1,593 / 1,871
小学生編
HAPPY HOLIDAYS 40
「じゃあ、そろそろ行くね」
「あぁ、みーくん、またおいで」
「瑞樹、待ってるわ」
「うん」
別れを寂しく感じるのは、過ごした時間が充実していたから。
名残惜しく感じるのは、沢山の愛を受けたから。
「さぁ、これはみーくん家の分だぞ」
「わぁ、重たい!」
「ははっ、宗吾くんから大盛りのリクエストが入ったのさ。広樹は小さいのな。減ったらまた取りに来るといい」
「はい、お父さん」
お父さんが、お土産にくまさん印の大瓶の蜂蜜を持たせてくれた。
「それから、こっちは広樹家族と瑞樹家族、それぞれに」
「これは?」
「俺が去年撮った写真をまとめたアルバムだ。まぁ『家族アルバム』っていうのかな? その……押しつけてもいいか」
「すごく嬉しい。お父さん、見てもいい?」
「あぁ」
アルバムを開くと、家族の笑顔が溢れていた。
デジタル化がどんなに進んでも、こうやって手で触れられる写真は大切だ。
想い出に、手が届く。
思い出を、花束のように抱きしめられる。
アルバムを抱きしめていると、隣りで広樹兄さんも同じことをしていた。
「広樹と瑞樹はやっぱり仲良し兄弟だな。行動パターンがそっくりだ」
「そうかな?」
「そうですか」
そうだったら嬉しい。
ずっとずっと前から、お兄ちゃんは僕の憧れ。
一緒に暮らしていた頃は自分のことで精一杯で、迷惑ばかりかけてしまったけれども、逞しくて、優しくて、包容力のあるお兄ちゃん。
何度も何度も折れそうな心を治してくれてありがとう。
あっ、ちょっと待って。
さっきからブラコン過ぎるかな?
そもそも自分の世界に入り過ぎだ。
心配になり慌てて周囲を見渡すと、宗吾さんと芽生くんが肩を並べてニコニコ、僕を見ていた。
つい、昔のくせで謝ってしまう。
「宗吾さん、すみません」
「んー? なんで謝るんだ? もっと甘えていいんだぞ~ そのために来たんだから」
「えっ」
宗吾さん……
言葉って偉大ですね。
僕はその言葉に背中を押してもらい、広樹兄さんに抱きついた。
「わっ! 瑞樹 突然どーした?」
「お兄ちゃんと一緒が嬉しくて」
僕のために膨大な時間割いてくれた優しい兄だから、こうやっていつまでも触れ合いたくなる。
また涙ぐみそうになっていると、芽生くんが声をかけてくれた。
「お兄ちゃん、お別れはスマイルだよ」
芽生くんが可愛い笑顔を振りまいてくれたので、僕もつられて笑えた。
「そうだ、瑞樹、君は笑った方がいい」
「宗吾さん、はい、そうします」
だから僕はあなたを……今日も好きになる。
何度も思う。
好きを更新できる人、それが宗吾さんだ。
「さぁ、行こう」
「うん! お父さん、お母さんまた来るね」
「あぁ、またおいで」
広樹兄さんの運転で、僕たちは空港に向かう。
車に乗り込むと、葉山フラワーショップのバンは花の香りで包まれていた。
とても幸せな香りで満ちていた。
窓の外には雪がちらついている。
でも、僕の心はここに来てからずっとポカポカだ。
「さぁ出発だ」
かつてお父さんの仕事場だった大沼のログハウスは、今は僕のお父さんとお母さんが仲良く暮らす家になった。
お父さんとお母さんも、名残惜しそうに手を振っている。
仲良く並んでいつまでも、いつまでも。
「また来ます!」
ずっと怖かった、未来の約束。
無残に切り落とされてしまうのが怖くて夢を抱けなかった。
ずっと怯えていた。
でも、恐れていては何も抜け出せない。
「あっ、おじいちゃんとおばあちゃんも赤い帽子かぶってるよ」
「あ、本当だ」
「わぁ、とっても目立っていいね」
「うん、うん……」
お父さんとお母さんまでおそろいのニット帽。
毛糸が沢山あったのかな?
