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73 初恋の浄化【ブライアン視点】
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リリーと話していると、彼女をどんどん好きになる。みんなが『化け物』と呼ぶ恐ろしい魔法使いの私を彼女は恐れない。普通の男だと言う。
――私の欲しい言葉をいつもくれる。彼女と話すと心が癒される。彼女の笑顔を見ると嫌なことを忘れられる。
私のような男もこの世に生きていいのだ、必要な人間なのだと思わせてくれる。
王宮でのくだらない検査の後、花畑へ連れて行き今スティアート家へリリーを送ったところだ。デュークは勝手に連れ出したことを怒っている。父親としては当然の怒りだが……私も二人きりになる機会などほとんどないのだから多めにみてほしい。
こいつとは彼女のことで話さねばならないことがある。
「ブライアン、リリーはアイザックと正式に婚約させた。だからあまり近寄るな」
「ああ、彼女から聞いたよ。よかったな」
そう言った私に彼は眉を顰めて、難しい顔で眺めている。
「お前はそれでいいのか」
「いいのかとは?」
「リリーを好きだろう? 私と同じ保護者としての愛とは到底思えぬが」
「欲しいと言えばくれるのか?」
「……やらん」
「フッ、じゃあどうしようもないではないか」
デュークの意味のない問いかけに笑ってしまう。
「やらんが、割り切れるものではないだろう」
「リリーが幸せに生きていればそれでいい。私はただ傍で彼女を守る役目だ」
「別の男と幸せに暮らす彼女を間近で見るなんて、すぐに堪えられなくなるぞ」
「堪えれるさ。私にとって彼女の命以上に価値のあるものはない……こんな恋心などいくらでも捨てられる。アイザックに嫉妬する程もう若くもないしな」
デュークはじっと私を見つめてため息をついた。
「そうは言っていても、辛くなるぞ」
「私の心配をするなんて、君は案外優しいな」
「……娘を心配してるだけだ」
「彼女には、愛しているが恋仲になりたいわけじゃないと伝えてある。アイザックと幸せになれとも話した」
「そうか」
「その気持ちも嘘じゃない。本当なんだ。彼女には結婚後は私のことはただの護衛と思えと言っているので……それでいい」
「では、その覚悟受け取った」
デュークは私の真正面に移動して、頭を深々と下げた。
「ブライアン様、これからも我が娘リリーの護衛よろしくお願い致します」
「私はリリー・スティアートを命の限り守ることを、父親である貴方の前でいま一度約束しよう」
アイザックは私を嫌がるだろうが、結婚後も彼女を近くで守れるようにデュークに手を回してもらうことにした。みんなからわかりやすく守るのには意味がある。
わざとそれができるように、王のいる前で彼女だけに仕えるとパフォーマンスをしたのだから。
昔の事件で死んだと噂されていた天才魔法使いのブライアンが生きていて女神の護衛についているとなれば、並の魔法使いはリリーに手を出そうとは思わないはずだ。
しかも夫となるアイザックも名家ハワード家出身の強い魔法使いだから余計に牽制になる。
「ウェイターを殺した男はまだ捕まっていない。まだまだ気をつけるべきだ」
「ああ、その通りだな」
その後もデュークと細々としたことを一通り話して、ひと段落ついた。私にはこの家でしたいことがもう一つある。
「デューク、リリアンの墓を参らせてくれないか? 供えるものも何も持っていないがね」
「我が家に姉上の墓があると知っていたんだな」
「私を誰だと思ってる? 情報網舐めるなよ」
「そうだったな」
「……いいか?」
「勿論だ。案内する」
デュークは使用人に声をかけ、百合の花束を持って来させ私に渡した。名前のリリアンは百合の花という意味だ。花言葉は純粋、無垢……彼女にぴったりな花だ。
森の奥に入ると美しく整えられた墓が現れた。死しても尚、リリアンがデュークから大事にされていることがわかる。
「姉上も貴方が来てくれて喜んでいるだろう」
「遅いと怒られそうだ」
「はは、確かにその方が姉上らしい……この前リリーも参ってくれたんだ」
「そうか。二人は喜んだだろうな」
「ああ」
私は墓の前にそっと百合の花を飾った。
「私は先に家に戻る……好きなだけ話してくれ」
「ありがとう」
