月の女神と夜の女王

海獺屋ぼの

文字の大きさ
4 / 37
上弦の月

裏月 キーラー・ヘヴィサイド

しおりを挟む
 店内のBGMは、フライミートゥーザムーンのボサノバアレンジが流れている。南国にでも来ているようなアレンジで、少しテンションが上がった。
 里奈はコーヒーをすすりながらニコニコ微笑んでいる。それから、もったいぶりながらフィアンセについて話し始めた。
「私が彼と出会ったのは、『活動』で手話教室やってた時なんだ」
 里奈はそう言ってスマホを出すと彼と一緒の写真を見せてくれた。そこには瞳をキラキラさせながら微笑む里奈とメガネをかけた男の人が写っている。別段イケメンってわけでもないけど、里奈には合ってそうな感じの好青年だ。あくまで一般的な意味で。
「普通な感じの人だね。なんか里奈っぽい」
 私は率直な感想を里奈に伝えた。
「えー、かっこいい人だよー。ウラちゃんは見る目ないなー」
 里奈はうざい感じのノリでそう言うと「フフフ」と可愛らしく笑った。この娘はいちいち可愛らしい。
「で? 例の《救いの塔の会》だっけ? 彼もその団体関係の人なわけね?」
「そだよー。教会で聴覚障害者向けの聖書教室のボランティアしたときに知り合ったんだー」
 河瀬里奈は宗教団体に所属していた。詳しくは知らないけど、キリスト教系の新興宗教らしい。よく機関誌なんかを持って、住宅街でお宅訪問をする団体みたいだ。
 そこに所属すると、家族みんなで布教活動をすることになるんだとか(布教ってなんかよくわからないけど)。
 熱心な信者たちが、毎日のように聖書の言葉を声高々に世界に届けていると言うわけだ。
 はっきり言うけど、私はそんなうさんくさい宗教とかマジで信じてない。でも、里奈が言うことなら、ちょっと信じても良いかなとか思ってしまう自分がいる。神は偶像の中ではなく、人の心の中に宿るのかもしれない。
「それでね。一緒に手話を習って、お互いに色々と『活動』してたの。そしたらだんだん一緒にいる時間が増えて、気がついたら付き合ってた」
「ほぉー、でました。気がついたら付き合ってたパターンね。鈍くさそうにしてて、里奈ちゃん、やるときはやるねー」
 私は皮肉半分、祝福半分を込めて里奈を軽く小突いた。
「えへへへ」
 里奈は照れながらも嬉しそうにしている。可愛い。私がお嫁さんにもらいたいくらいだ。おお、神よ。我に河瀬里奈を与えたまえ。なんてね。
 気がつくと、BGMが変わっている。なぜかドラえもんのボサノバアレンジだった。なぜにドラえもん?
「結婚式とかすんの?」
「するよー! ぜひ、ウラちゃんには出席してもらいたいね。友人代表のスピーチお願いしたい」
 そう言うと、里奈はクラムベリーパイを、美味しそうに頬張った。
「出席かー。お祝いしてあげたいんだけどさー……。ほら、私ってこの髪だしさ。ヤンキーが来たと思われそうで」
 私は自分の髪の金髪の部分を掴んで持ち上げてみせた。
 私の髪型はショートヘアで、右半分は地毛の黒髪で左半分は金髪だ。バンドをやるのにインパクトを求めたら、こんな髪型になってしまった。(私は割と気に入っているけど。家出する前の妹の視線が痛かったな)
「大丈夫! 誰も気にしないよー」
「そうかなー?」
 そう言って私は、自分が里奈の結婚式に出席しているところを想像してみた。神の使徒たる《救いの塔の会》の方々が列席するなか、一人だけヤンキーが紛れ込んでいる。ウケる。
「いやいやいや、絶対おかしいって! 私一人浮き過ぎだから」
「いいじゃん。ウラちゃんは浮いてんじゃなくて、すごく個性的なだけだよ」
「あの里奈……。すごく個性的なことを世間では『浮いてる』っていうんだよ」
 そうしていると、ドラえもんのボサノバアレンジが終わった。けっこう良いアレンジだったな。
「そうなのかなー? 私はウラちゃんの髪型も話し方も好きだよ。ぶっきらぼうな感じがおもしろいし!」
 里奈は屈託のない笑顔でそう言った。
 私たちは窓の外に目をやる。灼熱の太陽がアスファルトを焦がし、遠くには逃げ水が見えた。
 今から里奈と一緒に買い物に行くんだけど、この暑い中、大通りを歩くと思うと少し気が重くなる。
「そういえば里奈、明日お祭りいくの? 私は夕方までバイトだからその後暇してるんだ」
「そっか、お祭り明日からだったね! どーしよーかなー。明日の夕方、彼が来るんだよねー」里奈はやっぱりのろけている。
「じゃあ、いーよ! 私も男と行くから」
「ウラちゃん、この前、彼氏と別れたって言ってなかった?」
「あれとは違う男だよ!」
 本当はその元カレと別れてから、付き合っている男はいなかった。ちょっとだけ見栄を張っただけだ。まぁ、里奈にはバレバレなんだろうけど。やはり里奈は「フフフ」と笑っている。
「それじゃあ、出かけますか?」
 里奈はクラムベリーパイの最後の一口を頬張ってそう言った。
「うん。行こうか」
 私は立ち上がった。
 そういえば店内BGMがサザエさんのボサノバアレンジに変わっている。これはもしかしたらアニソンのボサノバアレンジCDなんじゃないかと思った。
 私たちは《カフェ・ミネルバ》を後にした。予想通り、外の気温は異常なほど暑い。里奈はつばの広い帽子を被り、私は黒いキャップを被った。
「あっちー」
「あっついねー」
 私たちは太陽を恨むように呟いた。
 灼熱の街は、お祭りムードいっぱいだった。普段はあまり商売っけのない店も飾り付けをしたり、商品を店先に出したりして浮かれているようだ。
 この街は私が生まれ育ったところではないけど、今は第二の故郷になった気がする。第一の故郷は出入り禁止だ。
 私たちは、駅ビル周辺の商業施設で一通り買い物をした。里奈は日用雑貨を一〇〇均と無印良品で一通り見て回った。私は晩ご飯のおかずを地下の食料品店で買い物することにした。
「ウラちゃんって、けっこうマメに自炊するんだねー」
 私の買い物かごを興味深そうに覗きながら里奈は言った。買い物かごの中には、サラダに使う野菜や精肉店で切り分けてもらった豚肉、お徳用の調味料が入っている。
「出来上がってるお惣菜の方が安上がりな時もあるから、自炊ってめんどいよ」
 そう言いながら、パック詰めされた鮭の切り身をかごに入れた。今晩は焼き鮭とほうれん草のおひたしにしよう。
「私は料理苦手なんだよねー。卵焼きでさえ焦がしちゃうよ」
「おいおい、お嫁さんになるのに大丈夫かい?」
「大丈夫! ……。じゃないかも……」
 そう言って里奈は少し困った顔をした。
「まぁまぁ、何とかなるっしょ! 私だって自炊できるようになったのここ一年くらいだしね」
 我ながら、よく自炊ができるようになったなぁ、と思う。実家にいた頃は、まず料理なんかしなかった。家事の一切は、妹がやってくれていた。掃除、洗濯、料理、あげくの果てには町内会の清掃活動まで、ほぼ妹がやっていた。(父はいつも仕事が忙しく、近所付き合いもおざなりだった)
 そんなことを考えていると、まだ実家にいた頃のことを思い出した。ルナ……。元気してるかな?

