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様子がおかしい
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その頃、田中宏美の事を探っていた敦は、校門の前で、同じ様に高校生たちの帰宅時間を待った。
PM 10時30分。
帰宅時間よりも少し早くに、女子高生が一人、青白い顔をして出てきた。
「ーーちょっとそこの君!顔色が悪いけど、大丈夫?」
思ったままに心配だったから、俺(敦)は声をかけたが、考えてみれば、まるで不審者だ。
連れ去りとか考えている様な危険人物みたいなだと自分で思った。
だが、体調が悪い時に彼女を引き止めるのは可愛そうだ。
「ーー大丈夫です」
彼女は一瞬たりとも敦の方を見ず、前だけを見て歩いている。
ーー何か、様子がオカシイ。
ジャーナリストとしての勘がそう訴えている。敦はそのまま彼女のことを尾行してみる事にした。
彼女は校舎を出てからずっと、フラフラとよろけて歩いている。
もしかしたら、次に自殺をするのは彼女かも知れないーー。
そんな風に感じられた。
もしもあの時、この彼女のように様子がおかしければ、間違いなく自殺なんてさせなかったのにーー。
不意に山梨で目撃した投身自殺の現場が、フラッシュバックしてきた。
もう遅い、後悔。
だが、目撃してしまった投身自殺ーー。
あの光景はもう忘れられない。
そう、二度と……。
PM 10時30分。
帰宅時間よりも少し早くに、女子高生が一人、青白い顔をして出てきた。
「ーーちょっとそこの君!顔色が悪いけど、大丈夫?」
思ったままに心配だったから、俺(敦)は声をかけたが、考えてみれば、まるで不審者だ。
連れ去りとか考えている様な危険人物みたいなだと自分で思った。
だが、体調が悪い時に彼女を引き止めるのは可愛そうだ。
「ーー大丈夫です」
彼女は一瞬たりとも敦の方を見ず、前だけを見て歩いている。
ーー何か、様子がオカシイ。
ジャーナリストとしての勘がそう訴えている。敦はそのまま彼女のことを尾行してみる事にした。
彼女は校舎を出てからずっと、フラフラとよろけて歩いている。
もしかしたら、次に自殺をするのは彼女かも知れないーー。
そんな風に感じられた。
もしもあの時、この彼女のように様子がおかしければ、間違いなく自殺なんてさせなかったのにーー。
不意に山梨で目撃した投身自殺の現場が、フラッシュバックしてきた。
もう遅い、後悔。
だが、目撃してしまった投身自殺ーー。
あの光景はもう忘れられない。
そう、二度と……。
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