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【三話】強制発情
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「っ!」
「大丈夫かっ!」
蘭の右腕が引っ張り上げられ、だれかの腕の中に抱き寄せられた。
蘭の視界の端に銀色の髪が見えたので、トマスだろう。
「どうしたっ?」
「なにかおかしな気配がっ!」
アーロンとイバンの声に、蘭はなぜだかホッとした。
「闇が……迫って、来て」
「大異変……か?」
「勇者を産ませない──って」
蘭の言葉に、三人が同時に息をのんだ。
「イバン、他の者たちと連絡を」
「はい」
イバンは部屋の隅に行き、丸い水晶のような物に触れていた。
「他には?」
「……最初、女性と話をしていて……。ようやくコンタクトが取れた、と」
「なるほど」
「それからブツブツと切れ切れに大異変は前例がないほどだとか、私たちだけではどうにもできないだとか、そんなことを言われて──突然、切れて」
「ふむ」
トマスは蘭を抱えたまま、しばらくなにか考えていたようだったが、ふと視線を落として、未だに蘭が裸だったことを思い出した。
「あ……失礼」
トマスはそう言って、蘭に掛けていた白い布を身体に巻き付けてくれた。
そこで蘭も自分が服を着ていなかったことを思い出して、真っ赤になった。
「アーロン、彼女の服を用意……って、アーロン?」
「あっ? あぁ。……すまない、彼女のその、肌に見蕩れていた」
「っ!」
「綺麗だ」
「アーロン、そこで彼女を口説いてないで、早く服を」
「あぁ。ここに用意してある」
アーロンの手には下着も含めた服一式があった。
それを蘭に渡しながら、
「そういえば、名前を聞いてなかったな」
「あ……え……」
服を手渡され、アーロンは碧い瞳でジッと蘭の瞳を覗き込んできた。
名前。
名乗る必要はあるのだろうか。
彼らは蘭のことは単に子を産む道具とでも思っているのだと思ったのだが。
「私たちに名乗りたくないと」
「まー、そうだよな。起きるなりいきなり襲ったわけだし」
だけど、とトマスは続ける。
「本来ならば、異世界から勇者の母となる者──我々は聖女と呼んでいますが──を呼ぶときは『世界の意志』が説明をして、同意をもらったときだけ転移をしてくることになっている」
「世界の……意志」
それはあの女性、だろうか。
「ただ、今回、あなたの場合はどうやら違った……ようですね」
とそこで、水晶のところにいたイバンが蘭たちのところに戻ってきた。
「どうだった?」
「他の聖女のところには、特に異変はないと」
「──そう、ですか」
「他の……聖女?」
蘭のように、異世界からやってきた女性が他にもいる?
「えぇ、このバルディビアは広いですから、勇者一人では負担が大きいため、大異変の時には複数人の勇者を誕生させるのが習わしなのです」
蘭はてっきり、蘭だけが勇者を産むのかと思っていたため、少しだけホッとした。
しかし、それなら、あの邪悪な声が言っていたことは?
