1,283 / 1,865
小学生編
心をこめて 14
しおりを挟む
「滝沢さん、最終ミーティングですね!」
「おぅ、集中していくぞ」
俺は昨日から広島に来ている。
広島駅前周辺の再開発に伴い、大型商業施設オープニングイベントのプロデュースの責任者なので責任重大だ。
最近イベントプロデュースのトップを任されるようになったが、オープニング企画は初めてだ。
明日は出店企業の重役が多数出席するので、気が抜けない。
だから今日は何度もシミュレーションし続けている。
会場設営を最終チェックし、ようやく解放されたのは17時過ぎだった。
すぐに上着のポケットからスマホを取りだし、ギョッとした。
瑞樹から真っ昼間に、1件の着信が入っていた。
こんな時間に連絡が入るなんて、何事だ?
ゾクッと背筋が凍る思いがしたのは、あの日を思い出してしまったからだ。
瑞樹があの男に拉致された日、俺に助けを求める着信が一度だけ入っていた。
もうあの男は二度と瑞樹に近づかないと分かっていても、あの日植え付けられた記憶は、瑞樹にも俺にもまだ色濃く残っているのが事実だ。瑞樹には『あいつはもう二度と近寄らない場所にいる。だからもう大丈夫だ』とだけ伝えている。瑞樹は俺の言葉を全面的に信頼してくれている。だからこそ、その言葉を裏切るようなことがあってはならない。
もしも万が一、瑞樹と彼が再び遭遇してしまったら、きっと瑞樹は耐えきれない。「もう大丈夫だ」と瑞樹に宣言した俺のことも、信じられなくなってしまうかも……
その位、これはデリケートな問題なんだ。
だから、どうか……どうか頼む。
俺たちのテリトリーには踏み入れるな。
それがお互いのためだ。
世の中には、超えてはいけない境界があるんだ。
もう、そっとしておいてくれ。
すぐに電話をかけ直したが、瑞樹は出なかった。
留守番電話になっている。
何かあったのではないか。
祈るような気持ちで立ち尽くしていると、また仕事に呼ばれた。
「滝沢さん、装飾パネルに不具合があって、至急確認お願いします」
「あぁ」
結局、瑞樹と連絡が取れたのは夜19時になってからだった。
瑞樹のかわらぬ声色に、心から安堵した。
だが、芽生が高熱だと聞いて、驚くと同時に心がざわついた。
「大丈夫です。芽生くんの看病は僕に任せていただけますか」
「瑞樹はそれで大丈夫なのか」
芽生の件で瑞樹に負担をかけてしまうことが心苦しく、心配だった。
「芽生くん、今日は僕に甘えてくれています。だから頑張りたいです」
瑞樹は本当に前向きになった。元々持っている長男気質が発揮されているようだ。
最近、俺たちの間では『動ける人が動く、休める人が休む』という暗黙のルールが出来ていた。今の瑞樹の様子なら、それに甘えてしまっても良さそうだ。
「瑞樹、明日の夜までどうか頼む」
「はい、僕だけで手に負えないことがあったら、周りをしっかり頼ります」
「あぁ、今の俺たちには頼れる人が沢山いるもんな」
「はい! 宗吾さんと二人で広げた縁です。僕も困った時は甘えようと思います」
「頼むよ。最近物騒だから戸締まりには気をつけろ」
「はい、分かりました。宗吾さん、明日のイベントが無事に成功しますように」
「ありがとう」
「宗吾さん……」
「ん?」
瑞樹が少しだけ甘い声を出してくれる。
「宗吾さん、頑張って下さいね。僕……心から応援しています」
心のこもったメッセージに、胸が熱くなる。
「元気が出たよ」
「声がお疲れだなって……責任あるポジションはやり甲斐もありますが、精神的にも疲弊しますよね」
「ありがとう。分かってもらえて嬉しいよ。瑞樹も大きなイベントの装飾花を手がける時は、同じ気持ちなんだな」
「……はい。同じです」
瑞樹と仕事の面でも分かり合えるのが、嬉しかった。
俺は瑞樹との電話を切った後、もう1本電話をかけた。
強がりの瑞樹のことだから……
****
宗吾さんからの電話を切った後、ようやく「ふぅ」と息を吐きながらネクタイを緩めた。
そういえば、着替えるのをすっかり忘れていた。
ずっとスーツのままだった。
ニュースをつけると、マンションに強盗が入って犯人がまだ捕まっていないという不穏なニュースが飛び込んできて、少し不安になってしまった。
隣の区か、電車で一駅だし……不安だな。
そこにインターホンが鳴り、モニターに菅野の明るい笑顔が映ったので、嬉しかった。
本当に来てくれたんだ!
