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迷走編
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「最近波那、午前様だね……」
このところまっすぐ帰宅する頻度が減ってきている弟を麗未が心配する様になる。
「きっと新しい恋人でも出来たのよ、最初は楽しい時期だからなるべく一緒んじゃないの?」
「それならすぐ話してくれるのに……」
「良いじゃないの、あの子だってもう三十一なのよ」
早苗はそこまで干渉しないよう諭すが、このところ急激に雰囲気の変わった息子が気掛かりと言えば気掛かりだった。
あの子誰と会ってるのかしら?彼女は少し前に見舞いに来た畠中の事をふと思い出していた。
あの男の子、何かありそうなのよね……。しかしその事は誰にも告げず、時折朝帰りするタイミングで様子を静観するだけに留めていた。
畠中の恋人である大学生の男の子は、このところ一人でゲイバーに姿を見せる様になる。最近体調が芳しくないので酒を飲んでいる場合ではないのだが、どこの病院へ行っても異常が見つからず、更なる精神不安を生んでいる有り様だった。
こんな時は誰か傍に居て欲しい、嘘でも良いから慰めの言葉を掛けて欲しい。そんな事を考えつつも肝心の彼とはなかなか連絡が付かず、実家にも心配を掛けたくなくて無理して元気な振りをしているのだった。
浮気でもしようかな?単独で飲んでいる別の客を見ながらも、頭の中で考えるだけで実行に移す元気も無い。元々酒豪なので淡々とそれなりの量の酒を消費して、帰宅してまた飲み直す、このところの生活はそんな感じだった。
波那は畠中と浮気をしつつも恋人中林とも上手に付き合っていた。前夜から泊まりがけで当然の様にベッドを共にし、この日は家でゆっくり過ごそうと食材を買い求めて近所のスーパーマーケットへ仲良く出掛けていた。
買い物を済ませて店を出ると、歩道と車道の境目をフラフラと歩いている若い男の子が二人の視界に入ってくる。彼は吸い寄せられるように車道へはみ出しタイミング悪く後方からトラックが走ってきていた。
「あの子大丈夫かな?」
きっと停まるよね?二人は男の子が気になって様子を伺っていたもし間に合わなかったら……、と嫌な方向に思考が傾きそうになった二人は反射的に駆け出して何とか男の子を歩道へ引き寄せた。
「君、大丈夫?」
声を掛けてみたがまともな反応は無く、すうっと気を失ってしまった。中林が男の子を支えている間に波那がタクシーを捕まえ、現場から一番近い病院へと連れて行ってもらう。
病院に到着すると中林が先に降りて男の子を運び入れる。波那は運賃を支払ってから荷物を持って中に入った。
「どこの誰だか調べなきゃいけないんだけどさ、知らない人の鞄開けるのって何か気が引けるよ」
看護師さんがしてほしい……。中林はそうぼやきながらも仕方無く鞄を漁って免許証を見付け出す。男の子は久留米千郷と言う名前で信州出身である事が分かった。
「お名前、分かりましたか?」
看護師に声を掛けられて免許証を見せる。
「夏風邪ですが、念のためご家族の方にご連絡して頂けますか?」
電話が苦手な中林は、はぁ……。と言いながら渋い表情を見せている。
「連絡は僕がするね、ここで待ってて」
波那は男の子のケータイを拝借して外へ出ると、早速父親と思われる男性の番号に通話をする。まず自身の名を名乗ってから、久留米千郷が夏風邪で倒れたこと、たまたまそこに居合わせて今病院に付き添っていることを説明すると、男性は、息子がご迷惑お掛けしました。と丁寧な口調で丁寧に礼を言ってきた。
何かお礼をさせてほしい。その申し出は丁重に断り、近郊の町で親しくしている人の存在を訪ねると、最近『恋人』が出来たようだ、と教えてくれた。
今度は先程教えてもらった『恋人』に連絡を取ってみようと電話帳登録で捜してみる。彼はとても几帳面な性格のようで、故郷の友人か地元の友人かがすぐ分かる様きちんとカテゴライズされていた。その中に『恋人』の『せいやくん』を見つけて連絡先を見ると、今やすっかり覚えてしまった畠中のものだった。
この子が……?波那は偶然助けた男の子が畠中の恋人と知って一人動揺してしまう。かと言って放置する事も出来ず、変な緊張感を抱えたまま通話ボタンを押した。