「それならば……」
トマスは蘭を抱きしめたまま、眉をひそめた。
「他の聖女は問題なく通常の過程で世界の意志に呼び寄せられた。しかし、彼女は……」
トマスはなにか気になったのか、蘭の顔を覗き込み、それから肩口へと視線を向けた。
「少し、確認をさせてもらってもいいですか?」
「なにを……です、か」
「私たちがあなたを抱いたとき、お腹が熱くなりましたか?」
「……は、はい」
「おれがナカに出した後、腹に紋様も浮かんでたし、定着もさせたぞ」
「それを今、確認しても?」
「……それは、必要、なんですよね」
「はい」
まだシーツをまとったままの蘭はできるだけ肌を見せないようにしながらお腹の部分のシーツをゆっくり剥がしていく。
そこには白く光る複雑な模様が刻まれていた。
「な、なにこれっ!」
「あぁ、問題なく定着してますね」
トマスはそう言いながら模様の縁に触れた。蘭の身体はビクリと大きく跳ね、熱くなってくる。
「ああああっ」
「トマス、不用意に彼女に触れない!」
「あ、す、すまない」
「んっ、ゃぁ、身体、がぁ……っ」
三人の男は顔を見合わせ、それから大きくため息を吐いた。
「また、彼女に無理強いをするのか?」
「すまない……」
「おれはいいけど?」
蘭は身体が熱くなり、特にナカが強く疼いて仕方がない。
ただただ『欲しい』という思いしかなくなり、近くにいたトマスの身体にしがみつき、ベッドに押し倒した。
「話には聞いていたけど……見てると辛いな」
トマスは押し倒されて驚いたが、自分が取った行動が原因でこうなったのだからと受け入れることにした。
まだ三人は素肌のうえに白衣を纏っただけだったので、前をはだけるとすぐそこは肌になる。
蘭はトマスの緩く起ち上がっている陰茎を握ると、つたないながらも上下に擦り始めた。トマスはそれだけであっという間に勃起して、固くなった。
蘭はそれを見て、大きく股を開くと膣内に収めようとしたが、上手く入らない。
「もう少し、腰を上げて……トマス、自分のは手で支えて」
「ん……、分かった」
後ろから、アーロンが介添えをした。
アーロンに触れられた場所がやはり熱を発したように熱くなるが、それよりも目の前にある剛直をナカに収めたくて仕方がない。
アーロンに助けられながら、トマスの剛直をナカに挿入する。
ズブズブと埋まっていき、自重もあって、最初に挿入された時よりも奥へと入ったようだ。
「ぁぁぁぁぁーっ!」
蘭は気持ちよさに大きく啼き、腰を振った。
下にいるトマスは蘭の腰を掴むと、突き上げ始めた。
蘭は狂ったように甘い声を上げ、腰を振る。
蘭のナカはうねり、絡まり、トマスはたまらない。
「出します、よ」
最初のときよりも持たないまま、トマスは蘭の最奥へドッと吐き出した。
蘭は気持ちよさに受け止めていたが、トマスが出し終わってもまだ足りないようで、また促すように腰を振りだした。
トマスはまだ蘭のナカにいたかったが、そういうわけにも行かず、無理矢理抜くと今度は蘭を四つんばいにして、背後からアーロンが中へと埋め込んだ。
「あっ!」
後ろからだとまたナカに当たる場所が変わり、蘭は甘い声で啼きはじめた。
蘭のその声は男たちの腰に直撃して、たまらない。
アーロンは挿入したばかりだというのにもう出したくなって、しかし、我慢して蘭のナカを擦った。
蘭は腰をくねらせて、アーロンのことを受け入れていた。
蘭はキュウキュウとナカを絞め、アーロンに射精を促す。アーロンは全身から汗を噴き出しながら必死に抗ったが、最奥を突いた瞬間、ドッと吐き出せられた。
いつも以上に出る感覚に放心しつつ、出し切ったら気合で蘭のナカから引き抜いた。
蘭の蜜口からはトマスとアーロンの精子が大量に流れ出していた。
