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トリガーフレーズ
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女子高生たちは、怪しすぎるジャーナリスト(つまり俺ーー秋山コウジ)に怪訝そうな顔を浮かべてはいるが、しばらく黙ったのち、顔を見合わせてから言った。
「ーーいいよ」
「それじゃ、不死鳥のこと、聞かせてくれる?」
「うん。不死鳥に現在いる子が教えてくれたんだけど、不死鳥に加入する時に、自己暗示をかけられるんだってーー。その時にトリガーフレーズもかけられていて、その言葉を聞いた時、何の迷いもなく電車に飛び込むように仕向けられているみたい」
「そんな事が出来るの?」
「実際、それで何人もの人が死んでるの」
女子高生はうつむいて、悲しそうにそう言った。それでねーー女子高生は話を続ける。
「それでね、沢口望って子のグループ内での名前がツバメーー。田中宏美って子がスズメ。そして西島佳子と言う子がカラスーー。そう呼ばれていたみたい。ここからは推測だけど、この三人の名前のどれかが、誰かのトリガーフレーズになっていて、それで同じ日の同じ時間に自殺したんじゃないかなぁ?」
「何か、すごい組織だね。カラスって呼ばれてる人がリーダー格だって聞いたんだけど、西島佳子もそうだったのかな?」
「リーダー格って言っても不死鳥の中でグループが別れてるみたいだから、何人かいるうちのリーダーの一人なんだと思うよ?」
そう答えてくれたのは、髪が長くゆるいパーマをかけた女子高生で目鼻立ちが整っている子だった。
「あ、トリガーフレーズは、本人は知ってるの?」
俺は聞いた。
「知らないみたいだよ!」
「あ、でも、私はそのトリガーフレーズを聞いたよ。宏美のトリガーフレーズはカラス。そして望って子のトリガーフレーズはスズメーー。あと、西島佳子って子はツバメって言葉がトリガーフレーズだったみたい」
「つまり、田中宏美(スズメ)の呼び名を聞くと沢口望が自殺して、沢口望って子の呼び名(ツバメ)を聞くと、西島佳子が自殺してーーそういう事かい?」
女子高生たちが一斉に答えた。
同意を示して「うん」といって頭を下げる。
「ーーだとすると、もう一人…宏美という子のツイになるトリガーフレーズがあるはず」
「ありがとう。協力してくれて!!ーーこれは俺が払っておくから」
伝票を手に、浩司はレジへと向かった。
「3900円になります」
従業員に言われた額を払うと、俺は急いで店を出る。
もう一人出るかも知れない事を連絡しておこう!
携帯を片手に浩司はリダイアルボタンを押す。
「もしもし」
声を確認してから俺は言う。
「もしもし、マモルーー大変だぞ!!この自殺はまだ終わらないかも知れない」
「どーゆー事なんだ?」
「取り急ぎ、三人で会えないか?」
「わかった。敦には俺から伝える!!ーーすぐにいつもの喫茶店に向かう」
「よろしく!」
「ーーいいよ」
「それじゃ、不死鳥のこと、聞かせてくれる?」
「うん。不死鳥に現在いる子が教えてくれたんだけど、不死鳥に加入する時に、自己暗示をかけられるんだってーー。その時にトリガーフレーズもかけられていて、その言葉を聞いた時、何の迷いもなく電車に飛び込むように仕向けられているみたい」
「そんな事が出来るの?」
「実際、それで何人もの人が死んでるの」
女子高生はうつむいて、悲しそうにそう言った。それでねーー女子高生は話を続ける。
「それでね、沢口望って子のグループ内での名前がツバメーー。田中宏美って子がスズメ。そして西島佳子と言う子がカラスーー。そう呼ばれていたみたい。ここからは推測だけど、この三人の名前のどれかが、誰かのトリガーフレーズになっていて、それで同じ日の同じ時間に自殺したんじゃないかなぁ?」
「何か、すごい組織だね。カラスって呼ばれてる人がリーダー格だって聞いたんだけど、西島佳子もそうだったのかな?」
「リーダー格って言っても不死鳥の中でグループが別れてるみたいだから、何人かいるうちのリーダーの一人なんだと思うよ?」
そう答えてくれたのは、髪が長くゆるいパーマをかけた女子高生で目鼻立ちが整っている子だった。
「あ、トリガーフレーズは、本人は知ってるの?」
俺は聞いた。
「知らないみたいだよ!」
「あ、でも、私はそのトリガーフレーズを聞いたよ。宏美のトリガーフレーズはカラス。そして望って子のトリガーフレーズはスズメーー。あと、西島佳子って子はツバメって言葉がトリガーフレーズだったみたい」
「つまり、田中宏美(スズメ)の呼び名を聞くと沢口望が自殺して、沢口望って子の呼び名(ツバメ)を聞くと、西島佳子が自殺してーーそういう事かい?」
女子高生たちが一斉に答えた。
同意を示して「うん」といって頭を下げる。
「ーーだとすると、もう一人…宏美という子のツイになるトリガーフレーズがあるはず」
「ありがとう。協力してくれて!!ーーこれは俺が払っておくから」
伝票を手に、浩司はレジへと向かった。
「3900円になります」
従業員に言われた額を払うと、俺は急いで店を出る。
もう一人出るかも知れない事を連絡しておこう!
携帯を片手に浩司はリダイアルボタンを押す。
「もしもし」
声を確認してから俺は言う。
「もしもし、マモルーー大変だぞ!!この自殺はまだ終わらないかも知れない」
「どーゆー事なんだ?」
「取り急ぎ、三人で会えないか?」
「わかった。敦には俺から伝える!!ーーすぐにいつもの喫茶店に向かう」
「よろしく!」
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