とっても似合っている。
くまさんの幸せそうな顔、お母さんの幸せそうな顔。
相思相愛、満たされている。
本当に雪の中で赤い色はとても目立るんだな。
だから雲の上からも見つけやすかったんだね。
夏樹、遊びに来てくれてありがとう。
「お兄ちゃん、あのね、さっき一緒の夢を見たよね」
「芽生くんも見てくれてありがとう」
「ボクはお兄ちゃんのこと大好きだから、お兄ちゃんとの思い出いっぱい作るんだ。これからもずっといっしょにね」
「芽生くん……うん、うん、そうしよう」
みっちゃんと優美ちゃんは、しばらくすると眠ってしまった。
連日の疲れもあるのだろう。
今日来てくれてありがとうございます。
幸せな時間を過ごせた余韻に浸っているのか、皆、車の中では喋らなかった。
だから優美ちゃんの小さな可愛い寝息が聞こえてくる。
花の香りに包まれ、小さな天使に導かれ、夢を抱いて生きて行く。
それが今年の僕だ。
****
「いっくん、明日からまた保育園だから、もう寝ないと駄目よ」
「えー もうなのぉ。つまらないなぁ。もっとみんなといっしょにいたいのに……」
就寝前、いっくんが珍しく駄々を捏ねた。
いや、これは我が儘なんかじゃない。4歳児なら普通のことだろう。
それだけ家族で過ごす時間が楽しかったという証だ。
「いっくん、パパも明日から仕事なんだ。もっと一緒にいられるために頑張るよ」
「しょっか、パパもおちごとなんだぁ……じゃあ、いっくんもがんばる」
「よし、一緒に頑張ろうな」
「うん、いっくんね、いっちょってだいすき。いっくんね、ずっとそうしたかったの」
「そうか、そうか」
「えへへ、パーパ、パーパ、だいしゅき」
子犬みたいに戯れるいっくんを、布団の中で優しく抱き締めた。
「それに来週はまた楽しいことがあるぞ」
「んー? なんでしゅか」
「あれ? 忘れちゃったのか」
いっくんは布団の中で可愛い顔を傾げた。
「いっくんのお誕生日だよ。1月11日はいっくんの5歳の誕生日だ」
「あっ! しょっか、いっくん、5しゃいになるんだね」
「あぁ、5歳だ」
「わぁ……びっくり。いっくん、大きくなるんだね」
「そうだぞ。だが、いつまでもパパの可愛いいっくんだ」
「よかったぁ、はやくあしたにならないかなぁ」
「どうして?」
「えへへ、おたんじょうびがまちどおしいの」
「よかった!」
「むにゃ……むにゃ……むにゃ」
お休みいっくん。
すやすやと可愛い寝息が聞こえてくる。
楽しかった休暇は終わるが、今年は始まったばかりだ。
今年は槙が家族に加わり、ますます賑やかな年になるだろう。
すみれを愛し、息子達を愛し、生きて行こう。
俺がこんなに人を好きになれるなんて、人生分からないものだな。
俺は今が好きだ。
兄さんがそうであるように、俺も同じ気持ちだ。
いっくんの可愛い寝息に導かれ、俺はこの1年を元気よくスタートさせる。
『HAPPY HOLIDAYS』 了
「あぁ、みーくん、またおいで」
「瑞樹、待ってるわ」
「うん」
別れを寂しく感じるのは、過ごした時間が充実していたから。
名残惜しく感じるのは、沢山の愛を受けたから。
「さぁ、これはみーくん家の分だぞ」
「わぁ、重たい!」
「ははっ、宗吾くんから大盛りのリクエストが入ったのさ。広樹は小さいのな。減ったらまた取りに来るといい」
「はい、お父さん」
お父さんが、お土産にくまさん印の大瓶の蜂蜜を持たせてくれた。
「それから、こっちは広樹家族と瑞樹家族、それぞれに」
「これは?」
「俺が去年撮った写真をまとめたアルバムだ。まぁ『家族アルバム』っていうのかな? その……押しつけてもいいか」
「すごく嬉しい。お父さん、見てもいい?」
「あぁ」
アルバムを開くと、家族の笑顔が溢れていた。
デジタル化がどんなに進んでも、こうやって手で触れられる写真は大切だ。
想い出に、手が届く。
思い出を、花束のように抱きしめられる。
アルバムを抱きしめていると、隣りで広樹兄さんも同じことをしていた。
「広樹と瑞樹はやっぱり仲良し兄弟だな。行動パターンがそっくりだ」
「そうかな?」
「そうですか」
そうだったら嬉しい。
ずっとずっと前から、お兄ちゃんは僕の憧れ。
一緒に暮らしていた頃は自分のことで精一杯で、迷惑ばかりかけてしまったけれども、逞しくて、優しくて、包容力のあるお兄ちゃん。
何度も何度も折れそうな心を治してくれてありがとう。
あっ、ちょっと待って。
さっきからブラコン過ぎるかな?