「ただいまー」
 私は学校から帰ると自宅の玄関を開けた。家の中は少し湿り気を持っていて、身体にダルさを覚える。
「おかえりー」
 妹のルナの声とリズミカルな包丁の音が台所から聞こえた。夕飯の支度をしているみたいだ。私は居間にスクールバッグを放り投げると、学校の制服のままルナのいる台所に向かった。
 ルナは鍋の火加減を見ながらネギを刻んでいる。慣れた手つきで包丁を振るう妹は、まるで主婦のように見えた。エプロンをした後ろ姿は何となく母親っぽさを感じる。
 私は台所にある冷蔵庫を開けると、ペットボトルに入っているカルピスをコップに入れ、一気に喉に流し込んだ。
「お父さん、今晩は遅くなるって?」
 私は二杯目のカルピスを注ぎながら、ルナの背中に話しかけた。
「うん。今日は新商品の展示会があるから帰り遅くなるってよ! 先に晩ご飯食べてろってさ」
 ルナは支度を休むことなく、後ろ姿で私に応えた。
「そっか、ルナは今日バイト休み?」
「休ませてもらったの! そうしなきゃ誰が家のことやるの?」
 ルナはイヤミっぽい言い方をした。たしかにルナがやらないと家のことが進まなくなる。
「お姉さぁ、お父さんに話してあげるからもう一回バイト戻る気ない?」
「嫌だよ。私さぁ、コンビニとかきっと向いてないんだよねー。てゆうか、接客が向いてないんだと思う」
 そう言うと、ルナは炊事の手をとめて私の方を向いた。明らかに不機嫌な目だ。
「ねぇ、私も忙しいんだよ? お姉はやりたいことやって楽しんでるだろうけど、私もお父さんも時間が足りないんだ。少しは手伝ってくれてもよくない?」
 ルナは私を責めるようにそう言った。手に握っている包丁が震えている。
「嫌なものは嫌なんだ。悪いけど、バイトなら他の子当たって! 私は協力できないよ」
 私はそう言って自分の部屋に引き上げようとした。
「いいかげんにして!!」
 そう言うとルナは私の手を掴んできた。だいぶ頭に血が上っているようだ。ストレスが溜まってるのかな? と他人事のように思った。手を振り払うのは悪いと思って、ルナの愚痴を聞き続ける。それにしても妹は、ずいぶんとストレスの多い日常を送ってるんだな。そんな感想しか出てこない。
 同じ日に同じ親から同じ家に生まれた私たちなのに、なんでこんなにも性格が違ってしまったんだろう?
 気がつけば、幼い頃そっくりだった容姿もだいぶ差が生まれたような気がする。私はセーラー服、ルナはブレザー。私はショートヘア、ルナはセミロング。私は不良、ルナは優等生。私は……。