「菅野!」
「葉山、芽生坊の具合はどうだ? ちゃんと病院に行ったか」
「午後の診察で診て頂いたよ」
「で?」
「検査してもらって溶連菌だった」
「あー 俺の甥っ子もこの前やっていたよ。喉が痛くて高熱が出るんだよな」
「そうなんだ、甥っ子さんも辛かったね」
「ありがとう。喉が痛い時はアイスやゼリー、プリンやシャーベットがいいぞ」
「うん、買ってあげたよ」
「お! そうか、そうか。瑞樹ちゃん、よく出来ました!」
髪の毛をクシャッと掻き混ぜられ、心が解れた。
「なんだか、子供扱いだね」
「瑞樹ちゃんは自分のことに構わないからさぁ」
「何のこと?」
菅野がデパートの紙袋を差し出してくれた。
「ん?」
「どうせ昼飯も夕飯も食ってないんだろ?」
「あ!」
「忘れてた、看病に夢中で」
「だから子供みたいだって言ったのさ」
恥ずかしいな。僕は自分のことをつい疎かにしてしまう。
「宗吾さんからもコールがあったよ。瑞樹ちゃんに美味しいものを差し入れてくれないかって……まぁ俺の方は既に弁当を買っていたけど」
宗吾さんも菅野も、ありがとう。
大切にしてもらえて嬉しい。
僕も自分をもっと大切にしないとね。
「看病する方も体力つけないと、共倒れしちまうぞ!」
「うん! 何だかホッとして急にお腹空いてきたよ」
「よーし! ちょっと冷蔵庫借りていい?」
「うん」
「味噌汁とサラダくらい作るよ」
キッチンで手際良く料理をする菅野に、見惚れてしまう。
「菅野って、昔からそんなに料理上手なの?」
「あぁ、俺んち土産物屋で忙しかったから、結構手伝わされたよ。それに一人暮らしも長いからね」
「美味しそうだね」
「ここで、一緒に食べていいか」
「うん! ぜひ! それとね……もう一つ頼んでも?」
菅野に……甘えてみたい。
僕から歩み寄ってみたくなった。
「いいよ。瑞樹ちゃんからのお願い、嬉しいな」
「……今日、泊まっていってくれないかな?」
「そのつもりで来たんだぜ」
菅野は鞄から、コンビニで買った下着を出して笑ってくれた。
「わざわざ買ったの? 貸してあげたのに」
「え? それはヤバいよ。宗吾さんにシメラレル-」
「くすっ、僕のはサイズがあれだから、宗吾さんのを貸してあげようかと」
「ブホッ! みずきちゃーん、俺は宗吾さん化は遠慮したいな」
「ん?」
「ま、宗吾さんからも頼まれていたんだ。泊まってやってくれないかって」
「宗吾さんが……」
「愛されてんなー」
「そんな」
照れ臭いけれど、嬉しい。
宗吾さんには、僕の不安が全部お見通しなんだ。
自分の食事を忘れて看病していることも、芽生くんが高熱なのが心配で、一人で夜を迎えるのが不安なことも……全部、全部。
「ほら食べようぜ」
「うん、菅野、本当にありがとう」
「よせやい! 照れるぜ~」
****
「そーっと、そっとだよぅ」
ケーキやさんからの帰り道、いっくんはずっとケーキの箱に話し掛けていた。
「あ! おうちみえたよ! もうすぐつくよぅ」
「ふふ、いっくん、もう少しでケーキさんに会えるわね」
「ママぁ、ほんとに、まあるいの?」
「そうよ。まんまるよ」
「おつきさまみたいに?」
「そうよ、満月みたいに」
いっくんが空に向かって手を伸ばす。
「うれちーなぁ、まんまるけーきしゃん」
しかも、ただのホールケーキじゃなくて、あんこパンマンのケーキだ。
あぁケーキと対面したいっくんの笑顔を想像するだけで、もう幸せな気持ちになる。
そうか、親ってこんな気持ちになるのか。
子供の笑顔が、いつだって元気の素なんだな。
そういえば、母さんが誕生日に必ず焼いてくれたホットケーキもまん丸だったな。
あの時の母さんの顔、嬉しそうだったな。
ホットケーキにロウソクを立ててバースデーソングを歌ってくれた。
広樹兄さんも瑞樹兄さんも並んで、パチパチと拍手してくれた。
オレ……皆にちゃんと愛されていたんだな。
大事にされていたんだ。
ありがとう! ありがとう!
空に向かって叫びたい気持ちだ。
東京にも大沼にも、函館にも届け、この気持ち!
「おぅ、集中していくぞ」
俺は昨日から広島に来ている。
広島駅前周辺の再開発に伴い、大型商業施設オープニングイベントのプロデュースの責任者なので責任重大だ。
最近イベントプロデュースのトップを任されるようになったが、オープニング企画は初めてだ。
明日は出店企業の重役が多数出席するので、気が抜けない。
だから今日は何度もシミュレーションし続けている。
会場設営を最終チェックし、ようやく解放されたのは17時過ぎだった。
すぐに上着のポケットからスマホを取りだし、ギョッとした。
瑞樹から真っ昼間に、1件の着信が入っていた。
こんな時間に連絡が入るなんて、何事だ?
ゾクッと背筋が凍る思いがしたのは、あの日を思い出してしまったからだ。
瑞樹があの男に拉致された日、俺に助けを求める着信が一度だけ入っていた。
もうあの男は二度と瑞樹に近づかないと分かっていても、あの日植え付けられた記憶は、瑞樹にも俺にもまだ色濃く残っているのが事実だ。瑞樹には『あいつはもう二度と近寄らない場所にいる。だからもう大丈夫だ』とだけ伝えている。瑞樹は俺の言葉を全面的に信頼してくれている。だからこそ、その言葉を裏切るようなことがあってはならない。
もしも万が一、瑞樹と彼が再び遭遇してしまったら、きっと瑞樹は耐えきれない。「もう大丈夫だ」と瑞樹に宣言した俺のことも、信じられなくなってしまうかも……
その位、これはデリケートな問題なんだ。
だから、どうか……どうか頼む。
俺たちのテリトリーには踏み入れるな。
それがお互いのためだ。
世の中には、超えてはいけない境界があるんだ。
もう、そっとしておいてくれ。
すぐに電話をかけ直したが、瑞樹は出なかった。
留守番電話になっている。
何かあったのではないか。
祈るような気持ちで立ち尽くしていると、また仕事に呼ばれた。
「滝沢さん、装飾パネルに不具合があって、至急確認お願いします」
「あぁ」
結局、瑞樹と連絡が取れたのは夜19時になってからだった。
瑞樹のかわらぬ声色に、心から安堵した。
だが、芽生が高熱だと聞いて、驚くと同時に心がざわついた。
「大丈夫です。芽生くんの看病は僕に任せていただけますか」
「瑞樹はそれで大丈夫なのか」
芽生の件で瑞樹に負担をかけてしまうことが心苦しく、心配だった。
「芽生くん、今日は僕に甘えてくれています。だから頑張りたいです」
瑞樹は本当に前向きになった。元々持っている長男気質が発揮されているようだ。
最近、俺たちの間では『動ける人が動く、休める人が休む』という暗黙のルールが出来ていた。今の瑞樹の様子なら、それに甘えてしまっても良さそうだ。
「瑞樹、明日の夜までどうか頼む」
「はい、僕だけで手に負えないことがあったら、周りをしっかり頼ります」
「あぁ、今の俺たちには頼れる人が沢山いるもんな」
「はい! 宗吾さんと二人で広げた縁です。僕も困った時は甘えようと思います」
「頼むよ。最近物騒だから戸締まりには気をつけろ」
「はい、分かりました。宗吾さん、明日のイベントが無事に成功しますように」
「ありがとう」
「宗吾さん……」
「ん?」
瑞樹が少しだけ甘い声を出してくれる。
「宗吾さん、頑張って下さいね。僕……心から応援しています」
心のこもったメッセージに、胸が熱くなる。
「元気が出たよ」
「声がお疲れだなって……責任あるポジションはやり甲斐もありますが、精神的にも疲弊しますよね」
「ありがとう。分かってもらえて嬉しいよ。瑞樹も大きなイベントの装飾花を手がける時は、同じ気持ちなんだな」
「……はい。同じです」
瑞樹と仕事の面でも分かり合えるのが、嬉しかった。
俺は瑞樹との電話を切った後、もう1本電話をかけた。
強がりの瑞樹のことだから……
****
宗吾さんからの電話を切った後、ようやく「ふぅ」と息を吐きながらネクタイを緩めた。
そういえば、着替えるのをすっかり忘れていた。
ずっとスーツのままだった。
ニュースをつけると、マンションに強盗が入って犯人がまだ捕まっていないという不穏なニュースが飛び込んできて、少し不安になってしまった。
隣の区か、電車で一駅だし……不安だな。
そこにインターホンが鳴り、モニターに菅野の明るい笑顔が映ったので、嬉しかった。
本当に来てくれたんだ!
「菅野!」
「葉山、芽生坊の具合はどうだ? ちゃんと病院に行ったか」
「午後の診察で診て頂いたよ」
「で?」
「検査してもらって溶連菌だった」
「あー 俺の甥っ子もこの前やっていたよ。喉が痛くて高熱が出るんだよな」
「そうなんだ、甥っ子さんも辛かったね」
「ありがとう。喉が痛い時はアイスやゼリー、プリンやシャーベットがいいぞ」
「うん、買ってあげたよ」
「お! そうか、そうか。瑞樹ちゃん、よく出来ました!」
髪の毛をクシャッと掻き混ぜられ、心が解れた。
「なんだか、子供扱いだね」
「瑞樹ちゃんは自分のことに構わないからさぁ」
「何のこと?」
菅野がデパートの紙袋を差し出してくれた。
「ん?」
「どうせ昼飯も夕飯も食ってないんだろ?」
「あ!」
「忘れてた、看病に夢中で」
「だから子供みたいだって言ったのさ」
恥ずかしいな。僕は自分のことをつい疎かにしてしまう。
「宗吾さんからもコールがあったよ。瑞樹ちゃんに美味しいものを差し入れてくれないかって……まぁ俺の方は既に弁当を買っていたけど」
宗吾さんも菅野も、ありがとう。
大切にしてもらえて嬉しい。
僕も自分をもっと大切にしないとね。
「看病する方も体力つけないと、共倒れしちまうぞ!」
「うん! 何だかホッとして急にお腹空いてきたよ」
「よーし! ちょっと冷蔵庫借りていい?」
「うん」
「味噌汁とサラダくらい作るよ」
キッチンで手際良く料理をする菅野に、見惚れてしまう。
「菅野って、昔からそんなに料理上手なの?」
「あぁ、俺んち土産物屋で忙しかったから、結構手伝わされたよ。それに一人暮らしも長いからね」
「美味しそうだね」
「ここで、一緒に食べていいか」
「うん! ぜひ! それとね……もう一つ頼んでも?」
菅野に……甘えてみたい。
僕から歩み寄ってみたくなった。
「いいよ。瑞樹ちゃんからのお願い、嬉しいな」
「……今日、泊まっていってくれないかな?」
「そのつもりで来たんだぜ」
菅野は鞄から、コンビニで買った下着を出して笑ってくれた。
「わざわざ買ったの? 貸してあげたのに」
「え? それはヤバいよ。宗吾さんにシメラレル-」
「くすっ、僕のはサイズがあれだから、宗吾さんのを貸してあげようかと」
「ブホッ! みずきちゃーん、俺は宗吾さん化は遠慮したいな」
「ん?」
「ま、宗吾さんからも頼まれていたんだ。泊まってやってくれないかって」
「宗吾さんが……」
「愛されてんなー」
「そんな」
照れ臭いけれど、嬉しい。
宗吾さんには、僕の不安が全部お見通しなんだ。
自分の食事を忘れて看病していることも、芽生くんが高熱なのが心配で、一人で夜を迎えるのが不安なことも……全部、全部。
「ほら食べようぜ」
「うん、菅野、本当にありがとう」
「よせやい! 照れるぜ~」
****
「そーっと、そっとだよぅ」
ケーキやさんからの帰り道、いっくんはずっとケーキの箱に話し掛けていた。
「あ! おうちみえたよ! もうすぐつくよぅ」
「ふふ、いっくん、もう少しでケーキさんに会えるわね」
「ママぁ、ほんとに、まあるいの?」
「そうよ。まんまるよ」
「おつきさまみたいに?」
「そうよ、満月みたいに」
いっくんが空に向かって手を伸ばす。
「うれちーなぁ、まんまるけーきしゃん」
しかも、ただのホールケーキじゃなくて、あんこパンマンのケーキだ。
あぁケーキと対面したいっくんの笑顔を想像するだけで、もう幸せな気持ちになる。
そうか、親ってこんな気持ちになるのか。
子供の笑顔が、いつだって元気の素なんだな。
そういえば、母さんが誕生日に必ず焼いてくれたホットケーキもまん丸だったな。
あの時の母さんの顔、嬉しそうだったな。
ホットケーキにロウソクを立ててバースデーソングを歌ってくれた。
広樹兄さんも瑞樹兄さんも並んで、パチパチと拍手してくれた。
オレ……皆にちゃんと愛されていたんだな。
大事にされていたんだ。
ありがとう! ありがとう!
