71 / 117
soixante onze
しおりを挟む
「悪い、ここまで遅くなるとは……」
これまでほとんど見たこと無いくらいのくたびれ切った幼馴染が目の前に立っていた。手にしてるコンビニの袋の中には惣菜パンが二~三個入ってるけど……。
「いらっしゃい、そんなんで足りんの?」
「無いよりマシ、杏璃は?」
「私の部屋で寝てる。取り敢えず上がんな、お茶くらい淹れるから」
「いくら何でもこんな夜中に……」
よく分かんないとこで遠慮すんなこのヤロー。
「今日はもう寝かせてやんなって、車なら庭に停めればいいから」
そんなくったくたな状態でこれ以上運転したら事故に繋がりかねないわ、取り敢えず休んで何か食え。
「……車停めてくる」
てつこは一旦外に出て玄関先に停めてた仕事用の軽トラックを庭に停車させてる、そんな様子を胸がチクチクする感覚をほんのちょこっと味わいながらぼんやりと眺めていた。
何か無理してるというか意志とは違う頑張り方してるというか……てつこは基本弱音を吐かず限界まで一人で何とかしようとするところがある。仕事面では瀬田さんやおじさんがいるからまだまだ頼ってるところはあるみたいだけど、突然降って湧いたような望まない婚活問題が浮上してる今、多分私に話したくらいじゃモヤモヤを吐き出しきってないんだと思う。
まぁ私がてつこの役に立ってないだけかも知れないけど、何が出来るか?って聞かれても何も出来ないんだよねぇ……。
「停めてきた、何辛気臭い顔してんだよ?」
「アンタに言われたくないわ。今ゲンが来てて律子ママお手製のローストチキンが一本残ってんのよ、温め直すから食べてって」
「……いやそんな気遣いいいから」
「みんな一本ずつ食べて余らしちゃってるだけ、むしろ残飯処理をお願いしてんの」
「あっそう、なら頂くわ」
私は家に上げたてつこをダイニングに座らせ、ローストチキンをレンジに放り込んで温めスタート、冷蔵庫からポテトサラダの乗った大皿を取り出す。温めたローストチキンと保温中のご飯を乗せてプレートとして出せるよう姉が予め準備しておいてくれてる。
そうそうミネストローネが……スープ用の魔法瓶に熱々を入れてくれててそれをスープ用のお皿に入れるだけ。お湯はポットに入ってるから紅茶を淹れて完成っと、私もついでだから紅茶淹れ直そ。
「何か危なっかしいな」
その辺の事はこの男もご存知なんでね~。ぶっちゃけてしまえば信用度ゼロなんだけど、こうやって何やかんやでどうにかなるようにはしてるのよ……姉が。
「大丈夫よ、今じゃレンジも問題無く使えるんだから。ガスを使わなくていいようスープ用の魔法瓶で保温してるし」
「へぇ。さすがはるさん、抜かりないな」
チッ、そこもバレてんのかよ。ローストチキンはほんの一~二分で温まり、大皿に盛り付けて簡素ではあるけどクリスマスプレートの完成。てつこは普段お箸しか使わないから割り箸……っと。
「味の方は大丈夫、お姉ちゃんが作ってるから」
「なつのは食いたくないわ……頂きます」
不要な捨て台詞を吐き腐って手を合わせてから食事を摂り始めるてつこ、そういうの目の前にするとお腹空いてくるのよねぇ……そうだ!ケーキまだ残ってるわ!私は冷蔵庫から残りのケーキを引っ張り出し、気持ち控え目にカットしてから皿に乗せてフォークを準備。
「そんな時間によくケーキなんて食えるな」
只今がっつり食事中のお前には言われたくない。
「だってお腹空いたんだもん」
こういうのは食べたい時に食べるのが美味しさの秘訣by夏絵。寝る前に食べると太るとか言うけど、だったら寝なきゃいいのだと居直る私。だって今眠くないし。
てつこはそんな私に苦笑いを見せつつも、相当お腹が空いてたみたいであっという間にプレート上の料理をきれいに平らげてた。それでも足りなかったみたいで、買ってきてた惣菜パンも三つ食べちゃってる。
「相当お腹が空いてたんだね」
「まぁ……朝飯以来何も食ってなかったから」
って事は半日以上飲まず(って事はさすがに無いか)食わずで仕事してたんだね。脳内もきっと疲れてるだろうから、甘いもの食べといた方がいいんじゃない?
