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川村学vs鬼8

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鬼8は川村学を追いかけていたはずだった。

川村が振り返る。

「ちょっとぉ、、鬼の8番??ーーあなた、ステキな人ねぇ。ちょっとこっちにきて、少し付き合いなさいよ。私、あなたになら捕まってもいいのよ!」

もはや、鬼ごっこですらない。
川村は鬼ごっこと言う遊びの意味を理解していないようだ。

鬼ごっこの逆バージョンである。

「ちょっと8番ーー待ちなさいよぉぉーー。あなたに捕まえさせてあげるんだからぁぁ」

「ーーうわぁぁぁ。やめてくれー!!」

鬼が逃げていた。
川村学が追いかけている。

「だからぁ、待ちなさいってばぁ」

ーーオカマだ。
ーー俺、絶対狙われている。

鬼は危機感を感じながら、走って公園の外に出た。

アナウンスが流れる。

「鬼8番が公園から外に出た為、川村学も失格になります」

「なぁんだぁ、、そうなのぉぉ?ーーせーっかく捕まってあげようと思って、狙ってたのにぃぃ」

ーーとにかく気持ちが悪い。
ーー女みたいな語尾が。
ーーどーみても男なのに。

あー、、疲れた。
俺ホントは追いかける役のはずだったのに。
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