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小学生編
ハートフルクリスマスⅡ・6
あっという間に12月24日、クリスマスイブになっていた。
俺は瑞樹と芽生を家に残し、朝からひとりで東銀座にやってきた。
もちろん行き先は『テーラー桐生』だ。
サンタの衣装一式が仕立て上がったとスマホに連絡が来たのは、真夜中のことだった。
「おはようございます! 大河さん」
「ふわぁぁ……オハヨ……なんだ、もう朝なのか」
「わ! 大河さん、すごい隈が」
「あぁ、徹夜したからな」
もう一度大欠伸をして、大きな身体で伸びをした。
「すみません! 特急仕立てなんて、無理をさせましたよね」
「いや、楽しかったよ。やり出したらハマって俺が勝手に懲りすぎたんだ。助手も寝ずに頑張ってくれたから、なんとか間に合ったよ」
「助手の方にも、お礼を言いたいな」
「ついさっき家に帰したところだ」
「あ、もしかしてさっきすれ違った赤いマントの女性かな」
「あぁ、そうだ。さぁ上がれよ。いっくんのエルフは昨日、軽井沢に発送済みだ」
店内のレジカウンターには、サンタの赤い衣装が山積みになっていた。
「おぉ! これが……」
「そうだ、これからラッピングするところだ」
「本当にありがとう!」
思わず身を乗り出してしまう。
あれがあるのか気になって。
「で、大河さん、肝心のミニスカサンタはどこだ?」
「ははっ、アレは却下だ」
「えー! 大河さんだって乗り気だったのに」
「クリスマスの朝に、彼に嫌われてもいいのか」
「うう、それは困るな。ついでに息子にも嫌われそうだ」
「ははっ、だから妥協案で、こうしてみた」
大河さんが山積みのサンタの衣装の中から広げて見せてくれたのは、瑞樹用の衣装だった。
「うぉ! これ、滅茶苦茶可愛い! 瑞樹に絶対似合うぞ!」
「だろ? これならなんとか着てもらえるだろう。それで夜にでも彼がその気に万が一なったら、ここをこうすればミニスカサンタになるんだぜ」
「おぉぉ、そんなことが可能なのか」
「あぁ、それからこれはおまけな。当日驚かせてやれ」
「これは最高だ!」
瑞樹の衣装には、しかけがいっぱいだった。
鼻の下が伸びまくる!
芽生の衣装は雪ん子みたいに可愛いし、俺のはスタンダートなカッコいいサンタだった。
「本当にありがとう」
「あと、これ、瑞樹くんの友だちの分」
「ははっ、小森くんのまでちゃっかり」
手際良くラッピングしてもらい店を出ようとすると、蓮くんが入ってきた。
「宗吾さん、もう来ていたのか」
「蓮くん、悪かったな。君の兄さんを働かせっぱなしで」
「いや、寝不足の兄さんも悪くなかった」
蓮くんが艶やかに笑うと、男気が増して色気が飛び散った。
「今……あてられたような」
「ははっ、さぁサンタさんは頑張らないと」
「お、おう!」
東銀座から銀座そして有楽町と、クリスマスイブの華やかな道を寄り道もせずに通り抜けた。若い頃は渋谷や新宿で飲み明かしたこともある。気取ったスーツを着て、ホテルの高層階でお高いコース料理に仮初めの恋をしたことも……
もう全部駆け抜けた過去で、俺の身体には何一つ残っていない。
今あるのは、キャンドルのような優しい灯りに照らされた瑞樹と芽生への愛情だ。
さぁ帰ろう、もう帰りたい。
愛しする家族の元に、早く、早く。
我が家が一番だ。
****
「芽生くん、いっくんにあげるおもちゃを箱に詰めるの手伝ってくれるかな?午前中に宅配便を出さないといけないんだ」
「いいよ!」
宗吾さんが出掛けた後、僕は芽生くんを誘っておもちゃの清掃をすることにした。
芽生くんが幼稚園の頃よく遊んだおもちゃは、もう全然遊ばなくなってしまった。だから小学校に上がるのを機に、子供部屋のクローゼットにしまい、それきりになっていた。
「本当にこれ全部あげちゃってもいいの?」
「うん、いっくんが遊んでくれるのなら、うれしいよ」
「喜ぶだろうね。どれもいいおもちゃだね」
「うん! いっぱい遊んだよ」
プラスチックのブロックや電車のレールセット。何台もの車のおもちゃ。
いろんなものが箱から出てくる。
この中には、もしかして玲子さんとの思い出もあるのでは?
