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前触れ
その二
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この日夜勤のフロント業務にあたっている堀江は、隙間時間のでき易さを狙って悌に仕事を教えることにした。過去に交流のあった相手なだけに意思疎通がしやすく、大概のことは標準以上にこなせるので指導そのものはスムーズに進む。
「今は早急に覚えてほしいことだけ教えてるから、今後分からんことも出てくると思う。当面調理の方は雑務に慣れてから川瀬の補助に付くって感じになると思っといて」
「はい」
悌は一生懸命メモを取りながら店内を見回している。
「それまでは小野坂か根田に付かせるから二人に聞いて」
「はい」
「それと気付いてる思うけど、三階【シオン】ルームに長期連泊中の宿泊客様がいらっしゃるんや。名前は里見友勝さん、非公表やけど今療養中やねん」
「里見友勝ってあの?」
悌は名前を聞いてピンときたが、ここにいることには気付いていなかった。
「こないだネットで死亡説流れてましたけど」
「一時期ホンマに体調崩されてたで。最近は創作活動される程度には回復されてるから、夜間に時々降りてこられるんや……って言うてるそばからいらしたみたいや」
昼間だと特に気にならないが、夜間になると木造建築の階段から小さく軋む音が聞こえてくる。
「おばんです」
このところ方言慣れしてきている里見は、ほぼ標準語であった最初の頃よりもいきいきとしているように見える。相変わらず細身のままだが、血色も良くなり食欲も増していた。
「眠れないんですか?」
「ん。したからラベンダーティーでも飲んで落ち着こうかと」
里見はほぼ指定席となっているカウンター席中央の椅子に腰掛けた。
「かしこまりました」
堀江は悌も連れて厨房に入り、ラベンダーティーの作り方を見せる。ここでは耐熱ガラス製のティーポットとカップを使用し、飲料用の湯を沸かしている間にポットとカップを温めておく。
湯が沸いたらティーポットの湯を捨てて茶葉を入れ、葉が踊るように湯を注ぎ入れる。それと湯を捨てたカップをセットになっているソーサーの上に乗せ、蒸らし時間のうちにカウンター席に運んでいく。
「お待たせ致しました」
「ん、ありがとう」
堀江は里見の前にカップとポットを置き、茶こしとポーションタイプの蜂蜜も添えておく。里見は湯の中でふわふわと浮かんでいる茶葉を面白そうに眺めており、徐々に琥珀色に染まっていくのを静かに待っていた。
悌はラベンダーティーの淹れ方から茶葉の動きまでも詳細にメモを取っている。客としていた間も全ての食事をここで済ませ、川瀬の味を学ぼうとひと口食べてはメモを取りをひたすら繰り返していた。
ポットに入っていた茶葉が全て沈んだのを見た里見は、きれいに色の付いたティーを茶こしを使いながらゆっくりとカップに注ぐ。この日は蜂蜜に手を付けず、ストレートの状態で口を付けた。
「彼、新人さんかい?」
里見は堀江の陰でひたすらメモを取っている悌を見ながら訊ねる。
「はい。前々から増員は考えておりましたので」
「そうかい。長居して初めて知ったけどさ、ここん人らの働き振りには頭が下がるべ」
堀江は恐縮していえと頭を下げる。
「名前、伺っていいかい?」
里見は悌の方に顔を向けた。
「悌吾と申します」
「里見友勝です。長々と居座らせてもらってるべ」
彼が細長い指をした右手をすっと差し出すと、悌は両手で恭しく握り返した。
「意外とガッチリしてんだべさな」
「えぇまぁ。体力にはそれなりの自信があります」
「ん、良いことだべ」
体質的に太れない里見は羨ましげに『オクトゴーヌ』の新入社員を見る。長期滞在客にも受け入れて貰えたことにほっとした堀江だが、あと一つ大きな難関が残っていた。このところ態度の硬化が目立つ仲間が思いもかけぬ悩みの種となっている。
これまではむしろ物腰柔らかな人あたりで場の雰囲気を和らげる存在であったため、急激な変化に対応しきれていないだけなのかも知れないと考えていた。しかし以前から川瀬を知る相原母子からは『気難しくて選り好みが激しい』と事前に聞いていて、もしかするとこの一件で表面化している可能性もあった。
堀江はそのことに多少の戸惑いを感じており、川瀬にどう了承を取ろうかと頭を悩ませていた。今のところ表立って何を言う訳でもないのだが、今後の状況次第ではトラブルが起こりかねないので早急な対策は考えておかねばならない。
その対策の一つが悌を即戦力として業務にあたらせることであった。彼の優秀さはよく知っているので、ほぼ間違いなく期待に添えるだけの働きは見せるであろう。そうなれば川瀬は調理に専念できて今よりも働きやすくなる、堀江はそれを理想としていた。
その理想に一歩でも近づけるためになるべく多くのことを悌に伝えていく。悌にもそれが伝わっているのか単純にクソ真面目なだけなのか、それに食らいつくようにメモを取りながらオーナーの指導に全神経を集中させていた。
里見は熱血指導などお構い無しでティータイムを楽しみ、絵本を一冊読み切ってから部屋に戻っていった。そして気付けば午前三時、『オクトゴーヌ』厨房に嶺山と日高が出勤してパン作りを始めていた。
この時期になると雪もほとんど無くなって桜の開花宣言もすぐそこまで迫っている。『アウローラ』では桜あんぱんが季節限定ながらも看板メニューとして人気を博しており、先日タウン誌の取材班がここを訪れていた。
「「おはようございます」」
二人は隙間時間を利用して『アウローラ』組と挨拶を交わす。
「おはようさん」
「おはようございます。悌さん、今日からですかい?」
日高は茶色のエプロン姿の悌に笑顔を向けた。この二人は先日の最終試験で打ち解けているようだ。
「はい、今日からお世話になります」
「宜しくお願いします。初っ端から夜勤ですかい?」
日高は会話しながらも生地作りの手は休めない。
「それは俺の都合です。静かな方が教えやすい思いまして」
二人は早朝出勤予定の川瀬と小野坂を待ちながら店番をすること約一時間、『アウローラ』の開店準備が着々と進む中『オクトゴーヌ』厨房は誰一人立っていない状況だ。
堀江は様子が変だと厨房と事務所を覗きに行くが誰もいない。小野坂は五時出勤なのでまだしも、川瀬はとっくに出勤して下ごしらえを始めている時間である。さすがに起きてるやろとケータイを鳴らしてみるも応答が無い。
「吾、緊急事態や。義君が出てこんから厨房に立ってくれ」
「は?」
悌は厳密に言うと初出勤前の研修生の身、いくらプロ経験はあっても無謀と言える決断である。
「仁、言ってること分かってるか?」
突拍子のない業務命令に驚いている悌は、立場を忘れて友人としての口調に戻ってしまっている。
「分かっとる。それともアレか、お前調理スタッフで入ってきとるのに何怖気付いてんねん」
「そういう問題ちゃうやろ、俺ここの味まだ完全に把握できてへんぞ」
「今日はお前の味でえぇ。金貰うて商売しとる以上『できませんでした』は通用せんのや」
堀江は経営者としての責任を最優先した。
「味のズレは場合によっちゃ店潰しかねんぞ」
「その時はその時や、何か言われたら『今日は体調不良です』とでも言えばえぇ。そこは俺のやるべき仕事であってお前が気にすることやない」
「仁……」
「分かったら支度せぇ。多少のことは構へんからベスト尽くせ」
「俺かてプロや、やるからには美味いもん出す」
覚悟を決めた悌は、袖をまくり上げてひじまで手を洗う。冷蔵庫に貼り付けてある献立メモを見ながら、材料をひと通り取り出して下ごしらえを始めた。
「おはようございます」
午前四時半、小野坂が普段よりも少し早く厨房に入ってきた。
「おはよう智君」
「おはようございます」
「おはようさん」
「おはようございます」
いつもと違う中の様子に小野坂は変な顔をする。
「義は?」
「まだ来うへん。ケータイ鳴らしとるけど動き無しや」
「マジかよ……それで吾立たせてんのか」
「うん、こっちの不手際でお客様に迷惑は掛けられへん」
オーナーの決断に頷いた小野坂は手荷物と上着を事務所のロッカーに放り込み、紫色のエプロンを着けてから厨房に入って手を洗う。