『はい』
畠中はすぐ通話に出た。波那は一度深呼吸をしてから、久留米千郷が高熱を出して倒れ、病院に搬送された事を伝える。
『すぐ伺います、駐車場はありますか?』
「はい、道を挟んだ向かいにありますので、入口でお待ちしています」
畠中も通話の相手が波那である事に気付いている様だが、敢えて親しくない振りをして応対し、思わぬ形で待ち合わせをすぐ事になる。
一旦診察室に戻った波那は、迎えの人が来る事を報告すると、今度は中林のケータイが震え出し、画面を確認している。
「会社からだ、取り敢えず出るわ」
彼はここを波那に任せて外に出る。波那は一人男の子の診察が終わるのを待っているとケータイが震え出し、見ると畠中からのメールだった。
『今着いた。裏口の方が近いからそっちから入る』
彼は階下へ降りて畠中を迎えに行く。ちょうど階段を降り切った所で二人は落ち合い、どちらからともなく傍まで駆け寄った。
「畠中さん、こっちです」
二人は面識があるだけの知人として接し、周囲の目をやり過ごしていた。二人は診察室前まで来たが、中林はまだ戻ってきていなかった。
「お一人なんですか?」
「いえ、今電話で外に出ています」
畠中はその一言で中林と一緒である事を察知し、怪しまれない様互いに敬語を使っている。
「こんな形でお会いするとは思っていませんでした」
波那は廊下脇の長椅子に座り、畠中の顔を複雑な表情で見上げる。
「俺も驚いています」
畠中も隣に腰掛けて、周囲に誰も居ないのを良い事にそっと唇を重ね合わせてきた。波那は彼とのキスにうっとりしていたのだが、あまりはしゃいでもいられないのですぐに唇を離す。
「すみません、こんな事になって」
「いえ、お互い分かっててこうなっている訳ですから」
二人の会話は敬語で続けられている。畠中は上着で手元を隠してから波那の手を握り、彼もすがる様に温かい手を握り返した。
すると前方のドアがスライドして、看護師に伴われた男の子が姿を見せる。彼はマスクをしており、高熱の影響で顔は赤いままだった。
ごめんなさい……。千郷は迎えに来た畠中を申し訳なさそうに見る。
「謝んなくて良いよ、まだ辛いか?」
畠中は実質の恋人である彼に優しい言葉を掛ける。波那はそんな二人の姿を見ていられなくて一刻も早くその場から離れたかった。
「もう大丈夫……、そちらの方は?」
「あぁ、ここまで運んでくれたんだ。俺は連絡を貰ってここに居る」
千郷は波那の前に立ち、ペコリと頭を下げてきた。
「ご迷惑、お掛けしてすみませんでした」
「お気になさらないでください。熱の方はもう大丈夫ですか?」
「はい、さっき解熱剤を処方して頂きましたから」
彼はマスクの奥から笑顔を見せる。波那も笑いかけてみたが、頬の筋肉が強張ってちゃんと笑顔になっている自信が無かった。
「お大事に、なさってください……」
波那は二人に一礼し、一人先に階段を降りる。中林を待とうと待合室に着くと、ちょうど電話を終えて中に入ってきた。
「ゴメン、長話になっちまった」
「大丈夫だよ、迎えの方来てくださったから」
「そうか。あの子大丈夫なのか?」
中林はさすがに気になるらしく、千郷の姿を探している。
「解熱剤を処方してもらったみたい、顔は赤かったけどちゃんと歩いてたよ」
「なら良かった、俺たちは帰ろう」
そう言って病院を出ようとした時、ちょうど階段を降りてきた千郷が中林の姿に気付いて声を掛けてきた。
「あの、先程はありがとうございました」
彼は丁寧に一礼し、長身の中林を見上げていた。一方畠中は敢えて距離を取り、視界に入らない様にしている。
「何かお礼をさせてください、助けて頂いたんですから」
「んなの気にしなくて良いよ。熱のある時は外出しなきゃそれで良いさ」
二人は初対面なのにも関わらず馬が合う様だった。波那も一所に居たのだが、何となく疎外感を感じて悲しくなる。
「迎えってあの人か?」
中林は背を向けている畠中を見る。恐らくは気付いている風だが、それ以上は触れなかった。
「はい。こちらの方が連絡してくださったそうで……、お名前伺っても宜しいですか?」
え?波那は一瞬躊躇して言葉に詰まってしまう。しかし中林があっさり名乗り、波那の事も紹介したのだった。
「久留米千郷です。ご縁があればまた」
千郷は改めて頭を下げ、恋人である畠中の元へ歩いていく。二人はそれを見届けて病院をあとにし、中林の自宅に戻ることにした。
このところまっすぐ帰宅する頻度が減ってきている弟を麗未が心配する様になる。
「きっと新しい恋人でも出来たのよ、最初は楽しい時期だからなるべく一緒んじゃないの?」
「それならすぐ話してくれるのに……」
「良いじゃないの、あの子だってもう三十一なのよ」
早苗はそこまで干渉しないよう諭すが、このところ急激に雰囲気の変わった息子が気掛かりと言えば気掛かりだった。
あの子誰と会ってるのかしら?彼女は少し前に見舞いに来た畠中の事をふと思い出していた。
あの男の子、何かありそうなのよね……。しかしその事は誰にも告げず、時折朝帰りするタイミングで様子を静観するだけに留めていた。
畠中の恋人である大学生の男の子は、このところ一人でゲイバーに姿を見せる様になる。最近体調が芳しくないので酒を飲んでいる場合ではないのだが、どこの病院へ行っても異常が見つからず、更なる精神不安を生んでいる有り様だった。
こんな時は誰か傍に居て欲しい、嘘でも良いから慰めの言葉を掛けて欲しい。そんな事を考えつつも肝心の彼とはなかなか連絡が付かず、実家にも心配を掛けたくなくて無理して元気な振りをしているのだった。
浮気でもしようかな?単独で飲んでいる別の客を見ながらも、頭の中で考えるだけで実行に移す元気も無い。元々酒豪なので淡々とそれなりの量の酒を消費して、帰宅してまた飲み直す、このところの生活はそんな感じだった。
波那は畠中と浮気をしつつも恋人中林とも上手に付き合っていた。前夜から泊まりがけで当然の様にベッドを共にし、この日は家でゆっくり過ごそうと食材を買い求めて近所のスーパーマーケットへ仲良く出掛けていた。
買い物を済ませて店を出ると、歩道と車道の境目をフラフラと歩いている若い男の子が二人の視界に入ってくる。彼は吸い寄せられるように車道へはみ出しタイミング悪く後方からトラックが走ってきていた。
「あの子大丈夫かな?」
きっと停まるよね?二人は男の子が気になって様子を伺っていたもし間に合わなかったら……、と嫌な方向に思考が傾きそうになった二人は反射的に駆け出して何とか男の子を歩道へ引き寄せた。
「君、大丈夫?」
声を掛けてみたがまともな反応は無く、すうっと気を失ってしまった。中林が男の子を支えている間に波那がタクシーを捕まえ、現場から一番近い病院へと連れて行ってもらう。
病院に到着すると中林が先に降りて男の子を運び入れる。波那は運賃を支払ってから荷物を持って中に入った。
「どこの誰だか調べなきゃいけないんだけどさ、知らない人の鞄開けるのって何か気が引けるよ」
看護師さんがしてほしい……。中林はそうぼやきながらも仕方無く鞄を漁って免許証を見付け出す。男の子は久留米千郷と言う名前で信州出身である事が分かった。
「お名前、分かりましたか?」
看護師に声を掛けられて免許証を見せる。
「夏風邪ですが、念のためご家族の方にご連絡して頂けますか?」
電話が苦手な中林は、はぁ……。と言いながら渋い表情を見せている。
「連絡は僕がするね、ここで待ってて」
波那は男の子のケータイを拝借して外へ出ると、早速父親と思われる男性の番号に通話をする。まず自身の名を名乗ってから、久留米千郷が夏風邪で倒れたこと、たまたまそこに居合わせて今病院に付き添っていることを説明すると、男性は、息子がご迷惑お掛けしました。と丁寧な口調で丁寧に礼を言ってきた。
何かお礼をさせてほしい。その申し出は丁重に断り、近郊の町で親しくしている人の存在を訪ねると、最近『恋人』が出来たようだ、と教えてくれた。
今度は先程教えてもらった『恋人』に連絡を取ってみようと電話帳登録で捜してみる。彼はとても几帳面な性格のようで、故郷の友人か地元の友人かがすぐ分かる様きちんとカテゴライズされていた。その中に『恋人』の『せいやくん』を見つけて連絡先を見ると、今やすっかり覚えてしまった畠中のものだった。
この子が……?波那は偶然助けた男の子が畠中の恋人と知って一人動揺してしまう。かと言って放置する事も出来ず、変な緊張感を抱えたまま通話ボタンを押した。
『はい』
畠中はすぐ通話に出た。波那は一度深呼吸をしてから、久留米千郷が高熱を出して倒れ、病院に搬送された事を伝える。
『すぐ伺います、駐車場はありますか?』
