私、もてますがナニか?一応、完結

みゆたろ

文字の大きさ
35 / 41

優しさ

しおりを挟む
その頃。
最後まで残っていた川中が、目を覚ました事を知った。

腕の傷は5針程度、縫うケガをしたようだ。

痛いのが嫌な川中は治療の為麻酔をかけてもらい、眠っていたが目が覚めたらしい。

「テレビ見てましたよ!」

目が覚めたのと同時に、看護師に囲まれていた。

「あなたは優しい方なんですね。あの状況で銃を撃たなかったなんて...」

看護師から言われる言葉を元に記憶を辿る。
ぼんやりとしていた頭で。

ポロポロポロ。

思わず涙が溢れる。
その姿を見て、看護師が慌てた。

「川中さん、まだ腕が痛いですか?」

「ーー違うんだ。そうじゃない」

川中は涙を拭って、看護師を見た。

トントン。

病室のドアが開く。

「こんにちは」

昨日見た、村上亮のファンの子達だ。

「ーーどうも」

川中にとって彼女らは、何の関係もない。ただ見たことがある程度の人だった。

「昨日、村上亮さんが逮捕されました。長沢洋子さんと一緒にーー」

「ーーそっか。。そうだよな。。」

川中は少し残念だった。
昨日までは敵だったけど、彼らと争う事が出来て楽しかった。

「それで、ケガはどうですか?」

「あぁ、もう退院出来るらしい」

「良かったですね。一つ質問なんですが」

「うん。なに?」

「あなたは長沢洋子さんが好きだったんですよね?ーー結婚したいほど」

「あぁ、そうなるね?」

「なぜあの時、村上さんを撃たなかったんですか?」

「ーー俺、度胸がなくてさ。。撃てなかったんだ。撃てば犯罪者ーー結婚して、犯罪者になったらつまんないだろ?だから、、」

川中もまたあの番組で、一躍有名人になっていた。
そして、被害者である川中がその優しさでもて始める事になる。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。

沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。 すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。 だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。 イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。 変わり果てた現実を前に、 夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。 深い後悔と悲しみに苛まれながら、 失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。 しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。 贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。 そして、母の心を知っていく子供たち。 イネスが求める愛とは、 そして、幸せとは――。

壊れていく音を聞きながら

夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。 妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪 何気ない日常のひと幕が、 思いもよらない“ひび”を生んでいく。 母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。 誰も気づきがないまま、 家族のかたちが静かに崩れていく――。 壊れていく音を聞きながら、 それでも誰かを思うことはできるのか。

10年前に戻れたら…

かのん
恋愛
10年前にあなたから大切な人を奪った

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

今更気付いてももう遅い。

ユウキ
恋愛
ある晴れた日、卒業の季節に集まる面々は、一様に暗く。 今更真相に気付いても、後悔してももう遅い。何もかも、取り戻せないのです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

処理中です...