終焉を迎えそうな世界で、君以外はなんにもいらないんだ

朱月野鈴加

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【一話】召喚

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 目が覚めたら知らない天井で、しかも全裸だった。
 さらには。

「お目覚めですか」
「おお、目も黒い……黒というか、茶色か?」
「アーロン兄さんから」

 と三人の男の声が聞こえてきた。
 蘭が声がした方に視線を向けると、そこには金髪碧眼、長い赤髪、そして長い銀髪の見たことのない男が白衣のようなものを身に纏って立っていた。
 どの男も蘭が今まで見たことがないほどのイケメンで、かなりたじろいだ。
 そして、今、自分が真っ裸だということを思い出し、蘭は慌てて周りを見回して身体を隠せそうなものを探したけれど、周りにはなにもなく、真っ白なシーツが敷かれた丸い形のベッドに寝かされている、という事実だけ再確認させられただけだった。
 蘭は身体を起こして、できるだけ男たちから遠ざかろうと腰を引いた。蘭の身体は柔らかなシーツの上を滑らかに移動した。
 しかし。

「そこからは出られないよ」

 いつの間に金髪の男は蘭の後ろに移動したのか、背後から抱えられるように前に腕を回され、大きな両手で胸を覆われた。

「んっ!」

 それだけなのに、蘭の身体に電気が走ったような痺れを感じた。

「キミは、勇者を産むためにこの世界に召喚されたんだ」
「おれたち三人と交わって、勇者を産んでくれ」

 金髪の男の手は、蘭の大きな胸を捏ね始めていた。
 心は知らない男に胸を揉まれているという嫌悪感が強いのに、身体は逆で、気持ちがいいと感じている。

「ゃっ」

 蘭の口からは拒否の言葉が出たが、身体は気持ちよさを求めている。
 そのちぐはぐさに、蘭は混乱して、涙が出てきた。

「俺はアーロン・スルバラン。25歳の剣士だ」

 蘭の胸を揉む金髪の男はアーロンと名乗ったが、名乗れば胸を揉んでいいというものではない。
 アーロンの手は胸から離れ、バサリと白衣を脱ぐ音がして、ベッドに上がってきた。
 潤んだ視界の向こうに、金髪の裸の男がいる。

「泣くことはない」
「なっ、なんでっ」
「なんで、とは?」
「どうして、わたし、なのっ」
「ここはバルディビアという世界でして、これからこの世界は、大異変に見舞われます」

 蘭の質問に、アーロンではなく銀髪の男が答えた。

「アーロンは続けて」
「分かった」
「嫌だっ!」
「嫌と言われても、キミも分かっているはずだ」

 アーロンは蘭の腕を掴むと、身体を引き寄せられた。
 蘭の気持ちとは裏腹に、アーロンに引き寄せられた身体は歓喜している。
 蘭はどこかで彼らを待っていた。その待っていた彼らとようやく逢うことが出来た。
 身体と心の奥底ではそれを理解しているのに、いきなりのこの状況に蘭は混乱をしていた。
 アーロンは蘭を抱き寄せ、優しくベッドに押し倒すと、胸を捏ね始めていた。アーロンの手は蘭の大きな胸の形が変わるほどの強さで揉んでいる。
 少し痛いくらいなのに、蘭の身体は気持ちがいいと認識していて、油断すると甘い声が出そうになる。
 その横で、銀髪の男は説明を続けていた。

「ここはサフラ聖国という、大異変のためだけに作られた国。そして私たちスルバラン家の者とバルディビアが選んだ異世界の女性との間でしか、勇者となれる素質を持つ者は産まれないのです」

 蘭は胸に与えられる刺激を耐えるのに必死で、銀髪の男の話す内容はまったく耳に入っていない。

「しかも、スルバラン家の、一人だけではなく、複数人の男の精子を身の内に受け、それを交わらせ、子を宿さなければならないのです」

 アーロンは胸を揉むだけではなく、舌と唇で弄び始めた。甘い刺激に蘭は身を捩らせ、逃れようとした。

「はぁ、なんて甘い肌なんだ」

 アーロンの言葉に、横から腕が伸びてきた。

「アーロン兄さん、上より下を」
「あぁ」

 赤髪の男もいつの間にか白衣を脱いでベッドに上がってきていた。

「トマス兄さんも説明はいいから」
「しかし」

 アーロンの手が蘭の太股を広げた。閉じていたため、ヒヤリ……と蜜口に冷たい空気が触れて、蘭の心臓がギクリとした。

「トマス兄さん、聖なる口づけを」

 赤髪の男の言葉に、トマスも白衣を脱ぐとベッドに乗り上げてきた。
 丸い形のこのベッドはかなり大きく、丈夫なようだ。四人が乗ってもギシリとも言わない。
 アーロンの手は蘭の太股を撫で、赤髪の男は蘭の胸を捏ね、トマスの顔は蘭に近寄ってきた。
 銀色の髪がサラリと揺れ、銀色の瞳が蘭の茶色の瞳をのぞき込む。