「もう満足?」
「ん~、もうちょい食えそう」
「ならケーキ食べる?せっかくのクリスマスだから」
ん。と頷いたのを見たので早速冷蔵庫からケーキを取り出して二つ分カットする。そうそうもう一枚お皿とフォークを出して……なんてやってるとてつこも席を立ってプレートを水の張った流し桶に浸けた。
「紅茶は俺が淹れる、これもらうぞ」
てつこはついでに水屋から紅茶パックを二つ取ってささっと淹れ直してくれる。家電製品の実演販売で慣れてるのか私よりも全然テキパキと動いてる、これがなかなか出来ないのよねぇ……なんて恨めしく思いつつ、疲れてるくせに働いちゃってる姿がちょっといじらしくも見えてきた。
そうこうしてるうちに朝になり……私はリビングのソファーで眠りこけてしまっていた。体にはちゃんと毛布が掛かってて向かいのソファーでてつこも一人用のソファーに座ってうたた寝状態。
そう言えばケーキ食べて洗い物してからしばらく他愛もない話してたまでは覚えてるんだけど、どのタイミングで眠っちゃったのかがいまいち思い出せなくて毛布にくるまった状態で記憶を辿ってみるけど……この毛布誰が持ってきてくれたんだろう?それすらも分からん。
「おはようなつ、あまり眠れなかったんじゃないのか?」
とスーツ姿で朝からパリッと決めてる兄がリビングに入ってきた。
「おはようございます、今何時ですか?」
「六時四十分。休みならまだ寝てていいよ」
まぁ今日は代休で明日休日出勤するから寝てられるっちゃ寝てられるけど。
「他のみんなは?」
「部長は始発で帰った。あきとふゆと弦太くんはまだ寝てる、それと……」
とキッチンに視線を向けてる兄に合わせてそちらを見やると、有砂と杏璃がテンション高めで推定朝食を作ってる。
「はいおはようさぁんケーキ泥棒、真夜中のうちにきれいに平らげおってからに~」
あぁ、あれから勢い付いててつこと二人でホールケーキ完食しちゃったんだ。
「いいじゃない、ああいうのは当日中に食べ切るものなんだから」
とは言え食べ物の恨みは恐ろしいとも聞く、だって元々は有砂が買ってきたケーキだからね。
「けど買った私が食べてないってどうよぉ?」
その割に食べた後で『太ったらどうしよ~』って毎回のように言ってないか?
「分かった、こうたんとこで買うからそれでチャラにして」
「絶対だぞ~、今日は休みだからケーキたらふく食うまで居座るからなぁ」
いえある程度で帰ってくれ、これだけ騒いでてもてつこの奴まだ寝てる。相当お疲れだったんだね。
これまでほとんど見たこと無いくらいのくたびれ切った幼馴染が目の前に立っていた。手にしてるコンビニの袋の中には惣菜パンが二~三個入ってるけど……。
「いらっしゃい、そんなんで足りんの?」
「無いよりマシ、杏璃は?」
「私の部屋で寝てる。取り敢えず上がんな、お茶くらい淹れるから」
「いくら何でもこんな夜中に……」
よく分かんないとこで遠慮すんなこのヤロー。
「今日はもう寝かせてやんなって、車なら庭に停めればいいから」
そんなくったくたな状態でこれ以上運転したら事故に繋がりかねないわ、取り敢えず休んで何か食え。
「……車停めてくる」
てつこは一旦外に出て玄関先に停めてた仕事用の軽トラックを庭に停車させてる、そんな様子を胸がチクチクする感覚をほんのちょこっと味わいながらぼんやりと眺めていた。
