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3.貿易都市ソアラ
(17)ソアラの街の散策
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私たちが途中下車できなかった理由は、案の定ただの伝達ミスだった。
「ま、これも護衛業の味のひとつって事だ」
「結構適当なのね」
コーダンとラーニカの会話を聞きつつ、辺りを見渡す。
ソアラ名物の変わった形のパスタは美味しいけど、こんな風にほとんど路上と変わらない席で食事をするなんて初めてだ。
でも冒険者の彼らにとってはチラチラとたまに飛んでくる視線も平気なようで、気になってしまうのは私だけらしい。
何となく居心地が悪くて残りのご飯を一気に口にかき込んだ。
「どうやって出るつもり?」
「まぁ、リーアンとディーナンに雇われた冒険者2人ってのが定石だろうな」
「この2人の事は何て言うのよ?」
コーダンとラーニカの視線が私を向く。
「兄弟?」
「に見える訳ないでしょ」
ディーナンは20代半ばくらいだから歳はおかしくなくても、私と彼はあまりにも見た目が違いすぎる。どう頑張っても絶対血縁には見えないと思う。
困り顔のコーダンが頭を搔く。ラーニカは諦めたようにため息をついた。
ディーナンは、彼も私を見ていた。
意地悪そうな笑みを浮かべていた。
「んじゃ恋人って事で」
「え”」
反射的に凄く変な声が出た。
確かこいつパーティ入りする時もこんな事言ってなかったっけ?
「あんたその冗談そろそろ止めないとリーアンに嫌われるわよ」
怖い顔で睨みつけるラーニカに肩を竦めてみせるディーナン。
本当に意味が分からないけど、ディーナンって冗談のセンスが悪いんだろうか?
その後、何だかんだ頼りになるコーダンの提案によって、私とディーナンは血の繋がっていない兄弟という設定で行こうということになったのだった。
色々と面倒くさくて時間のかかる手続きのせいで、出発は明日以降に持ち越しだ。
平和な街中では何もすることがないので、今日はソアラの街を散策しようという事になった。
「魔術具を見たい」というラーニカは別行動。「ちょっと行ってくる」というディーナンは放置して私は街をブラブラする事にした。
コーダンも自由行動していいのに、きっちりと護衛として着いて来てくれるところは本当に律儀だ。
「今までの護衛の料金払っとこうか?」
「いや、最後でいい」
「せっかくソアラまで来たんだから、ちょっとくらいパーっと使っちゃえばいいのに」
コーダンはこう見えて倹約家だ。
お酒はたまに飲むけどそんなに高い料理は頼まないし、装備だって使い古しを整備して使い続けている感じ。
お父様の仲間だった戦士ガーランさんはお金の使い方も豪快な人だったから、多分コーダンの質素さの方が珍しいんだと思うけど。
「お前どうせ今の所持金が全財産なんだろ」
さらりと言われた内容に、びっくりして立ち止まった。
振り返ると、「やっぱりな」という顔のコーダン。
「え、ど、な、なんでそう思うの?」
図星を付かれて声は見事にひっくり返っていた。
「どこの貴族のお坊ちゃんか知らねぇが、そろそろ引き返した方がいいんじゃねぇか?」
ジト目で見られて少しだけ居心地が悪い。
でも、良かった。正確な正体まではさすがにバレていないらしい。
貴族だとバレた原因で思い当たるのは・・・駄目だ分かんない。
学校に行ってなかったせいで、普通の子どもがどんな感じかなんて分からないんだもん。
「なんで、そう思うの?」
質問に質問で返してやった。マナーの先生は怒る会話の仕方だけど、庶民はこれでもいいはず。
コーダンは目を逸らして大袈裟にため息をついた。それから「来い」と通りの向こうに歩いて行く。
人混みだ。私の背の高さだと、コーダンが見えなくなってしまう。