彼が気を利かせて、私を一人にしてくれた。彼の気配が無くなったのを確認して私はそっと墓の前に片膝を立てて跪く。
「リリアン、久しぶりだな。やっと……君の墓を参ることができた」
ずっと手を合わせたかったが、今まではその資格は自分にはないように思っていた。
「トーマスと一緒の墓に入れて幸せだろう? デュークがきちんとしてくれた。できた弟を持ってよかったな。あの世では……君に辛いことが一つもないよう祈っている」
私はだいぶ長い時間物思いにふけっていたようで、気がつくと周りが暗くなっていた。さすがに帰ろうと重い腰を上げた。
いや、まだ帰れない。最後に彼女に告げなければいけないことがあった。
「私は……君の娘が好きなんだ」
サーっと爽やかな風が吹き、木々が揺れる。
「もちろん君との約束を違えることはしないよ。リリーを命の限り守る。彼女にも私の気持ちを押し付けたりしない。私の娘に何するのって君は怒るかもしれないけれど……好きでいていいか?」
私は教会で罪を告白するような気持ちでリリアンに問いかけた。答えが返ってくるはずもないのに。
そして本当に帰ろうと墓を背にしたその時、聞き覚えのある声がした気がしてバッと振り向く。
『怒らないわよ。私、愛には年齢も身分も能力も関係ないと思っているもの。知ってるでしょ?』
私は驚いて……声を発することができない。
『娘を愛してくれてありがとう。約束も守ってくれて感謝してる』
墓の前には亡くなった当時のままの若く美しいリリアンの姿があった。真っ白なワンピースで半透明でふわふわ浮いている……こんなことが現実に起きるのか?
『私の我儘でたくさん傷付けてごめんなさい。迷惑かけてごめんなさい。酷い場面もみせたわ。ずっとブライアンに謝りたかった』
「いいんだ。私は君に出逢って救われた」
『でも絶望にも落としたわ』
「それは……リリーが救ってくれた」
『貴方も幸せになって』
「幸せだよ。君に出逢えて、今リリーと過ごせて幸せだ」
『……よかった』
「ありがとう。私は君を愛してたよ」
『ふふ、過去形ね。ありがとう……本当に感謝してるの。ありがとう……リリーをよろしくね』
「ああ」
その瞬間ザァーッと強い風が吹き、木が大きく揺れて木の葉が舞い視界を閉ざす。すると……彼女の姿は消えていた。
目から一筋の涙がこぼれ落ちる。私は自分が泣いていることに驚いた。幸せで苦しくて甘くて辛かった初恋がやっと報われた気がした。
――私の欲しい言葉をいつもくれる。彼女と話すと心が癒される。彼女の笑顔を見ると嫌なことを忘れられる。
私のような男もこの世に生きていいのだ、必要な人間なのだと思わせてくれる。
王宮でのくだらない検査の後、花畑へ連れて行き今スティアート家へリリーを送ったところだ。デュークは勝手に連れ出したことを怒っている。父親としては当然の怒りだが……私も二人きりになる機会などほとんどないのだから多めにみてほしい。
こいつとは彼女のことで話さねばならないことがある。
「ブライアン、リリーはアイザックと正式に婚約させた。だからあまり近寄るな」
「ああ、彼女から聞いたよ。よかったな」
そう言った私に彼は眉を顰めて、難しい顔で眺めている。
「お前はそれでいいのか」
「いいのかとは?」
「リリーを好きだろう? 私と同じ保護者としての愛とは到底思えぬが」
「欲しいと言えばくれるのか?」
「……やらん」
「フッ、じゃあどうしようもないではないか」
デュークの意味のない問いかけに笑ってしまう。
「やらんが、割り切れるものではないだろう」
「リリーが幸せに生きていればそれでいい。私はただ傍で彼女を守る役目だ」
「別の男と幸せに暮らす彼女を間近で見るなんて、すぐに堪えられなくなるぞ」
「堪えれるさ。私にとって彼女の命以上に価値のあるものはない……こんな恋心などいくらでも捨てられる。アイザックに嫉妬する程もう若くもないしな」
デュークはじっと私を見つめてため息をついた。
「そうは言っていても、辛くなるぞ」
「私の心配をするなんて、君は案外優しいな」
「……娘を心配してるだけだ」
「彼女には、愛しているが恋仲になりたいわけじゃないと伝えてある。アイザックと幸せになれとも話した」
「そうか」
「その気持ちも嘘じゃない。本当なんだ。彼女には結婚後は私のことはただの護衛と思えと言っているので……それでいい」
「では、その覚悟受け取った」