何か無理してるというか意志とは違う頑張り方してるというか……てつこは基本弱音を吐かず限界まで一人で何とかしようとするところがある。仕事面では瀬田さんやおじさんがいるからまだまだ頼ってるところはあるみたいだけど、突然降って湧いたような望まない婚活問題が浮上してる今、多分私に話したくらいじゃモヤモヤを吐き出しきってないんだと思う。
まぁ私がてつこの役に立ってないだけかも知れないけど、何が出来るか?って聞かれても何も出来ないんだよねぇ……。
「停めてきた、何辛気臭い顔してんだよ?」
「アンタに言われたくないわ。今ゲンが来てて律子ママお手製のローストチキンが一本残ってんのよ、温め直すから食べてって」
「……いやそんな気遣いいいから」
「みんな一本ずつ食べて余らしちゃってるだけ、むしろ残飯処理をお願いしてんの」
「あっそう、なら頂くわ」
私は家に上げたてつこをダイニングに座らせ、ローストチキンをレンジに放り込んで温めスタート、冷蔵庫からポテトサラダの乗った大皿を取り出す。温めたローストチキンと保温中のご飯を乗せてプレートとして出せるよう姉が予め準備しておいてくれてる。
そうそうミネストローネが……スープ用の魔法瓶に熱々を入れてくれててそれをスープ用のお皿に入れるだけ。お湯はポットに入ってるから紅茶を淹れて完成っと、私もついでだから紅茶淹れ直そ。
「何か危なっかしいな」
その辺の事はこの男もご存知なんでね~。ぶっちゃけてしまえば信用度ゼロなんだけど、こうやって何やかんやでどうにかなるようにはしてるのよ……姉が。
「大丈夫よ、今じゃレンジも問題無く使えるんだから。ガスを使わなくていいようスープ用の魔法瓶で保温してるし」
「へぇ。さすがはるさん、抜かりないな」
チッ、そこもバレてんのかよ。ローストチキンはほんの一~二分で温まり、大皿に盛り付けて簡素ではあるけどクリスマスプレートの完成。てつこは普段お箸しか使わないから割り箸……っと。
「味の方は大丈夫、お姉ちゃんが作ってるから」
「なつのは食いたくないわ……頂きます」
不要な捨て台詞を吐き腐って手を合わせてから食事を摂り始めるてつこ、そういうの目の前にするとお腹空いてくるのよねぇ……そうだ!ケーキまだ残ってるわ!私は冷蔵庫から残りのケーキを引っ張り出し、気持ち控え目にカットしてから皿に乗せてフォークを準備。
「そんな時間によくケーキなんて食えるな」
只今がっつり食事中のお前には言われたくない。
「だってお腹空いたんだもん」
こういうのは食べたい時に食べるのが美味しさの秘訣by夏絵。寝る前に食べると太るとか言うけど、だったら寝なきゃいいのだと居直る私。だって今眠くないし。
てつこはそんな私に苦笑いを見せつつも、相当お腹が空いてたみたいであっという間にプレート上の料理をきれいに平らげてた。それでも足りなかったみたいで、買ってきてた惣菜パンも三つ食べちゃってる。
「相当お腹が空いてたんだね」
「まぁ……朝飯以来何も食ってなかったから」
って事は半日以上飲まず(って事はさすがに無いか)食わずで仕事してたんだね。脳内もきっと疲れてるだろうから、甘いもの食べといた方がいいんじゃない?