「ウラちゃん!」
 私はすっかり物思いにふけっていたけど、里奈の声で現実に戻ってきた。
「ああ、ごめんね。ちょっと考え事してた」
 私は頬を人差し指で掻きながらそう言った。妹との喧嘩のことを思い出すのは本当に久し振りだ。
「ずいぶんと明後日の方向見ながら考え込んでるから心配したよ」
「うん。なんか急に、実家の妹のこと思い出したんだ」
「妹ちゃんのこと考えてたんだねー。たしか、ルナちゃんて名前だったっけ? 喧嘩して家出てきちゃったんだよね?」
「そうなんだよね。ほら、私ってぶっきらぼうで性格悪いし、自己中じゃん? 妹にはすっかり嫌われたみたいでさ。実家出てくる時もあの子を傷つけるようなこと言った気がするんだよねー」
 私がそう言うと里奈は、少し困った顔をした。あまり聞きたくない話だったかな?
「ウラちゃんは性格悪くないし、自分勝手でもないと思うよ! たしかに少しぶっきらぼうなところはあるかもしれないけど、思いやりあるし! 私の知るウラちゃんは、実直で思いやりがある人だもん」
 里奈は、ほっこりとした笑顔を浮かべながら、私の瞳を覗き込んでくれた。ヤバい。ホレてまうやろ。
「よくもそんなに恥ずかしげもなく人を褒めてくれるね」
 そう言いながらも、私は口元を緩めずにはいられなかった。この娘は素直すぎるのだ。
「ほんとだよー。ウラちゃん素敵な人だと思うよ! ルナちゃんだって本当はウラちゃんと仲直りしたいはずだって」
 彼女は目を輝かせながら、私に訴えかけてきた。
 でも……。たとえ筑波山が噴火しようと(そもそも筑波山は火山じゃない)、ルナは私を許さないだろう……。あの子はそういう子だ。血を分け、同じ腹からほぼ同じタイミングで出てきた私だからわかる。
「ありがとう里奈。そんな風に私を見てくれるのは、里奈だけだよ」
 私たちは買い物を終わらせると、駅の改札前で解散した。帰り際、お互いに手を振る。里奈が人ごみを足早に歩いて去って行く。その姿を私はずっと見ていた。さっき買った食料品のビニール袋が手に食い込み少し痛かった。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