それまで手放すことはないよ。
そう言ってあげたい衝動に駆られた。
「芽生くんの大切なおもちゃは、思い出として取って置いていいんだよ。何も全部じゃなくても……」
「そうなんだね。じゃあこれだけは持っていようかな」
「あ、これって……」
「お兄ちゃんとよく遊んだのだよ」
「うん、うん……これは芽生くん、大好きだったもんね」
それは赤い車のおもちゃだった。
「これは、お兄ちゃんとの思い出だもん」
「あ……ありがとう」
「そうだ! お兄ちゃんの青い車といっしょにかざろうよ」
「うん、そうしよう!」
「あのね……お兄ちゃん」
「なにかな?」
「車の後ろにお名前かいてくれないかなぁ」
「あ……」
「『めいくんの』って」
「うん!」
めいくんの……
遠い昔、僕がお母さんにしてもらったように、おもちゃの車を裏返して、丁寧に名前を記入した。
すると芽生くんはにっこり笑って、車を大事そうに抱えて頬ずりした。
「ボク、大きくなったら赤い車を買うよ。お兄ちゃんをのせてあげるからね」
「え? いいの?」
「お兄ちゃんは、赤いおやねがすきでしょう?」
いつか家を建てるなら、赤い屋根の家がいい。
雪に埋もれても見つけやすいから。
お母さんの好きな色だったから。
そんなことを覚えている芽生くんが大好きで、思わず抱きしめてしまった。
「芽生くん、大好きだよ」
「お兄ちゃん、ボクもだいすき」
****
「いっくん、早く寝ないとサンタさん来てくれないぞ」
「パパぁ、いまね、サンタさんにおてがみをかいていたの」
「へぇ、どれだ?」
「これぇ」
画用紙には、ミミズのような文字が並んでいた。
読解不能だが、可愛さが詰まっていた。
可愛いなぁ、いっくんは何をしても可愛いよ。
「なんて書いたんだ?」
「あのね、ボク……ようせいしゃんになれるかしんぱいでしゅってかいたの」
「大丈夫だよ」
「サンタさんのおてつだいちゃんとできるかしんぱいでしゅって」
「いっくんならできるよ」
「よかったぁ」
いっくんは大胆な時もあるが、心配症で、我慢強い子だ。
これからは、もっともっと甘えてほしい。
「さぁパパが添い寝してあげるから、一緒に寝よう」
「ううん、パパはだめだよ。おきていて」
「え? どうして」
「サンタさんがきたら、ココアとにんじんをごちそうしてあげてほちいの。ほんとうはね、いっくんがしなくちゃだけど、もうねむいの」
「ははっ、分かった。じゃあサンタさんがくるまで待っているよ」
「どんなひとだったか、おちえてね」
いっくんは自分のおもちゃ箱を背伸びして覗いて、中から色褪せてくたびれたウサギのぬいぐるみを抱きしめて、布団に向かった。
「今日はこのこにしようっと。パパぁ、ママぁ、おやすみなしゃい」
「いっくん、おやすみ。明日は妖精に変身できるのね」
「うん! たのしみ! おきたらもうようせいしゃんになっているけど、おどろかないでね」
「わかったわ」
淡い笑顔、微睡む寝顔、いっくんは天使だから、きっときっと叶うよ。
朝起きたらいっくんはエルフになっている!