「泣くことはありません」

 アーロンと同じ言葉を口にして、トマスはさらに顔を近づけてきて、蘭の唇を塞いだ。
 蘭には今まで彼氏がいたことがない。だからこれがファーストキスになる。

「んーっ!」

 蘭は拒否のために首を振ると、唇が離れた。

「おや、困りましたね」

 トマスはそう言うと、蘭のあごを掴むとまたもや唇を重ねてきた。しかも今度は舌が唇を割り、口内に侵入してきた。

「んーっ!」

 いやいや、と首を振りたくても、あごを掴まれていて動かせない。
 トマスの舌は蘭の口内を縦横無尽に舐め回し、それが気持ちが良いと感じてしまう。
 赤髪の男は相変わらず蘭の胸を揉んだり舐めたり吸ったり、頂を爪で軽く引っ掻くように刺激を与えたりしてくる。
 そしてアーロンの手は、太股から足の付け根へと移動して、茂みをかき分け、指先が柔らかな割れ目に触れた。

「んんんんっ!」
「ヌルッとしてる」
「胸への愛撫とキスで濡れたのか?」
「んんんーっ!」

 違う、と蘭は言いたいのだが、唇は塞がれているし、胸を揉まれて舐められて気持ちがいい。
 そう、悲しいことに気持ちがいいのだ。
 アーロンの指が、柔らかな蜜口へと伸ばされ、ゆるゆると撫で始めた。

「はぁ、すごいここ、柔らかい。しかもヌルヌルして、熱くて気持ちがいい」
「その上に粒があるはずだよ、探してみて」

 赤髪の男の助言に、アーロンは割れ目の上に沿い、皮に覆われた粒を見つけた。皮の上からアーロンが粒を押すと、蘭の身体は激しくひくついた。そして、ナカからなにかドロリとしたものが溢れてくるのがわかった。

「あぁ、ナカから蜜があふれ出てきた」

 アーロンは秘裂に舌を這わせて蜜を舐め取り、皮に隠れた粒を舌で舐めた。

「んんんんんーっ!」

 唇を塞がれている蘭の口から、隠った声が漏れ聞こえる。
 トマスが唇を離すと、蘭の口からは悲鳴に似た甘い声が聞こえてきた。

「あなたの声も聞きたいけど、今はその舌を味わいたい」

 トマスはまた、蘭の口を塞いだ。

「それにしてもこの胸の柔らかさ、大きさ、たまらないんだけど」

 赤髪の男はそう言いながら、胸を舐める。
 アーロンは粒を舐めながら、秘裂に指を這わせてゆっくりと埋め込んでいく。
 つぷり……と指の先が入ると、ヌルヌルと指が沈み込んでいく。

「んんっ!」

 蘭は抗おうとするが、ナカはアーロンの指を歓喜して受け入れていく。
 ナカに物が入ったために違和感はあるが、痛みはない。むしろ、焦れったさを感じる。
 アーロンの指はナカを探るように膣壁をなぞっていくが、それがたまらなく気持ちよくて、蘭は無意識のうちに腰を揺らしていた。

「腰が揺れてるぞ、気持ちいいか?」

 粒を舐めながら、アーロンが問えば、息が拭き掛かり、それが刺激になり、蘭の身体はビクリと跳ねた。

「こんなに感じやすい身体で今までよく、我慢できていたな」

 アーロンの意地悪な言葉に、蘭は少し涙目になりながら、ふるふると首を振った。

「指を二本に増やそうか」

 アーロンの指が一度抜けて、二本、入ってくる。
 まだ何物も受け入れたことのない蘭の膣壁は硬く、しかし、ぬめりはあるため、するりと入っていく。

「指で壁に触れると、襞が良く分かる。あぁ、すごい。指に絡んでくる」

 アーロンの言葉に、蘭は居たたまれなくなる。
 蘭でさえ触ったことのないナカの様子を教えられて、恥ずかしい。
 トマスとのキスはますます激しくなり、口の端から唾液が零れ、顎を濡らし、首筋にまで垂れていて気持ちが悪い。しかもあふれ出る唾液はすでにどちらのものか分からず、蘭はそれを嚥下した。
 すると身体の中からカッと熱くなり、頭がぼーっとしてきた。
 胸を捏ねる手も止まらず、舌は胸だけではなく肩や腕、脇、指先と舐め回されていく。
 特に指を舐められたとき、気持ちが良くて、蘭の身体はビクビクとした。
 ナカに埋め込まれた指もいつの間にか三本になり、グチュグチュと恥ずかしい音を鳴らしていた。

「これだけ慣らせば、受け入れられるだろう」
「そうだな」
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