「吾、ミネストローネのベーコンはブロックを使うんた。切り方は全部サイコロ切りな」
「はい」
悌は小野坂の助けを借りながらも『オクトゴーヌ』のシェフデビューを果たすことになった。
「今は早急に覚えてほしいことだけ教えてるから、今後分からんことも出てくると思う。当面調理の方は雑務に慣れてから川瀬の補助に付くって感じになると思っといて」
「はい」
悌は一生懸命メモを取りながら店内を見回している。
「それまでは小野坂か根田に付かせるから二人に聞いて」
「はい」
「それと気付いてる思うけど、三階【シオン】ルームに長期連泊中の宿泊客様がいらっしゃるんや。名前は里見友勝さん、非公表やけど今療養中やねん」
「里見友勝ってあの?」
悌は名前を聞いてピンときたが、ここにいることには気付いていなかった。
「こないだネットで死亡説流れてましたけど」
「一時期ホンマに体調崩されてたで。最近は創作活動される程度には回復されてるから、夜間に時々降りてこられるんや……って言うてるそばからいらしたみたいや」
昼間だと特に気にならないが、夜間になると木造建築の階段から小さく軋む音が聞こえてくる。
「おばんです」
このところ方言慣れしてきている里見は、ほぼ標準語であった最初の頃よりもいきいきとしているように見える。相変わらず細身のままだが、血色も良くなり食欲も増していた。
「眠れないんですか?」
「ん。したからラベンダーティーでも飲んで落ち着こうかと」
里見はほぼ指定席となっているカウンター席中央の椅子に腰掛けた。
「かしこまりました」
堀江は悌も連れて厨房に入り、ラベンダーティーの作り方を見せる。ここでは耐熱ガラス製のティーポットとカップを使用し、飲料用の湯を沸かしている間にポットとカップを温めておく。
湯が沸いたらティーポットの湯を捨てて茶葉を入れ、葉が踊るように湯を注ぎ入れる。それと湯を捨てたカップをセットになっているソーサーの上に乗せ、蒸らし時間のうちにカウンター席に運んでいく。
「お待たせ致しました」
「ん、ありがとう」
堀江は里見の前にカップとポットを置き、茶こしとポーションタイプの蜂蜜も添えておく。里見は湯の中でふわふわと浮かんでいる茶葉を面白そうに眺めており、徐々に琥珀色に染まっていくのを静かに待っていた。
悌はラベンダーティーの淹れ方から茶葉の動きまでも詳細にメモを取っている。客としていた間も全ての食事をここで済ませ、川瀬の味を学ぼうとひと口食べてはメモを取りをひたすら繰り返していた。
ポットに入っていた茶葉が全て沈んだのを見た里見は、きれいに色の付いたティーを茶こしを使いながらゆっくりとカップに注ぐ。この日は蜂蜜に手を付けず、ストレートの状態で口を付けた。
「彼、新人さんかい?」
里見は堀江の陰でひたすらメモを取っている悌を見ながら訊ねる。
「はい。前々から増員は考えておりましたので」
「そうかい。長居して初めて知ったけどさ、ここん人らの働き振りには頭が下がるべ」
堀江は恐縮していえと頭を下げる。
「名前、伺っていいかい?」
里見は悌の方に顔を向けた。
「悌吾と申します」
「里見友勝です。長々と居座らせてもらってるべ」
彼が細長い指をした右手をすっと差し出すと、悌は両手で恭しく握り返した。
「意外とガッチリしてんだべさな」
「えぇまぁ。体力にはそれなりの自信があります」
「ん、良いことだべ」
体質的に太れない里見は羨ましげに『オクトゴーヌ』の新入社員を見る。長期滞在客にも受け入れて貰えたことにほっとした堀江だが、あと一つ大きな難関が残っていた。このところ態度の硬化が目立つ仲間が思いもかけぬ悩みの種となっている。
これまではむしろ物腰柔らかな人あたりで場の雰囲気を和らげる存在であったため、急激な変化に対応しきれていないだけなのかも知れないと考えていた。しかし以前から川瀬を知る相原母子からは『気難しくて選り好みが激しい』と事前に聞いていて、もしかするとこの一件で表面化している可能性もあった。
堀江はそのことに多少の戸惑いを感じており、川瀬にどう了承を取ろうかと頭を悩ませていた。今のところ表立って何を言う訳でもないのだが、今後の状況次第ではトラブルが起こりかねないので早急な対策は考えておかねばならない。