おやすみ、いっくん。
明日は最高に素敵なクリスマスになる!
俺は瑞樹と芽生を家に残し、朝からひとりで東銀座にやってきた。
もちろん行き先は『テーラー桐生』だ。
サンタの衣装一式が仕立て上がったとスマホに連絡が来たのは、真夜中のことだった。
「おはようございます! 大河さん」
「ふわぁぁ……オハヨ……なんだ、もう朝なのか」
「わ! 大河さん、すごい隈が」
「あぁ、徹夜したからな」
もう一度大欠伸をして、大きな身体で伸びをした。
「すみません! 特急仕立てなんて、無理をさせましたよね」
「いや、楽しかったよ。やり出したらハマって俺が勝手に懲りすぎたんだ。助手も寝ずに頑張ってくれたから、なんとか間に合ったよ」
「助手の方にも、お礼を言いたいな」
「ついさっき家に帰したところだ」
「あ、もしかしてさっきすれ違った赤いマントの女性かな」
「あぁ、そうだ。さぁ上がれよ。いっくんのエルフは昨日、軽井沢に発送済みだ」
店内のレジカウンターには、サンタの赤い衣装が山積みになっていた。
「おぉ! これが……」
「そうだ、これからラッピングするところだ」
「本当にありがとう!」
思わず身を乗り出してしまう。
あれがあるのか気になって。
「で、大河さん、肝心のミニスカサンタはどこだ?」
「ははっ、アレは却下だ」
「えー! 大河さんだって乗り気だったのに」
「クリスマスの朝に、彼に嫌われてもいいのか」
「うう、それは困るな。ついでに息子にも嫌われそうだ」
「ははっ、だから妥協案で、こうしてみた」
大河さんが山積みのサンタの衣装の中から広げて見せてくれたのは、瑞樹用の衣装だった。
「うぉ! これ、滅茶苦茶可愛い! 瑞樹に絶対似合うぞ!」
「だろ? これならなんとか着てもらえるだろう。それで夜にでも彼がその気に万が一なったら、ここをこうすればミニスカサンタになるんだぜ」
「おぉぉ、そんなことが可能なのか」
「あぁ、それからこれはおまけな。当日驚かせてやれ」
「これは最高だ!」
瑞樹の衣装には、しかけがいっぱいだった。
鼻の下が伸びまくる!
芽生の衣装は雪ん子みたいに可愛いし、俺のはスタンダートなカッコいいサンタだった。
「本当にありがとう」
「あと、これ、瑞樹くんの友だちの分」
「ははっ、小森くんのまでちゃっかり」
手際良くラッピングしてもらい店を出ようとすると、蓮くんが入ってきた。
「宗吾さん、もう来ていたのか」
「蓮くん、悪かったな。君の兄さんを働かせっぱなしで」
「いや、寝不足の兄さんも悪くなかった」
蓮くんが艶やかに笑うと、男気が増して色気が飛び散った。
「今……あてられたような」
「ははっ、さぁサンタさんは頑張らないと」
「お、おう!」
東銀座から銀座そして有楽町と、クリスマスイブの華やかな道を寄り道もせずに通り抜けた。若い頃は渋谷や新宿で飲み明かしたこともある。気取ったスーツを着て、ホテルの高層階でお高いコース料理に仮初めの恋をしたことも……
もう全部駆け抜けた過去で、俺の身体には何一つ残っていない。
今あるのは、キャンドルのような優しい灯りに照らされた瑞樹と芽生への愛情だ。
さぁ帰ろう、もう帰りたい。
愛しする家族の元に、早く、早く。
我が家が一番だ。
****
「芽生くん、いっくんにあげるおもちゃを箱に詰めるの手伝ってくれるかな?午前中に宅配便を出さないといけないんだ」
「いいよ!」
宗吾さんが出掛けた後、僕は芽生くんを誘っておもちゃの清掃をすることにした。
芽生くんが幼稚園の頃よく遊んだおもちゃは、もう全然遊ばなくなってしまった。だから小学校に上がるのを機に、子供部屋のクローゼットにしまい、それきりになっていた。
「本当にこれ全部あげちゃってもいいの?」
「うん、いっくんが遊んでくれるのなら、うれしいよ」
「喜ぶだろうね。どれもいいおもちゃだね」
「うん! いっぱい遊んだよ」
プラスチックのブロックや電車のレールセット。何台もの車のおもちゃ。
いろんなものが箱から出てくる。
この中には、もしかして玲子さんとの思い出もあるのでは?
それまで手放すことはないよ。
そう言ってあげたい衝動に駆られた。
「芽生くんの大切なおもちゃは、思い出として取って置いていいんだよ。何も全部じゃなくても……」
「そうなんだね。じゃあこれだけは持っていようかな」
「あ、これって……」
「お兄ちゃんとよく遊んだのだよ」
「うん、うん……これは芽生くん、大好きだったもんね」
それは赤い車のおもちゃだった。
「これは、お兄ちゃんとの思い出だもん」
「あ……ありがとう」
「そうだ! お兄ちゃんの青い車といっしょにかざろうよ」
「うん、そうしよう!」
「あのね……お兄ちゃん」
「なにかな?」
「車の後ろにお名前かいてくれないかなぁ」
「あ……」
「『めいくんの』って」
「うん!」
めいくんの……
遠い昔、僕がお母さんにしてもらったように、おもちゃの車を裏返して、丁寧に名前を記入した。
すると芽生くんはにっこり笑って、車を大事そうに抱えて頬ずりした。
「ボク、大きくなったら赤い車を買うよ。お兄ちゃんをのせてあげるからね」
「え? いいの?」
「お兄ちゃんは、赤いおやねがすきでしょう?」
いつか家を建てるなら、赤い屋根の家がいい。
雪に埋もれても見つけやすいから。
お母さんの好きな色だったから。
そんなことを覚えている芽生くんが大好きで、思わず抱きしめてしまった。
「芽生くん、大好きだよ」
「お兄ちゃん、ボクもだいすき」
****
「いっくん、早く寝ないとサンタさん来てくれないぞ」
「パパぁ、いまね、サンタさんにおてがみをかいていたの」
「へぇ、どれだ?」
「これぇ」
画用紙には、ミミズのような文字が並んでいた。
読解不能だが、可愛さが詰まっていた。
可愛いなぁ、いっくんは何をしても可愛いよ。
「なんて書いたんだ?」
「あのね、ボク……ようせいしゃんになれるかしんぱいでしゅってかいたの」
「大丈夫だよ」
「サンタさんのおてつだいちゃんとできるかしんぱいでしゅって」
「いっくんならできるよ」
「よかったぁ」
いっくんは大胆な時もあるが、心配症で、我慢強い子だ。
これからは、もっともっと甘えてほしい。
「さぁパパが添い寝してあげるから、一緒に寝よう」
「ううん、パパはだめだよ。おきていて」
「え? どうして」
「サンタさんがきたら、ココアとにんじんをごちそうしてあげてほちいの。ほんとうはね、いっくんがしなくちゃだけど、もうねむいの」
「ははっ、分かった。じゃあサンタさんがくるまで待っているよ」
「どんなひとだったか、おちえてね」
いっくんは自分のおもちゃ箱を背伸びして覗いて、中から色褪せてくたびれたウサギのぬいぐるみを抱きしめて、布団に向かった。
「今日はこのこにしようっと。パパぁ、ママぁ、おやすみなしゃい」
「いっくん、おやすみ。明日は妖精に変身できるのね」
「うん! たのしみ! おきたらもうようせいしゃんになっているけど、おどろかないでね」
「わかったわ」
淡い笑顔、微睡む寝顔、いっくんは天使だから、きっときっと叶うよ。
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おやすみ、いっくん。
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