デュークは私の真正面に移動して、頭を深々と下げた。
「ブライアン様、これからも我が娘リリーの護衛よろしくお願い致します」
「私はリリー・スティアートを命の限り守ることを、父親である貴方の前でいま一度約束しよう」
アイザックは私を嫌がるだろうが、結婚後も彼女を近くで守れるようにデュークに手を回してもらうことにした。みんなからわかりやすく守るのには意味がある。
わざとそれができるように、王のいる前で彼女だけに仕えるとパフォーマンスをしたのだから。
昔の事件で死んだと噂されていた天才魔法使いのブライアンが生きていて女神の護衛についているとなれば、並の魔法使いはリリーに手を出そうとは思わないはずだ。
しかも夫となるアイザックも名家ハワード家出身の強い魔法使いだから余計に牽制になる。
「ウェイターを殺した男はまだ捕まっていない。まだまだ気をつけるべきだ」
「ああ、その通りだな」
その後もデュークと細々としたことを一通り話して、ひと段落ついた。私にはこの家でしたいことがもう一つある。
「デューク、リリアンの墓を参らせてくれないか? 供えるものも何も持っていないがね」
「我が家に姉上の墓があると知っていたんだな」
「私を誰だと思ってる? 情報網舐めるなよ」
「そうだったな」
「……いいか?」
「勿論だ。案内する」
デュークは使用人に声をかけ、百合の花束を持って来させ私に渡した。名前のリリアンは百合の花という意味だ。花言葉は純粋、無垢……彼女にぴったりな花だ。
森の奥に入ると美しく整えられた墓が現れた。死しても尚、リリアンがデュークから大事にされていることがわかる。
「姉上も貴方が来てくれて喜んでいるだろう」
「遅いと怒られそうだ」
「はは、確かにその方が姉上らしい……この前リリーも参ってくれたんだ」
「そうか。二人は喜んだだろうな」
「ああ」
私は墓の前にそっと百合の花を飾った。
「私は先に家に戻る……好きなだけ話してくれ」
「ありがとう」
彼が気を利かせて、私を一人にしてくれた。彼の気配が無くなったのを確認して私はそっと墓の前に片膝を立てて跪く。
「リリアン、久しぶりだな。やっと……君の墓を参ることができた」
ずっと手を合わせたかったが、今まではその資格は自分にはないように思っていた。
「トーマスと一緒の墓に入れて幸せだろう? デュークがきちんとしてくれた。できた弟を持ってよかったな。あの世では……君に辛いことが一つもないよう祈っている」
私はだいぶ長い時間物思いにふけっていたようで、気がつくと周りが暗くなっていた。さすがに帰ろうと重い腰を上げた。
いや、まだ帰れない。最後に彼女に告げなければいけないことがあった。
「私は……君の娘が好きなんだ」
サーっと爽やかな風が吹き、木々が揺れる。
「もちろん君との約束を違えることはしないよ。リリーを命の限り守る。彼女にも私の気持ちを押し付けたりしない。私の娘に何するのって君は怒るかもしれないけれど……好きでいていいか?」
私は教会で罪を告白するような気持ちでリリアンに問いかけた。答えが返ってくるはずもないのに。
そして本当に帰ろうと墓を背にしたその時、聞き覚えのある声がした気がしてバッと振り向く。
『怒らないわよ。私、愛には年齢も身分も能力も関係ないと思っているもの。知ってるでしょ?』
私は驚いて……声を発することができない。
『娘を愛してくれてありがとう。約束も守ってくれて感謝してる』
墓の前には亡くなった当時のままの若く美しいリリアンの姿があった。真っ白なワンピースで半透明でふわふわ浮いている……こんなことが現実に起きるのか?
『私の我儘でたくさん傷付けてごめんなさい。迷惑かけてごめんなさい。酷い場面もみせたわ。ずっとブライアンに謝りたかった』
「いいんだ。私は君に出逢って救われた」
『でも絶望にも落としたわ』
「それは……リリーが救ってくれた」
『貴方も幸せになって』
「幸せだよ。君に出逢えて、今リリーと過ごせて幸せだ」
『……よかった』
「ありがとう。私は君を愛してたよ」
『ふふ、過去形ね。ありがとう……本当に感謝してるの。ありがとう……リリーをよろしくね』
「ああ」
その瞬間ザァーッと強い風が吹き、木が大きく揺れて木の葉が舞い視界を閉ざす。すると……彼女の姿は消えていた。
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