そもそも自分の世界に入り過ぎだ。
心配になり慌てて周囲を見渡すと、宗吾さんと芽生くんが肩を並べてニコニコ、僕を見ていた。
つい、昔のくせで謝ってしまう。
「宗吾さん、すみません」
「んー? なんで謝るんだ? もっと甘えていいんだぞ~ そのために来たんだから」
「えっ」
宗吾さん……
言葉って偉大ですね。
僕はその言葉に背中を押してもらい、広樹兄さんに抱きついた。
「わっ! 瑞樹 突然どーした?」
「お兄ちゃんと一緒が嬉しくて」
僕のために膨大な時間割いてくれた優しい兄だから、こうやっていつまでも触れ合いたくなる。
また涙ぐみそうになっていると、芽生くんが声をかけてくれた。
「お兄ちゃん、お別れはスマイルだよ」
芽生くんが可愛い笑顔を振りまいてくれたので、僕もつられて笑えた。
「そうだ、瑞樹、君は笑った方がいい」
「宗吾さん、はい、そうします」
だから僕はあなたを……今日も好きになる。
何度も思う。
好きを更新できる人、それが宗吾さんだ。
「さぁ、行こう」
「うん! お父さん、お母さんまた来るね」
「あぁ、またおいで」
広樹兄さんの運転で、僕たちは空港に向かう。
車に乗り込むと、葉山フラワーショップのバンは花の香りで包まれていた。
とても幸せな香りで満ちていた。
窓の外には雪がちらついている。
でも、僕の心はここに来てからずっとポカポカだ。
「さぁ出発だ」
かつてお父さんの仕事場だった大沼のログハウスは、今は僕のお父さんとお母さんが仲良く暮らす家になった。
お父さんとお母さんも、名残惜しそうに手を振っている。
仲良く並んでいつまでも、いつまでも。
「また来ます!」
ずっと怖かった、未来の約束。
無残に切り落とされてしまうのが怖くて夢を抱けなかった。
ずっと怯えていた。
でも、恐れていては何も抜け出せない。
「あっ、おじいちゃんとおばあちゃんも赤い帽子かぶってるよ」
「あ、本当だ」
「わぁ、とっても目立っていいね」
「うん、うん……」
お父さんとお母さんまでおそろいのニット帽。
毛糸が沢山あったのかな?
