9月9日11時

みゆたろ

文字の大きさ
3 / 36

第一の自殺体

しおりを挟む
9月9日。午前11時ーー。

駅構内は大騒ぎだった。
なぜならばつい今しがた、高校生の女の子が身を投げたのが原因だった。

「ーーひ...ひとが...とび込んだぞ!」

男は震える声でいう。
薄くなった髪の毛が、少しだけ風になびいた。男はサラリーマンだろうか?メガネをしてスーツ姿と言うかたくるしいカッコウだ。

「おいおい、まじかよ!?こんなの、俺初めて見ちゃったよ」

少し興奮気味な声で、男の学生はケータイで写真をとっている。

「ーーまさか、飛び込むなんて」

電車を待っていた人たちが、目の前で起きた投身自殺におどろき、中にはストレス性のものだろう。
体調不良をうったえる人も多くいた。

ジャーナリストとして、少しは名が知れている私(秋山浩司)は、その目撃者になってしまった。

ふしぎな死だった。

彼女におかしな様子でもあれば、誰かが彼女の死を止めただろう。
だが、彼女にはそんなようすなどみじんも感じられなかった。

ーーまさか、飛び込むとは...。

まさにその言葉の通りだ。
映画のように展開された飛び込みの全容が、乗客と駅で電車を待っていた人たちの体調にいわかんを感じさせる。
ほんとうに彼女の死には驚いた。

私は他にも同じようなことがないか。調べるためジャーナリストの仲間に集合をかける。

ジャーナリストになって五年。
色んな場所に友人がいる。そのツテを頼り、女子高生の死の真相を調べる事にした。
相手が大の大人であれば、調べようなどとは思わなかったが高校生となると話は別だ。
彼女らにはまだミライがあるのだから。

その後、警察の調べにより、この時投身自殺をした女子高生は、沢口望である事がわかったが、しかし、テレビのニュースなどでその名前が報じられる事はなかった。

警察は彼女の死はただの自殺であり、これ以上調べる必要はないと決断したようだ。

俺はジャーナリスト仲間の柏崎護に連絡をしていつもの喫茶店に呼び出した。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。 その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。 全7話

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話

登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

処理中です...