「はい、道を挟んだ向かいにありますので、入口でお待ちしています」
畠中も通話の相手が波那である事に気付いている様だが、敢えて親しくない振りをして応対し、思わぬ形で待ち合わせをすぐ事になる。
一旦診察室に戻った波那は、迎えの人が来る事を報告すると、今度は中林のケータイが震え出し、画面を確認している。
「会社からだ、取り敢えず出るわ」
彼はここを波那に任せて外に出る。波那は一人男の子の診察が終わるのを待っているとケータイが震え出し、見ると畠中からのメールだった。
『今着いた。裏口の方が近いからそっちから入る』
彼は階下へ降りて畠中を迎えに行く。ちょうど階段を降り切った所で二人は落ち合い、どちらからともなく傍まで駆け寄った。
「畠中さん、こっちです」
二人は面識があるだけの知人として接し、周囲の目をやり過ごしていた。二人は診察室前まで来たが、中林はまだ戻ってきていなかった。
「お一人なんですか?」
「いえ、今電話で外に出ています」
畠中はその一言で中林と一緒である事を察知し、怪しまれない様互いに敬語を使っている。
「こんな形でお会いするとは思っていませんでした」
波那は廊下脇の長椅子に座り、畠中の顔を複雑な表情で見上げる。
「俺も驚いています」
畠中も隣に腰掛けて、周囲に誰も居ないのを良い事にそっと唇を重ね合わせてきた。波那は彼とのキスにうっとりしていたのだが、あまりはしゃいでもいられないのですぐに唇を離す。
「すみません、こんな事になって」
「いえ、お互い分かっててこうなっている訳ですから」
二人の会話は敬語で続けられている。畠中は上着で手元を隠してから波那の手を握り、彼もすがる様に温かい手を握り返した。
すると前方のドアがスライドして、看護師に伴われた男の子が姿を見せる。彼はマスクをしており、高熱の影響で顔は赤いままだった。
ごめんなさい……。千郷は迎えに来た畠中を申し訳なさそうに見る。
「謝んなくて良いよ、まだ辛いか?」
畠中は実質の恋人である彼に優しい言葉を掛ける。波那はそんな二人の姿を見ていられなくて一刻も早くその場から離れたかった。
「もう大丈夫……、そちらの方は?」
「あぁ、ここまで運んでくれたんだ。俺は連絡を貰ってここに居る」
千郷は波那の前に立ち、ペコリと頭を下げてきた。
「ご迷惑、お掛けしてすみませんでした」
「お気になさらないでください。熱の方はもう大丈夫ですか?」
「はい、さっき解熱剤を処方して頂きましたから」
彼はマスクの奥から笑顔を見せる。波那も笑いかけてみたが、頬の筋肉が強張ってちゃんと笑顔になっている自信が無かった。
「お大事に、なさってください……」
波那は二人に一礼し、一人先に階段を降りる。中林を待とうと待合室に着くと、ちょうど電話を終えて中に入ってきた。
「ゴメン、長話になっちまった」
「大丈夫だよ、迎えの方来てくださったから」
「そうか。あの子大丈夫なのか?」
中林はさすがに気になるらしく、千郷の姿を探している。
「解熱剤を処方してもらったみたい、顔は赤かったけどちゃんと歩いてたよ」
「なら良かった、俺たちは帰ろう」
そう言って病院を出ようとした時、ちょうど階段を降りてきた千郷が中林の姿に気付いて声を掛けてきた。
「あの、先程はありがとうございました」
彼は丁寧に一礼し、長身の中林を見上げていた。一方畠中は敢えて距離を取り、視界に入らない様にしている。
「何かお礼をさせてください、助けて頂いたんですから」
「んなの気にしなくて良いよ。熱のある時は外出しなきゃそれで良いさ」
二人は初対面なのにも関わらず馬が合う様だった。波那も一所に居たのだが、何となく疎外感を感じて悲しくなる。
「迎えってあの人か?」
中林は背を向けている畠中を見る。恐らくは気付いている風だが、それ以上は触れなかった。
「はい。こちらの方が連絡してくださったそうで……、お名前伺っても宜しいですか?」
え?波那は一瞬躊躇して言葉に詰まってしまう。しかし中林があっさり名乗り、波那の事も紹介したのだった。
「久留米千郷です。ご縁があればまた」
千郷は改めて頭を下げ、恋人である畠中の元へ歩いていく。二人はそれを見届けて病院をあとにし、中林の自宅に戻ることにした。
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