とっても似合っている。
くまさんの幸せそうな顔、お母さんの幸せそうな顔。
相思相愛、満たされている。
本当に雪の中で赤い色はとても目立るんだな。
だから雲の上からも見つけやすかったんだね。
夏樹、遊びに来てくれてありがとう。
「お兄ちゃん、あのね、さっき一緒の夢を見たよね」
「芽生くんも見てくれてありがとう」
「ボクはお兄ちゃんのこと大好きだから、お兄ちゃんとの思い出いっぱい作るんだ。これからもずっといっしょにね」
「芽生くん……うん、うん、そうしよう」
みっちゃんと優美ちゃんは、しばらくすると眠ってしまった。
連日の疲れもあるのだろう。
今日来てくれてありがとうございます。
幸せな時間を過ごせた余韻に浸っているのか、皆、車の中では喋らなかった。
だから優美ちゃんの小さな可愛い寝息が聞こえてくる。
花の香りに包まれ、小さな天使に導かれ、夢を抱いて生きて行く。
それが今年の僕だ。
****
「いっくん、明日からまた保育園だから、もう寝ないと駄目よ」
「えー もうなのぉ。つまらないなぁ。もっとみんなといっしょにいたいのに……」
就寝前、いっくんが珍しく駄々を捏ねた。
いや、これは我が儘なんかじゃない。4歳児なら普通のことだろう。
それだけ家族で過ごす時間が楽しかったという証だ。
「いっくん、パパも明日から仕事なんだ。もっと一緒にいられるために頑張るよ」
「しょっか、パパもおちごとなんだぁ……じゃあ、いっくんもがんばる」
「よし、一緒に頑張ろうな」
「うん、いっくんね、いっちょってだいすき。いっくんね、ずっとそうしたかったの」
「そうか、そうか」
「えへへ、パーパ、パーパ、だいしゅき」
子犬みたいに戯れるいっくんを、布団の中で優しく抱き締めた。
「それに来週はまた楽しいことがあるぞ」
「んー? なんでしゅか」
「あれ? 忘れちゃったのか」
いっくんは布団の中で可愛い顔を傾げた。
「いっくんのお誕生日だよ。1月11日はいっくんの5歳の誕生日だ」
「あっ! しょっか、いっくん、5しゃいになるんだね」
「あぁ、5歳だ」
「わぁ……びっくり。いっくん、大きくなるんだね」
「そうだぞ。だが、いつまでもパパの可愛いいっくんだ」
「よかったぁ、はやくあしたにならないかなぁ」
「どうして?」
「えへへ、おたんじょうびがまちどおしいの」
「よかった!」
「むにゃ……むにゃ……むにゃ」
お休みいっくん。
すやすやと可愛い寝息が聞こえてくる。
楽しかった休暇は終わるが、今年は始まったばかりだ。
今年は槙が家族に加わり、ますます賑やかな年になるだろう。
すみれを愛し、息子達を愛し、生きて行こう。
俺がこんなに人を好きになれるなんて、人生分からないものだな。
俺は今が好きだ。
兄さんがそうであるように、俺も同じ気持ちだ。
いっくんの可愛い寝息に導かれ、俺はこの1年を元気よくスタートさせる。
『HAPPY HOLIDAYS』 了
あなたにおすすめの小説
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
✻改稿版を他サイトにて投稿公開中です。
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
キミと2回目の恋をしよう
なの
BL
ある日、誤解から恋人とすれ違ってしまった。
彼は俺がいない間に荷物をまとめて出てってしまっていたが、俺はそれに気づかずにいつも通り家に帰ると彼はもうすでにいなかった。どこに行ったのか連絡をしたが連絡が取れなかった。
彼のお母さんから彼が病院に運ばれたと連絡があった。
「どこかに旅行だったの?」
傷だらけのスーツケースが彼の寝ている病室の隅に置いてあって俺はお母さんにその場しのぎの嘘をついた。
彼との誤解を解こうと思っていたのに目が覚めたら彼は今までの全ての記憶を失っていた。これは神さまがくれたチャンスだと思った。
彼の荷物を元通りにして共同生活を再開させたが…
彼の記憶は戻るのか?2人の共同生活の行方は?
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
お二人共、どうぞお幸せに……もう二度と勘違いはしませんから
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【もう私は必要ありませんよね?】
私には2人の幼なじみがいる。一人は美しくて親切な伯爵令嬢。もう一人は笑顔が素敵で穏やかな伯爵令息。
その一方、私は貴族とは名ばかりのしがない男爵家出身だった。けれど2人は身分差に関係なく私に優しく接してくれるとても大切な存在であり、私は密かに彼に恋していた。
ある日のこと。病弱だった父が亡くなり、家を手放さなければならない
自体に陥る。幼い弟は父の知り合いに引き取られることになったが、私は住む場所を失ってしまう。
そんな矢先、幼なじみの彼に「一生、面倒をみてあげるから家においで」と声をかけられた。まるで夢のような誘いに、私は喜んで彼の元へ身を寄せることになったのだが――
※ 他サイトでも投稿中
途中まで鬱展開続きます(注意)
僕の幸せは
春夏
BL
【完結しました】
【エールいただきました。ありがとうございます】
【たくさんの“いいね”ありがとうございます】
【たくさんの方々に読んでいただけて本当に嬉しいです。ありがとうございます!】
恋人に捨てられた悠の心情。
話は別れから始まります。全編が悠の視点です。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。