「もう満足?」
「ん~、もうちょい食えそう」
「ならケーキ食べる?せっかくのクリスマスだから」
ん。と頷いたのを見たので早速冷蔵庫からケーキを取り出して二つ分カットする。そうそうもう一枚お皿とフォークを出して……なんてやってるとてつこも席を立ってプレートを水の張った流し桶に浸けた。
「紅茶は俺が淹れる、これもらうぞ」
てつこはついでに水屋から紅茶パックを二つ取ってささっと淹れ直してくれる。家電製品の実演販売で慣れてるのか私よりも全然テキパキと動いてる、これがなかなか出来ないのよねぇ……なんて恨めしく思いつつ、疲れてるくせに働いちゃってる姿がちょっといじらしくも見えてきた。
そうこうしてるうちに朝になり……私はリビングのソファーで眠りこけてしまっていた。体にはちゃんと毛布が掛かってて向かいのソファーでてつこも一人用のソファーに座ってうたた寝状態。
そう言えばケーキ食べて洗い物してからしばらく他愛もない話してたまでは覚えてるんだけど、どのタイミングで眠っちゃったのかがいまいち思い出せなくて毛布にくるまった状態で記憶を辿ってみるけど……この毛布誰が持ってきてくれたんだろう?それすらも分からん。
「おはようなつ、あまり眠れなかったんじゃないのか?」
とスーツ姿で朝からパリッと決めてる兄がリビングに入ってきた。
「おはようございます、今何時ですか?」
「六時四十分。休みならまだ寝てていいよ」
まぁ今日は代休で明日休日出勤するから寝てられるっちゃ寝てられるけど。
「他のみんなは?」
「部長は始発で帰った。あきとふゆと弦太くんはまだ寝てる、それと……」
とキッチンに視線を向けてる兄に合わせてそちらを見やると、有砂と杏璃がテンション高めで推定朝食を作ってる。
「はいおはようさぁんケーキ泥棒、真夜中のうちにきれいに平らげおってからに~」
あぁ、あれから勢い付いててつこと二人でホールケーキ完食しちゃったんだ。
「いいじゃない、ああいうのは当日中に食べ切るものなんだから」
とは言え食べ物の恨みは恐ろしいとも聞く、だって元々は有砂が買ってきたケーキだからね。
「けど買った私が食べてないってどうよぉ?」
その割に食べた後で『太ったらどうしよ~』って毎回のように言ってないか?
「分かった、こうたんとこで買うからそれでチャラにして」
「絶対だぞ~、今日は休みだからケーキたらふく食うまで居座るからなぁ」
いえある程度で帰ってくれ、これだけ騒いでてもてつこの奴まだ寝てる。相当お疲れだったんだね。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
子供にしかモテない私が異世界転移したら、子連れイケメンに囲まれて逆ハーレム始まりました
もちもちのごはん
恋愛
地味で恋愛経験ゼロの29歳OL・春野こはるは、なぜか子供にだけ異常に懐かれる特異体質。ある日突然異世界に転移した彼女は、育児に手を焼くイケメンシングルファザーたちと出会う。泣き虫姫や暴れん坊、野生児たちに「おねえしゃん大好き!!」とモテモテなこはるに、彼らのパパたちも次第に惹かれはじめて……!? 逆ハーレム? ざまぁ? そんなの知らない!私はただ、子供たちと平和に暮らしたいだけなのに――!
理想の男性(ヒト)は、お祖父さま
たつみ
恋愛
月代結奈は、ある日突然、見知らぬ場所に立っていた。
そこで行われていたのは「正妃選びの儀」正妃に側室?
王太子はまったく好みじゃない。
彼女は「これは夢だ」と思い、とっとと「正妃」を辞退してその場から去る。
彼女が思いこんだ「夢設定」の流れの中、帰った屋敷は超アウェイ。
そんな中、現れたまさしく「理想の男性」なんと、それは彼女のお祖父さまだった!
彼女を正妃にするのを諦めない王太子と側近魔術師サイラスの企み。
そんな2人から彼女守ろうとする理想の男性、お祖父さま。
恋愛よりも家族愛を優先する彼女の日常に否応なく訪れる試練。
この世界で彼女がくだす決断と、肝心な恋愛の結末は?
◇◇◇◇◇設定はあくまでも「貴族風」なので、現実の貴族社会などとは異なります。
本物の貴族社会ではこんなこと通用しない、ということも多々あります。
R-Kingdom_1
他サイトでも掲載しています。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
強面夫の裏の顔は妻以外には見せられません!
ましろ
恋愛
「誰がこんなことをしろと言った?」
それは夫のいる騎士団へ差し入れを届けに行った私への彼からの冷たい言葉。
挙げ句の果てに、
「用が済んだなら早く帰れっ!」
と追い返されてしまいました。
そして夜、屋敷に戻って来た夫は───
✻ゆるふわ設定です。
気を付けていますが、誤字脱字などがある為、あとからこっそり修正することがあります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる