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発展編
Let's go to the beach 7
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「あれ?おにいちゃん……ねちゃったの?」
おにいちゃんの背中が真っ赤でヒリヒリいたそう。それに泣いているの?
「ん………お城……僕達の……」
その言葉を聞いた時、急にさっき作ったお城を見たくなったんだ。どうしようかな。パパにはここにいるように言われたけど……すこしならいいかな。
「お城をちょっとだけ見てくるね。おにいちゃんのお城をメイがまもってくるね!」
砂浜に戻ると、お城はまだちゃんとあった。
「よかった~お兄ちゃんにはやく知らせないと」
でも、えっと……ボクどこから来たのかな。
キョロキョロと見回すと、かき氷やさんの前にお兄ちゃんの背中が見えた。お兄ちゃんはキョロキョロしながら歩いている。
「わ、もしかしてメイのこと探しているのかも。いそがなくっちゃ!」
走って、おにいちゃんの足元にギュッと抱きついた。
「おにいちゃん~もう起きてだいじょうぶなの?あーよかったぁ」
「えっわっ!」
かえってきた声が、おにいちゃんのものじゃないので、びっくりした。
「え……なんで?だって……この水着おにいちゃんのだよね?」
おそるおそる上を見ると、ボクのことを困った顔で見下ろしている顔は、お兄ちゃんじゃなかった。でもとってもとってもキレイな人だった。ボクのおにいちゃんと同じくらいキレイだったので、ぼーっと見上げてしまった。
「あの……えっと……君、大丈夫?もしかして迷子かなぁ」
「えっと……あの……えっと……ううっ……パパぁ……どこぉ」
どうしよう。おにいちゃんに会えないとおもうと悲しくて、涙が出てきちゃった。
「わっ泣いちゃった。どうしたの?」
「パパぁ……」
「そうか、パパとはぐれちゃったんだね。大丈夫だよ。一緒に探してあげるから」
この人も、メイのおにいちゃんと同じくらいにやさしいおいにちゃんだ。なんだかホッとして、ますます泣いちゃった。
「エーンエーンっ」
「わっ……困ったな」
おにいちゃんは、メイみたいなちいさな子に慣れていないみたいで、オロオロしだしちゃったので、こころぼそくなって、またいっぱい泣いちゃった。
そこにパパみたいにかっこいいヒーローが登場した。
「洋、どうした?一体この子は誰だ?」
「あっ丈、よかった。その……迷子みたいで」
「なるほど、それなら向こうの救護室に行って呼び出してもらえばいい」
「そうか」
****
「芽生っ、どこだ?」
呼びかけながら砂浜を走っていると、海水浴場に町営放送が届いた。
「迷子のお知らせです。四歳の……赤い水着に青いビーチサンダルの男の子を救護室でお預かりしています。お心あたりの方は、至急お迎えにいらしてください」
芽生だ!間違いない。
ほっと安堵しそうになったが、その前にこの目で確かめないと!
慌てて救護室に駆け込むと、椅子に座らされている芽生をすぐに見つけた。
「パパぁ……」
「芽生!このバカ!じっとしてろって言っただろう!」
「ごっごめんなさい。エーンエーン」
まずい!人前で怒鳴ってしまった!だがその位心配したんだぞ!俺も瑞樹も……瑞樹なんて真っ青になって震えていた。自分を責めていないといいが……
今度は泣きながら抱きついてきた芽生のことを、しゃがんで労わるように抱きしめてやった。
「芽生、よかったよ。無事で」
「あの……メイくんのお父様ですか」
「はいそうです。」
「よかったね~メイくん。パパが来てくれて」
「あのこちらの方が芽生くんを届けてくれまして……」
「すいません、ご迷惑を……あっ……」
そう言いかけて、言葉がピタッと停止してしまった。
しゃがんで芽生を抱きしめる俺から、迷子の芽生を届けてくれたという男性の下半身が目に入ったのだが、その水着に目が点になった。
瑞樹……?
