22 / 38
22
しおりを挟む
ゆっくりと、声がする方に顔を向けます。その視線の先には、
「え、レオ?」
「あ。」
私の花屋の常連であるレオでした。
「レオ、知り合い?」
「あ、いや、まぁ、な。」
そういえば、あの出来事から今日まで、レオに会っていませんでしたね。
いや、それより、レオの声が彼の声だとなぜか直感でそう思ったのです。でも本当に、彼がレオだった?と疑問は深まるばかりです。私が考え込んでいる間も2人の会話は進みます。
「それよりも、レオって、この子に名前を教える程、仲が良いの?」
「いや、仕事でこの花屋を使うことがあっただけだ。」
「そんなに僕らの仕事では、花を何回も使わないでしょう。いつものレオならもう少し考えて発言してるはずですよ。何動揺してるんですか。」
「いや。」
「まぁ、一瞬僕もあの例の人なのかな?って思いましたけど。失礼ですけど、お嬢さんは一般市民の方ですよね?」
「・・・はい。そうです。」
私が元貴族だとしても、今現在は、一般市民なのだから、そう答える他ないです。
「・・・・」
レオは何か考え込んでいるようでした。
弟さんは、それには気付かず話続けます。
「そうですよね。失礼な質問をしてしまい、申し訳ありません。」
「いえいえ、大丈夫です。」
「それにしても、僕の直感よく当たる方なんだけどなぁ。今回は違ったみたいだ。」
今更かもしれませんが、もし、この方の言う通り、私があの日あの会場にいたとバレてしまえば、私は不法侵入に問われるし、何よりクレアに迷惑が掛かってしまう。それは困りますね!!
と、とにかく、今は状況の整理をして、1人で考える時間が欲しいですー!
「とりあえず、花は買えたし、レオ、行こうか。」
「ああ。」
良かった。これで1人の時間が持てると安心した瞬間。
ガシッと腕を掴まれました。
あれ?なんかこれデジャヴを感じちゃいますね。
「ミア、後で話したいことがある。噴水広場のベンチで待っててくれ。」
レオは私だけに聞こえるように耳元にそう言い残して、先程花を買った彼の後をゆっくり着いて行ったのでした。
残された恋愛経験のない私は、数秒遅れて、顔を真っ赤にしたのを、店先に並んでいる花達だけが目撃したのでした。
「え、レオ?」
「あ。」
私の花屋の常連であるレオでした。
「レオ、知り合い?」
「あ、いや、まぁ、な。」
そういえば、あの出来事から今日まで、レオに会っていませんでしたね。
いや、それより、レオの声が彼の声だとなぜか直感でそう思ったのです。でも本当に、彼がレオだった?と疑問は深まるばかりです。私が考え込んでいる間も2人の会話は進みます。
「それよりも、レオって、この子に名前を教える程、仲が良いの?」
「いや、仕事でこの花屋を使うことがあっただけだ。」
「そんなに僕らの仕事では、花を何回も使わないでしょう。いつものレオならもう少し考えて発言してるはずですよ。何動揺してるんですか。」
「いや。」
「まぁ、一瞬僕もあの例の人なのかな?って思いましたけど。失礼ですけど、お嬢さんは一般市民の方ですよね?」
「・・・はい。そうです。」
私が元貴族だとしても、今現在は、一般市民なのだから、そう答える他ないです。
「・・・・」
レオは何か考え込んでいるようでした。
弟さんは、それには気付かず話続けます。
「そうですよね。失礼な質問をしてしまい、申し訳ありません。」
「いえいえ、大丈夫です。」
「それにしても、僕の直感よく当たる方なんだけどなぁ。今回は違ったみたいだ。」
今更かもしれませんが、もし、この方の言う通り、私があの日あの会場にいたとバレてしまえば、私は不法侵入に問われるし、何よりクレアに迷惑が掛かってしまう。それは困りますね!!
と、とにかく、今は状況の整理をして、1人で考える時間が欲しいですー!
「とりあえず、花は買えたし、レオ、行こうか。」
「ああ。」
良かった。これで1人の時間が持てると安心した瞬間。
ガシッと腕を掴まれました。
あれ?なんかこれデジャヴを感じちゃいますね。
「ミア、後で話したいことがある。噴水広場のベンチで待っててくれ。」
レオは私だけに聞こえるように耳元にそう言い残して、先程花を買った彼の後をゆっくり着いて行ったのでした。
残された恋愛経験のない私は、数秒遅れて、顔を真っ赤にしたのを、店先に並んでいる花達だけが目撃したのでした。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
4
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる