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「レ、レオッ?なんで、私まで走ることになってんの?!」

「わりぃ!諸事情で人を撒きたいんだ!」

「え?追われてるの?」

「そんな感じだな!」

「私まで巻き込まないでよ!!」

「わりぃな!次またなんか埋め合わせするから!」

噴水広場を抜けて、民家の路地に入っていきます。そろそろ私も体力がキツくなってきました。
レオも私の様子に気づいてくれたのか、

「次の路地、右に回ったら、そこにある箱の裏に入る。あと少し頑張ってくれ。」

「わ、わかったっ。」

レオに言われた通り、路地を右に曲がるとお店の箱が大量に積み重なっていて、その箱の裏側に人が隠れるスペースがあったので、レオに引っ張られるままそこに入ります。

少しすると足音が遠ざかっていきましたが、そんなことよりも、箱の裏に隠れる為に、レオに後ろから抱きしめられてる状態です。
最初はバレないか心配していた緊張もあって、気にならなかったのですが、いざ、密着してると気付くと、恥ずかしい気持ちが溢れ出してきて、私、今顔がごく、熱いです!!

「よし、これでいいなって、ミア?大丈夫か?」

「え?!だ、大丈夫だよ!?走ったから顔が熱くて!!」

「身体じゃなくて顔なのか?」

「ほ、ほら、いいから!まずはここを離れよう!」

「あ、ああ、そうだな。」


ひとまずレオと一緒に積み重ねられた箱の物陰からゆっくりと出ます。

「ねぇ、これからどうするの?追われてるなら、警備兵の所に行く?」


「とりあえず、今だけしのげれば大丈夫だ。」

「それじゃあ、これからどうするの?」

「それなんだが、近くに俺の家があるんだ。そこに来てもらってもいいか?募る話もあるしな。」


こ、これは予測していたあの質問が来る可能性大ですね!ポジティブに考えましょう。外だと様々な人に聞かれる可能性が高くなるので、屋外より室内の方が、万が一のパターンを考えて助かりますね!そうとなったら、善は急げです!私達はレオのお家に向かったのでした。







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