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おまけ
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★二人に第一子ができた頃の話です。
おまけなので、短い話になっています。
…………………
不死鳥にエイデンの誕生を報告しようと、彼と息子の三人で森を訪れた。私を助ける時はなかなか会えなかったそうだが、今回は森に入った瞬間に私達が来たことがわかったらしくすぐに姿を現してくれた。
【子が生まれたのか】
「ええ、おかげさまで。エイデンと言いますわ」
私が息子の顔を見せると、不死鳥は翼でエイデンを包み込んだ。
「きゃっきゃ」
エイデンの笑い声が聞こえたと思ったら、フェニックスが笑い出した。
【なるほど……血は争えぬな。レオンにそっくりではないか】
「へえ、フェニックスもやっぱり俺とエイデンの顔が似てるって思うんですね」
レオンは自分に似ていると言われて嬉しいのか、えへへと照れたように笑った。
【何を言ってるのだ?私に人間の赤子の容姿の差などわかるはずがない。皆同じにしか見えん】
そんなことをバッサリと言われてしまった。ん?じゃあ何が似ているのだろうか。
【似ているのは魔力だ。エイデンは以前のお前に似ている】
「……え?」
【こいつは空、風、火、水、地の基本属性の魔法全て使えるぞ】
「ええっ!?」
「ええっ!?」
まだ喋れない愛する息子の秘密を知ってしまい驚きを隠せない。
【楽しみが増えた。また来い】
バサバサと飛び立った不死鳥を見上げながら、二人で顔を見合わせた。
そしてそのことが本当だとわかるのは数年後のこと。私がお風呂から出てくると「お母様の髪を乾かしてあげる」とさらりと風魔法を使い、暖炉の火を足そうとしていたら「僕がやる」とあっという間に火の魔法を使いだした。
全部の属性を試していないけれど、これは……絶対不死鳥の言った通りだわ。そして末恐ろしいのが、これをまだ誰も教えていないのに使っていることだ。
私はすぐにレオンに報告し、エイデンに魔法を一から教えるように頼んだ。
ちなみにエイデン以外の三人の子ども達もそれぞれに魔法使いとして、魔力を持って生まれてきた。
私はもう何の力も持たない一般人なので、子に魔法使いが生まれる可能性は低いはずなのに相性が良いのかレオンさんの血が強すぎるのか……結果的には私以外は全員魔法使いというすごい家族になった。
流石に全属性の魔法を使えるのはエイデンだけだったが、他の三人もそれぞれに魔力が強かった。
そんなこんなで、我が家はいつのまにか魔法使い一家となり有名になってしまうのだった。
その中でもエイデンはレオンと同じように天才魔法使いと呼ばれ、周囲からかなり騒がれることになるが……それはもっと先のお話。
END
………………
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
おまけなので、短い話になっています。
…………………
不死鳥にエイデンの誕生を報告しようと、彼と息子の三人で森を訪れた。私を助ける時はなかなか会えなかったそうだが、今回は森に入った瞬間に私達が来たことがわかったらしくすぐに姿を現してくれた。
【子が生まれたのか】
「ええ、おかげさまで。エイデンと言いますわ」
私が息子の顔を見せると、不死鳥は翼でエイデンを包み込んだ。
「きゃっきゃ」
エイデンの笑い声が聞こえたと思ったら、フェニックスが笑い出した。
【なるほど……血は争えぬな。レオンにそっくりではないか】
「へえ、フェニックスもやっぱり俺とエイデンの顔が似てるって思うんですね」
レオンは自分に似ていると言われて嬉しいのか、えへへと照れたように笑った。
【何を言ってるのだ?私に人間の赤子の容姿の差などわかるはずがない。皆同じにしか見えん】
そんなことをバッサリと言われてしまった。ん?じゃあ何が似ているのだろうか。
【似ているのは魔力だ。エイデンは以前のお前に似ている】
「……え?」
【こいつは空、風、火、水、地の基本属性の魔法全て使えるぞ】
「ええっ!?」
「ええっ!?」
まだ喋れない愛する息子の秘密を知ってしまい驚きを隠せない。
【楽しみが増えた。また来い】
バサバサと飛び立った不死鳥を見上げながら、二人で顔を見合わせた。
そしてそのことが本当だとわかるのは数年後のこと。私がお風呂から出てくると「お母様の髪を乾かしてあげる」とさらりと風魔法を使い、暖炉の火を足そうとしていたら「僕がやる」とあっという間に火の魔法を使いだした。
全部の属性を試していないけれど、これは……絶対不死鳥の言った通りだわ。そして末恐ろしいのが、これをまだ誰も教えていないのに使っていることだ。
私はすぐにレオンに報告し、エイデンに魔法を一から教えるように頼んだ。
ちなみにエイデン以外の三人の子ども達もそれぞれに魔法使いとして、魔力を持って生まれてきた。
私はもう何の力も持たない一般人なので、子に魔法使いが生まれる可能性は低いはずなのに相性が良いのかレオンさんの血が強すぎるのか……結果的には私以外は全員魔法使いというすごい家族になった。
流石に全属性の魔法を使えるのはエイデンだけだったが、他の三人もそれぞれに魔力が強かった。
そんなこんなで、我が家はいつのまにか魔法使い一家となり有名になってしまうのだった。
その中でもエイデンはレオンと同じように天才魔法使いと呼ばれ、周囲からかなり騒がれることになるが……それはもっと先のお話。
END
………………
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
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感想ありがとうございます✨
今作もHIRO様にお読みいただけて嬉しいです(^^)
ほっこりしていただけて安心しました。
ノコノコ様には最初から最後まで応援していただき、感謝しております。
楽しく読んでいただけたと知って、とても嬉しかったです。
エイデンはきっと中身はレオンパパにそっくりなので、幼い頃はレベッカにベッタリだと思います(そして、レオンが妬きそう……)
成長したら、真っ直ぐな良い男になるでしょう(^^)
感想ありがとうございました。
21話以降、話が進展していきます。
これから色々ありますが……二人が幸せになるためには乗り越えるべきことなので、温かく見守っていただければ嬉しいです(^^)
いつも感想ありがとうございます!
とても嬉しいです。