三十年後に届いた白い手紙

RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。 彼は最後まで、何も語らなかった。 その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。 戴冠舞踏会の夜。 公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。 それは復讐でも、告発でもない。 三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、 「渡されなかった約束」のための手紙だった。 沈黙のまま命を捨てた男と、 三十年、ただ待ち続けた女。 そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。 これは、 遅れて届いた手紙が、 人生と運命を静かに書き換えていく物語。

(学園 + アイドル ÷ 未成年)× オッサン ≠ いちゃらぶ生活

まみ夜
キャラ文芸
年の差ラブコメ X 学園モノ X オッサン頭脳 様々な分野の専門家、様々な年齢を集め、それぞれ一芸をもっている学生が講師も務めて教え合う教育特区の学園へ出向した五十歳オッサンが、十七歳現役アイドルと同級生に。 子役出身の女優、芸能事務所社長、元セクシー女優なども登場し、学園の日常はハーレム展開? 第二巻は、ホラー風味です。 【ご注意ください】 ※物語のキーワードとして、摂食障害が出てきます ※ヒロインの少女には、ストーカー気質があります ※主人公はいい年してるくせに、ぐちぐち悩みます 第二巻「夏は、夜」の改定版が完結いたしました。 この後、第三巻へ続くかはわかりませんが、万が一開始したときのために、「お気に入り」登録すると忘れたころに始まって、通知が意外とウザいと思われます。 表紙イラストはAI作成です。 (セミロング女性アイドルが彼氏の腕を抱く 茶色ブレザー制服 アニメ) 題名が「(同級生+アイドル÷未成年)×オッサン≠いちゃらぶ」から変更されております

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。 その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。 全7話

妻への最後の手紙

中七七三
ライト文芸
生きることに疲れた夫が妻へ送った最後の手紙の話。

再婚相手の連れ子は、僕が恋したレンタル彼女。――完璧な義妹は、深夜の自室で「練習」を強いてくる

まさき
恋愛
「初めまして、お兄さん。これからよろしくお願いしますね」 父の再婚によって現れた義理の妹・水瀬 凛(みなせ りん)。 清楚なワンピースを纏い、非の打ち所がない笑顔で挨拶をする彼女を見て、僕は息が止まるかと思った。 なぜなら彼女は、僕が貯金を叩いて一度だけレンタルし、その圧倒的なプロ意識と可憐さに――本気で恋をしてしまった人気No.1レンタル彼女だったから。 学校では誰もが憧れる高嶺の花。 家では親も感心するほど「理想の妹」を演じる彼女。 しかし、二人きりになった深夜のキッチンで、彼女は冷たい瞳で僕を射抜く。 「……私の仕事のこと、親に言ったらタダじゃおかないから」 秘密を共有したことで始まった、一つ屋根の下の奇妙な生活。 彼女は「さらなるスキルアップ」を名目に、僕の部屋を訪れるようになる。 「ねえ、もっと本気で抱きしめて。……そんなんじゃ、次のデートの練習にならないでしょ?」 これは、仕事(レンタル)か、演技(家族)か、それとも――。 完璧すぎる義妹に翻弄され、理性が溶けていく10日間の物語。 『著者より』 もしこの話が合えば、マイページに他の作品も置いてあります。 https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/658724858

処理中です...