空に向かって叫びたい気持ちだ。
東京にも大沼にも、函館にも届け、この気持ち!
12
あなたにおすすめの小説
優しく恋心奪われて
静羽(しずは)
BL
新人社員の湊 海翔(みなと かいと)は大手企業に就職した。
情報処理システム課に配属された。
毎日作成した書類を営業課に届けている。
新人社員の湊 海翔(みなと かいと)は大手企業に就職した。
情報処理システム課で毎日作成した書類を営業課に届けている。
そこには営業課に所属するやり手社員、綾瀬 遥斗(あやせ はると)の姿があった。
顔見知りになった二人は、会社の歓迎会で席が隣になったことで打ち解け遥斗は湊に一目惚れしていた事、自分のセクシャリティを打ち明けた。
動揺しつつも受け入れたいと思う湊。
そのタイミングで大学時代に憧れていた先輩・朝霧 恒一(あさぎり こういち)と卒業後初めて再会し、湊の心は二人の間で揺れ動く。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
✻改稿版を他サイトにて投稿公開中です。
届かない「ただいま」
AzureHaru
BL
いつも通りの変わらない日常のはずだった。
「行ってきます。」と言って出て行った貴方。1日が終わる頃に「ただいま。」と「おかえり。」を笑顔で交わすはずだった。でも、その言葉はもう貴方には届かない。
これは「優しさが奪った日常」の物語。
この冬を超えたら恋でいい
天気
BL
夜の街で、凪は人生の底にいた。
古いアパートに帰る途中、父の残した借金の取り立てに絡まれ、逃げ場を失う。
そこに現れたのは、大手企業の社長・鷹宮だった。
偶然の救い。年齢も立場も違う二人は、その夜を境に交わることになる。
事情を多く語らない凪は、不幸が当たり前のように身にまとい、誰かに頼ることを知らない。
一方の鷹宮は、完璧な成功者として生きてきた男だった。
危険から守るため、鷹宮は凪を一時的に自宅へ迎え入れる。
冬の同居生活の中で、凪は少しずつ日常を取り戻していく。
大学へ通い、温かい食事をし、夜を一人で怯えずに眠る。
しかし、守られることに慣れない凪は、距離が近づくほどに自分から一歩引いてしまう。
それは、失うことを恐れる、健気で不器用な選択だった。
一方、鷹宮は気づいてしまう。
凪が笑うだけで、胸が満たされることに。
そんな自分の感情から凪を守るつもりで引いた距離が、
凪を遠ざけてしまう。
近づきたい。
けれど、踏み込めば壊してしまうかもしれない。
互いを思うほど、すれ違いは深くなる。
2人はこの冬を越えることができるのかーー
双葉の恋 -crossroads of fate-
真田晃
BL
バイト先である、小さな喫茶店。
いつもの席でいつもの珈琲を注文する営業マンの彼に、僕は淡い想いを寄せていた。
しかし、恋人に酷い捨てられ方をされた過去があり、その傷が未だ癒えずにいる。
営業マンの彼、誠のと距離が縮まる中、僕を捨てた元彼、悠と突然の再会。
僕を捨てた筈なのに。変わらぬ態度と初めて見る殆さに、無下に突き放す事が出来ずにいた。
誠との関係が進展していく中、悠と過ごす内に次第に明らかになっていくあの日の『真実』。
それは余りに残酷な運命で、僕の想像を遥かに越えるものだった──
※これは、フィクションです。
想像で描かれたものであり、現実とは異なります。
**
旧概要
バイト先の喫茶店にいつも来る
スーツ姿の気になる彼。
僕をこの道に引き込んでおきながら
結婚してしまった元彼。
その間で悪戯に揺れ動く、僕の運命のお話。
僕たちの行く末は、なんと、お題次第!?
(お題次第で話が進みますので、詳細に書けなかったり、飛んだり、やきもきする所があるかと思います…ご了承を)
*ブログにて、キャライメージ画を載せております。(メーカーで作成)
もしご興味がありましたら、見てやって下さい。
あるアプリでお題小説チャレンジをしています
毎日チームリーダーが3つのお題を出し、それを全て使ってSSを作ります
その中で生まれたお話
何だか勿体ないので上げる事にしました
見切り発車で始まった為、どうなるか作者もわかりません…
毎日更新出来るように頑張ります!
注:タイトルにあるのがお題です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる