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19 お泊まりデート⑤
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あっという間に瞳の色の石が入ったネックレスが出来上がった。
「レベッカさん、後ろ向いてください。俺が着けてあげたいです」
「ありがとうございます」
キラリとブルーに光るネックレスを見て、少し照れくさい。お返しに彼の首にも着けてあげた。
「とてもお似合いでございますよ」
「ありがとうございます!」
「……ありがとうございます」
店主にそう言われて、レオンさんはニコニコ嬉しそうだが私は少し恥ずかしかった。
レオンさんが「俺が払う」と言って聞かなかったが、お互いの分を贈り合いたいと伝えるとなんとか納得してくれた。
「ありがとうございました。引き続き良い旅を」
「はい!」
店主にお礼を言って別れた後は、美味しいディナーを食べてホテルに戻った。
「やっぱり海の近くなだけあってシーフード美味いですね!俺食べすぎちゃいました」
「ええ、本当に」
「あー……明日戻るなんて信じられない。ずっとここにレベッカさんといたいです」
ソファーに座る私に横から抱きつき、肩に鼻先をぐりぐりと埋めて駄々をこねる子どものようなことを言っている。
「また仕事を頑張って、一緒にお休みが取れたら旅行に行きましょう」
「そうですね。あー……でも帰ったらイチャイチャできないなんて地獄です。この幸せ知っちゃったら辛いです」
「しょうがないです。寮に異性は入れませんから」
「……わかってますけど、レベッカさん冷たい」
レオンさんはムーっと唇を尖らせて拗ねている。だけど規則は規則だ。
「そうだ!俺のテレポーテーションで、レベッカさんを俺の部屋に……」
「却下です」
「……デスヨネ」
私の食い気味の拒否に彼はガックリと肩を落とした。何も私はイチャイチャしたくないと言っているわけではないのだ。むしろ……私だって……したいに決まっている。
「そんなことがバレて、あなたの名に傷がついたらどうするんですか」
そう伝えると、彼はなぜか嬉しそうな顔で微笑んだ。
「俺のためなんですね。レベッカさんに迷惑になるから嫌なんだと思ってました」
私なんて傷つく名など無いに等しい。そもそも婚約破棄をされた時点で名は傷付いているし、魔法も使えないただの事務員だ。
しかし彼は違う。団長が能力を認めている以上、将来レオンさんがそのポジションを担う可能性が高い。
「あーダメだな。俺ってやっぱりまだまだガキですね。自分のことばっかり考えてすみません。俺もレベッカさんにマイナスになる可能性のあることはできません」
彼は姿勢を正してペコリと頭を下げた。
「良いこと思いついた!寮出て一人暮らしをしようかな!なら、いつでも遠慮なく来てもらえますし」
「一人暮らし?」
「それかレベッカさんが俺と結婚していただけると、めちゃくちゃ嬉しいですけど!褒賞全部貯めてるんで、小さめな家ならすぐ建てられます」
「けっ……こん……」
レオンさんは本気でそう思っているようだ。私はなんと反応していいか困ってしまった。
「すみません。困らすつもりはなかったんですけど。俺、レベッカさんのこと絶対に離したくないから……つい焦っちゃうんですよね!今のは忘れてください」
レオンさんは少し哀しそうな顔をした後、わざと明るくそう言ってくれた。
「あの、レオンさん……私……」
「俺、今もすごく幸せですから。だから今日はこの話はお終いにしましょう。さあ、レベッカさん先にお風呂に入ってください!!」
彼は本当にそれ以上話すつもりはないらしく『もう言わないでくれ』という感じが出ていた。
複雑な気持ちのまま手早くお風呂から出ると、私の髪を魔法で乾かしてくれた後すぐに彼も浴室に向かった。
そして何事も無かったかのようにいつも通り……いや、いつも以上に明るくレオンさんは話し続けていた。
「明日は帰るから早く寝ましょう」
「……はい」
彼はベッドに入ってシーツをめくり、私を手招きした。そっとその中に入るとレオンさんは私の胸にギュッと顔を押しつけて背中に手を回してきた。
「きゃっ!」
「あー……癒される。ふかふかで柔らかくていい匂いがします」
そんなことを言われて私は真っ赤に頬が染まった。彼が触れている箇所がとても熱いし、心臓がバクバクする。
「ずっとここにいたいくらい幸せですね。俺……死ぬときはレベッカさんの胸の中が良いな。絶対に天国行けそうな気がします」
彼は冗談っぽく笑いながらそんな話をした。本気な話ではないことはわかっている。だけど、それが叶わないことを知っている私は苦しくなった。
「……それは無理です。死ぬのは私が先ですから」
思いの外低い声が出たことに驚いた。こんなこと言う必要がない。きっとレオンさんは『何言ってるの?馬鹿ね』と笑って欲しかったはずだ。
いつも違う様子を感じ取った彼は、真面目な顔で私の胸から顔を離した。
「レベッカさん、それどういう意味?」
不安そうな彼の顔を見て、私はまずいと思いすぐに笑顔を作った。
「ど、どういう意味も何もそのままの意味だわ。だって……ほら!私はレオンさんより五歳も年上だもの。順番的には私の方が先に死んじゃうのが普通じゃないですか?」
あはは、と笑いながら深い意味はないのだと伝えたが彼は哀しそうな顔をした。
「何で……そんなこと言うんですか?嫌です。レベッカさんが死んじゃったら、俺生きていけません」
レオンさんは震える声でそう話し、泣きそうな顔のまま私をじっと見つめてきた。
――それは一番聞きたく無かった言葉だ。
そんな風に言ってくれるのは正直とても嬉しい。だけど私が死んだ後も、彼には幸せに暮らして欲しいのだ。
「俺の寿命とレベッカさんの寿命が、全く同じならいいのに」
「そんなこと……あり得ないわ。ねえ、約束しましょう?例えどちらが先に亡くなっても、残りの人生を幸せに生きると」
「……」
「ねえ、レオンさん。約束してください」
俯いた彼に、私は強い口調で返事を促した。真剣な私を見て、レオンさんは少し戸惑っていた。
「約束……します」
小声だったが確かにそう言ってくれたので、私はほっと安心した。
その後のレオンさんは何かを感じ取ったのか、私に酷く甘えてきた。
「レベッカさん、好きです」
ちゅっ、と軽いキスから始まったはずなのにいつの間にか息もできないくらいの濃厚な口付けに変わっていた。
「んっ……レベッカさん……大好き」
「レオン……さ……ん」
「愛してる。ずっと……一緒にいましょう」
「……私も愛しています」
私は『ずっと一緒に』に返事をすることはできなかった。まだ慣れない息もできないくらいの激しいキスに、とろんと意識が遠のいていく。
「レオンさ……ちょっ……待って……んんっ」
「待てません」
息を荒げながら、私を見下ろす美しいブルーの瞳はギラギラと激しい欲を持っていた。
私とバッチリと目が合った瞬間に、レオンさんは首筋にじゅっと強く吸い付いた。
「……っ!」
チクリと強い痛みが走り、私はビクリと身体が跳ねた。レオンさんはそれを見て満足そうに微笑み、吸い付いた箇所をペロリと優しく舐めた。
「美しいな」
「……え?」
私が痛みのあった首を撫でると、レオンさんは私の耳元で甘く囁いた。
「レベッカさんは俺のものって印」
印……しるし……シルシ。もしかしてこれは、いわゆるキスマークというものだろうか?私は恥ずかしくてフリーズしてしまった。
「時々、レベッカさんが急に消えてしまうんじゃないかって不安に思ってしまうんです。変ですよね、こんなに近くにいるのに」
彼はそんな不安を振り切るように「好き」「愛してる」と繰り返しながら、再度私に深いキスをした。
「俺は何があっても、レベッカさんと一緒にいたいです」
苦しそうに絞り出した彼の言葉を聞いて、自然と涙が溢れた。レオンさんは私の涙を指で優しく拭って、目元に口付けた。
「俺があなたを守るから」
彼に抱き締められると、だんだんと心が落ち着いてうとうとしてきた。
「おやすみ、レベッカさん」
レオンさんに頭を撫でられているのが心地よくて、ずっとここにいたいなと思ってしまう。
私はあと何回レオンさんに抱き締めてもらえるのだろう?その回数が一回でも多くなることを祈りながらゆっくりと眠りについた。
………………
お読みいただきありがとうございます。
本日は、夕方にもう一話投稿します。
次話でデート編終了です。
「レベッカさん、後ろ向いてください。俺が着けてあげたいです」
「ありがとうございます」
キラリとブルーに光るネックレスを見て、少し照れくさい。お返しに彼の首にも着けてあげた。
「とてもお似合いでございますよ」
「ありがとうございます!」
「……ありがとうございます」
店主にそう言われて、レオンさんはニコニコ嬉しそうだが私は少し恥ずかしかった。
レオンさんが「俺が払う」と言って聞かなかったが、お互いの分を贈り合いたいと伝えるとなんとか納得してくれた。
「ありがとうございました。引き続き良い旅を」
「はい!」
店主にお礼を言って別れた後は、美味しいディナーを食べてホテルに戻った。
「やっぱり海の近くなだけあってシーフード美味いですね!俺食べすぎちゃいました」
「ええ、本当に」
「あー……明日戻るなんて信じられない。ずっとここにレベッカさんといたいです」
ソファーに座る私に横から抱きつき、肩に鼻先をぐりぐりと埋めて駄々をこねる子どものようなことを言っている。
「また仕事を頑張って、一緒にお休みが取れたら旅行に行きましょう」
「そうですね。あー……でも帰ったらイチャイチャできないなんて地獄です。この幸せ知っちゃったら辛いです」
「しょうがないです。寮に異性は入れませんから」
「……わかってますけど、レベッカさん冷たい」
レオンさんはムーっと唇を尖らせて拗ねている。だけど規則は規則だ。
「そうだ!俺のテレポーテーションで、レベッカさんを俺の部屋に……」
「却下です」
「……デスヨネ」
私の食い気味の拒否に彼はガックリと肩を落とした。何も私はイチャイチャしたくないと言っているわけではないのだ。むしろ……私だって……したいに決まっている。
「そんなことがバレて、あなたの名に傷がついたらどうするんですか」
そう伝えると、彼はなぜか嬉しそうな顔で微笑んだ。
「俺のためなんですね。レベッカさんに迷惑になるから嫌なんだと思ってました」
私なんて傷つく名など無いに等しい。そもそも婚約破棄をされた時点で名は傷付いているし、魔法も使えないただの事務員だ。
しかし彼は違う。団長が能力を認めている以上、将来レオンさんがそのポジションを担う可能性が高い。
「あーダメだな。俺ってやっぱりまだまだガキですね。自分のことばっかり考えてすみません。俺もレベッカさんにマイナスになる可能性のあることはできません」
彼は姿勢を正してペコリと頭を下げた。
「良いこと思いついた!寮出て一人暮らしをしようかな!なら、いつでも遠慮なく来てもらえますし」
「一人暮らし?」
「それかレベッカさんが俺と結婚していただけると、めちゃくちゃ嬉しいですけど!褒賞全部貯めてるんで、小さめな家ならすぐ建てられます」
「けっ……こん……」
レオンさんは本気でそう思っているようだ。私はなんと反応していいか困ってしまった。
「すみません。困らすつもりはなかったんですけど。俺、レベッカさんのこと絶対に離したくないから……つい焦っちゃうんですよね!今のは忘れてください」
レオンさんは少し哀しそうな顔をした後、わざと明るくそう言ってくれた。
「あの、レオンさん……私……」
「俺、今もすごく幸せですから。だから今日はこの話はお終いにしましょう。さあ、レベッカさん先にお風呂に入ってください!!」
彼は本当にそれ以上話すつもりはないらしく『もう言わないでくれ』という感じが出ていた。
複雑な気持ちのまま手早くお風呂から出ると、私の髪を魔法で乾かしてくれた後すぐに彼も浴室に向かった。
そして何事も無かったかのようにいつも通り……いや、いつも以上に明るくレオンさんは話し続けていた。
「明日は帰るから早く寝ましょう」
「……はい」
彼はベッドに入ってシーツをめくり、私を手招きした。そっとその中に入るとレオンさんは私の胸にギュッと顔を押しつけて背中に手を回してきた。
「きゃっ!」
「あー……癒される。ふかふかで柔らかくていい匂いがします」
そんなことを言われて私は真っ赤に頬が染まった。彼が触れている箇所がとても熱いし、心臓がバクバクする。
「ずっとここにいたいくらい幸せですね。俺……死ぬときはレベッカさんの胸の中が良いな。絶対に天国行けそうな気がします」
彼は冗談っぽく笑いながらそんな話をした。本気な話ではないことはわかっている。だけど、それが叶わないことを知っている私は苦しくなった。
「……それは無理です。死ぬのは私が先ですから」
思いの外低い声が出たことに驚いた。こんなこと言う必要がない。きっとレオンさんは『何言ってるの?馬鹿ね』と笑って欲しかったはずだ。
いつも違う様子を感じ取った彼は、真面目な顔で私の胸から顔を離した。
「レベッカさん、それどういう意味?」
不安そうな彼の顔を見て、私はまずいと思いすぐに笑顔を作った。
「ど、どういう意味も何もそのままの意味だわ。だって……ほら!私はレオンさんより五歳も年上だもの。順番的には私の方が先に死んじゃうのが普通じゃないですか?」
あはは、と笑いながら深い意味はないのだと伝えたが彼は哀しそうな顔をした。
「何で……そんなこと言うんですか?嫌です。レベッカさんが死んじゃったら、俺生きていけません」
レオンさんは震える声でそう話し、泣きそうな顔のまま私をじっと見つめてきた。
――それは一番聞きたく無かった言葉だ。
そんな風に言ってくれるのは正直とても嬉しい。だけど私が死んだ後も、彼には幸せに暮らして欲しいのだ。
「俺の寿命とレベッカさんの寿命が、全く同じならいいのに」
「そんなこと……あり得ないわ。ねえ、約束しましょう?例えどちらが先に亡くなっても、残りの人生を幸せに生きると」
「……」
「ねえ、レオンさん。約束してください」
俯いた彼に、私は強い口調で返事を促した。真剣な私を見て、レオンさんは少し戸惑っていた。
「約束……します」
小声だったが確かにそう言ってくれたので、私はほっと安心した。
その後のレオンさんは何かを感じ取ったのか、私に酷く甘えてきた。
「レベッカさん、好きです」
ちゅっ、と軽いキスから始まったはずなのにいつの間にか息もできないくらいの濃厚な口付けに変わっていた。
「んっ……レベッカさん……大好き」
「レオン……さ……ん」
「愛してる。ずっと……一緒にいましょう」
「……私も愛しています」
私は『ずっと一緒に』に返事をすることはできなかった。まだ慣れない息もできないくらいの激しいキスに、とろんと意識が遠のいていく。
「レオンさ……ちょっ……待って……んんっ」
「待てません」
息を荒げながら、私を見下ろす美しいブルーの瞳はギラギラと激しい欲を持っていた。
私とバッチリと目が合った瞬間に、レオンさんは首筋にじゅっと強く吸い付いた。
「……っ!」
チクリと強い痛みが走り、私はビクリと身体が跳ねた。レオンさんはそれを見て満足そうに微笑み、吸い付いた箇所をペロリと優しく舐めた。
「美しいな」
「……え?」
私が痛みのあった首を撫でると、レオンさんは私の耳元で甘く囁いた。
「レベッカさんは俺のものって印」
印……しるし……シルシ。もしかしてこれは、いわゆるキスマークというものだろうか?私は恥ずかしくてフリーズしてしまった。
「時々、レベッカさんが急に消えてしまうんじゃないかって不安に思ってしまうんです。変ですよね、こんなに近くにいるのに」
彼はそんな不安を振り切るように「好き」「愛してる」と繰り返しながら、再度私に深いキスをした。
「俺は何があっても、レベッカさんと一緒にいたいです」
苦しそうに絞り出した彼の言葉を聞いて、自然と涙が溢れた。レオンさんは私の涙を指で優しく拭って、目元に口付けた。
「俺があなたを守るから」
彼に抱き締められると、だんだんと心が落ち着いてうとうとしてきた。
「おやすみ、レベッカさん」
レオンさんに頭を撫でられているのが心地よくて、ずっとここにいたいなと思ってしまう。
私はあと何回レオンさんに抱き締めてもらえるのだろう?その回数が一回でも多くなることを祈りながらゆっくりと眠りについた。
………………
お読みいただきありがとうございます。
本日は、夕方にもう一話投稿します。
次話でデート編終了です。
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