綺麗にすることはもちろんの事
リビングに女神からの手紙が置いてあった事に気づき、ようやくこの世界について詳しく知ったのだ
まずこの世界は前世で言うところの1980年代のようなモータースポーツ真っ盛りの世界
馬や馬車しかなかった陸上の移動手段だったが
過去の異世界人が【魔燃料動力車】と言う魔物から取れる魔核を砕いた魔燃料を使って走る車を作ったのを切っ掛けに一気に爆発的ブームとなったらしい
そして国公認での大規模レースに参加することにより莫大な富を気づく事も可能だったり
言ってしまえば外国ゲーム【ニー○フォースピード】みたいな感じだ
「…んで、公認レースに必要なのはレーサーギルドの証明書か」
この世界事情でのかなり変わった点と言えば
レーサーギルドなるものがある、と言うこと
女神の手紙によれば、レーサーギルド発行の証明書は前の世界で言うレーサーライセンスのようなものらしいのだ
「じゃあ早速行ってみようか」
辰起は布を近場の棚に放り投げると
EG6のドアを開ける
「んー……なんか懐かしいな」
EG6を廃車にしてそんなに経ってないにもかかわらず
純正のホワイトメーターが酷く懐かしく感じた
_シュルリ…_カチッ
背をバケットシートへ預けながら
両腕を四点シートの間から通して着用する
「……まぁなんだ……これからもよろしくな」
初期装備か、女神から整備用のお金は沢山貰ってあるので
もうシビックを廃車にする必要はない
整備のできる限りいつまでも乗れようで
あと全くの余談だが歳も10歳位若返ってる
レース中でも長く集中が続くようにとの配慮らしいが
(…ポンポン若返らしたりしていいんかいな)
そう考えながら辰起はナルディの木目ハンドルを軽くなで
キーを捻ってエンジンを始動させる
ピピピピッピピピッ_キュィッキッキッ……ゴォロッ_!!
聞きなれた本田独特の目覚まし音(鍵の警告音)を書き消し、四気筒であるが低音の心地良い音が辺りに響く
マフラーは勿論触媒含むフルストレートパイプの直管で
抜けに関してもちゃんと計算して弄ってる為、直管マフラーにありがちなパワーダウンには至ってない
「じゃあ行きますか」
ゴォアッ_!
_ゴボォアアアアッ!!
重たい強化クラッチを踏み込んで一速に入れ
ゆっくりと発進させる
「……自動なんか?」
車で外に出たとたん
ゆっくりと閉まるシャッターを見て
中々良いガレージを貰った物だなと思いつつ
標識に掛かれたギルドの場所までシビックを走らせる
◆
「…えっとここが左か」
標識に従いながらギルドの近くまで来ると
建物付近はロータリーになっており
その流れに乗るため左に入る
(それにしても…)
「……当たり前だけど、見たことない車ばかりだな」
馬や馬車がそこそこの数を締め
他は見たことのない奇抜な見た目の車から
前世言うところの1950年代位のクラシックカー風の車など様々
当然、そんな中で改造シビックは目立つわけで……
__す、スゲェ!なんだあの車!____
____カッケェ!速そ~~!!____
と聞こえる声は多種
「…お、あったあった」
改造車が二台並んでレースしてるように描かれた看板があり
そこには英文で『レーサーギルド』とかかれてた
ゴボボボボボボッォオオオッオオオワァ……_
「違う世界って言っても……野次馬の声は日本語だし……
字を書くにしても英語でOKなのか……」
ウィンカーを出してギルド側に曲がっていき
建物のすぐ奥に駐車場と思わしき場所が見えたのでそこにシビックを止めた
「さて……」
四点を外し、ドアを開けて外に出るとしっかり鍵を掛ける
「登録行ったりますかぁ」
◆
_カランカランッ
ギルドのドアを開けると
来店を知らせる為の鈴だろうか?乾いた音がなり
カウンターにいた受付のおねぇちゃんやらレーサーギルドのメンバー達がこちらを見てきた
「あの~、登録お願い出来ません?」
受付には人がいなかったので
適当におねぇちゃんの所へ向かってそう話しかける
「はい、レーサーカードへの登録ですね
少々お待ちください____代筆は必要ですか?」
受付のおねぇちゃん、以下受付嬢は
近くの棚から登録書を取り出して代筆が必要か聞いてくる
(識字率が低いのか?
……何にせよそんなんばかりなら余計なパーツとか買わされる奴とかいそうだな)
建物などから世界観は中世のヨーロッパと考え
騙される奴とかいるんだろうなとも考えつつ
「いや、代筆は結構」
整備士の免許を取る際
海外の車も直せるようにと英語の勉強をしていた事があるので代筆は必要ないと答える
「それではお名前・種族・年齢・性別・現在のレース活用車種名と登録車の種類をお書きください」
渡された登録書とペンで辰起は項目をスラスラと書いていく
『Name シオン=タツキ
Race 人間
Age 19
Gender 男
Car HONDA CIVIC(EG-6)
Drive FF駆動魔燃料自動車』
ちなみにDriveの項目には馬や馬車もありだそうだ
「ま、こんなもんかな?」
とりあえず書き終わったのでそのまま提出する
「はい、お預かりします…
原則レーサーギルドでは、技量が何もない方の入隊はお断りさせていただく場合がございます
これより指定の場所に移動していただき、そこで指導員が貴方の実力の程を調べさせていただきます」
そう、これこそがレーサーギルドの変わった特徴の一つ
レーサーギルドは登録の際の年齢制限はない
それはいくら歳が幼くても速いものが正義だからである
しかし、だからと言って制限も何も掛けないのでは事故が起こるし
何よりレーサーの名を借りるに当たってとんでもなく遅いでは面目が丸潰れになる
だから指導員の合格判定を貰わなくてはいけないのだ
(ま、相手が誰でも長年の愛車で負ける気がしねぇよな……)
タツキはそう考えながら
受付嬢に先導されて指定コースへ向かうべく外へ出た
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