いやまさかそんなはずはない。
慌てて顔まで見上げてホッとした。瑞樹じゃなかった。偶然にも俺が買ってあげた水着とまったく同じものを着用している男性だった。しかもすごい美形だ……あれ?この男性どこかで見たような。あぁそうだ、水着のモデルをしていた涼と似ている。
「メイくん、パパと会えて本当によかったね」
「うん、おにいちゃんありがとう」
「あの、芽生が世話になって、本当にありがとうございました」
俺からも重ねて礼を言った。本当に何事もなくてよかった。ひやひやしたぞ……
「とんでもない。お役に立てて良かったです。じゃあ……」
「ありがとうございます。芽生もお礼を。さぁもう戻ろう。瑞樹がすごく心配していたぞ」
その言葉に、瑞樹と同じ水着の彼が振り返った。
「ミズキ……?あっそうか、ママにも心配かけちゃったんだね。もうひとりで出歩いたら駄目だよ」
芽生の顔が、ぱっと嬉しそうに輝いた。
「うん!わかった!そうか……ママなんだ!ボク……ママに悪いことしちゃったから早く戻らないと」
「クスっ可愛いですね」
うーん、何か盛大な誤解を生んでいるような気がした。
っとそこに当の本人の瑞樹が飛び込んできた。
そうか……君も迷子の放送を聞いたんだな。
「芽生くん!」
瑞樹はひどく焦燥していて、芽生を抱きしめるなりぽろぽろと涙を流した。その泣き顔が切なすぎてズキっと胸が痛んだ。
何かを失うことを、君は極端に怖がり恐れているようだ。
「おにいちゃん……ママ……」
芽生はさっき言われた「ママ」という言葉をそっと口に出し、瑞樹に甘えるように抱きついていた。瑞樹にはその言葉は聞こえなかったようだが、芽生にとって瑞樹がとても大事な存在になっていることが分かった瞬間だった。
一方の瑞樹は芽生をしっかり抱きしめて、まだ興奮していた。
「よかった……よかった……本当に生きていて……すごく怖かった」
切なさの込み上げる言葉を漏らしながら……しくしくと泣き続けていた。
おにいちゃんの背中が真っ赤でヒリヒリいたそう。それに泣いているの?
「ん………お城……僕達の……」
その言葉を聞いた時、急にさっき作ったお城を見たくなったんだ。どうしようかな。パパにはここにいるように言われたけど……すこしならいいかな。
「お城をちょっとだけ見てくるね。おにいちゃんのお城をメイがまもってくるね!」
砂浜に戻ると、お城はまだちゃんとあった。
「よかった~お兄ちゃんにはやく知らせないと」
でも、えっと……ボクどこから来たのかな。
キョロキョロと見回すと、かき氷やさんの前にお兄ちゃんの背中が見えた。お兄ちゃんはキョロキョロしながら歩いている。
「わ、もしかしてメイのこと探しているのかも。いそがなくっちゃ!」
走って、おにいちゃんの足元にギュッと抱きついた。
「おにいちゃん~もう起きてだいじょうぶなの?あーよかったぁ」
「えっわっ!」
かえってきた声が、おにいちゃんのものじゃないので、びっくりした。
「え……なんで?だって……この水着おにいちゃんのだよね?」
おそるおそる上を見ると、ボクのことを困った顔で見下ろしている顔は、お兄ちゃんじゃなかった。でもとってもとってもキレイな人だった。ボクのおにいちゃんと同じくらいキレイだったので、ぼーっと見上げてしまった。
「あの……えっと……君、大丈夫?もしかして迷子かなぁ」
「えっと……あの……えっと……ううっ……パパぁ……どこぉ」
どうしよう。おにいちゃんに会えないとおもうと悲しくて、涙が出てきちゃった。
「わっ泣いちゃった。どうしたの?」
「パパぁ……」
「そうか、パパとはぐれちゃったんだね。大丈夫だよ。一緒に探してあげるから」
この人も、メイのおにいちゃんと同じくらいにやさしいおいにちゃんだ。なんだかホッとして、ますます泣いちゃった。
「エーンエーンっ」
「わっ……困ったな」
おにいちゃんは、メイみたいなちいさな子に慣れていないみたいで、オロオロしだしちゃったので、こころぼそくなって、またいっぱい泣いちゃった。
そこにパパみたいにかっこいいヒーローが登場した。
「洋、どうした?一体この子は誰だ?」
「あっ丈、よかった。その……迷子みたいで」
「なるほど、それなら向こうの救護室に行って呼び出してもらえばいい」
「そうか」
****
「芽生っ、どこだ?」
呼びかけながら砂浜を走っていると、海水浴場に町営放送が届いた。
「迷子のお知らせです。四歳の……赤い水着に青いビーチサンダルの男の子を救護室でお預かりしています。お心あたりの方は、至急お迎えにいらしてください」
芽生だ!間違いない。
ほっと安堵しそうになったが、その前にこの目で確かめないと!
慌てて救護室に駆け込むと、椅子に座らされている芽生をすぐに見つけた。
「パパぁ……」
「芽生!このバカ!じっとしてろって言っただろう!」
「ごっごめんなさい。エーンエーン」
まずい!人前で怒鳴ってしまった!だがその位心配したんだぞ!俺も瑞樹も……瑞樹なんて真っ青になって震えていた。自分を責めていないといいが……
今度は泣きながら抱きついてきた芽生のことを、しゃがんで労わるように抱きしめてやった。
「芽生、よかったよ。無事で」
「あの……メイくんのお父様ですか」
「はいそうです。」
「よかったね~メイくん。パパが来てくれて」
「あのこちらの方が芽生くんを届けてくれまして……」
「すいません、ご迷惑を……あっ……」
そう言いかけて、言葉がピタッと停止してしまった。
しゃがんで芽生を抱きしめる俺から、迷子の芽生を届けてくれたという男性の下半身が目に入ったのだが、その水着に目が点になった。
瑞樹……?
いやまさかそんなはずはない。
慌てて顔まで見上げてホッとした。瑞樹じゃなかった。偶然にも俺が買ってあげた水着とまったく同じものを着用している男性だった。しかもすごい美形だ……あれ?この男性どこかで見たような。あぁそうだ、水着のモデルをしていた涼と似ている。
「メイくん、パパと会えて本当によかったね」
「うん、おにいちゃんありがとう」
「あの、芽生が世話になって、本当にありがとうございました」
俺からも重ねて礼を言った。本当に何事もなくてよかった。ひやひやしたぞ……
「とんでもない。お役に立てて良かったです。じゃあ……」
「ありがとうございます。芽生もお礼を。さぁもう戻ろう。瑞樹がすごく心配していたぞ」
その言葉に、瑞樹と同じ水着の彼が振り返った。
「ミズキ……?あっそうか、ママにも心配かけちゃったんだね。もうひとりで出歩いたら駄目だよ」
芽生の顔が、ぱっと嬉しそうに輝いた。
「うん!わかった!そうか……ママなんだ!ボク……ママに悪いことしちゃったから早く戻らないと」
「クスっ可愛いですね」
うーん、何か盛大な誤解を生んでいるような気がした。
っとそこに当の本人の瑞樹が飛び込んできた。
そうか……君も迷子の放送を聞いたんだな。
「芽生くん!」
瑞樹はひどく焦燥していて、芽生を抱きしめるなりぽろぽろと涙を流した。その泣き顔が切なすぎてズキっと胸が痛んだ。
何かを失うことを、君は極端に怖がり恐れているようだ。
「おにいちゃん……ママ……」
芽生はさっき言われた「ママ」という言葉をそっと口に出し、瑞樹に甘えるように抱きついていた。瑞樹にはその言葉は聞こえなかったようだが、芽生にとって瑞樹がとても大事な存在になっていることが分かった瞬間だった。
一方の瑞樹は芽生をしっかり抱きしめて、まだ興奮していた。
「よかった……よかった……本当に生きていて……すごく怖かった」
切なさの込み上げる言葉を漏らしながら……しくしくと泣き続けていた。
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