イバンは蘭を仰向けに寝かせると、足を折り曲げて上げさせて、上から突き刺すようにして挿入した。
これまでより、より深く感じる剛直に、蘭は喉が枯れるほど甘い声で啼き、二人の時と同じようにイバンに強く射精を促した。
イバンは我慢することなく奥を突くと吐き出した。
それからお腹に手を当て、
『聖なる胤を受け、交ざりあい、結合して定着せよ』
と唱えると、蘭はようやく落ち着いたようで、気を失うかのようにして、眠った。
イバンはゆっくりと蘭のナカから抜け出し、蘭の身体を拭うと三人で協力して服を着させた。
「トマス兄さん、アーロン兄さん。あのお腹の紋様は落ち着くまではおれたちが触れたら強制発情状態になりますからね、気をつけてください」
「……分かった」
「反省してます」
それよりも、とトマスは蘭から聞いた話を二人にした。
「彼女は世界の意志から話を聞いていない、か」
「もう大異変は始まっていると?」
「そうとしか思えないな」
「大丈夫かっ!」
蘭の右腕が引っ張り上げられ、だれかの腕の中に抱き寄せられた。
蘭の視界の端に銀色の髪が見えたので、トマスだろう。
「どうしたっ?」
「なにかおかしな気配がっ!」
アーロンとイバンの声に、蘭はなぜだかホッとした。
「闇が……迫って、来て」
「大異変……か?」
「勇者を産ませない──って」
蘭の言葉に、三人が同時に息をのんだ。
「イバン、他の者たちと連絡を」
「はい」
イバンは部屋の隅に行き、丸い水晶のような物に触れていた。
「他には?」
「……最初、女性と話をしていて……。ようやくコンタクトが取れた、と」
「なるほど」
「それからブツブツと切れ切れに大異変は前例がないほどだとか、私たちだけではどうにもできないだとか、そんなことを言われて──突然、切れて」
「ふむ」
トマスは蘭を抱えたまま、しばらくなにか考えていたようだったが、ふと視線を落として、未だに蘭が裸だったことを思い出した。
「あ……失礼」
トマスはそう言って、蘭に掛けていた白い布を身体に巻き付けてくれた。
そこで蘭も自分が服を着ていなかったことを思い出して、真っ赤になった。
「アーロン、彼女の服を用意……って、アーロン?」
「あっ? あぁ。……すまない、彼女のその、肌に見蕩れていた」
「っ!」
「綺麗だ」
「アーロン、そこで彼女を口説いてないで、早く服を」
「あぁ。ここに用意してある」
アーロンの手には下着も含めた服一式があった。
それを蘭に渡しながら、
「そういえば、名前を聞いてなかったな」
「あ……え……」
服を手渡され、アーロンは碧い瞳でジッと蘭の瞳を覗き込んできた。
名前。
名乗る必要はあるのだろうか。
彼らは蘭のことは単に子を産む道具とでも思っているのだと思ったのだが。
「私たちに名乗りたくないと」
「まー、そうだよな。起きるなりいきなり襲ったわけだし」
だけど、とトマスは続ける。
「本来ならば、異世界から勇者の母となる者──我々は聖女と呼んでいますが──を呼ぶときは『世界の意志』が説明をして、同意をもらったときだけ転移をしてくることになっている」
「世界の……意志」
それはあの女性、だろうか。
「ただ、今回、あなたの場合はどうやら違った……ようですね」
とそこで、水晶のところにいたイバンが蘭たちのところに戻ってきた。
「どうだった?」
「他の聖女のところには、特に異変はないと」
「──そう、ですか」
「他の……聖女?」
蘭のように、異世界からやってきた女性が他にもいる?
「えぇ、このバルディビアは広いですから、勇者一人では負担が大きいため、大異変の時には複数人の勇者を誕生させるのが習わしなのです」
蘭はてっきり、蘭だけが勇者を産むのかと思っていたため、少しだけホッとした。
しかし、それなら、あの邪悪な声が言っていたことは?
「それならば……」
トマスは蘭を抱きしめたまま、眉をひそめた。
「他の聖女は問題なく通常の過程で世界の意志に呼び寄せられた。しかし、彼女は……」
トマスはなにか気になったのか、蘭の顔を覗き込み、それから肩口へと視線を向けた。
「少し、確認をさせてもらってもいいですか?」
「なにを……です、か」
「私たちがあなたを抱いたとき、お腹が熱くなりましたか?」
「……は、はい」
「おれがナカに出した後、腹に紋様も浮かんでたし、定着もさせたぞ」
「それを今、確認しても?」
「……それは、必要、なんですよね」
「はい」
まだシーツをまとったままの蘭はできるだけ肌を見せないようにしながらお腹の部分のシーツをゆっくり剥がしていく。
そこには白く光る複雑な模様が刻まれていた。
「な、なにこれっ!」
「あぁ、問題なく定着してますね」
トマスはそう言いながら模様の縁に触れた。蘭の身体はビクリと大きく跳ね、熱くなってくる。
「ああああっ」
「トマス、不用意に彼女に触れない!」
「あ、す、すまない」
「んっ、ゃぁ、身体、がぁ……っ」
三人の男は顔を見合わせ、それから大きくため息を吐いた。
「また、彼女に無理強いをするのか?」
「すまない……」
「おれはいいけど?」
蘭は身体が熱くなり、特にナカが強く疼いて仕方がない。
ただただ『欲しい』という思いしかなくなり、近くにいたトマスの身体にしがみつき、ベッドに押し倒した。
「話には聞いていたけど……見てると辛いな」
トマスは押し倒されて驚いたが、自分が取った行動が原因でこうなったのだからと受け入れることにした。
まだ三人は素肌のうえに白衣を纏っただけだったので、前をはだけるとすぐそこは肌になる。
蘭はトマスの緩く起ち上がっている陰茎を握ると、つたないながらも上下に擦り始めた。トマスはそれだけであっという間に勃起して、固くなった。
蘭はそれを見て、大きく股を開くと膣内に収めようとしたが、上手く入らない。
「もう少し、腰を上げて……トマス、自分のは手で支えて」
「ん……、分かった」
後ろから、アーロンが介添えをした。
アーロンに触れられた場所がやはり熱を発したように熱くなるが、それよりも目の前にある剛直をナカに収めたくて仕方がない。
アーロンに助けられながら、トマスの剛直をナカに挿入する。
ズブズブと埋まっていき、自重もあって、最初に挿入された時よりも奥へと入ったようだ。
「ぁぁぁぁぁーっ!」
蘭は気持ちよさに大きく啼き、腰を振った。
下にいるトマスは蘭の腰を掴むと、突き上げ始めた。
蘭は狂ったように甘い声を上げ、腰を振る。
蘭のナカはうねり、絡まり、トマスはたまらない。
「出します、よ」
最初のときよりも持たないまま、トマスは蘭の最奥へドッと吐き出した。
蘭は気持ちよさに受け止めていたが、トマスが出し終わってもまだ足りないようで、また促すように腰を振りだした。
トマスはまだ蘭のナカにいたかったが、そういうわけにも行かず、無理矢理抜くと今度は蘭を四つんばいにして、背後からアーロンが中へと埋め込んだ。
「あっ!」
後ろからだとまたナカに当たる場所が変わり、蘭は甘い声で啼きはじめた。
蘭のその声は男たちの腰に直撃して、たまらない。
アーロンは挿入したばかりだというのにもう出したくなって、しかし、我慢して蘭のナカを擦った。
蘭は腰をくねらせて、アーロンのことを受け入れていた。
蘭はキュウキュウとナカを絞め、アーロンに射精を促す。アーロンは全身から汗を噴き出しながら必死に抗ったが、最奥を突いた瞬間、ドッと吐き出せられた。
いつも以上に出る感覚に放心しつつ、出し切ったら気合で蘭のナカから引き抜いた。
蘭の蜜口からはトマスとアーロンの精子が大量に流れ出していた。
イバンは蘭を仰向けに寝かせると、足を折り曲げて上げさせて、上から突き刺すようにして挿入した。
これまでより、より深く感じる剛直に、蘭は喉が枯れるほど甘い声で啼き、二人の時と同じようにイバンに強く射精を促した。
イバンは我慢することなく奥を突くと吐き出した。
それからお腹に手を当て、
『聖なる胤を受け、交ざりあい、結合して定着せよ』
と唱えると、蘭はようやく落ち着いたようで、気を失うかのようにして、眠った。
イバンはゆっくりと蘭のナカから抜け出し、蘭の身体を拭うと三人で協力して服を着させた。
「トマス兄さん、アーロン兄さん。あのお腹の紋様は落ち着くまではおれたちが触れたら強制発情状態になりますからね、気をつけてください」
「……分かった」
「反省してます」
それよりも、とトマスは蘭から聞いた話を二人にした。
「彼女は世界の意志から話を聞いていない、か」
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