その対策の一つが悌を即戦力として業務にあたらせることであった。彼の優秀さはよく知っているので、ほぼ間違いなく期待に添えるだけの働きは見せるであろう。そうなれば川瀬は調理に専念できて今よりも働きやすくなる、堀江はそれを理想としていた。
その理想に一歩でも近づけるためになるべく多くのことを悌に伝えていく。悌にもそれが伝わっているのか単純にクソ真面目なだけなのか、それに食らいつくようにメモを取りながらオーナーの指導に全神経を集中させていた。
里見は熱血指導などお構い無しでティータイムを楽しみ、絵本を一冊読み切ってから部屋に戻っていった。そして気付けば午前三時、『オクトゴーヌ』厨房に嶺山と日高が出勤してパン作りを始めていた。
この時期になると雪もほとんど無くなって桜の開花宣言もすぐそこまで迫っている。『アウローラ』では桜あんぱんが季節限定ながらも看板メニューとして人気を博しており、先日タウン誌の取材班がここを訪れていた。
「「おはようございます」」
二人は隙間時間を利用して『アウローラ』組と挨拶を交わす。
「おはようさん」
「おはようございます。悌さん、今日からですかい?」
日高は茶色のエプロン姿の悌に笑顔を向けた。この二人は先日の最終試験で打ち解けているようだ。
「はい、今日からお世話になります」
「宜しくお願いします。初っ端から夜勤ですかい?」
日高は会話しながらも生地作りの手は休めない。
「それは俺の都合です。静かな方が教えやすい思いまして」
二人は早朝出勤予定の川瀬と小野坂を待ちながら店番をすること約一時間、『アウローラ』の開店準備が着々と進む中『オクトゴーヌ』厨房は誰一人立っていない状況だ。
堀江は様子が変だと厨房と事務所を覗きに行くが誰もいない。小野坂は五時出勤なのでまだしも、川瀬はとっくに出勤して下ごしらえを始めている時間である。さすがに起きてるやろとケータイを鳴らしてみるも応答が無い。
「吾、緊急事態や。義君が出てこんから厨房に立ってくれ」
「は?」
悌は厳密に言うと初出勤前の研修生の身、いくらプロ経験はあっても無謀と言える決断である。
「仁、言ってること分かってるか?」
突拍子のない業務命令に驚いている悌は、立場を忘れて友人としての口調に戻ってしまっている。
「分かっとる。それともアレか、お前調理スタッフで入ってきとるのに何怖気付いてんねん」
「そういう問題ちゃうやろ、俺ここの味まだ完全に把握できてへんぞ」
「今日はお前の味でえぇ。金貰うて商売しとる以上『できませんでした』は通用せんのや」
堀江は経営者としての責任を最優先した。
「味のズレは場合によっちゃ店潰しかねんぞ」
「その時はその時や、何か言われたら『今日は体調不良です』とでも言えばえぇ。そこは俺のやるべき仕事であってお前が気にすることやない」
「仁……」
「分かったら支度せぇ。多少のことは構へんからベスト尽くせ」
「俺かてプロや、やるからには美味いもん出す」
覚悟を決めた悌は、袖をまくり上げてひじまで手を洗う。冷蔵庫に貼り付けてある献立メモを見ながら、材料をひと通り取り出して下ごしらえを始めた。
「おはようございます」
午前四時半、小野坂が普段よりも少し早く厨房に入ってきた。
「おはよう智君」
「おはようございます」
「おはようさん」
「おはようございます」
いつもと違う中の様子に小野坂は変な顔をする。
「義は?」
「まだ来うへん。ケータイ鳴らしとるけど動き無しや」
「マジかよ……それで吾立たせてんのか」
「うん、こっちの不手際でお客様に迷惑は掛けられへん」
オーナーの決断に頷いた小野坂は手荷物と上着を事務所のロッカーに放り込み、紫色のエプロンを着けてから厨房に入って手を洗う。
「吾、ミネストローネのベーコンはブロックを使うんた。切り方は全部サイコロ切りな」
「はい」
悌は小野坂の助けを借りながらも『オクトゴーヌ』のシェフデビューを果たすことになった。
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