困ったのを見計らったかのようにコーダンが手を引いてくれたので、はぐれずには済んだが、小さな子ども扱いが少しだけ不満だった。
「ま、これも護衛業の味のひとつって事だ」
「結構適当なのね」
コーダンとラーニカの会話を聞きつつ、辺りを見渡す。
ソアラ名物の変わった形のパスタは美味しいけど、こんな風にほとんど路上と変わらない席で食事をするなんて初めてだ。
でも冒険者の彼らにとってはチラチラとたまに飛んでくる視線も平気なようで、気になってしまうのは私だけらしい。
何となく居心地が悪くて残りのご飯を一気に口にかき込んだ。
「どうやって出るつもり?」
「まぁ、リーアンとディーナンに雇われた冒険者2人ってのが定石だろうな」
「この2人の事は何て言うのよ?」
コーダンとラーニカの視線が私を向く。
「兄弟?」
「に見える訳ないでしょ」
ディーナンは20代半ばくらいだから歳はおかしくなくても、私と彼はあまりにも見た目が違いすぎる。どう頑張っても絶対血縁には見えないと思う。
困り顔のコーダンが頭を搔く。ラーニカは諦めたようにため息をついた。
ディーナンは、彼も私を見ていた。
意地悪そうな笑みを浮かべていた。
「んじゃ恋人って事で」
「え”」
反射的に凄く変な声が出た。
確かこいつパーティ入りする時もこんな事言ってなかったっけ?
「あんたその冗談そろそろ止めないとリーアンに嫌われるわよ」
怖い顔で睨みつけるラーニカに肩を竦めてみせるディーナン。
本当に意味が分からないけど、ディーナンって冗談のセンスが悪いんだろうか?
その後、何だかんだ頼りになるコーダンの提案によって、私とディーナンは血の繋がっていない兄弟という設定で行こうということになったのだった。
色々と面倒くさくて時間のかかる手続きのせいで、出発は明日以降に持ち越しだ。
平和な街中では何もすることがないので、今日はソアラの街を散策しようという事になった。
「魔術具を見たい」というラーニカは別行動。「ちょっと行ってくる」というディーナンは放置して私は街をブラブラする事にした。
コーダンも自由行動していいのに、きっちりと護衛として着いて来てくれるところは本当に律儀だ。
「今までの護衛の料金払っとこうか?」
「いや、最後でいい」
「せっかくソアラまで来たんだから、ちょっとくらいパーっと使っちゃえばいいのに」
コーダンはこう見えて倹約家だ。
お酒はたまに飲むけどそんなに高い料理は頼まないし、装備だって使い古しを整備して使い続けている感じ。
お父様の仲間だった戦士ガーランさんはお金の使い方も豪快な人だったから、多分コーダンの質素さの方が珍しいんだと思うけど。
「お前どうせ今の所持金が全財産なんだろ」
さらりと言われた内容に、びっくりして立ち止まった。
振り返ると、「やっぱりな」という顔のコーダン。
「え、ど、な、なんでそう思うの?」
図星を付かれて声は見事にひっくり返っていた。
「どこの貴族のお坊ちゃんか知らねぇが、そろそろ引き返した方がいいんじゃねぇか?」
ジト目で見られて少しだけ居心地が悪い。
でも、良かった。正確な正体まではさすがにバレていないらしい。
貴族だとバレた原因で思い当たるのは・・・駄目だ分かんない。
学校に行ってなかったせいで、普通の子どもがどんな感じかなんて分からないんだもん。
「なんで、そう思うの?」
質問に質問で返してやった。マナーの先生は怒る会話の仕方だけど、庶民はこれでもいいはず。
コーダンは目を逸らして大袈裟にため息をついた。それから「来い」と通りの向こうに歩いて行く。
人混みだ。私の背の高さだと、コーダンが見えなくなってしまう。
困ったのを見計らったかのようにコーダンが手を引いてくれたので、はぐれずには済んだが、小さな子ども扱いが少しだけ不満だった。
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