【完結】俺のセフレが幼なじみなんですが?

おもち

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第4話 会ってもまともで言い出せない。

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 待ち合わせ当日。

 いきなり車は怖いだろうと思って、会社帰りにお互いの中間の新宿駅で待ち合わせをした。

 待ち合わせ10分前に到着する。
 ロータリーの前の銀行の前を指定したのだけれど、分かるかな。

 すると、まひるからメッセがくる。
 「わたしも新宿駅につきました。これからそっちに行きます」

 雑多な人混みを見ながら待つ。
 手を繋いでるカップル。電話で何か叫びながら通り過ぎるリーマン。重そうな買い物袋を下げているおばあちゃん。

 みんな、どんな人生を送っているのかな。
 そんなことを考えながら待つ。

 やがて、待ち合わせ時間になった。
 そわそわしているのが自分でも分かる。

 あの子かな、あの子かな。
 キョロキョロしてしまう。

 すると、目をつけたあの子は、俺以外の誰かと待ち合わせをしていて。
 楽しそうに誰かと腕を組むと、どんどん俺の周りからいなくなる。

 待ち合わせ時間から20分が経過した。

 まだ、まひるは来ない。
 あれからメッセも既読にならない。

 
 『もしかして、からかわれたか? それか俺のことを遠くから見て帰ってしまったとか』

 楽しみにしていた分だけ、すごく惨めな気持ちになった。
 まるで、太っていてコンプレックスの塊だった中学生の頃の自分に戻ってしまったようだった。

 さっきまであれだけ気になっていた他人の会話は、やがて雑踏と一体になって、俺の耳には入って来なくなる。

 腕時計を見ると、既に30分が経過していた。
 
 
 『あーあ。そりゃそうだよね。帰ろかな』
 俺はため息をついて、身体を駅の方に向ける。

 
 すると、その時、大きな袋をもったおばあさんが、目の前で盛大に転んだ。
 そして、おばあさんの袋からは、みかんが盛大に転がった。

 俺は咄嗟とっさに駆け寄り、手を差し出す。

 そんな中、隣にいた女性は、ただひとり周りに散らばったみかんを拾い集めてくれている。
  
 俺はおばあさんに声をかけた。

 「大丈夫ですか? お怪我はありませんか?」

 すると、みかんを集めおわった女性が、俺の声に気づいて動きを止めた。

 俺が視線を上げると、その女性はこちらを見つめている。

 身長は大きくも小さくもなく、明るいロングの髪の毛。
 バストは主張が強い訳ではないけれど、それなりで。
 ウエストからヒップまで柔らかで綺麗なラインがのびている。
 
 大きめの白いレースのシャツに、ダメージが入った短めのデニムのスカート。
 スカートからは、若々しい太ももがあらわになっている。
 足元はヒールの少し入った黒いショートブーツ。

 両耳には、センスの良い瑠璃色るりいろのピアスが揺れている。

 女性は、真っ白い肌を少しだけ桜色に染めて、口を少しあけ、まんまるの大きな瞳でこちらを見つめている。


 

 

 「あの……、うなぎさんですか?」


 まひるだ。
 ちょっと待て。想像を遥かに超えて可愛いんだが。
 

 優しそうで、純粋そうで。
 笑い顔が似合う清潔感の塊みたいな子だった。

 

 ……俺、こんな子相手に、いきなりホテルに行こうとか言い出せるんだろうか……。

 
 
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